ファミリーリングをオーダー!家族の指輪-作り方&魅力を徹底解説

鍛造リングの専門店、ジュエリーコウキです
日本伝統技法の鍛造で指輪を作る宝石店です

鍛造(たんぞう)とは、リングの素材となるプラチナや
ゴールドを鍛冶で鍛えながら造る製法の事をいいます
鍛造でリングを作るので鍛造リングと言われています。

鍛造という製法は昔から伝わる伝統技法の1つですが
代々受け継がれてきた技術なので先代から継承をした
宝飾職人しか鍛造リングを作ることができないんです。

難易度がものすごく高い技術なので、後継者も少なく
今現在、鍛造リングを作れる職人は全国で極僅かです
全ての指輪の中で鍛造リングは1%と言われています。

宝飾職人

こんにちわ(゚Д゚)ノ

私がジュエリーコウキの2代目で宝飾職人の池田です
宝飾職人歴27年で先代の父から鍛造を継承しました。

新潟県長岡市にある小さな自社工房で、私と父の親子
二代で1つ1つ地道に鍛造リング制作をしております
正真正銘の本物の鍛造ですので宜しくお願い致します。

本日のブログではファミリーリングを作る制作工程を
画像と説明で細かくアップしていこうかなと思います。

 

【ファミリーリングとは】

ファミリーリングとは家族でする指輪(そのままですw)
家族の絆や家族愛を象徴する指輪がファミリーリング。

結婚指輪がメインですがファミリーリングも創業当時
から制作しています(当時は家族リングと言いました)
ですのでファミリーリングの制作にも自信があります!

今回、ご依頼をいただいたお客様は福島県のお客様です
愛情を込めた家族5人分の大切なファミリーリングです
真心と丹精を注ぎながらご家族様の指輪を手作りします。

 

自分のブログを見て頂いている方には分かる工程ですが
自分が指輪を作る時に超こだわっている工程があります。

もちろん作り始めて完成するまで超こだわっている工程
ばかりですが特にこだわっている工程がこれになります。

【ファミリーリングは同じ素材で手作り】

ファミリーリング 手作り

結婚指輪は同じプラチナやゴールドで2つのペアを制作
同じ地金で造る事で絆やLOVEを指輪から感じて欲しいと
思い私と父がこだわっている愛情たっぷりの工程ですね。

その作業工程はファミリーリングでも全く同じなんです
福島県のお客様からご依頼を頂いたファミリーリングは
家族5人の指輪、同じ1つのプラチナから5本作ります!

それでは早速、ファミリーリングを手作りで作る工程を
アップしますが当店で手作りをするファミリーリングの
素材はプラチナかゴールドのみとなっております(^-^)

ちなみに今回のファミリーリングの素材はプラチナです
上の画像は5人分のファミリーリングを作るのに必要と
なるプラチナを用意して溶かして1つの塊にした所です。

ファミリーリング プラチナ

ファミリーリングのオーダー

当店でファミリーリングのオーダーをいただいた場合は
日本伝統技法の1つ鍛造で1つ1つ鍛えて手作りします。

鍛造=鍛えて造るという意味なのですが、その鍛え方は
昔ながらの鍛冶作業でファミリーリングとなるプラチナ
をハンマーで叩いて鍛錬をしながら作っていく流れです。

金床(角床ともいう)という鍛冶台にプラチナを乗せて
ハンマーで力一杯に叩いて締めて伸ばすという工程です。

ファミリーリング 手作り

プラチナのファミリーリング

プラチナ製のファミリーリングは、とっても珍しいです
珍しいという理由はプラチナで作ると高くなるからです。

1本を作るならプラチナでも多いのですが今回のように
5人分の指輪をプラチナ製で作るとなると高くなります
プラチナは高価な素材なので多くなれば高額になります。

しかし、それ以上にメリットが多いのも事実なんです!

