祖父の形見の指輪をリフォーム・リメイク【K18リング】おじいちゃんの金の指輪が結婚指輪に

本日は指輪のリフォーム&リメイクの記事です
おじいちゃんから譲り受けた大切な金の指輪を
お孫様がリフォームで結婚指輪に作り替えます

 

いつも当店のブログをご覧いただきまして
誠にありがとう御座います(^ω^)
株式会社ジュエリーコウキの二代目、池田です

普段は手作りの結婚指輪の制作工程を記事にして
おりますが、今回も結婚指輪なのですが少し工程が
違ってリフォーム(作り替え)という形で進みます

ご依頼を頂いたお客様は山形県のお客様です
新潟で田舎の小さい宝石店の当店を見つけて頂いて
本当にありがとう御座いました。精一杯頑張ります!

 

まず、お預かりをした大切なおじいちゃんの指輪は
素材がk18イエローゴールドで幅広の平打ちリング
1本なんですが幅広&肉厚で総重量が約19gです

こちらの金の指輪を溶かして2本の指輪を作ります
デザインは同じようにシンプルな平打ちリングです

イメージでいうと、おじいさんの指輪が細くなって
2本になった感じです(同じ形が理想ですので)
おじいちゃんの指輪が結婚指輪に生まれ変わります!
とっても感動的な結婚指輪ですよね(ノД`)・゜・。

18金リングの熔解(ようかい)

おじいさんの平打ちリングを溶かす所から始まります
地金を溶かす作業の事を溶解(ようかい)と言います
それではリメイク作業の様子をお伝え致します(^ω^)

 

 

溶かす前の段階ではリングの重量が約19gあります
しかし溶かすと地金の一部が火花になって飛び散って
消失するので19gをそのまま使える訳ではないんです

しかし大切な祖父の形見のリングです。なるべく火花が
飛び散らないようにスピーディーに溶かしていきます。

18金の融点は約900度(溶ける温度)

24金(純金)の場合は融点が約1100度弱
18金は75パーセントの金が入っているので
約900度弱で溶解(溶ける)が始まります
※残り25パーセントは銀や銅などが入っています

火花が飛び散るのを少なくするにはスピーディーに
溶かす事が条件になるのですがバーナーの炎を万遍なく
リングに当てないと同時に溶かす事が難しいんですよね

一部分に熱が集中してしまうと溶け方に誤差がでるので
綺麗に溶かすには全て同じ温度で溶かす必要があります
※満遍なく混ぜ合わせるようなイメージです

鍛造(たんぞう)で作る金の指輪

溶かしたk18イエローゴールドを鍛え上げていきます
この工程は手間が凄くかかるのと、鍛造を身につけた
一部の職人しか出来ないので鍛造リングは珍しいです

一般的に普通のジュエリーショップで販売している
リング全般は鍛造ではなく鋳造(ちゅうぞう)です

※鋳造とは溶かした金を、予め作ったデザインの型に
流し込んで形にする方法で大量生産が可能となります

ちなみに鍛造とは「鍛えて造る」そのままですw
溶かした金を流すのではなく叩いて指輪を作ります
1つ1つ向き合って作っていくので大量生産は不可能。

鍛えて造るから鍛造と説明しましたが
もっと詳しく言うと、金を鍛える事を鍛金(たんきん)
と言います。同じく鍛えるという文字が入っていますね

金を鍛える=鍛金(たんきん)鍛冶とも呼ばれます
鍛金で強く育てた金で物を造る事=鍛造(たんぞう)

※今回は強く育てた金で指輪を造るので鍛造リング
当店はジュエリーショップなので鍛造ジュエリーですが
例えば他の業種で同じように作った場合も鍛造と言います。

金を鍛えるって何度も言ってるけど具体的には?

