結婚指輪 手作り【鍛造リング 丈夫で頑丈】マット加工&打ち出し・ダイヤ入り

手作り結婚指輪の店・ジュエリーコウキの池田です
同店2代目の私、池田が張り切って記事を書きます

超忙しくてブログを更新する頻度が減りましたがw
それでも、多くの方々に見て頂いておりますので
モチベーションを維持しており感謝しております!

当店は新潟県長岡市にある小さな宝石店なんですが
指輪作りもブログ更新も精一杯に頑張っております

長年コツコツと地道に頑張ってきたので嬉しい事に
全国のお客様からご注文を頂いております(^ω^)
田舎の小さな宝石店を探していただき感無量です!

 

早速ですが、手作り結婚指輪の制作記事です
神奈川県川崎市のお客様からのご注文を承りました
制作のご依頼を頂きありがとう御座いました<(_ _)>

手作り結婚指輪の詳細&デザインは
ハンドメイドのプラチナ鍛造リング
艶消しマット仕上げの打ち出し模様
指輪の幅は3mm、女性にダイヤ入り

ちなみに鍛造とは後程、詳しくご説明いたしますが
簡単に言えばプラチナを鍛えて指輪を作るという事
普通のジュエリーショップではない専門店なんです

結婚指輪のデザインを説明させていただきましたが
実際に作った指輪の写真を見たほうが早いですよねw
すでに完成しておりますので先にアップいたします!

こちらの写真の結婚指輪が出来上がるまでの工程です
手作りならではの繊細な工程は、あまり見る機会が
ないと思いますので分かりやすいように書きますね!
それでは記事の最後まで宜しくお願い致します(^ω^)

 

 

手作り結婚指輪は溶解から始まる

結婚指輪に関わらずエンゲージリングやペアリングも
この溶解(ようかい)という作業からスタートします
溶解とは地金を溶かす作業のこと。地金 = 指輪の素材

今回のリングの素材はpt、プラチナリングですので
指輪を作るのに必要な重さのプラチナを溶かします
結婚指輪はペアリングですので2本分必要になります

プラチナの溶ける融点は約1770度

それ以上の強烈な火力が出ないと溶けないですので
強力な炎がだせる酸素バーナーで地金を溶かします

写真でも分かると思いますが、凄く眩しいんです
まるで太陽のような強烈なエネルギーを感じますね
溶接用のゴーグルで作業をしないと目が焼けます(汗)

熱量も超すごいので、火傷にも注意が必要ですね~
直接、触らなくても近くに指があると火傷をしますので
あと溶かし方によっては空気が入り爆発もします(涙)

こんなにも凄いエネルギーを放つプラチナは凄いです
ここから地金と向き合い1対1で鍛冶作業に進みます!

刀を作るような工程

溶かして1つの塊となったプラチナを鍛えていきます
鍛えて造るという事で、鍛造(たんぞう)と言います
金槌でプラチナ塊を何度も何度も叩いて鍛え上げます

地金を絞める(シメル)とも呼ばれる鍛冶作業
刀を作る刀鍛冶とすごく似ていて共通点も多いんです

角床と呼ばれる鉄台に溶かしたプラチナ塊を置いて
ハンマーでガンガン叩いて、炎でナマス(焼いて)

そして水に入れての繰り返しで密度が増していきます
手間暇は凄くかかりますが地金が上質に育つんですね
そんなプラチナで手作りする結婚指輪、物が違います!

 

動画でじっくりと鍛冶作業を見て下さい!
こんなにもエネルギッシュな作業なんです
豪快なのに繊細で緻密、奥深い作業ですよ

 

鍛冶作業で板状に伸びたプラチナ

動画のように金槌で叩いて炎で焼いての繰り返しで
プラチナ塊を写真のように板状に伸ばしていきます

スライムみたいな形だった塊がこんな形になりますw
板状に伸ばしたプラチナは、きちんと計算通りです
やみくもに伸ばしている訳ではなく理由があります。

ペアリングのサイズに必要な長さ

そうなんです。結婚指輪はペアリングですよね
という事は2本分のプラチナリングの長さが必要!