プラチナはジュエリーで使われる最高級の地金ですので
日常生活で普段使いをしても安心して使えるんですよね
メンテナンスも効きますし金属アレルギーにも強いんです。

ファミリーリング 作りかた

プラチナを鍛錬するメリット

地味で地道に長くプラチナの鍛冶作業が続いていきます
手間が相当かかるのが鍛造製法ですがメリットが凄い!
プラチナを鍛えるとプラチナが頑丈に強く育つんですね。

プラチナを鍛錬すると、どうして強く頑丈に育つのか?
それはプラチナ内に含まれた微量な巣という空気が抜け
プラチナの粒子が絞まって整い密度が増していくんです。

もともとプラチナに含まれた巣という巣穴の原因となる
空気を放出させ粒子を締めて整わせ鍛えるのが目的です
密度が増したプラチナは変形にも衝撃にも強くなります。

ファミリーリング オーダー

焼きなまし

プラチナを万遍なく叩いて鍛錬できるように四方向から
叩いて角材にしながらプラチナを締めながら伸ばします。

じっくりと手間を惜しまず鍛冶を続けていくと巣が放出
されて粒子が絞まり密度が増して頑丈に硬くなりますが
ある程度まで鍛えるとカチカチに硬くなって反発します。

反発というのはプラチナをハンマーで叩くと跳ね返って
戻ってきてしまうという事で、まだまだ鍛錬したいのに
ハンマーが跳ね返るようになると叩くことができません。

そこでバーナーの炎でプラチナが真っ赤になるまで焼く
と締まりと硬さが少し緩むので更にハンマーで叩けます
そうなると鍛冶で鍛錬ができるので密度が更に増します。

ハンマーで叩いて締めて炎で焼く。この一連の流れで
鍛冶作業を続けていきながら密度を増していくんですね。

ファミリーリング 手作り

鍛造ファミリーリングの凄い特徴

鍛えて造ったファミリーリングのメリットは凄いんです

鍛冶で鍛えるとプラチナが頑丈になるだけではなくて
プラチナに粘り強さも出てくるのでリングの変形や歪み
になどに強くなりますし傷や凹みにも強くなるんですね!

毎日、普段使い用でファミリーリングをしても安心して
着けられるので家族の絆のように強い指輪になるんです。

そして鍛冶を続けながら、これから作ろうとする指輪の
幅の太さと厚みになるように計算して伸ばしていました。

DSCN1390

5人分のリングを作る必要な長さ

プラチナなっがー!w と思った方も多いと思いますw
このプラチナ板の長さで5人分の指輪が作れるんです
最初からこの長さになるように計算していたんですね。

ちなみに豆知識になりますが、サイズ10号の指輪を
作る場合に必要な板の長さは、肉厚などの関係もある
のですが約55ミリの長さが必要になるんですよ(^-^)

画像のプラチナ板の長さは約290ミリ(サイズが多彩)
5人分のファミリーリングはこうして作られるんです。

 

【動画】プラチナの鍛冶の様子

人数分に必要なプラチナを溶解(ようかい)溶かして
溶けたプラチナを叩いて鍛える鍛冶の様子を動画で撮影

動画のような地道な鍛冶作業をコツコツとこなす事で、
ここまで長いプラチナ板を叩きながら伸ばして作ります
動画で鍛冶の迫力を感じて頂けたらと思います(^ω^)

 

ちなみに作っているファミリーリングのデザインですが
幅が2ミリの極細タイプで、表面はフラットな平打ちで
リングの両側の側面にミルが打ち込まれるデザインです。

両側面にミル打ちが入るお洒落なデザインなのですが
粗く仕上げた「荒仕上げ」という仕上げ方法ですので

一般的にピカピカに光ったファミリーリングとは違い
渋くて奥深い輝きを放つプラチナの別の違った魅力を
引き出したデザインですので人と被る事がありません。

DSCN1391

1枚の板を5枚にする

先程の長く成形したプラチナ板をカットしていきます
約29センチもあるプラチナ板を5枚にしていきます。

ファミリーリングのサイズによってカットする長さが
違うので計算しながら必要サイズの長さになるように
プラチナ板を5枚にカットします(1ミリの誤差も駄目)

