太い金の結婚指輪を作る【肉厚で5.5ミリ幅】K18イエローゴールド 鎚目&打ち出し

結婚指輪の幅が太くて厚みが肉厚、そして重い
手作りで造る重量感のある金の結婚指輪をご紹介

 

当ブログを見て頂いてありがとう御座います
新潟の長岡にある手作りジュエリー専門店の
ジュエリーコウキの2代目、池田です(^ω^)

本日ご紹介をさせて頂く結婚指輪は力強い!
結婚指輪の幅の太さと肉厚も凄いんですが、

金槌で鎚目模様を丁寧に入れて更にその上から
鏨(タガネ)で打ち出し模様をガツガツ打ち込んで
迫力が感じられる力強いデザインなんですよ(゚Д゚)ノ

すでに完成しておりますので、画像をご覧ください

ご紹介をさせて頂いたコチラのボリューミーな
イエローゴールド 結婚指輪の作り方をアップします

指輪の制作ご依頼を頂いたのは大阪のお客様です
メールとお電話でご丁寧に対応をしていただいて
とっても楽しく有意義な打ち合わせでした(^ω^)

本当に何度もご連絡を頂きありがとう御座いました
T様の結婚指輪が完成するまでをご紹介いたします。

 

 

k18イエローゴールドの熔解(ようかい)

純金(k24)の融点(溶ける温度)は約1100度です
k18の内訳は75%が純金、12.5%が銀、12.5%が銅
※ピンクゴールドの場合は銅の割合が多い場合が多い

純金(k24)よりもk18の方が溶けるのが早いです
k18の融点は約900度、その火力でドロドロに溶けます

本当に1から始まる指輪作りなんですよ(^ω^)

溶かす所から始まるという事は1からのスタートです
普通のジュエリーショップでは見る事が出来ませんよね

18金イエローゴールドを溶かして塊にした理由は、
2人分の指輪を同じ金塊で作る事に、こだわっている為

結婚指輪はペアリングですので、同じ金塊から作る事で
お二人の想いや絆が更に深まる事、そしてその想いを
指輪から感じて頂きたいのでこの工程にこだわっています

k18イエローゴールドの金塊を鍛える

熔解したk18イエローゴールドの金塊を鍛えていきます

普通の宝石店やジュエリーショップで売っている指輪は
鋳造(ちゅうぞう)と言って、ドロドロに溶けたk18を
リングデザインの型に流し込んで形にする製造方法です

しかし当店、ジュエリーコウキの場合は鍛造(たんぞう)

流し込むだけの鋳造とは全くの別物で、この段階から
k18の金塊を金槌でガンガン叩いて、炎で焼きまくって
k18イエローゴールドを鍛えていきながら指輪にします

鍛えて造るから鍛造

k18ゴールドの塊を、角床という鋼鉄の台に乗せて
鋼鉄の大きな金槌でガッチリ叩き上げていきます
そして炎でナマス(焼く)の繰り返し作業が続きます

分かりやすくいうと鍛冶、鍛冶屋さんの鍛冶ですね
何度もこの作業を繰り返す事によって、金の中に含まれる
微量な「す」と呼ばれる空気を金の外に放出させるんです

そして金の粒子が絞め上り、金の密度が最大限に増します
密度が増したk18ゴールドは粘り強く強度も強いんです!