例えば男性のサイズが15号で女性が10号の場合
ペアリングに必要な長さは約11.5cm必要になります
指輪のサイズによって変わるので計算が必要なんです

指輪サイズは、指の大きさだけではなくて他のサイズ
※例えばリングの幅の太さだったり肉厚だったりです
そのサイズも金槌で調節しながら成形して伸ばします。

同じ素材から結婚指輪が誕生!

ここまでの作業工程を見て頂いて分かるかと思います
2人分のプラチナを溶解した所から始まっていますが
同じ1つの素材から2つのプラチナリングを作ります

今回は結婚指輪ですが、ペアリングでも工程は同じで
同じ素材から誕生させる結婚指輪は感動的ですよね!

お互いのプラチナリングから愛情や絆を感じられます
この工程は鍛造技術がある店で、しかも小回りが利き
融通が効く当店のような小さい工房しか難しいですね。

ペアリングの原型に刻印を入れる

ペアになったプラチナリングの原型に刻印を入れます
プラチナリングの内側になる面に入れる事になります

ジュエリーコウキでは、ハンドメイドで制作をした
ジュエリーには2種類の刻印を入れております<(_ _)>

1つはプラチナ900を証明するpt900
もう1つはジュエリーコウキで手作りを証明するjk
どちらの刻印も、証明をする為の大切な刻印ですね。

リングになるように丸める

プラチナリングのベース板に刻印を2つ打ち込んだら
丸いリングの形状になるように丸めていきます(^ω^)

丸棒という棒にプラチナ板を押し当てて、木槌で
板を叩きながら丸棒に沿って丸めていくという流れ

他にもリングの形状に曲げていく方法はあるんですが
自分は、この方法が1番綺麗に丸まるのでこれですね。

合わせた口に隙間が出ないように

地金の板を丸めて合わせると、合わせ口ができます
ここの箇所に隙間があると駄目なので隙間ゼロに!

なぜ隙間があると駄目なのかというと、ロウ付け
という溶接をした時に隙間があると不具合が出ます

具体的にいうと、隙間が溶けたりヒビが入るんです
完璧な溶接をしたいのであれば隙間はゼロにします。

共付け(ともづけ)

溶接作業~この作業が完了するとリングになります
鉄工所などの溶接と違う所が多いし、似ている所も
多い溶接作業ですが、ここが違うというのは共付け

共付けとは、結婚指輪を手作りで制作途中に地金の
一部を抜いて、薄く伸ばしてロウにして挟みこんで
約1800度の炎でロウもリングも同時に溶かします

ロウとは、地金同士をくっつける接着剤のような役目
接着剤と一言で言っても、イメージと全然違って、
溶かして一体化させるので表現が難しいですね(;´Д`)

共付けと、ロウ付けの違い

一般的にリングを溶接する事を、ロウ付けと呼びます
こちらは溶けやすい地金を使って溶かすんですよね
プラチナリングよりも格段に溶けやすいので簡単です

逆に共付けは先程、説明したようにプラチナリングと
同じ素材で溶かすのでロウも指輪も溶けるので難しい

しかし、同じ素材で溶接するので地金の相性が抜群で
粘り強さを発揮するので強度にも強いのでお勧めです
私が制作する手作り結婚指輪は、すべて共付けです!

結婚指輪のサイズ合わせ
手作りだから細かく対応
サイズ直しも可能ですよ!

結婚指輪のサイズ合わせは、結婚指輪だからこそ重要
人生で1番長くする指輪だという方が最も多いんです

もちろん長年経って指のサイズが変わる方も多いので
サイズ直しのメンテナンスも当然、可能なのですが
指輪を作ったばかりにサイズ直しはしたくないですよね

そこで、手作り結婚指輪はサイズに細かく対応します
手作りだからこそ融通を利かせてお客様の指に合わせ
細かくサイズに対応します(0.5号単位でも可能で
それ以上に細かい単位でも合わせますのでご安心を)

通常はこの作業の時にリングのサイズを完全に伸ばし
合わせますが、今回の手作り結婚指輪のデザインは
打ち出しで、まだ叩くので小さ目のサイズにします。

マリッジリングにダイヤを入れる

女性用の結婚指輪にダイヤモンドを1ルース入れます
伏せ込み、という石留め方法で入れるので位置を決定

マリッジリングの真ん中にダイヤモンドを入れるので
リングのセンターになる部分にドリルで穴を開けます

ダイヤと同じサイズのドリルで穴を開けたい衝動に
駆られますが同じ大きさだとNG!ダイヤが抜けます
そこで、ダイヤのサイズよりも小さく穴を開けます。

鏨でリングに打ち出しを打ち込む

いよいよ今回の手作り結婚指輪のメインデザイン
打ち出し模様をプラチナリングに打ち込みます!