ファミリーリング オーダーメイド

1つのプラチナから5人分が誕生

長かったプラチナ板が短く5枚になりましたね(^ω^)
サイズによって長さが違いますが5人分のリングです。

1つの同じプラチナから5人分のファミリーリングが!
家族5人の指輪それぞれから絆や愛情を感じられます
こんなに素晴らしい工程はジュエリーコウキだけです。

これは設備のある工房で作っているので対応できます
出来合いの既製品のような大量生産では不可能ですね。

ここからのリング制作の手間は全て約5倍となります
1つ指輪を作るのに必要な時間の5倍!気合が入ります。

ファミリーリング 作り方

ファミリーリングに刻印

プラチナ900で制作するファミリーリングですので
プラチナ900の刻印を1本づつ、計5本に打ちます。

プラチナを証明する刻印をプラチナ板に打ち込んだら
リングの形状になるように丸めていく作業になります。

DSCN1451

芯棒(丸棒)で板を丸める

丸棒という工具にプラチナ板をあてながら金槌で叩き
板が丸くなるように叩いてリングの形にしていきます。

この作業で指輪の形になるように丸めていくのですが
ロウ付け(溶接)の後にもう一度、丸棒に入れて叩いて

指定サイズまでいかせる作業があるのでキッチリとした
100パーセントの完璧な円にならなくても大丈夫です。

DSCN1453

5本のファミリーリングの形が見えてきましたね(^ω^)
さすがにプラチナリングが5本も揃うと豪華ですよねw

作る時間も1本の時よりも時間が約5倍もかかりますが
その分、長い間こちらのファミリーリングを制作する為に
時間を使えるので、それはそれで気持ちが入って良いです!

ファミリーリング 5人分

繋ぎ目に隙間が空かないように

写真のようにプラチナを丸めていくと端っこと端っこが
合わさるので隙間というか繋ぎ目が確実に出てきますが

繋ぎ目に隙間が空かないようにピッタリとくっつけます
隙間が少しでもあると溶接時に不具合が出てしまいます。

この隙間にロウという薄い溶接専用のプラチナを挟んで
ロウを溶かしてリング同士をくっつける方法になります。

DSCN1456

鍛造リングには共付け

先程の丸く合わせてリングの形が出来上がったと同時に
合わせ口がでますので、合わせ口の隙間に薄く伸ばした
プラチナを挟み込み約1800度の炎で溶かすんですよ。

この地金同士を融合させる手法をトモ付けとも呼びます
一般的なロウ付けは、リング本体が溶けないようにして
リングより溶けやすい弱いロウを使ってロウ付けですが

鍛造リングは頑丈で強いのでロウ付けでは物足りません
リング本体と同じプラチナを薄く伸ばして挟みこんで、

ロウとリングを同時に溶かして融合させるという難易度
がもの凄く高い共付けという手法でリングを溶接します
共付けは珍しい工程だと思うので動画で撮影をしました。

炎の温度と勢いが凄いので肉眼では見る事ができません
肉眼で見ると眼球が焼けてしまうので危険です(汗)
※動画で見ても眼球は焼けませんので安心して下さいw

 

上の動画を、共付けの様子をご覧いただけましたか?
これが共付けという最高難易度MAXの溶接方法です。

リングに挟んだ薄く伸ばしたプラチナのロウとリング
を同時に溶かすという技術なので本当に難しいんです。

失敗すればリングが溶けてしまって終了になりますが
共付けが成功すれば頑丈なので鍛造リングにピッタリ!

