18金 ゴールド 槌目の結婚指輪【鍛造】幅広い5.5mmの鎚目リング

鍛造の結婚指輪の専門店ジュエリーコウキ
工房で1つ1つ鍛造で指輪を手作りします

鍛造(たんぞう)という製法は日本の伝統技法の1つ
鍛えて造るという意味で鍛錬しながら指輪を作ります。

この技術は昔から受け継がれてきた日本の伝統技術で
代々鍛造技術を継承してきた宝飾職人しか作れません。

近年、鍛造という製法が注目されて鍛造の結婚指輪が
増えてきましたがほとんどは鍛造ではなく鍛造風です
鍛造に似せて作る鍛造風は本物の鍛造と全く違います。

例えばですが機械で地金をプレスして圧縮をする製法
こちらは機械で圧縮をする圧縮リングで違う鍛造です
昔から伝わる本物の鍛造は鍛冶で職人が手作りします。

ちなみに本物の鍛造で手作りをした結婚指輪は全体の
結婚指輪の1%未満しか存在しない特別なリングです
当店は全国でも数少ない本物の鍛造リング専門店です。

ジュエリー職人

こんにちは (*´Д`)

当店ジュエリーコウキの二代目で宝飾職人歴29年です。

私、池田が師匠である父から代々受け継がれてきた鍛造
という技術を継承して工房で1つ1つ手作りしています。

鍛造とは画像のように金槌で地金を叩いて鍛える鍛冶で
手間をかけながら指輪を手作りしていくという製法です。

鍛冶で鍛錬をされた指輪は、密度が増して強靭な指輪に
育ちますので変形や歪みや傷や衝撃に耐えられるんです
鍛えて造る指輪という意味で「鍛造リング」と言います。

 

【槌目の結婚指輪】

ご紹介をする鍛造の結婚指輪は槌目デザインになります

槌目とは?

槌目(つちめ)と読みます
槌目とも書きますが槌目とも書きます
漢字が若干違いますが意味は同じです。

金槌を使って模様を打ち込む事から槌目といいます
金槌で打つ模様は唯一無二の模様で人気があります
熟練された職人が手打ちで打つ槌目模様は希少です。

槌目 結婚指輪 ゴールド

槌目のゴールド結婚指輪

鍛造の結婚指輪の素材は18金のイエローゴールドです
幅広い5.5mm幅の平打ちリングに槌目を打ち込みます

ゴールドの幅広いリングに、槌目模様を打ちますので
味のある槌目模様がたっぷり感じられる結婚指輪です
今回は、つや消しですが光沢に仕上げる事も可能です

ゴールドの槌目の結婚指輪の制作過程になりますので
記事の最後まで(完成まで)ご覧頂きたいと思います。

 

【鍛造 ゴールド結婚指輪 作り方】

ゴールド 鍛冶

金を鍛冶で鍛錬する

宝飾職人が鍛えて造るリングなので鍛造リングです

という事で早速、結婚指輪の素材となる金を鍛えます
指輪に使う金はK18YG(18金イエローゴールド)です。

金床(かなとこ)という鉄板台に金を置いて叩きます
ヤットコで金を掴んでハンマーでガンガン叩きあげます
これを、締める(しめる)地金を締め上げると言います。

金 鍛錬
金を締めると金が強くなる
強くなった金は密度が濃い

金が強くなる事が鍛造リングの最大のメリットとなります

ハンマーでガンガン叩きあげて金を締めていく事によって
金に含まれる微量な空気(巣穴)が絞めると無くなります。

微量な空気が金から放出されることで金の粒子も整います
何度も繰り返す事で金の密度が増して密度が濃くなります
密度が増した金は変形しにくく硬度も上がるという仕組み。

金 焼きなまし

焼きなまし、火入れ

鍛冶はハンマーで地金を叩いていればそれで良しではなく
何度も繰り返して地金を叩いていると地金が締まり過ぎて

カッチカチに固くなって、叩いても跳ね返ってくるんです
もともと金には反発力はありますが何倍にもなるんですね。

こるなるとハンマーで叩いても締める事が難しくなります
そこでいったん炎で金を真っ赤に焼く事で柔らかくなって
また叩いて締める事ができます。これが”焼きなまし”です

