結婚指輪の幅の太さ 男女で変えても全然アリ!男5.5ミリ 女3.5ミリ

新潟県長岡市に小さな店と工房を構えている
手作り結婚指輪の専門店・ジュエリーコウキ

当店2代目の私、池田が書く制作日記です
日々の指輪作りの事をブログにして公開中です
指輪を作る職人として長いキャリアがあります

他店とは違った職人目線でブログを書いており
ジュエリーを作りながらデジカメで撮影をして
記事を書いていますので他では真似が出来ない
切り口で記事を書いて公開しています(^ω^)

 

さて、手作りをしている結婚指輪のご紹介です
新潟県長岡市のお客様からご依頼で制作中です
ご注文をいただきましてありがとう御座います

小さい宝石店ですが、小さい工房にて1つ1つ
丹精をこめてハンドメイドのみで作り上げます
こだわりの指輪作りの作業の流れをご覧下さい

手作りをしている結婚指輪の完成がコチラ
すでに出来上がっているので公開をします

男女で幅が違う結婚指輪

結婚指輪のデザインは平打ちリング
シンプル&ストレートのフラットな指輪

男性が5.5mmという幅広タイプの平打ちリング
そして女性が3.5mmの少し狭い平打ちリングです

男女で結婚指輪が2mmの幅の違いがありますので
バランスを考えて作る事が最大のポイントですね

平打ちリングの側面にミル打ちが入っていますが
全部の作業を1回の記事にすると超長くなるので
今回の記事では平打ちリングになるまでをご紹介

次回の記事はミル打ちの作業工程をご紹介します
記事を2回に分けて書きますのでお願い致します。

 

 

プラチナを溶かす作業からスタート

マリッジリングを作るのに必要なプラチナの
重量を計算して割り出して溶かす所からです

※マリッジリングとは結婚指輪の事(^ω^)
この記事ではマリッジリングと表現をしたり
結婚指輪と表現をしたり気分で書いていますw

プラチナが溶ける温度は約1770度

白金を酸素バーナーで熔解(ようかい)

白金(はっきん)とはプラチナの事です
熔解(ようかい)とは溶かす事を言います

これから作るジュエリーの素材の事を、金や
プラチナを含めて地金(じがね)と言います

結婚指輪とマリッジリングのように同じ意味でも
呼び方が色々とある珍しい業界なんです(^ω^)

プラチナを溶かす

プラチナが溶ける融点は約1770度

酸素バーナーという威力のある炎で溶かします
肉眼では熔解作業を見る事ができませんので、
溶接専用のゴーグルをかけながの熔解作業です

強烈なエネルギーを視覚で感じれる作業です
画像だけではなく、動画でも見て頂きたいので
ご覧ください。太陽のようにパワー満点ですよ!

 

溶解のやり方を説明すると

耐火ボードの上に溶解皿を置いて、溶解皿の中に
プラチナを入れ完璧な耐熱をしてから溶かします

溶かした後、溶解皿は凄い高温になっています
ある程度の時間が経過しないと溶解皿は冷めない
ので火傷に注意(見た目では分からない為です)

※溶解皿の他にスコーリ、皿チョコ、セラミック
一通りの皿を使ってみましたがセラミックの皿が
私はお勧めです(自分が使ってみての感想です)

プラチナの鍛冶

鍛造(たんぞう)作業のスタート

溶かしたプラチナを鍛えながら形にします

鍛えながら造るというのが最大のポイントです
文字の通りに鍛えてリングを造るから鍛造リング
プラチナという素材は鍛えれば強く育つんですよ

ちなみに鍛造リングは、極一部の専門店でしか
手に入れる事が出来ないという珍しいジュエリー
理由は専門設備、専門工具、専門職人が必要な為

一般的な普通のジュエリーショップでは出来合い
の既製品のジュエリーを販売という事になります。

プラチナの鍛冶

鍛造リングと、鋳造リングの違い

一般的なジュエリーショップで販売をしている
既製品のジュエリーは鋳造(ちゅうぞう)という
タイプの製造方法で作られたジュエリーです

キャスト製法とも言われていますが、ワックスで
ジュエリーの原型を作ってゴム型にして型を作り
固めた型に、溶かした地金を流し込み形にします
その為に大量生産が可能で一般的にはこちらです

手作りジュエリー専門店でもキャスト製法が多く
当店のような鍛造とは全くの別物と思って下さい
ジュエリーコウキの手作りは地金で全て作ります。

プラチナ鍛造

では、鍛造リングとは何?