リングの角が少し溶けていますが溶ける範囲を少なく
するのも宝飾職人の溶接技術になるので溶接の技術を
見れば宝飾職人のレベルが分かるかもしれないですね。

ファミリーリング 指輪

共付け直後のファミリーリング

なんか凄く良い写真だと思いませんか!雰囲気が凄い!
5本ある指輪からメラメラとみなぎるパワーというか
家族愛や絆を画像から感じるのは私だけじゃないはずw

細い指輪も5本集まればパワーが何倍も凄く感じます
結婚指輪を作っていてもファミリーリングを作っても
感じる部分ですが指輪から力をビンビン感じるんです。

作業の話に戻りますが共付けが終わったリングですが
完璧な真円ではないので、芯棒と金槌を使って叩いて
真円にして同時に指定のサイズまで叩いて伸ばします

DSCN1460

リングを真円にしてサイズを合わせる

この作業でリングを100パーセントの真円にします
同時に、家族5人分のサイズになるように合わせます。

1本、1本、合計5本のリングのサイズを合わせれば
ファミリーリングのベースが完成という事になります。

金槌でリング全体を叩いていますので幅が広がります
広がったリングの幅をヤスリで削りながら整えます。

DSCN1462

リングの太さは細めの2ミリ

指輪の幅が2ミリという細めのファミリーリングです
5本ありますので全てのリングの幅を2に合わせます。

1本のリングが2ミリの細さでも5本が重なれば何と
10ミリ(1センチ)になります!指輪が合わされば
ファミリーのパワーって凄いなと感じますよね(^-^)

もちろんお客様のご指定があれば全て同じ太さの指輪
の幅で作らなくても、ご家族様に合わせて1人1人の
ファミリーリングの幅の太さを変えることも可能です!

ファミリーリング シンプル

指輪の角(バリ)落とし

ファミリーリングの側面をヤスリで削って幅をすべて
調節したらリングを削った時に角にでてくる「バリ」
という角を落とします(両側面を削るので両面出ます)