画像の金が黒くなっていますがご安心下さい!大丈夫です
これは炎を当てると金が酸化して黒くなっているだけです
酸化膜といって硫酸水に入れたり研磨をすれば消えます。

金 鍛冶作業

鍛造リングは変形しにくくて
キズが付きにくく強度がある

締め続けて密度が上がった金で作る結婚指輪は強いんです
具体的には、指輪でよくある変形のお悩みがなくなります

完全に変形しないとは断言できませんが変形しにくいです
出来合いの製品に比べたら何倍も変形しずらいといえます。

そして金の指輪の強度も硬度も増しているのでキズや凹み
などにも強くて「既製品の指輪と鍛造の指輪」を比べると

同じ衝撃を受けたとしてキズや凹みは鍛造リングのほうが
断然つきにくいということが証明されているんです(^-^)

金 指輪の作り方

結婚指輪のサイズ&幅と厚みに合わせる

鍛冶作業で最終的に画像のように金を板状に成形します

この時点でこの板の幅と厚み=結婚指輪の幅と厚みです
結婚指輪の全体のサイズを考えながら伸ばしていました。

それともう1つ、結婚指輪の全体のサイズといいました
これは指輪のサイズも含まれます(もちろん2本分です)
男女のサイズに必要となる長さになるように伸ばします。

鍛冶は何も考えずに締めて密度を上げていただけでなく
2本分の結婚指輪のサイズ、指輪の幅や厚みなども考え
実際にそうなるように考えながら叩いて伸ばしています。

金 ペアリング 作り方

1つの金から2本の結婚指輪を作る

鍛冶で鍛錬して伸ばした1枚の長い板を2枚にします

糸ノコギリで男性用と女性用のサイズにカットをします
という事は!1つの同じ金から結婚指輪を作るという事!

素敵でロマンチックな指輪作りの工程だと思いませんか?
同じ素材から誕生した結婚指輪なのでお互いの指輪から
愛情や絆を感じることが出来る愛のある結婚指輪なんです

たとえ離れていても、どこにいても、ずっと一緒みたいな
こんな感覚を結婚指輪から感じられるなんて最高ですよね!

これは私が工房で1つ1つ手作りをするので可能なんです
大量生産などの出来合い品には絶対に真似ができませんよ。

金 結婚指輪 作り方

板を丸めてリングの形に

2枚の板になったら1枚ずつに刻印を打ち込んでいきます

リングの素材がK18だと証明するK18の刻印と、もう1つ
ジュエリーコウキで私が手作りした証明のjkマークです。

この2つの刻印を打ち込んだらリング形に丸めていきます
丸棒という円柱の道具があるので、丸棒に板を当てながら
木槌で板を叩いて丸棒に巻き付けるイメージで丸めます。

リング ゴールド 作り方

鉄製のハンマーの金槌で丸めることも出来ますが、金槌は
固いので板が凹んだりするので木製の木槌がベストですね。

丸棒は先端が細くて根元が太い形の鉄棒になっています
その理由は、リングのサイズに合わせて丸める事が可能と
いうことで丸棒の先端は1号、根元が30号という事です。

という事は丸棒の真ん中あたりは15号くらいという事で
これから作る結婚指輪のサイズを確認しながら丸めます。

リング ゴールド 手作り

隙間が無いように丸める

板をリングの形にまるめると必ず合わせた口、繋ぎ目が
でてきますので繋ぎ目に隙間が無いようにして丸めます
もしも隙間が出きてしまったら削って隙間を無くします。

この後で「ロウ付け」という指輪の溶接をするのですが
合わせ口に隙間があると溶接をしたときに食い込みます
最悪の場合、指輪の繋ぎ目が溶ける場合もあるからです。

金の指輪 ろう付け

k18リングのロウ付け

金の指輪にある繋ぎ目を、溶接で溶かして融合させます

この溶接方法をロウ付けというのですが指輪の合わせた
繋ぎ目に薄く伸ばしたk18を挟んで溶かすという仕組み。

焼きなましと同じですが、k18に火を当てると酸化膜で
結婚指輪が真っ黒に変色しますがロウ付けが完了したら
硫酸水に入れて酸化膜と落とすと金色に戻るので大丈夫。

鍛造 ゴールド リング 手作り

リングを綺麗な真円にしてサイズ調整

丸棒に巻き付けて丸めたので、ある程度は綺麗な丸ですが

完璧な真円ではない状態なので再び丸棒にリングを入れて
今度は木槌ではなく金槌でリングを叩いて真円に丸めます。

この時にある程度、指定の指輪サイズになるようにします
この後の作業で「打ち出し」というタガネを叩いて模様を
出す工程があるので、そこで最終的なサイズに伸ばします。

ここではリングを綺麗な真円にして、指輪のサイズを指定
よりも半番くらい小さいサイズまで伸ばしておきましょう。

ゴールド リング 槌目

鏨で叩いてリングに槌目を入れる

金の結婚指輪に鏨で打ち出しながら槌目を打ち込みます
事前に、ハンマーで真円にしながら叩いていたので薄い
槌目模様が下地となって強めの槌目模様が映えるんです。

宝飾職人さんはオリジナルの鏨(たがね)を持っている
ことが多いんです(画像の指輪を叩く道具がタガネです)

自分もオリジナルの鏨を何種類も作って持っています
鍛冶で鋼を叩いて伸ばして削って形を作って火に入れて
まるで刀を作っているような作業工程で鏨を作るんです。

18金 リング 槌目

槌目模様は、唯一無二の模様

今回の結婚指輪のベースとなる形は平打ちリングの形です

K18平打ちリングの全面にガッツリと入るように叩きます
幅が5.5ミリありますので端から端まで全部打ち込みます。

平均的に全面を鏨で叩きますが、スタートは指輪の真ん中
から打ち始めて、両脇の端にいくようにしながら叩きます

鏨の角も利用しながら叩くことで、浅い凹みも深い凹みも
織り交ぜながら叩いていくと槌目に立体感が出てくるので
面だけではなく角も上手に使いながら叩く必要があります。

18金 槌目リング

打ち出した槌目は奥深いデザイン

打ち出しす槌目は、鏨の硬さや長さ、打ち込む位置、角度、
また打ち込む力加減などで槌目の全てが変わってくるので
打ち出し加工は唯一無二の槌目となり、それが魅力ですね。

当店では伝統技法を大事にしていますので槌目の入れ方も
こだわります。昔から受け継がれてきたやり方で進めます

昔から受け継いだ技術をそのままと+αで現代に残します
宝飾職人が減っている今、この技術を何としても残したい!

18金 槌目 結婚指輪

金の結婚指輪が太い&肉厚
18金をたっぷり使った指輪

唯一無二の槌目なので模様を合わせる為に(似せる為に)
2本のリングを同時に打ち出しを入れる必要があります。

1本づつ入れると槌目が決まってしまうので2本交互に
叩いて打ち込んでいくことで模様が平均になって似ます。

2本の金の結婚指輪をご覧ください!槌目が似ています
そして、このボリューム満点の幅の広さと分厚い肉厚が
ゴージャスなジュエリーの大人の雰囲気を出しています。

指輪の幅を削る

結婚指輪の広さを5.5ミリに合わせる

叩きまくって手作りした金の指輪の幅が太くなっています
ハンマーで叩きまくって鏨で叩き出したので当然ですよね

完成したときの指輪の幅は5.5ミリの指定ですが画像の段階
では6ミリ近くまで幅が広がっていますので幅を削ります
バランスよく削りたいので両方の側面から同じだけ削ります。

金の指輪 角落とし

結婚指輪の角を削る角落とし
角が指に当たっても痛くない

基本的に、平打ちタイプの指輪は角があって痛く感じます
指輪の角が鋭利であればあるほど痛くなるので要注意です。

指輪の角が指に当たっても痛くないレベルになるまで角を
ヤスリで削り落として、指輪の角の角度を微調節をします。

しかし、平打ちリングの角の削り過ぎには注意が必要です!
角を斜めに落とし過ぎると平打ちの魅力が半減するからです
平打ちリングのバランスを保ちながら角を落としていきます。

結婚指輪 内側が滑らか

結婚指輪の内側は「内甲丸」にする

指輪の外の角を落としたら次は指輪の中の角を落とします
結婚指輪の中の角を落とすだけではなくて内甲丸にします。

内甲丸(うちこうまる)とは甲丸のように丸くする事です
内側を甲丸のように丸くするので内甲丸と呼ばれています
流れとしては内の角を落としてから内全体を丸く削ります。

内甲丸 幅広

内甲丸にすると付け心地が滑らかに

指輪を内甲丸にすることで素晴らしいメリットがあります

指の形と内甲丸が馴染むので滑らかで付け心地が良くなり
内側が甲丸なので水はけが良くなって指がふやけません。

水はけが悪い指輪は、いつまでも指輪の裏に水が残るので
指がふやけたり、かゆくなったりして不衛生なんです(汗)
リングの内側が平になっていると水はけが悪くなります。

特にリング幅が広ければ広いほど水はけが悪くなりますし
指を曲げた時に角が当たって痛くなるので内甲丸にします。

18金 結婚指輪 太い

K18結婚指輪の傷を消して仕上げる

K18結婚指輪の形が完成したのでキズを消して仕上げます

指輪の表面には打ち出しが入っているのでそのままでOK
K18リングの側面と内面はヤスリで削ったので仕上げます。

基本的にヤスリで金を彫金をするときは荒い目のヤスリで
荒く削って形を出してから、細かい目のヤスリで整えます
しかし目が細かいといってもヤスリなので削り跡は出ます。

そこで彫金でできた小傷を耐水性のサンドペーパーで擦り
消していきます(耐水性は水と合わせて擦ると効果大です)
水と研磨砂が混ざりキズの奥まで浸透して消えやすりです。

金の指輪 磨き方

研磨ゴムで滑らかに仕上げる

サンドペーパーで彫金をした小傷を消したら次は研磨ゴム
シリコンポインターという種類の研磨ゴムを使用します。

サンドペーパーで擦った細かい髪の毛のような線があって
それが無数にあるので消えるまで研磨ゴムで仕上げます
ここで完璧にキズを消さないとキズが残るので最終仕上げ。

金の指輪 磨く

最後はK18に光沢を出して完成

シリコンポインターでK18リングの内側のキズを取ったら
バフという研磨布で磨きますがこれが最後の磨き作業です。

K18YGがピッカピカに光るまでバフで何度でも磨きます
青粉や赤粉という地金用の磨き油をつけて磨くと光ります
バフは結構なパワーで回っているので火傷に注意です(汗)

ゴールド 結婚指輪 幅広い

18金 鍛造 槌目の結婚指輪が完成

手作りでコツコツと作った鍛造の結婚指輪がついに完成!

打ち出した槌目模様のマット加工が渋くてお洒落でGOOD
鏨で叩いたナチュラル感を出したいのでマット加工は少々。

幅が5.5ミリある金の結婚指輪なので見た目がゴージャス
しかし打ち出し効果と艶消し効果で派手さは感じません
逆にもっと目立たせたいなら光沢にすれば目立ちますね。

結婚指輪 槌目 ゴールド

和紙のようにも見える不思議な打ち出し模様です(^-^)

オリジナルで私が自作した鏨で打ち付けたデザインです
このような槌目を出すことは私にしか出来ないという事。

私は鍛造を受け継いだ宝飾職人ですので得意は叩きです
金槌を使って叩いたり鏨を使い叩いたり叩きのプロです
今回のように叩いて作る指輪は1番得意とする分野です。

槌目の結婚指輪や打ち出しなどの叩き模様のデザインを
お探しのお客様は是非、私に作らせて頂きたいですね!

最後に、こちらの金の結婚指輪を動画で撮りましたので
色々な角度からリングをご覧頂ければと思いますm(__)m

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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
1パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法

熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧
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