ジュエリーコウキは新潟県長岡市に店舗＆工房を構える宝石店
普通の宝石店とは違い鍛造という技術で製造販売をする会社です

新潟にある田舎の小さなジュエリーショップですが鍛造という
昔から受け継がれている伝統技法で結婚指輪を作る専門店です

鍛造（たんぞう）とは、指輪の素材となるゴールドやプラチナを
金槌で叩いて鍛錬をしながら作っていくという日本伝統工芸です
鍛錬をした素材は密度が増して変形しずらいのが最大の特徴です

結婚指輪や婚約指輪などのブライダルリングの指輪専門店ですが
すべて手作りで制作しますので基本的にはジュエリーなら何でも
作る事が可能ですのでリフォームなどのご依頼も頂いております

さて、本日のブログでは宝石にまつわるエピソードをご紹介、
エピソードをご紹介して頂く方は５０代の女性の方になります

スモーキークォーツというクォーツの魅力にはまったお話しです
クォーツは水晶で様々な種類がありますが煙のような色なんです

本日のお話しで登場するスモーキークォーツはピアスなんですが
スモーキークォーツのブレスレットが１番有名で人気があります
それでは、宝石にまつわるエピソードをお伺いしたいと思います

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宝石と言うと、明るい色合いやキラキラした高価な石が殆どだと
思い込んでいた若いころに出会ったのがスモーキークォーツです。

透明な水晶なのに、薄いこげ茶色のような、光によっては
墨汁を水に流した時に見える色のような渋めの色味が珍しく
一目でスモーキークォーツを気に入って手に取りました。

ショップのスタッフさんがおっしゃるには、透明なクォーツに
放射線を当てることでこうした色がだせるようになった、との事で
『え？宝石の色って、そんな風に加工が出来るの？』と驚いたのです。

それまでは、宝石（貴石・半貴石）の色は、もともとあるものを
そのまま貴金属に使っているのだと思っていたので新鮮な感じでした。

オニキスのような漆黒の石は知っていましたが、透明なのにこんなに
暗い色の石があって、しかも光るととても魅力的な渋みを醸し出す、
というスモーキークォーツの特徴は嬉しい驚きだったのです。

 

色が印象的なスモーキークォーツのピアス

そのスモーキークォーツのピアスは縦長の石をホワイトゴールドで
しっかりとホールドした形で、耳たぶに引っ掛けるタイプです
フック式ピアスと呼ばれるピアスの形状、デザインだったのです。

耳たぶの下にスモーキークォーツが出るので、光を透過しやすくて
クォーツのカット面がキラキラしてとても綺麗なピアスだったのです。

渋めの色合いなのが、当時の自分には大変魅力的に感じられて
購入当時からスモーキークォーツのピアスを繰り返し着けていました。

スモーキークォーツは、放射線でクォーツに加工をして
色を付けている、ということが私的には衝撃だったのですが。

現在市場に出回っているスモーキークォーツは
そのほとんどがクォーツの加工品なのだそうです。

クォーツの値段が安いからといって、
クォーツの存在価値が無い訳ではない

しかし、其れゆえにそこそこ安価にこうした色使いのものが
身につけられる、というのは嬉しいことだなと思いました。

宝石そのものの価値は、美術館などにあるもの以外には
クォーツを含めて大したことはないのだということを
年齢とともに感じるようになったからです。

しかし、たとえば形見で受け取ったものや、大切な人からの
プレゼントなど、いろいろな付帯情報があって初めて、
その人にとってはその石の価値が倍増するのではないでしょうか。

 

そして、このピアスのように、買い物をしているときに
ふと『目が合った』ような感じがして手に取った、
というのも運命のアクセサリーだったと思うのです。

私は、石の付いたアクセサリーはそれほどの数を
持っているわけではありませんが、その一つ一つを
購入した時のことはそれぞれよく覚えているのです。

そんな中でもこのスモーキークォーツのフック式ピアスは
ことに印象深く、そして大好きになった一品だったのです。

派手過ぎず、かと言ってつけてみると色味のイメージほど地味でもなく
普段着にもフォーマルにもぴったりという便利なアイテムになりました。

 