このバリという角が見事なまでに鋭いんですよ(;´Д`)
鍛造で叩かれて鍛え抜かれたプラチナだからなのか

ノコギリのような刃物のような鋭さで危険すぎる角で
指が簡単に切れてしまうレベルなので角落としをします。

DSCN1465

画像のように5本分のバリを落とします

ここで注意しなくてはならないのが角の落とす角度で
角を落とし過ぎるとミル打ちを打ち込むスペースが、
足りなくなるのでバランスを考えながら角を削ります。

角を落とすのが少なすぎても、もちろんアウトです!
落とすのが少しだだと角の尖りがありすぎて痛いので
自分の指で角を触りながら痛くない角に調節をします。

そして次の作業で、いよいよミル打ちを打ち込みます。

DSCN1472

まずは、仮打ちでミルを入れる

ファミリーリングの両側の側面にミルを打ちますが
まずは手打ちでミルを指輪の側面に仮打ちをします。

最終的にはハンマーで強くミルタガネを打ち付けて
球体を出していく事になるのですが、まずは仮打ち。

この仮打ちが本当に重要でミルの位置とミルの間隔、
ミルの大きさやミルの数を決める大事な下準備です。

仮打ちをしないで最初から本番でガンガンとミルを
打ち込む職人さんもおりますが修正が効かないので
私の場合は仮打ちでバランスを確認する為にします。

DSCN1473

ナナコ鏨でミル打ち

ミルを打ち込む工具のミル鏨(たがね)で仮打ち作業
ナナコ鏨ともいいますが先端が半円に凹んでいる形状
その先端を面に打ち込むと半円が浮き出る仕組みです。

この仮打ち段階ではハンマーで叩かないのでミル特有
の球体は浮き出ませんが球体の輪郭は見てわかるので、

ファミリーリング5本のサイズに合わせて何個ミルが
入るのか計算しながらコツコツと地道に仮打ちします
力を入れ過ぎると深くなるので軽めに仮打ちをします。

DSCN1474

ミル打ちの大きさは何種類もある

ミル打ちの球体には大きさが約50パターンあります
どうしてこんなに大きさが揃っているのかというと、

ジュエリーは繊細なデザインが多いので何処でにでも
ミル打ちが対応できるように大きさが多くあるんです。

私が昔から愛用しているミルタガネの大きさが50個
あるのですが実際には更に細かく100パターン以上
のナナコ鏨もありますが自分は50個で十分補えます。

DSCN1488

仮打ちでミル打ちの間隔と整える

仮打ちですが、ミル打ちをファミリーリングの側面に
1つ1つ地道にコツコツ打ち込むので根気が必要です
集中力がとても必要になってくる繊細な工程ですよね。

仮打ちなので打ち込む箇所の位置の修正は効きますが、
なるべく修正をしないように位置と間隔とミル打ちの
大きさを考えながら側面にピッタリ入るようにします。

DSCN1493

ヘッドルーペ必須の作業

画像は大きいのでミル打ちがハッキリ確認できますが
肉眼でミルを打ち込もうとすると、小さすぎてミルと

ミルの間隔がコンマ単位で見えにくく均等にならない
可能性が高くなるので肉眼ではなくてヘッドルーペを
頭に装着しながら拡大して見ながらの作業が必須です!

私は視力には自信がありますが(今も視力1.5です)
この仕事を始めた頃の27年前は視力2.0でしたw

視力に自信のある眼力でもミルの隙間は見えないっすw
ミル打ちは小さくて細かい作業なので拡大は必須です。

DSCN1495

仮打ち完了までもう少し!

いよいよミル打ちの仮打ちのゴールが見えてきました
このままキッチリとミル打ちが側面に入れば大成功!

リングの側面が、隙間の関係でギュウギュウになって
最後のミルが入らなかったり隙間が広すぎたりしたら
失敗になりますが仮打ちなので修正は効くので大丈夫。

ミル打ちの最後の1つを打ち込むのは緊張するんです
計算通しに打ち込んでいても合わないこともあります。

DSCN1498

ラスト1つのミル打ち作業

しかし自分の場合、修正の必要はほとんどありません!
何故なら腕が良いからです100年に1人の逸材ですw

という冗談は置いといてwミル打ちは計算して入れます

側面の面積を計算してミルの大きさ、隙間、数などなど
計算してミル打ちを均等に打ち込んでいるので計算通り
に入るのですがそれでも最後の1つは凄く緊張しますw

まあでも計算して入れていても少しズレる事もあるので
やはり最初は仮打ちで位置を確かめるのが安心できます。

DSCN1499

仮打ちが大成功!

きっちりとファミリーリングの側面にミルの仮打ちが
綺麗にピッタリと均等に打ち込む事ができました(^ω^)

正直、計算しているからといって、その通りにミルが
入るとも限らないのでやはり熟練された職人としての
最低限の腕は必要となってくる繊細な作業ではあります。

自分は今まで相当な数のミル打ちを打ち込んでいます
それでも計算通りにならない事もあるので場数をこなし
どんな場面でも対応できるようにスキルを磨いています。

ファミリーリング オーダー

仮打ちを5本全部の指輪に入れる

画像のようにご家族5人分のリングに同じようにミルを
入れていく作業になります(気が遠くなりそうでしょw)

1つの指輪の両側面にミルが打ち込まれるので5本だと
全部で10面の側面を同じようにミルの仮打ちをします。

あまりにもミル打ちの数が多いので目がチカチカしたり
目が乾いたりピントが合わなかったり色々でてきますが
達成したときの達成感は、めっちゃ気持ちいいいいですw

DSCN1502

本番は金槌で叩いて打ち込む!

ミル打ちの仮打ちが終われば、いよいよ本番の本打ち!

ミルタガネをマークした仮打ちにあてながら金槌で強く
叩きながら綺麗な球体のミル打ちの円を作っていきます。

画像ではイメージが掴みやすいように撮影していますが
実際はミルタガネをきちんと指で強く掴んで固定します
そしてミルタガネの上を金槌で叩いてミルを打ちます!

DSCN1503

仮打ちと本打ち 見た目の違い

画像の半分が仮打ちの状態で、もう半分が本打ち後です
画像で見て分かりやすいように半分に分けてみましたw

パワーをある程度、込めないと球体が出ないのですが、
力の入れ過ぎにも注意が必要です!深く入り過ぎると
球体どころか普通の穴になってしまうからです(;´Д`)

安定した一定のパワーで入れる事が試されるんですね

同じ力加減で入れないと、ミルの球体の大きさや深さが
微妙に変わってしまうので同じ力加減を意識しての作業
5本のファミリーリングに同じ作業の流れで打ち込みます。

DSCN1504

ミル打ち 本打ちが完了!

金槌で本打ちをすると球体の凹凸がでて立体感がでます
この美しい球体こそがミル打ちの魅力でもありますよね!

ミル打ちの指輪を選ぶポイントとなるのがミルの美しさ。

これは結婚指輪でもファッションリングでもどんな指輪
でも同じでミル打ちが綺麗に打ち込まれている事が重要。

既製品は機械で作るのである程度は綺麗なミルになりますが
手作業でミル打ちを打つ場合は職人さんの技術が試されます。

 

ミル打ち作業の動画もあります(^ω^)

指輪のデザインが違いますが(動画は結婚指輪です)
このような感じでミルを1つ1つ打ち込んでいきます。

地味で地道な作業になりますが正確さが求められます
超細かい作業なので集中力を切らさないようにします。

DSCN1506

彫金

ファミリーリングのベースを整える彫金に進みます

ミル打ちの後は、元の形に戻るように整える彫金作業
元の形というのはミル打ちを入れる前の指輪の形です。

リング幅が2ミリ、肉厚が1.6ミリのベースなので
ベースのリングの状態に戻すという意味になりますね。

というのも、ミルを打ち込む前の作業を見て頂けると
分かるのですが金槌で叩いての工程でリングの太さが

広がっているので、広がったリングをヤスリで削って、
ファミリーリングの幅を整える彫金作業という事です。

DSCN1508

リングの側面を整える

金槌で叩かれたミル鏨はリング側面に突き刺さります

突き刺さるという表現は過激ですが、実際そのような
工程でミルを側面に打ち込んでいくので打ち込まれた
衝撃でミル周辺のリングが盛り上がり幅が広がったり、

ファミリーリングの表面や内面、側面が凹凸をします
凸凹になったプラチナ部分を削り整えていくんですね。

DSCN1509

リングの内側を丸める

バリを落としてファミリーリングの表面の着け心地を
良くしたら次はファミリーリング内側の彫金に進みます
ファミリーリングの内を丸く削り着け心地を良くします。

リングの内側が指の形にフィットするように、指の形に
リングが合うように滑らかな楕円になるように削ります
丸く楕円に削る事で優しく馴染み、着けやすくなります。

DSCN1510

指輪の内側を丸める事を
内甲丸(うちこうまる)

指輪の内側を楕円形に滑らかになるように丸くする事を
内甲丸といって、指輪の内側が甲丸に似ているからです。

指輪の内側を内甲丸に丸める事で指を曲げても痛くなく
水はけも良くなるので皮膚が白くふやける心配も少なく
衛生的ですし指のむくみにも優しく着ける事ができます。

ファミリーリングの角という角が綺麗に全部取れました
これで着け心地が良いファミリーリングになりました!

通常の工程は、これから磨いていく仕上げになりますが
今回の場合は「荒仕上げ」というプラチナの違う魅力を
感じられる荒い仕上げになるので磨くのは内側だけです。

 

【ファミリーリングに誕生石】

次はファミリーリングに誕生石を埋め込む「石留め」
リングの内側を磨く前に誕生石を埋め込んでいきます。

お客様のご要望で、ファミリーリングの内側に誕生石
というパターンとファミリーリングの外側に誕生石を
石留めをするという2パターンの石留め作業になります。

自分の指輪に自分の誕生石を守護石として埋め込みます

結婚指輪の場合では誕生石を入れる時に多いパターンが
相手であるパートナーの誕生石を入れる事が多いですが、

家族でするファミリーリングに関しては「守護石」と
して自分の誕生石を指輪に埋め込む事がほとんどですね。

DSCN1511

【3月の誕生石 アクアマリン】

3月の誕生石 アクアマリンの意味と効果

自分の可能性をさらにアップさせると言われています
またストレスを軽減させたり、心を落ち着かせたりと
癒し効果のあるパワーストーンと言われている石です。

DSCN1512

【5月の誕生石 エメラルド】

5月の誕生石 エメラルドの意味と効果

富を与えられる宝石、お守りとしての意味があったり
LOVEを感じるパワーストーンとして結婚生活が幸せに
過ごせるや健康などの意味もあったりという宝石です。

DSCN1514

【7月の誕生石 ルビー】

7月の誕生石 ルビーの意味と効果

真っ赤な色からしてパワー満点のパワーストーンです
生命のパワーや、情熱のパワー、愛の力、また勝利を
導いたりなどエネルギーがみなぎる宝石で魔除けにも
なると言われています。

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【9月の誕生石 サファイヤ】

9月の誕生石 サファイヤの意味と効果

誠実、真実などの嘘がない正義の宝石と言われており
体調を回復させるエネルギーがあるといわれています。

病気などのお守りにも有効といわれていて
病を癒すパワーがあるとも言われています。

DSCN1523

【12月の誕生石 タンザナイト】

12月の誕生石 タンザナイトの意味と効果

自分の能力や底力を引き上げるパワーストーンです
心を落ち着かせ冷静さなど成功のお守りと言われています。

自分が大事な決断をする時に、
進み道を冷静に適格に判断する力があると言われています。

 

今回は5つの誕生石を簡単にご紹介させて頂きましたが
誕生石の意味を知れば知るほど、めちゃくちゃ深いですw
自分は簡単な知識として知っている事を書いたまでですが

インターネットで誕生石の意味、守護石の意味を調べると
無限のように出てきますので、ご自身やご家族の誕生石の
意味やパワーを知るのも面白いかもしれませんね(^-^)

誕生石をリングの内側に埋め込む動画もあります
デザインが違いますが、このような感じで石留めをします。

 

DSCN1524

誕生石の石留め後は最終仕上げ

ファミリーリングの表面はプラチナ荒仕上げでOKです
指輪の内側だけピカピカに光るように光沢に磨きます!

リュータという歯医者さんが使うような工具の先端に
研磨ゴムのシリコンポインターをセットして磨きます。

茶色いシリコンポインターには研磨材が入っています
リュータで高速回転させてプラチナにある目に見えない
ようなミクロの小傷を消していく作業になります(^ω^)

DSCN1527

シリコンポインターは
研磨用と磨き用がある

青色のシリコンポインターは研磨ゴムではなく研磨材が
まったく入っていない硬くて磨く専用の磨き用ゴムです
青のシリコンポインターでプラチナを光沢に仕上げます。

青色のシリコンポインターで磨くと光沢が出てきますが、
反射する鏡のような鏡面にはならないのでヘラ棒という
工具をプラチナに強く押しあて潰して磨いていくんです。

DSCN1530

ヘラ掛け(へらがけ)

ヘラ棒で地金を鏡面にする作業をヘラ掛けといいます
特殊な磨き方ですがこのヘラ掛けがとっても重要です!

雑に磨くと汚い面になってしまうので念入りに何度も
プラチナ表面にヘラ棒を押し当て潰しながら磨きます。

潰すといってもコツがあるヘラ掛け作業なので磨き方を
失敗すると深いキズになってしまうので丁寧に磨きます
力を込めないと鏡面にならないので力加減も重要ですね。

結局の所、鏡のような反射をする鏡面に仕上げるには
熟練された宝飾職人の技術が必要ということになります。

DSCN1531

「バフ掛け」という最終仕上げ

ヘラ掛けでプラチナを鏡面に仕上げたら最後の磨き作業
バフ掛け(ばふがけ)という工程で鏡面を更に磨きます。

ヘラで磨いた跡が薄ら残ります(力を込めて押し潰す為)
ヘラで磨いた跡をバフという研磨布でガッツリ磨きます
これでプラチナが鏡のようになる鏡面仕上げの完成です。

DSCN1533

ファミリーリングに刻印

ピッカピカに輝いて反射をしているファミリーリングの
内側に文字を刻印します。ご家族の記念日や、ご家族の
名前など入れていきます(アルファベット大文字と数字)

あまり沢山の文字を入れ過ぎると刻印という事で内側が
ザラザラとして違和感を感じる事も人によってあるので、

文字数を沢山いれるよりはシンプルに少なめにまとめて
着け心地の良さを重要視したほうが良いと私は思います
入れるにしても記念日と名前の頭文字だけで十分です。

※ファミリーリングの着け心地の良さを1番の重要視の
ポイントにするなら刻印は一切彫らないほうが良いです。

ファミリーリング

ご家族5人分のファミリーリングが完成!

指輪の幅が2ミリという極細のファミリーリングですが
指輪の両サイドに見えるミル打ちが強調されているので
極細という指輪の細さがそんなに気にならないですよね。

実際2ミリというのは指輪の中でもかなり細い方なので
シンプルなデザインだったら凄く細く感じたと思います
しかしミル打ちがポイントになってお洒落感を感じます。

ファミリーリング 手作り

誕生石は表でも裏でもOK

ファミリーリングの表や内に誕生石が1ルース入るので
誕生石もまたワンポイントとなって良い感じに見えます。

1本のファミリーリングとして見るよりも5本の指輪を
すべて並べて見るとファミリーリングだと実感しますね。

アクアマリン、エメラルド、ルビー、サファイヤ、
タンザナイト、5つの種類の宝石があるのに偶然にも
誕生石の色がすべて違うので目立ちますし珍しいです。

ファミリーリング 5つ

ジュエリーコウキのファミリーリングの
魅力は何といっても「鍛造」で作る事と
1つの同じプラチナから5つ作る事です

そして何といってもプラチナを荒く仕上げた荒仕上げ!
ピカピカ光るプラチナとまた違った魅力を感じますよね

奥深くて粗く渋く光るプラチナの輝きも綺麗でいいです
色々なアイデアを詰め込んだ指輪を堪能して下さい(^-^)

ファミリーリングのご依頼を頂いたお客様に心から感謝
家族の大切な指輪制作に関われたことを誇りに思います
ご依頼をいただきまして本当にありがとう御座いました。

最後にお客様から頂いたお手紙をご紹介させて頂きます
福島のお客様は娘さんが家族全員にファミリーリングを
記念として贈りたいという理由でご依頼を頂きました!

 

【福島県のお客様のお手紙です】

リングの製作ありがとうございました。本日、届きました。
製作風景の画像は毎回楽しみに見ておりました。

両親の結婚30周年記念に製作アルバムを作りリングと共に
プレゼントしたいと思います。本当にありがとうございました!
お忙しいとは思いますが、体調には気を付けこれからも頑張って下さい。

 

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○電話番号 0258-27-1771 10時~17時まで対応しています
○メールアドレス j_kouki_ring@yahoo.co.jp 24時間OK
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という声も頻繁に頂くようになりました
私、池田のラインIDをお知らせします

ライン ID junikeda12
ユーザーネーム 池田じゅん

お気軽にご連絡をお待ちしております(^-^)

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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
2パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法
熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

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