新潟県長岡市のジュエリーショップ、ジュエリーコウキです
当店2代目の私、池田が指輪制作の流れをブログに書きます
指輪制作と言いましたが、ジュエリーコウキは普通の宝石店では
なくて手作りでオリジナルジュエリーを作る宝石専門店なんです
新潟県長岡市の田舎に小さな宝石店と自社工房を構えております
小さな工房ですが私と師匠である父とでジュエリーを制作します
手作りでオーダーメイド商品を作っておりますが鍛造(たんぞう)
という日本の伝統技法で地金を鍛冶で鍛錬して作る製法なんです
鍛錬した地金は密度が濃く増して強くなるので頑丈になるんです
世界的にみても大変珍しい工程なのでご依頼も全国各地から頂き
おかげ様で毎日、忙しい日々を工房で過ごしておりますm(__)m
凄く手間がかかる製法なのでひと月に作れる数の限りもあります
さて、今回のブログでは指輪制作の記事ではなくて宝石店なので
宝石(今回はオパール)に関する記事をアップさせて頂きました
近年、人気が低下している宝石にも興味を持って頂きたいんです
お客様のオパールにまつわるエピソードをお伺いしたのですが、
オパールが大好き!という方なので記事にボリュームがあります
凄く詳しくオパールを語っているのでオパール愛が伝わります!
オパールの事はこの記事で大体わかるような内容になっています
私も勉強になった部分も多くあるので、どうぞご覧くださいませ
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10月の誕生石であり、
てんびん座の守護石であるオパール。
石言葉は「希望」、「歓喜」、
「純真無垢」、「幸運」、「忍耐」、「安楽」。
明るい希望を持って人を良い方へと導き、
潤いを与える意味のある石だと言われています。
潤いの意味を持つオパールには、一般的に
成分の3%~12%くらいまで水分が含まれています。
これは非常に珍しい性質で、
宝石の中ではオパールのみが持つ特徴です。
水を含むという特徴は、もうひとつ、
オパールならではの特徴を生み出しています。
それが、あの虹を閉じこめたような光、遊色効果です
オパールの誕生秘話と原産国
オパールは、二酸化珪素と水分が
永い年月をかけて結びつくことで生まれます。
それはどれくらい永い年月かというと、
直径1cmのオパールができるまでに500万年かかるといわれています。
ちなみに、オパールの主な産地はオーストラリア、メキシコ、
エチオピアが知られていますが、オーストラリア産のものは
堆積性といってゆっくり時間をかけてできたオパール、
それに対してメキシコやエチオピアのものは
火山性で比較的急激にできたオパールという違いがあります。
遊色効果のメカニズム
さて、二酸化珪素と水分が結びついたオパールですが、
粒の集まりであって、元素と元素の結びつきはありません。
このため、粒子がプリズムのような働きをし
光を跳ね返す際に分散させるので、虹色の輝きが生まれるのです。
二酸化珪素と水分のプリズムによって見られるこの遊色は、
オパールの火=fireと呼ばれ、さまざまなパターンがあります。
そして、火を持つオパールのことを特にプレシャス・オパールと呼びます。
遊色はオパールという宝石名の由来ともなっています。
オパールという名前は「変化する色を見ること」を意味している
ギリシア語の「オパリオス」が語源とされています。
七色に輝くオパールの遊色はまさに「変化する色」と言えるでしょう。
コモンオパールとは
一方で、火を持たない、乳白色や青緑色のオパールも存在します。
これらはコモン・オパールと呼ばれていて、プレシャス・オパールと
比較すると宝石としてのバリューは高いとはいえません。
ですが、玉滴石、乳珪石、間欠石、木蛋白石など一部の
コモン・オパールは、色の美しさから珍重されています。
壊れやすい宝石なので取り扱いに注意
オパールの注意点は、デリケートな宝石であること。
金属よりも柔らかいので、アクセサリーの重ねづけなどは、
真珠や珊瑚同様、不向きです。
また、水道水などにつけると
変色してしまう性質をもったオパールもあります。
購入する際は石の原産地に注目し、
どのような性質のオパールかをよく確認しましょう。
世界中の人から愛されるオパール
その美しい輝きから人々を魅了したオパール。
特に、エリザベス女王がその愛好家として知られています。
エリザベス女王がもっとも愛するジュエリーは
豪華なオパールのアクセサリーで、なんと203カラット
エリザベス女王は娘達にもまたオパールの贈り物をしています。
歴代のイギリス王室では、
