結婚指輪を鍛造で作るメリットはこれだ!鍛造リングと鋳造リングの違い

新潟県長岡市にある手作り結婚指輪の専門店
ジュエリーコウキの2代目、池田です(^ω^)

普通の宝石店とは違い、ハンドメイドで
ジュエリーを制作販売している宝石店です

新潟県長岡市に小さい店舗と工房を構えており
主に、結婚指輪をメインとして手作りをして
おりますが他のジュエリーも制作しております

ジュエリー職人(ジュエリー作家)のキャリアが
かなり長いので、他店では公開できないような
指輪を作る工程などの情報を記事にしていきます。

指輪を作る職人の紹介

私と父の2人だけでジュエリーを作ります

タオルを被って鍛冶仕事をしているのが私です
若作りを頑張っていますが、実はおっさんですw

私は職人歴が25年あり作り手として経験豊富な
方ですが師匠である父の職人歴は50年近いです

70歳を迎えようとしているのに今も現役ですよ
凄いな~と思うし俺の中ではレジェンドですよw
自分も生涯現役を目指しているので頑張ります!

 

 

早速、指輪作りの記事を書きたいと思います
今回は、鍛造の結婚指輪の作り方になります

鍛造リングの詳しい説明はあとでしますが、
まずはプラチナを溶かす動画からご覧ください
滅多に見れない作業の様子だと思います(^ω^)

2本の指輪に必要な地金の重さです

結婚指輪はペアリングと同じく2本必要です
2つの指輪を作るのに必要な地金量を計算して
溶かして1つの地金の塊にして制作の始まりです

真っ赤に溶けたプラチナは太陽みたいですよね
強烈に眩しくて、強烈に熱い熱風を感じれます

プラチナが溶ける温度(融点)は約1770度
それ以上の火力が出る酸素バーナーで溶かします
地金を溶かす作業を熔解(ようかい)と言います

※地金(じがね)とは、ジュエリーの素材の事
今回はプラチナですがゴールドの場合も地金です

プラチナをハンマーで叩く 鍛金作業

鍛える地金と書いて、鍛金(たんきん)

熔解して1つの塊になったプラチナを鍛えます
鍛えて地金自身を強く育てていく重要な作業です

のちほど記事の題名となっている鍛造リングや
鋳造リングの仕組みを説明いたしますが、まずは
結婚指輪のベースとなる素材を鍛え抜く作業です。

プラチナをハンマーで叩いて四角形に成形

具体的にどうやって地金を鍛えるのか?

角床(かくとこ)もしくは、金床(かなとこ)と
呼ばれている写真のような鉄板台に地金を乗せます

ヤットコなどでプラチナを強く掴んで固定をします
鋼のハンマー(金槌)で万遍なく叩き絞め上げます
地金を四方向から均等に締め上げるのがポイント!

ジュエリー職人さんは絞め上げるという言葉を使い
地金を何度も何度も叩き上げて粒子を締める事です
絞めるというメカニズムが鍛造へ繋がっていきます。

プラチナの焼きナマシ

鍛造(たんぞう)とは鍛えて造る

いよいよ鍛造のメカニズムの説明をいたします!
鍛造という文字の通りに鍛えて造る事を言います
鍛金で鍛え上げた地金で造るので鍛造なんですね

何度も重い金槌で叩き上げる事で粒子が締まって
プラチナがどんどん粘り強く変化していくんです
そして絞め上げ(叩き)が続くと硬くなるんです

硬くなると粒子の変化が遅くなってしまうので
炎でナマシ(焼く事です)粒子を柔らかくします

写真のように溶ける寸前の真っ赤にするのがベスト
そしてまた叩き続けて、一連の作業動作を続けます。

プラチナ延棒

ズバリ!鍛造のメリットは密度が増す

鍛造のメリットはプラチナの密度が増す事です

何度も締め上げて何度もナマシ(焼きナマシ)を
繰り返す事によって地金の密度が極限まで高まり
粘り強くなって、そして強度も上がります(^ω^)

これだけでも鍛造のメリットは凄いと感じますが
もう1つ、プラチナ中に含まれた微量の「す」と
呼ばれている空気が地金中から放出するんです!