k18ゴールド、金が黒く変色するのは酸化が原因

鍛冶作業の画像を見ていて感じた人が多いと思いますが
「この金、なんか黒くね?」そう思ったかと思いますw

そうなんです、k18ゴールドが黒く変色している状態です
金槌や何かの影で黒く見えるのではなく実際に黒いんです
これはナマス(焼く)事で金に酸化膜が出来たんですよ

でも安心して下さい! ちゃんと金色に戻ります!
k18地金の外側だけ変色しているだけで中身というか
地金の中は金色ですのでご安心下さい。外側だけ変色です

硫酸水の中に、k18地金を熱した状態で入れれば酸化膜は
一瞬で消えますしリューターなどの研磨ゴムなどでもOK

k18イエローゴールドを、指輪の幅と厚みに成形

溶解して塊になったk18イエローゴールドが四角に
なるように四面から叩いて四角形に成形してきました

鍛冶の画像を、上から順番で見ていくと分かるのですが
どんどん細長い四角形の板になっていくのが分かります

これはこれから作る結婚指輪の太さと肉厚になるように
ノギスで計りながら金槌で叩いて伸ばしているんですね。

1枚のゴールドのプレートを2枚にする

金槌で地金を叩きまくって、バーナーでナマしまくって
ようやく結婚指輪のベースサイズとなるプレートが完成

1枚の金のプレートがここで2枚になります(^ω^)
1つの同じ金から2つのペアリング、結婚指輪が誕生!
LOVEな2人には最高に幸せな指輪作りの工程ですよね♪

余談ですが、自分も結婚する時に自分で結婚指輪を作り
全く同じ1つの地金で造ったLOVEな結婚指輪なのですが
結婚して15年経ちますが、尻に敷かれて今も幸せですw

金の指輪に刻印を入れます

糸ノコギリで2枚になったゴールドプレートですが
1枚のプレートにつき2種類の刻印を打ち込んでいきます

1つ目は18金を証明する為のk18マークの刻印
2つ目はジュエリーコウキで手作りをしたという
証明となるjkマークの刻印です(どちらも重要な証明)

18金のプレートをリング状に丸めてから刻印を
打ち込む事も可能です(曲がり刻印という種類です)

しかし丸めてから刻印を打ち込むと、刻印が曲がったり
深さが均等じゃなかったり、その打ち込んだ場所が
力で凹んだりなどの不具合が出る可能性もありますので
私は地金がまっすぐな板状の時に打つようにしています。

金の板をナマス(炎で焼く)

ゴールドのプレートを、丸くリング状に曲げるのですが
均等に曲げて丸められるように、均等に炎でナマします
全体を同じ火力でナマス事によって均等に曲がるんです

そして丸棒という鉄の棒に18金の板を押し付けながら
木槌で18金の板を叩きながら丸棒に巻き付ける作業

18金の板を丸く丸める

丸棒に金の板が隙間なく綺麗に巻き付けるようにして
木槌でゴールドプレートを何度も叩いて丸めるんですね

金槌でもいいのですが、何度も叩くので傷として残って
しまう可能性もあるので、傷のつかない木槌で叩きます
なるべく隙間がなく歪みのない円に丸めるのがポイント

ロウ付けに使用するロウを隙間に挟む

丸棒と金槌を使って、k18の板をリング状に丸めました
板を丸めると最終的に写真のように合わせ口が出ます
この合わせ口に「隙間」が少しでもあるとNGなんです

隙間がある場合は、糸ノコギリで隙間を切って角度を
合わせて隙間が完全に0になるようにピッタリさせます
隙間が少しでもあると溶接すると不具合が出るからです

隙間がゼロになったら、そこにk18ロウを挟み込みます
ロウとは、地金と地金を溶接する為の溶けやすい地金
今回はk18ですが他にもk24,k20,k14など様々あるんです

そしてロウを挟んだ合わせ口が、ナマした事によって
黒っぽく変色しているので、削ってk18を露出させます
酸化膜で変色しているとロウが溶けても流れない為です。

金の指輪のロウ付け(溶接)

