Pt999 鍛造の結婚指輪【鍛造製法の工程】Pt999 鍛造の特徴と強度

鍛造の結婚指輪の専門店、ジュエリーコウキ
日本の伝統工芸の鍛造で結婚指輪を作ります

日本伝統技法の鍛造という製法で指輪を手作り致します
鍛えて造るという意味から鍛造(たんぞう)といいます。

鍛造は古来から受け継がれてきた宝飾職人の技術なので
鍛造技術を継承した宝飾職人しか作ることができません。

時代と共に鍛造技術を継承した宝飾職人が減っています
市場全体の1%以下しか鍛造で作った指輪は存在しません。

鍛造と説明をしている店は全国多々あるのが現状ですが
圧縮だったり一部鍛造だったり鍛造風が蔓延しています

当店のような正式な鍛造は全国でも極めて少ないんです。

 

こんにちは(゚Д゚)ノ

ジュエリーコウキ2代目で宝飾職人の池田と申します
職人歴は31年で鍛造を継承している職人の1人です。

私は二代目になりますが初代になる私の師匠は父です

父は東京で師匠のもとで長年修業をして継承しました
そして故郷の長岡に戻って鍛造リングの専門店を開業。

父の技術を受け継いだ私が鍛造で指輪を作り上げます
正真正銘の本物の鍛造で作る結婚指輪をご覧ください!

ジュエリー職人

鍛造で作った鍛造リングをブログで発信しています
日本の伝統技法で本物の鍛造を発信するのが目的です。

他店では真似ができない鍛造製法の制作工程を細かく
紹介する事で他店の鍛造とはレベルが違うという事が

ハッキリと分かると思いますので是非、ご覧ください
早速、ブログで鍛造で作る結婚指輪を紹介いたします

今回のブログで制作工程を紹介する鍛造の結婚指輪は
すでに完成しておりますので画像をご覧くださいませ。

【Pt999 結婚指輪】

結婚指輪 Pt999

Pt999を使って鍛造制作をした結婚指輪

指輪のフォルムは定番の甲丸リングで、全面に槌目を
打ち込んで、つや消しで仕上げたデザインになります。

プラチナ999はとても柔らかいプラチナになるので
変形や歪みやすくてリングには向いていないのですが

鍛造製法のメインとなる鍛冶で鍛錬をしながら作ると
プラチナが頑丈になるのでリングとしても使えます!

 

プラチナ999とは?

プラチナ999と聞いて、何?思う方は多いと思います
プラチナは純度によって数字の表記が変わってきます。

ジュエリーに1番多く使われてるプラチナがpt900で
他にpt850,pt950,pt1000など様々な種類があります
で、今回のプラチナ999はPt999と表記されています。

プラチナ999とは 純プラチナのプラチナ1000に
最も近い純度の高いプラチナという事になります。

 

Pt999 刻印

ここからの解釈は会社やメーカーなどで変わりますが
当店の場合 プラチナ999はPt999の刻印を打ちます。

あれ?普通では?と思う方もいらっしゃると思います
実は、プラチナ999の中でもプラチナ999.5と
いう純度が極限まで上がる表記のプラチナがあります!

その場合、当店ではpt999の刻印を使わずにpt1000の
刻印を使っています。その理由はプラチナ1000と

表記されていても、実際はプラチナ1000以下で
プラチナ999.5以上という事になるからなんです。

今現在の技術で、純金のように純度が100%という
プラチナが存在しないということで、プラチナ999
よりもプラチナ999.5以上が最も純度が高いんですね!

ということで、プラチナ表記の刻印を打ち込む場合は
プラチナ999は Pt999 プラチナ999.5以上はpt1000
と区別をして当店では刻印を打ち込んでおります(^-^)

 

【Pt999 結婚指輪 作り方】

最初にプラチナの説明が長くなってしまいましたがw
いよいよプラチナ999の結婚指輪の制作工程になします。

まず結婚指輪は当然ですが2本のペアリングですので

2本の指輪を作る為に必要になるプラチナ999を計算で
割り出して溶解皿(坩堝)に入れて熔解作業をします。

プラチナ999

プラチナが溶ける融点は約1770℃

溶解皿に入れたプラチナ999を酸素バーナーの強い
火力でドロドロに溶かして1つのプラチナ塊にします。

地金を溶かす作業の事を溶解(ようかい)といいます
鍛造で作る結婚指輪の工程は、ここから始まります!

Pt999

プラチナ999 鍛冶で鍛錬

鍛造製法のメイン作業となるリングの地金を鍛えます

これから手作りをする結婚指輪の地金はプラチナ999
鍛冶でプラチナ999を鍛錬しながらリングを作ります。

金床(かなどこ)という鍛冶台にプラチナ999を乗せ
ヤットコというペンチのような工具でしっかり掴んで

ハンマー(金槌)で叩き上げ締めて伸ばしていきます。

Pt999

万遍なく叩いて締める

鍛冶作業のポイントは、地金を万遍なく叩くことです
万遍なく叩いて締めていく事で万遍なく鍛えられます。

溶かしたプラチナ999は丸い形です(溶解皿の底の形)

丸い形のプラチナ999を金床に乗せてハンマーで四面を
叩いて四角に成形しながら叩くことで万遍なく叩けます。

プラチナ999

手間をかけて鍛冶をする効果

鍛冶は簡単な作業ではなく手間暇をかけて鍛冶をします

何度も何度も繰り返してハンマーで叩いて締めることで
プラチナに含まれた巣という微量な空気を放出させます。

巣という空気がプラチナ内に残ると巣穴の原因になって
強度が弱くなったり巣穴の穴が表に出てしまいますので

じっくりと鍛冶作業で地金を締めて巣を放出させます!

プラチナ999

鍛造の最大の魅力=密度が上がる

鍛冶でプラチナ999を叩いて締めて鍛錬をしていくと
プラチナ999に含まれた巣が、放出していくと同時に

プラチナの粒子が締まって整って密度が増していきます
これが日本伝統技法の1つ鍛造の最大の魅力になります

巣が抜けて粒子が締まり密度が上がっていけばプラチナ
が強くなって頑丈なプラチナなるということになります

鍛造の指輪とは密度が濃くて頑丈な指輪ということです。

プラチナ999

プラチナ999の火入れ(焼きナマシ)

鍛冶作業は手間がかかって時間のかかる作業になります
繰り返し何度も何度もプラチナ塊を叩いて締めていくと、

プラチナ塊がカッチカチに硬くなって跳ね返ってきます
ハンマーで地金を叩くとハンマーが跳ね返るんです(汗)

これは地金を締めていくので締まって硬くなる現象です
プラチナ塊を叩けば叩くほど締まって硬くなるからです。

しかしまだプラチナ999の密度を上げて強くしたい!
という事で焼きナマシという火入れをプラチナにします。

焼きなましをすることで、地金の締まりが少し緩むので
更に鍛冶で叩いて締め続ける事ができるようになります

ハンマーで叩いて焼きなまし、また叩くの繰り返しです。

プラチナ999

Pt999 鍛造の結婚指輪の魅力とは

鍛冶で地金を鍛錬しながら指輪を作るのが鍛造リング

説明をしたように鍛錬した地金は頑丈に育っていきます
頑丈に育った地金で結婚指輪を作ると魅力が凄いんです!