そうですよね!鍛える鍛えるって言ってばかりで
具体的に説明をしていなかったですもんね(汗)
手っ取り早くいうと金の密度を上げていく作業です

角床という鋼の鉄板台にk18イエローゴールドを置いて
大きなハンマーを振りかざしてガッツガツと叩きます!
叩いて締まって硬くなったら炎で焼いて柔らかくします

そしてまた金槌で叩いて締める!この繰り返し作業です
均等に金を鍛えていく事によって金の密度が上がります
密度が上がると粘り強くなり強度も上がるんです(^ω^)

動画でありますのでご覧ください!
地味な作業ですが凄く大事な工程です

写真のようになるまで叩き続けます

金を流し込めばデザインが完成する鋳造とは別物です
鍛造は1つ1つ鍛冶作業で金の形を形成していきます
写真のように板状になるまで叩いて焼いて伸ばします

何故このような長い板状なのか?

きちんとした理由があるんですよ(^ω^)
まず長い板にした理由は、2つの指輪に必要な長さ
そして板の幅と肉厚は、指輪に必要な太さと厚みです。

k18の刻印を打ち込む

平打ちリングの内側(中側)になる面に打ちます
18金を証明するk18の刻印とジュエリーコウキで
間違いなく手作りをしましたという証のJKの刻印

お客様の記念日やお名前などの刻印は完成してから
内側に入れますが、この段階ではこの2つのみです
指輪を証明する大事な刻印なので深く打つからです。

k18ペアリングに

1枚の長かった金のプレートが2枚のペアになります
おじいちゃんの金の塊がここでペアリングになります
1つだった物が2つになると実感が沸いてきますよね

ちなみに、サイズ10号のリングを造るのに必要な
長さは約55ミリの長さが必要になるんです(^ω^)
倍の20号だった場合は約65ミリが必要になります

お客様の指のサイズで必要な長さが変わってきます
金プレートを伸ばしている段階で必要な長さにします。

k18リングのベースが完成

これから作るk18平打ちリングに必要な太さ&肉厚
k18の刻印とjkの刻印、そしてサイズに必要な長さ
結婚指輪を作るベースが完成しました(^ω^)

結婚指輪の形になる前からこれだけの作業量なんです
リフォーム&リメイクだから手間が省けるとかないです
逆に手間をかけてリフォームをする事で想いが募ります

さて、いよいよ指輪の形になるように丸めていきます!

丸棒と木槌で丸める

k18プレートを曲げる方法はいくつかありますが、
私が推奨しているのが丸棒と木槌を使って曲げる事

まあ、私が推奨しているだけで、やりやすい方法が
他にあればそれで良いと思います(職人十色なんで)
私が推奨する理由は綺麗に丸めて傷がつかないから

丸棒は綺麗な円柱ですし、木槌は木製のハンマーです
プレートを丸棒に合わせて丸めれば綺麗になりますし
木槌ですのである程度の力で叩いても傷がつきません。

k18リングのロウ付け(ろうづけ)