スモーキークォーツは
色が変わる事も稀にある

このスモーキークォーツのフック式ピアスを
購入して２０年以上が経ち、気づいたことがあります。

『あれ？だんだんスモーキークォーツの色が淡くなってきてる…？』

そう、そのスモーキークォーツは、
少しずつ色が退色している気がしたのです。

調べてみたら、長時間、日光（紫外線）にクォーツを
当てていると色が変化することが稀にあるのだそうです。

 

それは放射線による加工が永久的なものではなかった
ということなのか、それとも水晶という石がもつ特性なのかは
わかりませんが、ピアスを身につけている間に浴びた紫外線で
ゆるゆるとスモーキークォーツの色が変化したと言うことのようです。

しかし、私はそのスモーキークォーツのピアスにより一層の愛着を
感じるようになったのです。それ位の時間を、私とともに過ごして
くれたのだ、というお気にいりのアクセサリーの証だからです。

実際、放射線だけでなく、宝石によっては加熱処理することで
色が鮮やかになるものがあるようで、安価なデイリーユースの
アクセサリーに用いられるようなものは、多くはそういった加工で
原石よりもきれいな色に作られているルースものが多いのだそうです。

しかし、それが悪いこととは思いません。
若い女性にも手が届く価格で、きれいなアクセサリーが流通して
気軽にジュエリーを楽しめる、というのはむしろ良いことですよね。

 

パワーストーンとしての効果も期待

宝石には様々なパワーが宿っていると言われています
クォーツにも『守護石』や、『能力を引き出すお守り』
さらには『ヒーリングストーン』というような意味や
効果がある、と古い時代から言われています。

私は、それまでにも透明なもの、黄色いシトリンクォーツ、
柔らかい色調のピンククォーツなども身につけていましたが
そのどれよりもこのスモーキークォーツを気に入ったのです。

そういった加工で生まれたスモーキークォーツであっても、
私の手元にやってきてくれた、だったら、きっと何かいいことが
もたらされるに違いないと思ってクォーツのピアスを身につけています。

 

私は、だいぶ髪の色が変わり、今はグレイヘアで過ごしています
それこそ若いころにお小遣いを貯めて揃えたアクセサリーの
ほとんどは似合わなくなってしまいました。

しかし、このピアスは、変わらずにしっくりと耳たぶに馴染みます
むしろ今の方が髪の色に映えて、ピアスが良く似合うと言われています。

私の髪と同じように、スモーキークォーツの色が淡くなり、
でもその輝きは変わらない。宝石とは不思議な生き物のようですね。

しかし、このピアス以降に出会ったスモーキークォーツで
私の心を揺り動かされるものはありませんでした。

似たような色、指輪やピアス、ブレスレットなど
さまざまな形状があったにもかかわらず、です。

だからやっぱり、このスモーキークォーツのピアスに
出会ったのは、きっと小さな私の運命だったのだと思っています。

 

他にも色んな種類のパワーストーンの
効果やパワーなど記事に書いています

こちらから→パワーストーンの種類と効果

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スモーキークォーツのピアスのお話しをして頂き有難うございます
お話しをお伺いして確かに放射線で石の色を変える技術があります

皆さんがよく目にする代表的な加工宝石はカラーダイヤモンドです
とくにブルーダイヤモンドは結婚指輪や婚約指輪でサイドストーン
として見た事がある人が多いと思います（石は天然、石色は加工）

ブルーダイヤは石色が天然となると滅多にお目にかかる事が出来ず
そのほとんどは放射線や熱処理でトリートメント加工をしています
他にもピンクやグリーンやイエローやレッドなど多彩にあります

※天然のピンクダイヤは割とあるのですが値段がかなり高いんです
トリートメント加工ダイヤと比べると１０倍以上も高額になります
天然のピンク色が濃ければ何十倍もする場合もあるので希少ですね

記事を最後までご覧いただきましてありがとう御座いました
次回はどんな宝石のエピソードをお伺いできるのか楽しみです！

鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
５パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法
熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

お気軽にお問い合わせＯＫですよ(＾ω＾)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

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