シンプルな打ち出し結婚指輪(幅2.8ミリ・誕生石入り)金槌とタガネで叩く鍛造

いつもご観覧を頂きありがとう御座います
株式会社ジュエリーコウキの2代目、池田です

今週も目一杯に工房で結婚指輪を制作中です!
さすが春のブライダルシーズンだなと感じる忙しさで
とっても毎日が充実しておりお客様に感謝です<(_ _)>

そして春という事で、毎年恒例の花粉症に悩んでおり
くしゃみと目のかゆさ、鼻のグズグズがきついですw
田舎育ちで田舎暮らしなので仕方ないのですが・・・w

 

特に今年は目のかゆさが超やばくて涙が止まりません
カキカキしすぎて目がブヨブヨ状態で辛いです(涙)
目ん玉を取り出して洗いたい気分です(;´Д`)無理だけどw

なので処方されたアレルギーの薬を飲んでいますが
良くなった感じは・・・全くない現状です(号泣)

とりあえず花粉の時期が過ぎるのを待つしかないかなw
という事でマスクをしながら結婚指輪を作っております!
ちょっと息苦しいですが制作に影響はないので頑張ります

 

仕事の話しになりますが、打ち出しの結婚指輪を作りました
東京のお客様からご依頼を頂きました。ありがとう御座います

こちらの東京のお客様は、直接お会いした事はないのですが
昔からブログやFacebookの友達で、凄く可愛がってもらって
いるお姉様なんです。本当にいつもお世話になっております!

人間的に凄く尊敬できる方なので大好きですね(^ω^)
真心いっぱい詰め込んで、精一杯に造らせて頂きました!
その結婚指輪の制作風景を記事でお伝えしたいと思います

DSCN1063

いつものように鍛造(たんぞう)で作る結婚指輪
どのような結婚指輪でも私が作るのは鍛造制作です

 

 

1つ1つ手作業で作る鍛造にこだわっておりますので
プラチナを育てる鍛冶から始まるのですが、忙しくて
鍛冶の様子を全部アップできませんのですいませんw

リングの形になった所から制作の様子をお伝えします
鍛冶の様子が見たい方はYouTubeで鍛冶の様子を
アップしておりますので、そちらをご覧ください<(_ _)>

YouTubeでアップした鍛冶の様子はコチラです→鍛冶の動画

 

プラチナを育てる鍛冶の様子は省略させて頂きましたが
ここからの金槌を使った打ち出し作業は全てアップします

プラチナをリング状にしてロウ付け(溶接)をして
繋ぎ目のない完全なリング状態になったら丸めます

DSCN1067

金槌で叩いて、指輪を丸めていく作業なんですが
ただ丸くするだけではなく、2つの同時作業があります

まず1つは、お客様のサイズまで伸ばすという作業
もう1つは、金槌で槌目(つちめ)をつける作業です

サイズを伸ばすというのは何となく分かると思いますが
槌目(つちめ)を指輪につけるという意味は、金槌で叩いて
指輪の表面に出来た天然の模様を「槌目模様」と言うんです

この槌目を結婚指輪の表面にまんべんなく打ち込む事が
今回の打ち出しデザインには、とっても重要なんです!

というのも、槌目を打ち出しの下地模様として使うので
この槌目がキッチリと入っていないと打ち出しが活きません

 

槌目(つちめ)の後は、打ち出し作業

DSCN1068

タガネという鋼工具を使って、結婚指輪の表面を
コンコン金槌で叩いて打ち込んでいく作業が続きます

 

写真で使っているタガネですが、私が作ったオリジナルで
自分が使いやすいように若干の曲線をいれて仕上げたタガネ

プラチナや金を叩いて作っていく鍛造と同じ工程で
鋼を叩いて焼いての繰り返しで作った渾身のタガネなんです

DSCN1072

そんな渾身の鋼タガネで結婚指輪をコンコン叩き込みます
もともと下地のプラチナに槌目模様が入っているので
その槌目の上から更に打ち込んだタガネの模様が「打ち出し」

きっちりとバランスよく打ち込まれた槌目模様があるからこそ
打ち出し模様が更に活き活きして魅せる事ができるんですね~

打ち出しを綺麗に魅せる為にも槌目を綺麗に打ち込むのは
打ち出し結婚指輪には必須な大事な大事な工程な訳なんです

DSCN1075

当初の事なんですが(今から15年前くらいかな?)打ち出しを
結婚指輪のデザインとして取り入れたくて、何度も叩いて模様を
研究していた時に槌目を打ち込まないで入れた事があったんですが
、、いやいや最初は槌目を入れないで打ち出しをしていたはずw