溶接の事をジュエリー業界ではロウ付けと呼びます
ロウとは、地金と地金を溶接する為の地金なんですよ

金の板を丸棒で丸めていくと合わせた口が出てきます
その合わせ口に、隙間が全くないように調節をして
薄く伸ばした金ロウを挟み込みバーナーで溶かします

炎がk18に当たると真っ黒く酸化をしてしまいますが
ロウ付けが終わったら硫酸に入れると元に戻ります
※酸化は金の表面だけで、中身は黒く酸化しません

指のサイズまで叩いて伸ばす

ロウ付けが完了すると指輪の形になり実感がでます
もう一度、丸棒にリングを入れて金槌で叩きます
ここでは木槌ではインパクト力が弱いので金槌です

100%の完璧な円、真円になるまで叩きます
真円になったら更に金槌で叩いてサイズを伸ばします

手作りの結婚指輪ですのでサイズも細かく調節可能
1号単位ではなくて0.5号など細かく対応できます
リフォーム&リメイクも最初から作るのと同じですね。

平打ちリングの彫金作業の開始

お客様の指のサイズに伸ばしたら平打ちの元が完成
結婚指輪ですので、ペアリング共にサイズを伸ばせば
k18イエローゴールドの平打ちリングが完成しました

金槌でk18イエローゴールドの表面を叩き上げたので
結婚指輪の太さ、幅が広がって伸びている状態です
幅が5mmの太さになるように両方の側面を削ります。

リングの表面も内側も削る

k18ゴールドの平打ちリングの表面は槌目という状態
槌目(つちめ)とは金槌で叩いて現れる模様の事で、
槌目リングがある位に鎚目の模様は魅力的で人気です

※槌目でリングを仕上げるには、バランスよく槌目を
打ち込んだり槌目の配置など「見た目」が重要です

今回はフラットな平打ちなのでヤスリで鎚目を削って
水平線のように真っ平な面に仕上げていきます(*´ω`*)

※表面を削った写真を誤って削除してしまいました(涙)
うぅ・・・本当に申し訳ございません(ノД`)・゜・。

結婚指輪の着け心地を良くする

指輪の側面と表面の彫金作業が完了したら次は内面
金の指輪の内面(中側)は、平なままになっています
リングの着け心地を良くするには丸く削る事が必要!

指の形に合うようにリングの中を楕円形に削ります
優しく滑らかにゴールドリングが入るようになります
楕円形にする事で水分が抜けやすいのもメリットです。

k18ゴールドリングの傷消し作業

ヤスリでの彫金作業で、傷がリング全体にあります
ここで綺麗に傷を消していかないと仕上がりに響きます

深かったり浅かったり長かったりと色々な傷があります
耐水性の紙ヤスリを使う事で、傷が消えやすくなります

耐水性なので水を紙ヤスリに含みながら擦る事によって
研磨砂と水が混ざり合い、傷の深くまで浸透するので
どんな形の傷でも綺麗に消えやすくなるんです(*´ω`*)

シリコンポインターで仕上げる

サンドペーパーで小傷を綺麗に取り除いたら次の工程
今度はサンドペーパーで擦った細かい傷を消す作業です
このような段階的な作業でリングが仕上がっていきます

シリコンポインターというゴム棒で細かい傷を消します
素材に研磨材が含まれており高速回転で回す事によって
どんな小さい傷でも滑らかに消していく事ができます。

最後はバフ掛けで光沢にする

シリコンポインターで小傷を消したら次は最終磨き
バフ掛け(ばふがけ)という磨き作業で光沢が出ます

バフとは磨き布(磨き紙)です
小型のタイプから大型のタイプまで様々あります
高速回転で磨くので高温になるので火傷には注意です

k18はイエローゴールド、ピンクゴールドに関わらず
バフ掛けをする事によって鏡のような鏡面になります。

k18イエローゴールドの結婚指輪が完成
祖父から受け継いだ 形見の金の指輪が
リフォームで新しく生まれ変わりました

リフォームをする前の形、平打ちにこだわりました
おじいちゃんが指にしていたデザインに似せる為です

指輪の幅&肉厚はペアにリフォームするので狭くなりますが
基本的なデザインのベースはそのままを意識して作りました
おじいちゃんのk18だけで作れたので良かったですね(^ω^)

リフォームのご依頼を頂きましたお客様には感謝です
結婚指輪の制作をさせて頂きありがとう御座いました!

※k18の重量が足りない場合は、新しく足さないと無理です

指輪のリフォーム価格は地金の重さで決定

指輪のリフォームの金額が気になると思いますが、
お持ちになっている地金の重さで値段が決定します
地金が少ない場合は、新しく地金を足す必要があります

もちろんデザインや入れる宝石などによっても違います
しかし、溶かす地金が多ければ当然ですが安くなります
もし地金が余れば工賃として使う事もできるので(^ω^)

ジュエリーのリフォームをお考えの方は
お気軽にお問い合わせを頂ければと思います
最後まで記事を読んで頂いてありがとう御座いました!

 

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指輪作りの制作日記をご覧頂いて、工程に納得をしてから
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
真心をこめて1つ1つ手作りをする本物の結婚指輪ですよ

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

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