この「す」と呼ばれる微量な空気が残る事により
地金の強度が落ち、変形や折れるなど出るんです
「す」を徹底的に外に放出させるので安心ですね!

プラチナ ナマシ棒

鋳造リングとは?

鋳造(ちゅうぞう)と読みます
キャスト製法とも呼ばれている製造方法です
鍛造製法とは全くの別物なので説明をいたします

鋳造リングとは、主に一般的に多く出回っている
出来合いの既製品ジュエリーがほとんどそうです
大量生産が可能なので、ほとんどがコレという事

鋳造のやり方は、用意してあるジュエリーの原型
に溶かした地金(プラチナやゴールドやシルバー)
を流して固めて形にしたジュエリーの事を言います

溶かしたままの地金が固まるので密度もそのままで
「す」もそのまま残るので、既製品にはよく巣穴が
あります。中だけではなく表面にもよくあるので
レーザー溶接などで巣穴を埋めて隠したりします

しかし、デメリットしかない訳でもないんです
大量生産も可能ですし、ジュエリーの原型が複雑
だったり細かくても細かい部分まで対応可能です

プラチナの角棒

鋳造の話から鍛造へ戻ります

鋳造は大量生産が可能と説明をいたしましたが
鍛造は1つ1つ手作業なので大量生産が不可能です

私のお勧めとしては、手間がかかりますが一生モノ
の結婚指輪となれば、断然に鍛造をお勧めします!
ずっと指にする指輪なので変形がしにくい方が良い

金槌でカンカン叩き上げて最終的には写真のように
角棒(角板)の形状になるように成形をするんです
地金の角材がここまで細くなって長くなるんですね。

プラチナの板

結婚指輪を作るのに必要な長さ

プラチナを写真のような板状にしたのには理由が

これから作る結婚指輪の幅の太さと肉厚になります
そして長さは2つのリングを合わせた長さなんです

例えば10号の指輪を作るのに必要な長さは55mm
15号の指輪を作るのに必要な長さは60mmです
2本分の結婚指輪を作るには115mmが必要なんです

このような計算方法で、必要な長さを予め導いて
その長さになるように鍛冶で伸ばしていたんです
鍛造は、ここまで計算してする必要があるんですね。

結婚指輪2本分のプラチナ板

鍛造を熱く語りましたが(鍛冶が好きなのでw)
ここまでの鍛冶作業の様子を写真だけではなく
動画でも是非、見て頂きたいのでご覧ください!

金槌で叩くインパクト、プラチナを絞める衝撃音
プラチナが育っていく姿が分かりますよ(・∀・)

1つの素材から2つの指輪を生み出す

2本分の長さのプラチナ板を2枚にカットをします
糸ノコギリで指輪のサイズになるようにカットして
結婚指輪のベースとなるプラチナ板を2枚にします

同じ素材から生み出される結婚指輪は魅力的です!
結婚は共同作業とよく言われますが共同の指輪も
loveや絆を指輪から感じられるので凄く素敵です!

工房で1つ1つ手作りをしているジュエリーコウキ
だからこそ、可能な工程だと自信を持っております
その分、時間が必要になりますが今後も続けます!