何かのキッカケで手間を度外視して、槌目模様をプラチナ表面に
打ち込んでから、打ち出しを入れたら今までと全然魅力が違うとw

打ち出し模様の重なり方というか、立体的というか深いというか
とにかく味わい深い独特な打ち出しが偶然にそこで誕生したんです

そこから打ち出しを打ち込む時には、もう一手間くわえて
槌目をシッカリと打ち込んでから打ち出しを打ち込んでいます

DSCN1077

打ち出しの模様が結婚指輪に打ち込まれたら
次は彫金(ちょうきん)作業に進んでいきます

彫金(ちょうきん)とは、ヤスリや他の工具を使い
地金を削って形にしていく作業の事を指します(^ω^)

打ち出しをプラチナの結婚指輪に打ち込んだので
指輪の両方の側面が叩かれた力によって広がるんですね
ですので広がった幅を指定された2.8ミリまで削ります

DSCN1078

そして、この彫金作業には注意が必要なんですよね
注意というのは、指輪を作る職人の指の怪我の事なんですが
プラチナの側面を削ると必ずバリという鋭利な角が出来ます

このバリという角は、とっても危険で刃物レベルなんです
鋭い刃物というよりも良く切れるノコギリといった感じかな?
なのでこの彫金作業の時は、よく指の怪我をするんです(;´Д`)

DSCN1079

指の皮がノコギリでギコギコされたように切れるんです・・・
職人歴が長いので、指の皮は固くなったタコになっていますが
硬いタコでも関係なく良く切れますw 凄い切れ味なんです(汗)

DSCN1081

ちょっとした怪我といえば、そうなんですが痛いのには変わりなしw
指を保護する専用の指サックをして作業をした事もありますが
これがまた使えない!w 指の感覚が鈍って使い物になりません(汗)
細かい作業(感覚)を必要とするには、やはり生身が1番ですなw

という事で怪我をしながら毎回この作業をしているんですが
怪我の対処法としては、皮が切れたらアロンアルファーで
くっつけて・・・その繰り返しです(対処法じゃねえええw)
それくらいに生身の指の感覚は、この仕事には不可欠なんですね

DSCN1082

結婚指輪の側面を削って、幅を2.8ミリまでしたら
ここでようやくバリ(鋭利な角)を削り落とす作業です

側面を削りながらバリが出てきたら、その度にバリを細かく
削り落としてもいいのですが、私は幅を揃えるまで落としません

結婚指輪を上から見た時に、幅やデザイン、打ち出しの
バランスが均等に入っているのかを視覚で判断する為です
バリの角の削り方によって視覚に与える影響がある為です。

DSCN1083

着け心地に影響する角落としの作業ですので
丁寧に丁寧に、角の感触を確かめながら削ります
長年、身につける結婚指輪だからこそ着け心地が大事です

DSCN1085

結婚指輪の表面の着け心地も、すごく大事ですが
結婚指輪の内側の着け心地も同じくらい大事です!

平な指輪の内側を丸く削っていきます
指にフィットするように指の丸さに合わせて丸く削ります

荒い目のヤスリから、目の細かいヤスリまで使い分け
指輪の内側を丁寧に丸めていけば指との密着感が増します

DSCN1088

今回の結婚指輪には誕生石が埋め込まれます
指輪の内側に誕生石が入るので石留め作業です

ちなみに写真の誕生石はガーネット
なんと奥様と旦那様は同じ誕生石なんですね
めっちゃ仲良しの雰囲気を感じますよね(^ω^)

DSCN1090

誕生石の石留め方法は、爪の4点留め
4つの小さい爪で誕生石を囲みながら留めます

いくら小さい爪でも、少しでも飛び出てしまうと
指に当たってしまい着け心地に影響が出てしまうので
爪を中に潜らせて(誕生石も)そこで留める手法ですね

DSCN1091

こんな感じで2つの結婚指輪に誕生石が入りました
小さい爪なので誕生石が目一杯に見えて綺麗ですね~

今回の結婚指輪では誕生石を1リングにつき1ルースですが
何個でも埋め込む事が可能ですのでお客様のお好みで(^ω^)

結婚指輪の打ち出し、着け心地、誕生石など
一通りの鍛造&彫金&石留め作業が終わったら
いよいよ完成間近、仕上げに入る作業になります!