密度が濃くて地金自体が締まっているので粘り強くなり
リングの変形や歪みに強くなるんです。これは、しなり

という「しなやかさ」がリングに出るからそうなります
更に、地金自体が鍛錬されて強くなっているので凹みや

傷などの外部からの衝撃にも強くなりますので普段使い
で毎日長く身に着ける結婚指輪に最適な製法になります。

プラチナ999

プラチナ999 指定サイズまで伸ばす

作っている鍛造の結婚指輪のサイズは、リングの太さが
2本とも3ミリ、リングの厚みが1.8ミリになります。

このサイズになるように計算しながら鍛冶で伸ばします
溶かして丸かったプラチナ塊が最終的に板になるんです。

もう1つ、同時に計算する事が2本の指輪のサイズです
男性用と女性用のお客様指定サイズになるようにします。

ただ叩いて鍛えていただけではなくて2本の指輪の幅や
厚みと2本分のサイズも考えて伸ばしていたんですね~

ということはプラチナ999を溶かして塊になった段階で
最終的にこのサイズの板になる重さだったという事です。

プラチナ999

Pt999の板を2枚にカット

指定サイズまで伸ばしたプラチナ999の長い1枚の板
この長い1枚の板を糸ノコギリで2枚の板に切断します。

この時点で指輪の指定サイズに必要な長さに合わせます
男性の指輪のサイズの長さ&女性の指輪のサイズの長さ。

どの位の指輪のサイズにどの位の板の長さが必要なのか?

例えば10号の場合は、約55ミリの長さが必要ですね
サイズにより必要になる板の長さが変わってくるんです。

プラチナ999 結婚指輪

1つの同じPt999から
2つのPt999の指輪を作る

とてもロマンチックな結婚指輪の制作工程だと思います!
同じ1つのプラチナ999から2つ結婚指輪を作ります。

全く同じ素材から2本の結婚指輪を作ることでお互いの
リングから絆やLOVEをダイレクトに感じられるのが魅力

離れてる時間があってもいつも一緒にいる感じです(*´Д`)

この制作工程は出来合いの既製品には真似ができません
小さい工房で私が1つ1つ手作りしているので可能です。

プラチナ999 指輪

Pt999の板からPt999の指輪に

2枚にカットをしたプラチナ999の板を丸めていきます
芯棒(丸棒)という鉄棒の工具と木槌を使って丸めます。

芯棒は先端が細くて根元が太い特殊な形をした鉄棒です
その理由は指輪のサイズに合わせて丸められるからです。

1番先端が1号の指輪で、1番根元が30号の指輪です

丁度中間が15号の指輪という計算で、指輪のサイズに
合わせながら芯棒の位置を決めて叩いて丸めていきます。

プラチナ999 指輪

芯棒の形に合わせて丸めます

芯棒の位置の重要性が分かった所で プラチナ999の板を

サイズに合わせて丸めていきますが、芯棒は綺麗な真円
なので芯棒に巻き付ける要領で丸めると綺麗になります。

具体的には芯棒にプラチナ999の板を押し当てて金槌で
芯棒に巻き付ける要領で少しづつ叩きながら丸めます

金槌ではなく木槌の理由はリングが傷や凹まない為です。

そしてリングの形に丸めた後は、繋ぎ目に隙間が出ない
ようにします(隙間が出ると溶接時に不具合が出ます)

Pt999 指輪

ファイヤアアアアアアー!!

プラチナ999で制作をしたリングの溶接作業になります
通常のジュエリーで使われる溶接はロウ付けといいます

しかしロウ付けはジュエリー本体が溶けないようにする
為にジュエリー本体より弱い溶けやすいロウで溶接です。

しかし鍛造リングは頑丈で変形や歪みにも強い特注です
鍛造リングにはロウ付けではなく共付けという溶接です

共付けは同じ地金同士で溶接をする難易度MAXの溶接。

Pt999 結婚指輪

鍛造リングには共付けが必須!

今回の場合、プラチナ999のリングには同じプラチナ999
ロウ使って溶かし合わせるという最高難易度の溶接です

しかし溶接後は頑丈で強いので鍛造製法に向いています。

指輪本体はプラチナ999、それに使うロウもプラチナ999
結局は同じプラチナ999ということで融点も一緒です(汗)

画像をよく見ると分かるのですが、溶接個所の角が少し
溶けているのが分かると思いますが許容範囲なのでOK

プラチナ999同士・・・同じ融点なのでそりゃ溶けますw
溶け過ぎると失敗しますし、溶けないのも溶接しません

要は共付けは「どれだけ溶ける範囲を少なくできるか」
なので予め指定の幅よりも少しだけ太くしていたんです。

Pt999 リング

結婚指輪のメイン 槌目を打つ

今回の結婚指輪の1番のポイントは槌目のデザインです

槌目(つちめ)とは金槌で叩いて出す打撃跡で作る模様
鍛造と同じく日本の伝統技法、伝統模様の1つなんです。

槌目模様には様々なタイプがありますが私の槌目は凄い
こだわって手間をかけて作る槌目なので自信があります!