約900度の炎でk18ロウを溶かしてロウ付けをします
炎で金を炙ると、また黒っぽく酸化してしまいますが
ロウを挟んだロウ付け箇所が酸化すると溶け流れません

ですので炎で金を炙る前に、フラックスという液体を
合わせ口とロウに塗る事によって酸化膜が出来ません
同時にロウが流れやすくなるのでフラックスは重要です。

k18リングのサイズを伸ばす

ロウ付けが完了すれば繋ぎ目のないk18リングの完成です
k18リングのベースには確かになりましたが歪んでいます
完璧な円「真円」になるように丸棒と金槌で叩きます

真円になったら更に叩き続けk18リングのサイズを伸ばし
お客様の指のサイズになるように叩いて伸ばすんですね
なので予め小さいサイズにしておく必要があるという事

最初から大きいサイズで作ってしまうと、真円にして
更に叩いてサイズを伸ばすと大きくなりすぎるからです。

鎚目(つちめ)をk18リングに入れる

指輪のサイズを伸ばしながら鎚目も打ち込んでいきます
鎚目模様は金槌の種類や打ち方によって変わってきます

鎚目によって指輪のデザインが変わってくるんですよね
今回の鎚目模様の特徴は「浅くて面が広い」という模様
浅くて広い鎚目を「打ち出し」の下地として使う為です

打ち出し柄を打ち込む前に、浅い鎚目が下地にある事で
打ち出しが綺麗に入るのと、打ち出しが浮き上がります
深くて細かい鎚目を入れると下地にならなくなる為です。

鏨(たがね)で叩いて、打ち出し模様を打ち込む

鏨という鋼の工具を金槌で叩いて指輪に模様を入れます
こちらの叩いて表現する模様を「打ち出し」と言います

適当に打ち込んでいる訳ではありません(キッパリ)
バランスよく、まんべんなく、打ち込む事で模様が
平均的に広がってどこから見ても同じ感じになるんです

一点集中で叩くと、その場所だけに模様が集まってしまい
最終的には指輪全体のバランスが崩れるので要注意です。

鏨=タガネ

この作業で使うタガネも私が自分で作った工具なんです
鋼を金槌で何度も叩いて炎で焼きを入れて工具を作ります

ジュエリーを作る職人さん、作家さん、宝飾の飾り職人は
自分で使いやすいように工具から作る事も多々あるんです

道具の使いやすさもそうですが、自分しか出来ない模様や
デザインも可能になるので工具の特徴を知る事も重要です。

タガネを重ねて打ち込む事で奥行が出ます

どんどん打ち出し模様に奥行が出てきたのが分かります
金槌で叩いて模様を出す鎚目も同じ事が言えるのですが
打ち出しも鎚目も重ねる事で模様に奥行&立体感が出ます

ここで注意する事が、ただ重ねれば良いという訳でもなく
重ね具合によっては模様にはならず、傷や凹みになるので

打ち付ける模様を考えながら、ここを打つとこうなると
いうシュミレーションが大事になってくるんです(^ω^)
なにわともあれ、指輪に重要なのはバランスという事!

鍛造の極み、打ち出し模様の完成!

打ち出しが綺麗にk18リングに打ち込まれました(*´Д`)
こちらの打ち出しをしている動画を見たくありませんか?
実は動画を撮ってあるんです!ぜひ、ご覧くださいませ!

しかし太い金の指輪が2つ並ぶと迫力満点ですよねw
太い幅ですが隅から隅まで綺麗に打ち出しが入りました!

鍛造で作りあげられた金の指輪、金槌で叩かれた鎚目
タガネで叩かれた打ち出し模様。もう鍛造の極みですよ

結婚指輪の彫金作業の開始

これまでの作業は鍛造がメインの仕事となっていましたが
ここからは指輪を削る作業、彫金(ちょうきん)の開始!

まずは結婚指輪の幅をヤスリで削って合わせていきます
今回の、金の太い結婚指輪の幅は5.5ミリになります
叩いて幅の広くなっている指輪の側面を削って調節します。

指輪の側面を削るとバリが出る

指輪の側面を削ると「バリ」という角が出てきます
これは金だけではなくプラチナでも出る角なんですね
基本的に地金を削ると、何でもバリが出てくるんですよ

この鋭利な角、バリという角が危険なんですよね(;´Д`)
バリを拡大して観察するとノコギリの刃に凄く似ています
細かい刃が集まって、ギザギザした危険な角になるんです

バリを削り落とす

危ない角はヤスリで丁寧に削り落としましょう
指輪の着け心地にも関わってくるので綺麗に削ります

しかし角を削り過ぎると、打ち出し模様が狭くなる為に
ほどよく角を落とすんです(職人のバランス感覚を信じて)

今回はフラットな平打ちリングなのでバリを落としますが
角のない丸い形の、甲丸リングならバリ落としは無用です。

指輪の着け心地を良くする

結婚指輪は着け心地が、すごくーーーく重要です!
人生で1番長く指にする証の指輪、それが結婚指輪
つけ心地を良くする事で、気持ち良く毎日して欲しいです

つけ心地を良くする為には、指輪の内側を丸くします
指輪の内側はフラットな平なのでヤスリで丸く削ります
太い指輪なので内側の面積も広いですので均等に削ります。

ストレスを感じない指輪の着け心地

指に指輪が吸い付くような一体感を感じられるような
そんな自然なフィット感のある着け心地に仕上げます

指輪の内側の写真をご覧ください(^ω^)
平だった指輪の中が、優しい楕円形に丸まっていますね
この位の丸さが、指に丁度良く合う湾曲なんですよね

※指輪の太さ、肉厚によって丸める湾曲が違うんです

k18結婚指輪の傷消し(仕上げ作業)

ヤスリでk18結婚指輪をガッツリ削ったので傷があります

結婚指輪の表面は打ち出しになっているので仕上がって
いますが指輪の側面、中側とヤスリで彫金をした部分は
ヤスリの削り跡(ヤスリ目)という小傷が沢山あります

という事は、傷だらけのゴールドリング状態という事

ビンテージ感があるので、この仕上げが好きなんでOK
という人はこれでOKですが、一般的にはピカピカに
なるように小傷を消していく仕上げ作業へ進みます(^ω^)

金の指輪の傷消し作業の流れを簡単に説明すると
耐水性の紙ヤスリで水をつけて彫金をした部分を擦ります

耐水性なので紙ヤスリ自体が破れにくく、水と研磨砂が混ざり
傷の奥まで浸透し色々なパターンの傷が消しやすくなるんです

サンドペーパーで小傷を取り除いたら研磨ゴムで更に滑らかに
シリコンポインターという研磨ゴムで仕上げていく作業です。

シリコンポインターは素材が2種類あります

茶色い硬いゴムは、研磨材が入っており研磨をする役目
青色の柔らかいゴムは、ゴールドを光沢に磨く役目です

細かく言えば他にも研磨ゴムの素材の種類があるのですが
代表的なこの2つ(茶色&青)を使用する事が1番多いです

この作業でイエローゴールドに光沢の輝きが出てきますが
反射する鏡のような鏡面を出すには「鏡面仕上げ」が必須

地金に光沢を出してから更に磨いて鏡面を出していきます
鏡面仕上げの作業の様子は、最後の最後にお伝え致します。

 

結婚指輪に記念日や名前を刻印する

結婚指輪の中、内側にイニシャルや名前や記念日など
刻印をしていきます(サイズによって文字数が異なります)

大阪のお客様の結婚記念日は2015年です
西暦をさかのぼって打ち込めますので、お客様が1番
入れたい記念日やメッセージを入れる事をお勧め致します

お客様によっては、誕生石や守護石などの小さい宝石を
結婚指輪の内側にワンポイントで埋め込む場合もあります
逆にシンプルイズベストで何も入れない人も意外と多いです

鏡面仕上げ(バフ磨き)

今回の太い結婚指輪はマット仕上げ(艶消し)がメインで
ピッカピカの鏡面になる部分は指輪の中だけです(^ω^)

「バフ掛け」という仕上げをすると鏡面に仕上がります
プラチナの場合は「ヘラ掛け」という工程を加えないと
鏡面にならないのですが、k18の場合はバフで光輝きます

バフにも研磨ゴム同様に、色々な素材や形がありますが
主に貴金属を磨くバフとは、磨き布が集まったモノですね。

重圧感、重厚感のある結婚指輪の完成!

結婚指輪の見た目がインパクト満点ですよね!!
5.5ミリもある指輪の太さ、約1.8ミリもある肉厚
そして金槌で叩く鎚目からの~鏨で打つ打ち出しデザイン

かなりの重圧感というか重厚感をバリバリ感じる指輪です
実際にたっぷりイエローゴールドを使っているので重いです
しかし指輪の着け心地が良いので違和感を感じません(^ω^)

使い込む度に、味が出てくる匠の結婚指輪

k18イエローゴールドですが、金特有のキラッキラの黄金色
ではなくて、艶消しのマット加工をしているので渋い色合い
となりますが鏡面磨きの金と違い、派手さが抑えてあります

打ち出し模様の隅々までマット加工を施してありますので
指輪を使い込む度に、打ち出しの凹凸の色の変化があります

よく当たる部分は光り、当たらない部分は艶消しのままです
使い込む度に深い味わいをずっと楽しめる結婚指輪です(*´Д`)

ご依頼をいただきました大阪のお客様には感謝感激です
結婚指輪の制作依頼を頂きましてありがとう御座いました!

 

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指輪作りの制作日記をご覧頂いて、工程に納得をしてから
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
真心をこめて1つ1つ手作りをする本物の結婚指輪ですよ

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧
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