オパールの鉱脈がオーストラリアに発見された頃、
ヴィクトリア女王がオパールのブローチを大変に気に入っていました。
日本では、意外なところで、
俳優の丹波哲郎さんがオパールをお好きだったそう。
本当に、あらゆる人々を魅了する宝石です。
ここからは、オパールに
まつわる私のエピソードです
二酸化珪素もプリズムの働きもまだ知らぬ幼い頃の、
オパールにまつわるこんな思い出があります。
母の持ついくつかのジュエリーはそれぞれの箱にしまわれて、
子供の手の届かない場所に仕舞われていました。
けれど、なぜか唯一、
私にも触れることのできる宝石がありました。
それがオパール。
そのオパールはルースの状態で、後で聞いた話だと
ペンダント ネックレスから取り外した外し石だったようです。
なぜかそのオパールが、母の鏡台に置かれたオルゴールの中にあったのです。
オルゴールとオパールの思い出
私は母とのお出かけ前に、母の支度を待ちながら
オルゴールを回していることがよくありました。
鏡台の横のベッドやソファに、
お出かけのおめかしの服装のまま
お行儀悪く腹這いになって、ねじを回します。
ふたを開けると、クルミ割り人形の
「こんぺいとうの踊り」の旋律。
ある時から、ビロードを貼った箱の底に
オパールが入っているようになりました。
私は、オパールを手にとって、
その不思議な石の光の変化に見とれて過ごしました。
向きを変えるたびに色が増え、「こんぺいとうの踊り」の
ねじがきれても気がつかず、魔法のような時を過ごしました。
魔法!
それは、その頃の私にとって、まさに魔法の石でした。
こんな不思議な光り方は魔法以外にありえない。
私はオパールの美しさをそう結論づけて、これは魔法の石で、
だからこのオルゴールに隠してあるのだと勝手に信じはじめました。
遊色の生み出す石の中の光は、私にとって意味のある形状に
見えることがあり、いろいろな想像を与えてくれたものです。
時に、困りごとがあると、
心の中で母の鏡台のオルゴールのビロードに包まれた
オパールを思い出して、それに祈ることさえありました。
そのオパールはアーモンドのような形と大きさで、
私の目には青が強く感じられるピーコックオパールでした。
そして、ある日、私の魔法の石であった
青いピーコックオパールの正体を私が発見する事件が起こりました。
映画「天空の城ラピュタ」です。
「ラピュタ」に登場する青い石、飛行石が輝くのを見た瞬間、
これは家にあるあの青い石だ!と確信したのです。
オルゴールの中のピーコックオパールは、
こうして飛行石だということに私の中で決まりました。
とんでもない強大な力を秘めた石であるという畏怖から、
私はオルゴールのねじを回してそっとふたをあけ、
静かにピーコックオパールを見つめるのみになりました。
ペンダントからブローチに リフォーム
オパールの魅力はそのまま受け継がれる
やがて、誰かに知られてはいけないと、
ピーコックオパールを見ることもなくなり、
姿を思い浮かべて愛でるのみとなりました。
こうしてまたいつの間にかオルゴールからオパールは姿を消し
何年かの後、母のピーコックオパールのブローチになっていました。
私がその石は飛行石だと思っていた、と打ち明けると、
母はオパールというのだと宝石の名前を教えてくれました。
今でも、ピーコックオパールを見ると、
願が叶うような、勇気が出るような機がするのは、
こんな思い出があるからでしょうか。
他にも色んな種類のパワーストーンの
効果やパワーなど記事に書いています
こちらから→パワーストーンの種類と効果
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オパールにまつわるエピソードを教えて頂きありがとう御座います
子供の頃から慣れ親しんだオパール、好きになったきっかけですね
自分はリフォームの仕事で、オパールのジュエリーをよく作ります
お客様の大切なオパールを使って指輪やペンダントにリフォームを
する事が多いんです(当店でもオパールのルースを販売しています)
ジュエリーコウキでは、結婚指輪や婚約指輪のブライダルリングが
メインになっているので1年を通して1番多く作っているのですが
リフォームやリメイクの仕事も2番目に多い仕事なんですよ(^-^)
リフォーム仕事で1番よく使用するルースはダイヤモンドですが
当店の場合は、オパールも2番目か3番目に多いルースなんですよ
やはりオパールの魅力を知っている人が多いんだなと実感しました。
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