鍛冶で作る結婚指輪~プラチナを溶解して金槌で叩きあげる鍛造

いつもご観覧を頂きまして有難う御座います
株式会社ジュエリーコウキの二代目、池田です

今週も工房で結婚指輪を二組様分を作らせて頂きました
春のブライダルシーズンになると今よりもっと忙しいので
体調を整えながら風邪をひかないように頑張りたいと思います

 

久しぶりに結婚指輪の鍛造(たんぞう)で1番最初の場面、
プラチナを育てていく鍛冶(かじ)の様子をお伝えいたします

いつもの結婚指輪の制作記事では、時間がなくて鍛冶の様子を
カットしてプラチナがリング状になった所からヤスリで削っていく
彫金作業の様子ばかりをアップしていたので鍛冶の魅力もお伝えします

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プラチナの溶解(ようかい)写真です
その文字の通りにプラチナを溶かした場面になります

 

 

約1800度の超強力な酸素バーナーの炎で溶かします
酸素とガス、火口を調節すれば1800度以上の炎も出せます
結婚指輪に必要なお二人様分のプラチナ量を計算して溶かしました

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溶かしたばかりのプラチナは凄いエネルギーを放ちます
超眩しすぎる光を肉眼で見ると、目が焼けて本当に危険です

見るだけでも危険な溶解作業ですが、近づいても危険!すぐ火傷します
最悪、直接触れてしまったものなら・・・肉が一瞬で溶けてしまいます(汗)

自分は昔、溶解作業中にプラチナが何かの拍子に破裂して小さい塊が
手に落ちた事があるのですが大火傷になってしまいました(小さい塊なのに)
ちょっとした気のゆるみが事故を招くので、気を引き締めて鍛冶作業をします

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溶かしたプラチナの塊はこんな形をしています
まるでメタルスライムみたいで可愛い容姿をしていますよね(笑)
ここから金床という金属を叩く台にプラチナを置いて金槌で叩きます

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大きな金槌でガンガン叩いていくんですが適当に叩いている訳ではなく
四角形になるように整えながら金槌でガンガン叩いていくんです
そしてプラチナが固くなってきたらナマス(熱する)この連続作業です

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地金(プラチナやゴールド)を叩き上げる事により地金が育ちます
叩くだけではなくナマスのも繰り返します「焼きなまし」という手法です

粒子が刺激されて引き締まり強くなり、またその鍛冶で耐えた地金が
再生するという何と説明したらいいか難しいですが地金が粘り強く育つんです

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どんどん金槌で成形されてプラチナが四角形の棒になっていきますね
鍛冶のコツは慌てずに、じっくりと地金と向き合い「焼なまし」を繰り返し
金槌と手から伝わる地金の今現在の感覚を、脳と体で感じる事が重要です

自分もこの感覚がわかるようになるまで相当な時間がかかりましたよ(汗)
おかげ様で今は鍛冶が結婚指輪制作の中で1番大好きな作業かもしれませんw
叩く音、伝わる衝撃、地金が育つ感覚、そのどれもが凄く魅力的なんです

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このような鍛冶の流れで結婚指輪は作られていきます
こうやって手間をかけて作られる事を鍛造(鍛造)といいます
叩いて熱して鍛えて造るから鍛造というんですね(そのままですねw)

ちなみに1つのプラチナの塊からペアの結婚指輪を作ります
丸かったプラチナの塊が鍛冶作業で板状のプラチナになります
同じプラチナから結婚指輪を生み出す事で、お二人の絆や愛を
指輪から感じられるようにと願ってこの手法にこだわっています

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これから作る結婚指輪の幅と厚みになるまで鍛冶で板状に伸ばします
幅が広い結婚指輪の場合は、もっと幅の広いプラチナ板を作りだし、
結婚指輪の幅が狭い場合は、もっと幅の狭いプラチナ板を作っていくんですね
そしてここからペアにして結婚指輪を1つ1つ作っていく事になります

今回は文字と写真で鍛冶作業の様子をお伝えしましたが
動画(Youtube)でも鍛冶作業の様子をアップしていますので
作業の様子をみて臨場感のある雰囲気を楽しんで頂ければ嬉しいです

ジュエリーコウキ Youtube

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