鏨(タガネ)という細工専門の道具があるのですが
タガネにも叩くタイプ、削るタイプ、彫るタイプと
大まかに3種類です(細かく言うときりがないので)

今回のタガネのタイプは「叩く」専用のタガネです
鏨は貴金属のパーツ専門店でも販売をしていますが
ジュエリー職人が自分が使いやすいように作ります
完全なオリジナル鏨を使う事が、意外と多いんです!

ダイヤの石留めをしながら打ち出し入れ

マリッジリングに鏨で打ち出し模様を入れますが
その時にダイヤも穴に収めて(穴を調節します)
鏨で打ち出し模様を打ちつけながら石留めもします

伏せ込み留め(レール留め)はダイヤ周りの地金を
叩いて伸ばしてフチで留める方法なんです(^ω^)

※爪留めと違い全面をフチで留めるので取れにくい
デメリットとしてはフチで留めるので小さく見える
石留め方法は、作り手の私が判断して選んでいます。

打ち出し模様は2つとない

プラチナリングの表面をタガネで打ち込んで出す
独特な模様なので、同じ模様は2つとありません!

その理由はタガネの形や硬さや大きさ、打ち込む
向きや位置、打ち込む力加減、全てが異なるからで
同じ模様を出す事自体が難しいというのが理由です

また、打ち出し模様を上手に重ねて打つ事によって
凹凸に深みや奥行、立体感など出るので不思議です
それらが偶然に噛みあって深い味わいが出てきます。

※打ち出しをしながらサイズ調整も同時にします

ジュエリーコウキ自慢の打ち出しデザイン

作り手の私が言うのもあれですが完璧です!w
本当にパーフェクトです!(自画自賛ですねw)

適当に打ち付けると、こういう模様にはなりません
打ち出し模様のバランスを考え打っているからです

それとこれだけ金槌やタガネで打ち込んでいるので
プラチナが締まり密度が増し丈夫で頑丈になります
鍛冶の時点で締まっていますが更に締まるんですね。

マリッジリングの幅を削って揃える

これこそ鍛造リング!という位に叩きまくりました
叩きまくったのでマリッジリングの幅が出ています

しかも金槌で叩いた分には金槌の叩き面がある程度
広いのでリングの幅も均等に広がっていくのですが

鏨の場合は細いので面積も小さく、打ち込む箇所で
幅が広がったり広がらなかったりとデコボコになり
マリッジリングの幅がバラバラになってしまうので
ヤスリで丁寧に両側面を削って幅を合わせていきます。

指輪の角を落として優しい着け心地に

プラチナリングの側面を削ると側面に写真のような
ギザギザ尖った角が出てきます(バリと呼びます)

この鋭利な角、バリが危ないんですよね(;´Д`)
ノコギリ刃のように細かくギザギザしているので
指が当たるとスパッと簡単に切れてしまうんです
作業をするうえでも怪我をするので角を削ります

そして、完成した時のイメージと着け心地を考えて
結婚指輪の角を落として着け心地を良くしていきます。

手作り結婚指輪は、つけ心地が良い!

私が手作りする指輪は、結婚指輪に限らず婚約指輪も
ファミリーリングもピンキーリングも全て着け心地が
良くなるように指輪の内側を丸く削っています(*´ω`*)

1つ前の作業でプラチナリングの着け心地を良くする
為にリングの両方の角を落としましたが次は中側です
リングの外側も内側も角を落とす事で滑らかになります。

指の形に優しく合うように(フィットするように)
指輪の内側を楕円形に削って滑らかさを出すんですね

※丸め過ぎは隙間が生じるのでNG,楕円形がベスト!
かといって平面だと面積が多くて、きつく感じます
その間をとって楕円形にする事でフィット感が出ます

写真のように指輪の中を丸める事により、着け心地の
良さだけでなく汗や水分なども揮発しやすくなります。

サンドペーパーで指輪の傷消し

サンドペーパー=紙ヤスリ
一般的な紙ヤスリではなくて耐水性の紙ヤスリです
水をつけながらプラチナリングの小傷のある部分を
擦ると、水と研磨砂が混ざり傷の奥まで浸透します