他にあるような槌目風ではなく本物の槌目という事です
そして、結婚指輪のフォルムは甲丸デザインなのですが

基本的に甲丸は平打ちリングの角を削る彫金で作ります
しかし私は平打ちの角を叩いて甲丸に仕上げていく手法。

プラチナ999 指輪

頑丈な結婚指輪=終始、叩いて作る

自分は宝飾職人なので鍛冶作業も彫金作業も一流です!
鍛造技術を受け継いで31年になるので自信があります。

平打ちリングの角をヤスリで削りながら彫金作業で甲丸
を作るのも得意ですが、ハンマーで叩いて甲丸リングに

作り上げるのも得意です!ハンマリング技術に自信あり
という事で、今回の結婚指輪の素材のプラチナ999は

純度が高いのでとても柔らかいプラチナの種類なんです
柔らかいということは結婚指輪に向いていないという事。

しかし、鍛造のメイン作業でもある鍛冶で鍛えて造れば
プラチナ999でも頑丈になるので結婚指輪でも大丈夫!

終始、叩いて作る事でプラチナ999を強くするんです。

プラチナ999 結婚指輪

鎚起の技術を応用した指輪作り

とても美しい槌目の甲丸リングの結婚指輪が出来ました
これは鎚起(ついき)という伝統技法を使った製法です。

鎚起で有名なのは「鎚起銅器」というものが有名ですね

鎚起銅器とは1枚の銅板からヤカンやキュウスを叩いて
作るという技術で新潟の燕三条で有名な伝統技法ですね。

ジュエリーコウキがあるのは長岡市で隣の街になります
その伝統技法の鎚起技術を使って作った槌目の指輪です。

1つの地金から叩かれて形になった槌目の結婚指輪です

出来合いの既製品には感じられないオーラを感じますね
これが終始、鍛造で作られた指輪のオーラという事です。

プラチナ999 指輪

Pt999 結婚指輪の幅を削って整える

平打ちリングの角をハンマーで叩き落としながら甲丸の
丸いフォルムを作っていたので指輪が太くなっています。

プラチナに限らずゴールドも同じことが言えるのですが
地金は叩けば叩くほど締まって潰れて間延びをします。

そこで、太く広がってしまった結婚指輪の幅を整えます
擦り板(すりいた)に指輪を固定してヤスリで削ります。

結婚指輪 Pt999

Pt999 結婚指輪の幅は3ミリ

今回のプラチナ999の結婚指輪は3ミリ幅になります
3ミリの幅の太さになるようにリングの側面を削ります。

結婚指輪の側面をヤスリで削る彫金作業になるのですが
片側だけを削り過ぎると甲丸リングの丸さが崩れるので

側面を同じだけ削るようにして甲丸バランスを保ちます
プラチナでもゴールドでもヤスリで削るとバリが出ます

両方の側面を削ったので両側面にバリが出ていますので
バリは痛くて邪魔ですので次の作業でバリを落とします。

プラチナ999 リング

バリを落として当たりを優しく

リングの側面に出たバリをヤスリで削り落とす工程です

バリは拡大して見るとギザギザしたノコギリ刃のようです
指に当たると怪我をしてしまうので綺麗に削り落とします。

そしてバリを削り落とすだけではなく結婚指輪の着け心地
が良くなるように(指への当たりが優しくなるようにする)

精密ヤスリという精密に削れる小さいヤスリを使って丁寧
に角落としをして角が滑らかになるように微調整をします。

Pt999 結婚指輪

Pt999 結婚指輪の着け心地を良く

バリと角落としで結婚指輪の表の着け心地を良くしたら
今度は、結婚指輪の裏(内側)の着け心地を良くします。

表と同じように角を落としますが、それだけではなくて
内の角を削り落とすと同時に内側全体が丸くなるように

内が甲丸になるようにします。これを内甲丸といいます
リングの表面が丸いデザインのことを甲丸といいますが

リングの裏側が丸いデザインを内甲丸(うちこうまる)
といって表も裏も丸く滑らかで付け心地が良くなります。

リング Pt999

内甲丸に仕上げるメリット

結婚指輪を内甲丸に仕上げることでメリットがあります

1番のメリットは結婚指輪の着け心地が良くなることで

内側の角と全面が丸いので指を曲げても痛くないですし
キツサや圧迫感なども感じないので滑らかで最高です!

また、結婚指輪の水はけが良くなるので普段の日常生活
で家事や仕事などで水分が結婚指輪の内側に溜まっても

水はけが良いので指がふやけにくく衛生的にも良いです
そして結婚指輪の素材、プラチナ999は純度が高いので

金属アレルギーの方にも安心して身に着けられるという
特徴があります(稀にアレルギー反応が出る方はいます)

結婚指輪 Pt999

Pt999リングの傷を消す

結婚指輪の表は槌目で仕上げているのでそのままでOK
槌目は最終的に艶消しのマットにするのでそのままです。

結婚指輪の裏側はヤスリで削る彫金作業で内甲丸の形に
仕上げているので削った小傷(彫金跡)が残っています。

プラチナ999は純度が高くて柔らかいプラチナなので
傷が残りやすいので綺麗になるまで傷を消していきます。

耐水性の紙ヤスリに水を含ませながら擦って仕上げます

水と研磨砂がプラチナ999の傷の奥まで浸透していき
プラチナ999にある傷類が綺麗に消えやすくなります。

プラチナ999 リング

更にPt999リングの小傷を消す

耐水性の紙ヤスリで仕上げると、ヤスリで削った彫金の

深い傷は綺麗に消えるのですが今度は耐水性の紙ヤスリ
で擦った細かい髪の毛のような小傷が出てしまうんです。

そこで次は紙ヤスリの細かい小傷を消していく作業です

シリコンポインターという研磨ゴムを使って消します!
リュータの先端にセットして高速回転で回して使います。

プラチナ999の傷を綺麗に消すには手順を追いながら
紙ヤスリから研磨ゴムという流れで傷を小さくしながら
プラチナ999にある傷を少しづつ消していくんですね。

プラチナ999 指輪

Pt999リング 磨く工程へ

紙ヤスリでプラチナ999にある深い傷を消して研磨ゴム
のシリコンポインターで更にプラチナ999にある細かい

傷を消して更に磨き用のゴムで仕上げながら磨きます
シリコンポインターのゴム素材は主に2種類あります

1つは研磨をする為の硬い茶色いシリコンポインター
2つめは地金を磨く柔らかい青のシリコンポインター。

茶色いゴムからの青色のゴムで仕上げていく流れです
磨き工程が続くとプラチナ999が光沢になっていきます。

プラチナ999 リング

Pt999リング 鏡面に仕上げる

シリコンポインターでプラチナ999を光沢にしましたが
プラチナ特有の鏡のように反射をまだしていませんよね。

プラチナ999を鏡のようにするにはヘラ掛け(へらがけ)
という磨き作業で鏡面にします(鏡面仕上げと言います)

ヘラ棒という工具をプラチナ999に強く押し当てて面を
押し潰すように滑らせて磨くと詰まって鏡面になります。

ヘラ掛けは難易度が高くて凄く難しい磨き作業なんです

慣れない職人がすると押し潰れて傷だらけになるんです
プラチナの鏡面仕上げは熟練された職人技術が必須です。

プラチナ999 指輪

Pt999リング バフ掛け(ばふがけ)

ヘラ掛けでプラチナ999が鏡面に仕上がったらバフ掛け
バフ掛けとはバフという磨き布が束になったアイテムが

あるのですが、円盤の形だったりロケットの形だったり
形は様々ありますが使い方はどれも高速回転で使います。

リュータ機の先端にセットをして高速回転をさせたり

モーターのグラインダータイプのパワフル機材にセット
をして高速回転をさせたり用途に合わせて使い分けます。

ヘラ掛けをして鏡面になったプラチナ999にバフ掛けを
することで鏡面度が増して反射度が上がるという事です。

結婚指輪 Pt999

Pt999 鍛造の結婚指輪が完成!

結婚指輪の内側はピカピカの鏡面仕上げになりますが
結婚指輪の表面の槌目は艶消しのマット加工にします!

槌目を艶消しに仕上げる事で槌目が反射をしないので
槌目の凹凸がハッキリと分かるので槌目好きにはGOOD

指輪を使い込めば槌目の艶消しが摩耗をしていくので
槌目の凸の部分が光っていくので味が増していきます!

画像だけではなくて、動く動画でも自慢の結婚指輪を
がっつり見て頂きたいのでスマホ動画で撮影しました

画像では分からない槌目の魅力も動画でご覧下さい(^-^)

 

【Pt999 鍛造の結婚指輪の詳細】

○製造方法 鍛造(たんぞう)彫金(ちょうきん)
○使用地金 プラチナ999(Pt999)
○幅の太さ 3ミリ
○全体厚み 1.8ミリ
○デザイン 甲丸&槌目
○仕上げ方 艶消し(光沢も可能)

私が制作する結婚指輪は自慢の日本の伝統技法の1つ
鍛造製法に超こだわって1つ1つ手作りをしています。

頑丈で結婚指輪が変形しにくく普段使いでも日常生活
でも安心して付ける事ができますし槌目は使い込む程

生活で付く傷や凹みが味になっていくので魅力的です
今回のプラチナ999の結婚指輪は 艶消し仕上げですが

槌目の凹凸が分かるくらいに仕上げる光沢も可能です
鏡面過ぎると槌目が分からなくなるので光沢までです。

Pt999 結婚指輪

Pt999 金属アレルギーでも安心!

ご依頼を頂いたお客様は金属アレルギーということで
金属アレルギーが出にくいプラチナ999で作りました。

プラチナ999は不純物がなく純度が高いという特徴から
金属アレルギーの方でも安心して付けられる素材です

※稀にプラチナ999でも反応する方もいらっしゃいます。

金属アレルギーの主な原因となる物質は、プラチナに
含まれるパラジウムや他の不純物が原因と言われてて、

ゴールドの場合は銀や銅が原因と言われていますので
金の場合は混ざりけ無しの純度MAXの純金がお勧め。

プラチナ999も純金も純度が高いので金属アレルギー
の方でも安心して結婚指輪として使えるのが魅力です。

ただ、どちらも混ざりけゼロの純度が高い地金なので
とても柔らかくて結婚指輪には向いていないのですが

鍛造で鍛錬すれば頑丈になるので指輪として使えます。

Pt999 結婚指輪

大阪H様のご依頼で結婚指輪を制作

当店は新潟県長岡市にあるので大阪府から直接ご来店を

頂くのが難しいですので、メールで何度か打ち合わせを
させていただきました!本当にありがとうございました。

打ち合わせと言っても結婚指輪のデザインは決定をして
いましたのでサイズくらいなので簡単な打ち合わせです。

メールでもラインでも、こちらのお問い合わせフォーム
からでもお問い合わせできますので宜しくお願いします。

こちらのページに辿り着いたのはご縁だと思っております
この機会に本物の鍛造の結婚指輪を手にして頂きたいです

記事を最後までご覧を頂きまして誠に有難うございました!

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お問い合わせは、問い合わせフォームか
メールや お電話でもご対応しております

「お問い合わせフォーム」
○電話番号 0258-27-1771(日曜は定休日)
○メールアドレス j_kouki_ring@yahoo.co.jp

〒940-2003
新潟県長岡市渡場町2-7
株式会社ジュエリーコウキ

デザインを選んでご購入ができます
鍛造の結婚指輪の一覧 → 鍛造の結婚指輪 デザイン一覧

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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪

世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
1パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法

熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています

だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

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