先ほど、鋳造リングの仕組みを説明しましたが
今度は鍛造リングの仕組みを詳しく説明しますね

鍛造リングは溶かしたプラチナから作り始めます
金床や角床と呼ばれる専用の鉄板台にプラチナを
置いてヤットコやピンセットで掴んで固定をして
金槌(ハンマー)で何度も叩き潰していくんです

ハンマーでプラチナを四方向から満遍なく叩いて
均等に衝撃を与えて四角形にしながら伸ばします。

地金の焼きなまし

早い話がプラチナの密度が増す!

画像のように、プラチナなどをバーナーの炎で
真っ赤に焼く事を「焼きなまし」と呼ぶ作業です

ハンマーで何度も締め上げると(叩きあげると)
地金中にある微量な空気が放出され締まっていき
同時に粒子も締まり、地金が硬くなっていきます

そこで炎で真っ赤に焼きなましをする事によって
地金が柔らかくなるので再度叩けば締まっていき
叩いて焼いての繰り返しで地金の密度が増します
鍛冶とも言いますが動画で内容をご覧ください!

 

地金を鍛える渾身の作業は、いかがでしたか?
このパワフルな作業で地金は鍛え上げられます

この鍛冶作業は、鍛える地金と書いて
鍛金(たんきん)作業とも呼ばれる工程で
鍛金で鍛えた地金で造る事が最終的に鍛造です

密度が極限に上がったプラチナは粘り強いんです
リングの変形にも強くて強度も強くなるんです!
手間は超かかりますが、鍛造リングは最強(^ω^)

※鋳造は溶かしたプラチナを流し込んで形にする
製造法なので密度は溶かしたままで柔らかいです

プラチナで鍛造リングを作る

写真のように板状に伸ばす

四角形の棒だったプラチナを板状に成形をします
この作業で、これから作る結婚指輪の太さや肉厚
そして2本分の結婚指輪のサイズに伸ばすんです

男性と女性とで結婚指輪の幅の太さが同じ場合は
このまま同じ幅の太さで伸ばして構いませんが、

今回は男女でリングの幅の太さが違うのでまずは
太い男性用のリングの幅と肉厚に合わせるんです。

指輪を作る為にプラチナを伸ばす

繰り返しの説明となりますが、本日ご紹介中の
手作り結婚指輪の詳しいデザインをお伝えします

指輪のフォルムは凄くシンプルな平打ちリングで
側面(計4面)に、ミル打ち(ミルグレイン)が
打ち込まれるという繊細なデザインのタイプです

そして指輪の幅の太さが男性と女性とで違います
しかし指輪の太さが違っても肉厚は同じにします
理由はミル打ちの大きさを男女で合わせる為です。

マリッジリングの素材、プラチナを伸ばす

先ほども説明したように、まずは男性のリングの
幅の太さに合わせプラチナ板を伸ばしていきます
プラチナ板の幅の太さが5.5mmという事ですね

※後で女性のリング幅に調節するので大丈夫です
最初に細い方に合わせると、広げられないない為

1枚のプラチナ板を糸ノコで2枚にカットします
1枚が男性、もう1枚が女性という事になります
この2枚の板が結婚指輪のベースですね(*´ω`*)

伸ばしたプラチナ板を2枚に切断をする

同じ素材から2つだけの結婚指輪が誕生!

ここまでの工程を見て頂いて分かると思います
何と1つのプラチナから2つの指輪を作ります!

ものすごく魅力的な結婚指輪だと思いませんか?
愛する2人のリングが同じ素材だなんて超素敵!

お互いのリングから絆や愛情を感じられますね
何処にいてもお互いの距離を身近に感じて下さい

この工程はジュエリーコウキだから可能なんです
小さい工房で自分と父で作っているので、工賃や
手間の融通も効くので対応できるという訳ですね。

2枚に切断されたプラチナ板

女性用のリングの幅を狭くする作業

この時点のプラチナ板の幅の太さは、2本ともに
男性のリングの幅の太さに合わせた5.5mmの状態

糸ノコギリでカットした、板の2枚のうち1枚を
女性用の指輪にするので叩いて3.5mmまで縮めます
5.5mmから3.5mmに~その差何と2mmも縮めます

幅を縮める方法はプラチナ板の側面をハンマーで
叩いて狭くするというアナログ的な方法ですが、
これが意外と難しいんです(肉厚が変わる為です)

プラチナ板の側面を叩いて幅を狭くする

2枚の板の肉厚を同じにする

幅を狭くしようとして側面を叩くと、側面は狭く
縮みますが肉厚が厚くなるという現象がおきます

そして肉厚が厚くなると同時にシワも出てきます
1度整えた板のサイズを変える事は難しいんです

もっと簡単に板の幅を狭くする方法もあります
それは幅をヤスリで削って3.5mmまでする事です
しかし自分は鍛造に超こだわるので叩くんですね。

プラチナ板を叩いて肉厚を調整

2種類のプラチナプレートが完成

2枚の板を並べると幅の太さがかなり違います
たった2ミリと思うかもしれませんが、並べて
比べると2ミリの差は、ここまで違うんですよ

そして2枚の長さが違いますが、これはサイズ
男性と女性の結婚指輪のサイズの長さなんです
単純に、指輪のサイズが大きいと長くなります

※ちなみに10号サイズで約55mmの長さが必要

男女の結婚指輪の元となる2枚のプラチナ板

結婚指輪の形、リング状に丸める

次は、この2種類のプラチナプレートを指輪の
形になるようにリングに丸める作業になります

画像の「丸棒」というの鉄棒のような道具に
板を押し付けながら金槌で叩くと丸まります
イメージとしては棒に板を巻き付ける感じです。

プラチナ板をリングの形に丸める

プレートの幅や、肉厚によって難易度が変わり
細くて薄いプレートの方が曲がりやすいですね

写真は鉄製のハンマー(金槌)で叩きましたが
最初は木製のハンマー(木槌)をお勧めします
木槌を使ったほうが叩いても傷が付きにくい為

丸棒にあてながら丸める手法は親父直伝で
綺麗に丸めるまで苦労した覚えがあります(汗)
何回も何回も怪我をしながら練習したなぁ・・・

プラチナペアリングのベース

板から丸くなり2本の指輪っぽくなりました
ようやく結婚指輪の形が見えてきました(^ω^)

しかしリング状になりましたが、まだ繋がって
いないので指輪っぽくなったと表現をしました

完全な指輪にするには丸めた板の端と端を合わせ
ロウ付け(溶接)をして隙間を繋ぎ合わせます

ジュエリーコウキでするロウ付けは、一般的に
使われている溶けやすいロウ材ではありません

溶けやすいロウは低い温度で簡単に溶接が可能
しかし強度も弱く、切れやすくヒビも入りやすい
ので長く身につける結婚指輪には絶対使いません

※ロウ材とは溶接をする為の地金です

プラチナの指輪ならプラチナのロウ
ゴールドの指輪ならゴールドのロウという事

リングのロウヅケ 溶接作業

ジュエリーコウキでは共付け(トモヅケ)

溶接に使用するロウ材は何段階も種類があります
炎の強弱(熱量の強弱)で何パターンもあります

弱いロウになると、溶かした箇所に色が出ますし
長年経過するとロウ付け箇所が変色をおこします
そしてロウが弱ければ弱い程、強度に影響します

ですのでジュエリーコウキでは弱いロウではなく
普通に結婚指輪の素材となっているプラチナを
薄く伸ばして、溶接をする隙間に挟みこんでから

結婚指輪の本体とロウ材を高温の炎で直接溶かす
トモヅケという手法でプラチナを繋ぎ合わせます
共付け温度が約1700度なので溶解とほぼ同じ。

溶接後のリング

結婚指輪の平打ちフォルムが完成

共付けとは、プラチナ同士をガッツリと溶かして
繋ぎあわす溶接方法なので、ロウ付けとは違って
溶接の跡がないです。もちろん強度も強くお勧め

ただこの共付けは、結婚指輪だから可能なんです
めっちゃ細いネックレスに共付けをすると全てが
一瞬で溶けてしまうので指輪のみ可能な大技です

さて、平打ちリングのフォルムが完成したので
本日の手作り結婚指輪の制作工程はここまでです

次回はリングの彫金作業や、ミル打ちをリングに
打ち込む作業を公開しますのでお楽しみに(^ω^)
↓後半の記事も書き上げましたのでご覧ください。

記事の続き(後編)はコチラから

 

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指輪作りの制作日記をご覧頂いて、工程に納得をしてから
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
真心をこめて1つ1つ手作りをする本物の結婚指輪ですよ

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧
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