プラチナ板を糸ノコギリで2枚に切断

同じ幅で作る結婚指輪ならカットだけでOKです

今回は、お客様のご指定でリングの幅を男性と
女性で変えるとの事で、板の時に調節していきます

※男性が5ミリの太さ・女性が3ミリの太さです

男性の指輪よりも女性の指輪の幅を細くしたいので
女性のプラチナ板の横を叩いて狭く(細く)します

※叩かずに削って幅を細くする方法もあります

結婚指輪の形になる前の写真

写真を見てわかると思いますが女性用のリングの
幅が狭くなりました(男性5ミリ・女性3ミリです)
肉厚も2本とも調節して鍛冶作業で合わせればOK

結婚指輪のベースとなるプレートが仕上げれば
いよいよプレートを丸く曲げてリングの形にします
リングの形になるまで結構な手間がかかっています。

プラチナ板を丸めてリングの形状に

丸棒と金槌でリングの形に丸める

まだまだ金槌を使う作業が続きます(^ω^)
これこそ鍛造!と言わんばかりに金槌を使います

丸棒という鉄棒にプレートを巻き付けるイメージ
素手でフニャっと柔らかく曲がる訳ではないんで
しっかりプレートを固定し金槌で叩いて曲げます

豆知識になりますが、丸棒は円柱というか円錐です
棒の先端が細くなっていて根元が太くなっています

これは単純に、1番先端が1号のサイズになります
丸棒の1番太い根元が30号のサイズになるんです
1~30号までのサイズを調節できる棒なんですね。

プラチナ板を丸めてリングの形にする

お客様の指輪のサイズの丸棒部分で板を丸めます
もし15号なら丸棒の丁度真ん中で丸めると15号

プレートを丸めると繋ぎ合う繋ぎ目が出てきますが
この繋ぎ目に、隙間が一切でないように合わせます
隙間があると溶接の時に綺麗に溶接できない為です

繋ぎ目にロウという薄いプラチナ地金を挟み込んで
酸素バーナーで一気に溶かしリングの溶接をします

ファイヤアアアアアアアアー!

プラチナリングのローヅケ

溶接の事を、ロウ付け(ろうづけ)

ロウという地金とリング本体を同時に溶かします
ロウ付けという溶接方法なんですが、詳しくいえば
共付け(ともづけ)といって地金同士を溶かすんです
接着剤のイメージでなくて溶かして融合するイメージ

この時の結婚指輪は、凄まじいエネルギーを放ちます
太陽のように赤く、太陽のように熱い!眩しすぎるw

結婚指輪に相応しくLOVEというか絆というか
そんなエネルギッシュなパワーを強く感じる瞬間!
結婚するお二人の未来が輝いているイメージですよね!

プラチナリングのロウ付け

結婚指輪のサイズを伸ばす

ロウ付けが無事に終われば、完全なリングの完成
次の作業で綺麗な円に整えてサイズを伸ばします

まずは100%の円、真円に成形をする作業です
再び丸棒にリングを入れ万遍なく叩き成形します
真円になったのを確認したらサイズを伸ばします

真円にした工程と、ほぼ同じ流れとなるんですが
金槌でリング面を細かく(間隔を狭く)叩きます
間隔を狭く叩く事でバランスよく伸びていきます

どこまでも金槌で叩く作業が続く鍛造の流れです。

結婚指輪のサイズを伸ばす

結婚指輪のサイズは何番でもOK

丸棒に指輪を入れて金槌を使って自力で伸ばすので
細かいサイズに対応できるのもメリットです(^ω^)

例えば、10号よりも少し緩くという指定があれば
10.5号といった感じで調節ができるんですね

自分に合ったサイズが指定できるのは嬉しいですよ
長くする結婚指輪なのでサイズ設定は重要なんです!

当店にご来店を頂ければ、私が直接サイズを計る事も
可能ですし、遠方のお客様ならサイズゲージを無料で
お客様宛に発送するプレゼントサービスもしております
ご自分の指のサイズが分からなくても安心です(^ω^)

※ジュエリーコウキで指輪をご購入して頂いた
お客様向けの特典サービスとなっております!

プラチナ・ペアリング

指輪の形になればこれで
基本的な鍛造は終了となります

サイズを含めて、幅も肉厚も指輪のベースが完成!
ここから先は、作る指輪のデザインによって作業の
流れが変わっていく彫金作業や石留め作業となります

まずは、ジュエリーコウキで鍛造リングを作る場合
この鍛造製法の流れで指輪のベースを作り上げます

ここまでリングの形になるまで金槌で何千、何万、
もしかしたら何十万!というくらい金槌で叩きます
これが本物の鍛造リングの仕組みなんですよ(^ω^)

今回の記事では結婚指輪を作る前のベースとなる
リングの形にするまでをご紹介させて頂きました
次回は鍛造の先にある彫金などをお見せいたします
最後まで読んでいただいてありがとう御座いました!

 

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指輪作りの制作日記をご覧頂いて、工程に納得をしてから
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
真心をこめて1つ1つ手作りをする本物の結婚指輪ですよ

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

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