DSCN1093

サンドペーパーでまずは細かく削ります
耐水性の紙ヤスリで、目の粗さの種類は豊富です

耐水性なので水をつけながら紙ヤスリでプラチナを擦れば
超硬ヤスリの彫金作業でできた小傷がみるみる小さくなります

DSCN1095

もちろん結婚指輪の表面ではなく、側面も内側も
サンドペーパーで水をつけながら丁寧に擦ります

リングの内側には誕生石が埋め込まれているので要注意
誕生石によっては弱い(傷がつきやすい)物があります
ダイヤ以外の誕生石はほとんど該当しますが(;´Д`)
なので誕生石に触れないように仕上げていくのがコツです

しかしここで磨きを妥協をすると(小傷が残ると)ダメ!
どんな小さい傷でも紙ヤスリで丁寧に消しましょう
そうする事で完成度が増していくので手間は大事です
誕生石に触れないように仕上げるのが職人の腕前ですね

DSCN1096

サンドペーパーでの小傷消しが完了したら
リューターというペン型工具で更に小傷を消します

これは紙ヤスリで何度も擦った凄く小さい傷を消します
プラチナにできた小傷を順を追って傷を消していくんですね

こちらの作業も誕生石に触れないように仕上げます
そんなに誕生石を気にしているのなら仕上げた後に
誕生石を埋め込めばいいのでは?という声が聞こえて
きそうですが簡単にYESとは言えないんですよね(;´Д`)

これは1番大事なバランスの問題に直結するからです
全部仕上げた後に穴を開けたり爪を作ったり留めたら
せっかく指輪に合わせた丸み、フィット感が歪みます
なので歪みが出ないギリギリの所で石留めをしているんです

DSCN1097

リューター機の先端についているのが磨く道具で
シリコンポインターと言いますが何種類もあります

形も様々で、デザインの用途に合わせて使うのですが
シリコンポインターの色は主に2種類がメインとなります

茶色は目の粗い硬いゴム、青色は磨く柔らかいゴム
この2つのポインターを使いながらプラチナを磨きます

 

そして鏡面に必要な最終磨きに進みます
「ヘラ磨き」という昔ながらの磨き方です!

DSCN1098

写真のような鉛筆のような工具、これがヘラ棒です
超硬なのでとにかく硬くて先が尖っている工具です

この工具をプラチナに押しあてて血から強く滑らせます
そうする事によって目に見えないような細かい傷や後を
押しつぶしながら表面を整えて光らせるやり方なんですね
指の力もかなり必要なので長年の作業で指が変形します(汗)

この作業は昔ながらのやり方で、機械が発展している今でも
ジュエリー職人さん達はヘラ磨きをする方が凄く多いんです
もちろん機械でも磨けますが、ヘラ磨きは輝きが深いんです!

言い方は悪いかもしれませんが、機械磨きは色が薄い?軽い?
表現が下手ですが、そんな感覚が本当にあるんですよね(;´Д`)
ビシッ!とした筋の通った輝きを放つにはヘラ磨きは必須です

DSCN1100

ヘラ磨きが完了したら本当に最後の磨きです(まだあるのかw)
これくらい何度も手間をかけて磨いていかないと、奥深い輝き、
そして鏡のような反射を生み出す事ができないんですよね~

バフという磨き布で結婚指輪をガッツリ磨きます
この時は結婚指輪のデザインうんぬんではなく、
プラチナをガッツリねっとりしつこく磨くという感じですねw

写真のようにリューターにセットするコンパクトタイプと
大きな機械で大きな円盤布でガッツリとプラチナを磨きます
特に大きな機械は威力が凄くて、大きな円盤布が高速回転で
攻撃的なので怪我に注意しながらプラチナを磨いて終了です!

DSCN1101

打ち出しの鏡面仕上げは味がありますよね
プラチナが叩かれて生まれる模様が渋く光る
一般的なデザインの光沢と一味違いますよね~

打ち出しはマット加工(艶消し)もお勧めですが
鏡面仕上げもお勧めなんですね。お客様の好みで
打ち出しを仕上げを選んで頂ければと思います(^ω^)

DSCN1102

打ち出しデザインは光沢、つや消しに関わらずに
使い込むたびに味が出てきます。それが打ち出しの魅力
もちろん鍛造製法なのでダメージも強いので
長年ずっと身につける結婚指輪には凄くお勧めですね

ご依頼をいただきました東京のお客様(N様)
本当に本当にありがとう御座いました<(_ _)>
これからもブログやFacebookで可愛がって下さい!

最後に仕事の話しになりますが、結婚指輪の制作期間、
スケジュールですが春のブライダルで混みあっております

私と父の2人だけで制作しておりますので、現段階で
約3~4週間のお時間をいただいる状況です<(_ _)>
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞ宜しくお願い致します

 

=================================
指輪作りの制作日記をご覧頂いて、工程に納得をしてから
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
真心をこめて1つ1つ手作りをする本物の結婚指輪ですよ

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧
==================================
 


 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA