鍛造リングの専門店ジュエリーコウキです
工房で1つ1つ鍛造で指輪を手作りします
鍛造(たんぞう)という製法は日本の伝統技法の1つ
鍛えて造るという意味で鍛錬しながら指輪を作ります。
この技術は昔から受け継がれてきた日本の伝統技術で
代々鍛造技術を継承してきた鍛造職人しか作れません。
近年、鍛造という製法が注目されて鍛造の結婚指輪が
増えてきましたがほとんどは鍛造ではなく鍛造風です。
鍛造に似せて作る鍛造風は本物の鍛造と全く違います
昔から伝わる本物の鍛造は鍛冶で職人が手作りします。
ちなみに本物の鍛造で手作りした鍛造リングは市場の
リングの中でも1%未満しか存在しない特別なリング
当店は全国でも数少ない本物の鍛造リング専門店です。
こんにちは (*´Д`)
鍛造リングを作る職人です
ジュエリーコウキ2代目の池田です。鍛造職人歴は31年
私、池田が師匠である父から代々受け継がれてきた鍛造
という技術を継承して1つ1つ指輪を手作りしています。
鍛造とは画像のように金槌で地金を叩いて鍛える鍛冶で
手間をかけながら指輪を手作りしていくという製法です。
鍛冶で鍛錬をされた指輪は、密度が増して頑丈な指輪に
育ちますので変形や歪みや傷や衝撃に耐えられるんです。
市販の既製品の指輪よりも、数倍は頑丈で強い指輪です
鍛えて造る指輪という意味で「鍛造リング」と言います。
20歳の誕生日 一生モノの指輪
今回のご依頼は、お母さんが娘さんの二十歳の誕生日に
「20歳の記念に一生モノの指輪をプレゼントしたいです」
という素敵なご依頼で当店の鍛造のエタニティリングは
こだわりの指輪で一生モノですので作らせて頂きました
一生モノと言われる理由ですが、伝統工芸の鍛造で作成
指輪の素材はプラチナ、ダイヤは年齢と同じ20石を使用
こちらが二十歳の誕生日に作成をしたエタニティリング
20歳の誕生日にプレゼント!エタニティリング
20歳のプレゼントにエタニティリングは良いと思います
ダイヤを20石も使っているというのも二十歳にピッタリ
エタニティリングの種類はハーフエタニティリングです
指輪のサイズによってダイヤの入る面積は異なりますが
リングの約半周にダイヤが入るものがハーフエタニティ
リングの幅も細めですので派手さも抑えられていて若い
女性が身に着けるのにベストな細さだと思っております
それではこちらの20歳の誕生日に送られたエタニティの
作成過程を詳しく書きますので最後までぜひご覧下さい
20歳の娘さんに送る~指輪の作成工程
お母さんが20歳の娘さんに送る指輪の作成過程をご紹介
ジュエリーコウキで作成している指輪は鍛造リングです
鍛造(たんぞう)とは、鍛えて造るという伝統工芸です
どうやって鍛えるのかというと、鍛冶で鍛えていきます
画像の金床という鍛冶台に指輪の素材となるプラチナを
乗せてヤットコでプラチナを掴んで固定してハンマーで
何度も何度も繰り返して打って(叩いて)鍛錬をします
鍛錬を繰り返すとプラチナが頑丈に
金床に乗せたプラチナをハンマーで繰り返して打つ事で
プラチナ内部に含まれた微量な空気が放出していきます
空気が放出されるとプラチナの粒子が整って締まります
鍛冶でプラチナが締まって詰まって密度が上がるんです
締まって密度が増したプラチナは強くて頑丈になります
鍛造リングは頑丈で変形しにくい指輪という事なんです
角棒と板にしながらプラチナを伸ばす
鍛冶作業でプラチナを万遍なく鍛える為に角棒にします
角棒にする意味は四面から万遍なく叩ける為に角棒です
そして最終的には指輪の形にするので角棒の形から板の
形になるように角棒を潰しながら板の形にしていきます
鍛冶は打つと火入れの繰り返し作業
鍛冶作業はハンマーで打つ、炎で火入れ(焼きなまし)
を何度も何度も繰り返していく作業の流れになります
地道で根気がいる作業になりますが鍛えれば鍛えるだけ
プラチナが締まって密度が高まり頑丈になっていきます
指輪の幅と厚みとサイズに伸ばす
鍛冶作業で板を指輪の幅と、厚みとサイズに伸ばします
サイズは指輪のサイズのことでお客様によって違います
娘さんの指輪のサイズが分からなくてもご安心ください
指のサイズを計れるリングゲージを当店から発送します
自分で好みのサイズを計れますので安心して大丈夫です
2種類の証明刻印を打つ
指輪のサイズになった板に2種類の証明刻印を打ちます
ひとつは指輪の素材であるプラチナ(pt900)の刻印です
もうひとつの証明刻印は製造元であるジュエリーコウキ
で鍛造で作ったことを証明するためのブランドロゴです
真っ直ぐな板を丸めていきます
刻印を打ち込んだ面を指輪の内側にして丸めていきます
芯棒という鉄棒の工具と、木製の木槌を使って丸めます
板の丸め方は、板を芯棒に当てて木槌で叩いて曲げます
芯棒に板を巻き付ける要領で木槌で板を叩いて丸めます
繋ぎ目に隙間が開かないように
板をリングの形に丸めていくと板の端と端が合わさって
繋ぎ目の合わせ口ができますが隙間がないようにします
もし繋ぎ目に少しでも隙間が開いていると溶接のときに
ひび割れや食い込んで溶けたりなど不具合が発生します
ファイヤアアアアアアー!!