ヤスリで削る指輪の彫金作業は、目の細かいヤスリ
だったり、目の荒いヤスリだったり色々と使うので
深い傷、細かい傷など、傷の形が様々なんですよね
そこで耐水性の紙ヤスリが傷消しに適しているんです。

シリコンポインターで仕上げる

耐水性の紙ヤスリで2本のペアリングを仕上げたら
次の仕上げ工程はシリコンポインターを使用します

シリコンポインターは分かりやすく言えば研磨ゴム
紙ヤスリで擦って傷を消しましたが、次は紙ヤスリ
で擦って出来た「小傷」を消していくという作業

大きくて深い傷から~浅くて細かい傷にしていく
段階を経ていきながら徐々に傷を消していくんです。

リューターという機械を使っています

研磨ゴム(シリコンポインター)をセットしている
ペン型の機械を、リューター機と言います(^ω^)

歯医者さんが使っている例のキュイーンと高速に
回転する機械とほとんど同じ機械だと思って下さい

あのキュイーンという音が怖いですよね(涙)
指輪を磨いているのに歯を削っているようなw
ヒザをガクガク震わせながら指輪を磨いていますw

プラチナリングの鏡面仕上げ

シリコンポインターでリングを磨くと光ってきます
しかし優しい光沢という感じで鏡のようではないです

プラチナは鏡のように反射するくらいに光るんです
鏡面仕上げと言うのですが、ヘラ掛け(へらがけ)
という仕上げをすると鏡のように反射するんですね

ヘラ棒という道具を、結婚指輪の磨きたい部分にあて
強く押しながらプラチナの表面を潰していくんです
潰した所から鏡面が生まれます(昔からの手法です)

バフ掛けで仕上げれば鏡面の完成

バフという磨き布(磨き紙)で最終磨きです
ヘラ掛けをするとヘラの跡(ヘラで押して潰した跡)
がプラチナリングに残るのでバフで磨いて消します

バフの大きさや形も様々です

結婚指輪の全面をバフで磨く場合はバッファーの機械
今回みたいに内側だけ磨くにはリューター用のバフ
結婚指輪のデザインや特徴に合わせてバフで磨きます。

結婚指輪に艶消しマット加工をして完成!
外側は白いマット、内側はピカピカの鏡面
光沢とマット加工が魅力のコンビ結婚指輪

打ち出し柄をマット加工にする事で凹凸が際立ちます
同時に、マット加工がダイヤの輝きを引き立たせます

そして結婚指輪を使い込むほどに、打ち出しの凹凸に
色彩の変化が表れてくるのが打ち出し模様の魅力です

凹んだ部分はマットのまま残り、凸の部分は摩擦や小傷
で光ったり凹凸の形が変化したりと見た目が変化します
金槌で打つ鎚目も魅力ですが鏨で叩く打ち出しも魅力です。

手作り結婚指輪の詳細です

○素材 プラチナ900(pt900)
○太さ ペアで共に3mmの幅
○肉厚 ペアで共に1.6mmの高さ
○形状 平打ち(フラット)
○模様 打ち出し
○仕上げ マット加工
○宝石 女性の指輪にダイヤモンド

本日も、良い指輪作りの仕事をさせて頂きました!
手作り結婚指輪のご依頼を頂きありがとう御座います

私が仕事が出来るのは、お客様のおかげです(^ω^)
全国で星の数ほどあるジュエリーショップの中から
田舎の小さなジュエリーコウキを見つけて頂き感謝感激

これからも妥協をしない良い仕事をコツコツとこなして
沢山のお客様にジュエリーコウキを発見して頂けるようにw
地道に真面目に指輪作りを頑張っていきたいと思います
本日もお付き合いを頂きありがとう御座いました<(_ _)>

 

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指輪作りの制作日記をご覧頂いて、工程に納得をしてから
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
真心をこめて1つ1つ手作りをする本物の結婚指輪ですよ

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

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