トモ付けという最高難易度の溶接で溶かし合わせます
トモ付けは普通のロウ付けなどの溶接とは異なっていて
リング本体と同じ素材で溶かし合わせる溶接のことです
今回の場合はプラチナなので同じプラチナで溶かします
当然ですが溶ける温度、融点が同じなので指輪が溶ける
リスクがありますが頑丈な溶接で鍛造リングに合います
指輪のサイズ調整
トモ付けが完了すれば、繋ぎ目のない鍛造リングが完成
次の工程で指輪のサイズを伸ばして合わせて調整します
再び芯棒にリングを入れて、今度は鋼の金槌で叩きます
金槌のほうが強い衝撃ですのでサイズが伸びるんですね
手作業で地道に叩いてサイズを伸ばしていきますので
1号単位ではなく0.5号単位でも細かく対応できます
指輪の幅を合わせます
ハンマーで叩いてサイズを調整していたので幅が歪んで
いるのと幅が広がっているのでヤスリで削って整えます
擦り板に指輪を固定してヤスリで両面の側面を削ります
ダイヤが入るエタニティリングを作成
指輪の両側面をヤスリで削って幅が綺麗に整ったら次は
20歳の指輪となるエタニティリングを作っていきます
設計図のように細かく緻密なラインを描いていきます
ダイヤの数は20歳にかけて何と20ピースも入るんです!
ドリルで穴を開ける
設計図が出来たら設計図に合わせて穴を開けていきます
最初から大きいドリルを使うと修正が効かなくなるので
小さい細いドリルで穴を開けながら位置を確認しながら
太い大きいドリルに変えていって少しづつ穴を広げます
先端工具やタガネなどで石枠作成
先端工具や鏨(タガネ)を使って細かい部分を作ります
ダイヤを指輪に入れるには台座や爪など石枠が必要です
それらのパーツを先端工具や鏨で削り出して作るんです
めっちゃ繊細で細かい作業なので慎重に進めていきます
ダイヤの石留め
石枠が出来上がったらダイヤを留めていく石留めの工程
1つ1つのダイヤの高さを合わせていきながら入れます
ダイヤを入れながら専用の鏨を使って爪で抑えていきます
今回はご要望で共有爪ですが四本爪で留める事が多いです
20石のダイヤが全て入りました
20歳のプレゼントに20ピースのダイヤが入ったエタニティ
本当に豪華で美しくて一生ものだと言ってもいい指輪です
ダイヤは20ピースも入るので、小さめのメレダイヤですが
ダイヤの質は良いので綺麗な輝きが繋がるエタニティです
仮にダイヤが大きくなると それに合わせて幅も太くなって
派手になるので20歳の女性が着けるには細めのほうがGood
着け心地の良さは重要なポイント
エタニティリングの着け心地は重要なポイントになります
20歳のプレゼントなので毎日ずっと着けて欲しいですよね
そこで指輪の着け心地を良くするために内側を仕上げます
内甲丸(うちこうまる)という形に内側を仕上げるんです
内甲丸のメリットは素晴らしい
指輪の内側を内甲丸にすることでメリットが多いんです
内側が丸く滑らかになるので着け心地が凄く良くなります
指と指輪が優しく馴染んでいくので(指の形に合うため)
指を曲げても違和感がありませんし水はけも良いんです
水はけが良いということは衛生的ですし指に優しいという
ことは浮腫みやすい指でも安心して指輪を着けられますね
プラチナリングの傷を消す仕上げ作業
エタニティリングのデザインが完成したら仕上げ作業です
ヤスリで削っていたので削った跡の小傷が沢山あります
耐水ペーパーでプラチナリングの全面を擦って仕上げます
耐水性なので水を含ませて擦ることで研磨砂と水が混ざり
傷の奥深くまで浸透していきますので消えやすくなります
更にシリコンポイントで仕上げる
耐水ペーパーでプラチナリングを擦って傷を消しましたが
今度はその耐水ペーパーの擦った細かい小傷がでてきます
髪の毛のような細かい無数の小傷がありますので消します
シリコンポイントという研磨ゴムで小傷を消していきます
リュータ機の先端にシリコンポイントをセットして高速で
シリコンポイントを回転させて小傷を消していく作業です。
プラチナの鏡面仕上げ
シリコンポイントで小傷を全て消したら次は磨き作業です
ヘラ掛け(へらがけ)という磨き技術で鏡面仕上げにします
磨き方は、ヘラ棒という工具をプラチナの面に押し当てて
プラチナの面を潰すように何回も磨くと鏡面になるんです
とてもコツのいる磨き方で熟練された技術が必須の磨き方
バフ掛けでエタニティリングが完成
最終仕上げになります!バフ掛けという磨きをして完成
バフという磨き布を高速回転させてガッツリと磨きます
耐水ペーパー、シリコンポイント、ヘラ掛け、バフ掛け
この手順でプラチナリングの傷が消えて鏡面になります
20歳の指輪、エタニティリングが完成
細めのリングにダイヤが20ピースも入っております!
二十歳の記念に1番合うように20ピースを使いました
指輪の詳細ですがエタニティリングの幅は2.5ミリで
ダイヤの直径は約1.5ミリを20ピースも使いました
細めのエタニティリングになりますので着け心地も良く
ファッションの一部として毎日着けて頂きたい指輪です
ダイヤの質によって価格がかなり変わります
お客様のご予算に合わせてお作りしたいです
指のサイズを計るリングゲージを全国発送しております
ですので全国各地からのご依頼もご対応しております
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〒940-2003 新潟県長岡市渡場町2-7 株式会社ジュエリーコウキ
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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
1パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです
その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法
熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為
伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います
指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。
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