60代に似合う指輪【還暦リング】純金の指輪 お祝いにプレゼント

鍛造の結婚指輪の専門店ジュエリーコウキです
私が工房で1つ1つ鍛造で指輪を手作りします

鍛造(たんぞう)という製法は日本の伝統技法の1つ
鍛えて造るという意味で鍛錬しながら指輪を作ります。

この技術は昔から受け継がれてきた日本の伝統技術で
代々鍛造技術を継承してきた鍛造職人しか作れません。

近年、鍛造という製法が注目されて鍛造の結婚指輪が
増えてきましたがほとんどは鍛造ではなく鍛造風です。

鍛造に似せて作る鍛造風は本物の鍛造と全く違います
昔から伝わる本物の鍛造は鍛冶で職人が手作りします。

ちなみに本物の鍛造で手作りをした結婚指輪は全体の
結婚指輪の1%以下しか存在しない特別なリングです。

更に純金となれば0.1%ほどしかない特別なリング
当店は全国でも数少ない本物の鍛造リング専門店です。

鍛造職人

こんにちは(゚Д゚)ノ 池田と申します

私はジュエリーコウキの二代目で鍛造職人歴30年です!

私、池田が師匠である父から代々受け継がれてきた鍛造
という技術を継承して工房で1つ1つ手作りしています。

鍛造とは画像のように金槌で地金を叩いて鍛える鍛冶で
手間をかけながら指輪を手作りしていくという伝統技法。

鍛冶で鍛錬をされた指輪は、密度が増して強靭な指輪に
育ちますので変形や歪みや傷や衝撃に耐えられるんです
鍛えて造る指輪という意味で「鍛造リング」と言います。

 

【還暦ジュエリーに還暦リング】

本日ご紹介をする鍛造リングは、還暦の指輪になります
還暦ジュエリーの中でも還暦のリングは根強い人気です。

還暦の指輪で検索をすると、ルビーの指輪が検索結果に
多く出ますが(赤いカラーが還暦のイメージだからです)
※所説ありますが魔除け等、検索をすると意味がでます

当店の場合は違います!ルビーなどの宝石類は使わずに
日常生活で毎日使って頂きたいので地金のみで作ります。

私は50歳ですが10歳上の先輩はまだまだ若いんです!
60歳という年齢は体も気持ちも元気いっぱいなんです!

ということで毎日身に着けて欲しいので地金のみで勝負
しかも素材が何とゴールドの最高峰、純金で作りました!

還暦 指輪

【純金の還暦リング】

当店では還暦祝いに純金の還暦リングが根強い人気です
日本伝統技法の鍛造となれば日本中で見つけるのが困難。

純金は金の王様です。金相場も高騰しており高額ですし
希少価値も高いので年代性別に関係なく絶大な人気です。

還暦祝いにピッタリの素材、そして日本伝統技法の鍛造
そんな素晴らしい指輪で還暦を祝いたいじゃないですか!

熱い気持ちを込めて作った還暦リングの制作過程を紹介
記事の最後までどうぞ宜しくお願いいたしますm(__)m

純金

還暦リング 純金×鍛造 作り方

還暦リングの作り方を詳しくブログの記事に書きます!

一般的に販売されている指輪の作り方とは全く違います
市販の既製品リングの作り方は鋳造という大量生産です。

デザインの原型があって原型の型に溶かした地金を流し
込んで固めて作るというのが鋳造で市場がほぼ鋳造です。

しかし私がこれから紹介する製法は日本伝統技法の鍛造
市場の1%もない伝統技法で鍛造職人しか作られません
私、池田が先代の父から継承をした技術をご覧下さい!

純金

還暦リング作成に必要な純金を溶かす

還暦リングのデザインや、リングの幅や厚み、サイズ等
作る物によって必要になってくる純金の重さが違います。

作る物に合わせて計算をして純金を用意して溶かします
純金(k24)の融点(溶ける温度)は1064度になります。

計算をして割り出して用意をした純金を坩堝(溶解皿)
に入れてバーナーで溶かして丸い塊にして作成スタート!

純金

日本伝統技法の鍛造「鍛冶」で鍛える

鍛造とは鍛えて造るという意味で鍛錬しながら作ります
本物の日本伝統技法の鍛造は鍛冶作業がメインなんです。

鍛造風は機械で作ったりしますが本物の鍛造は鍛造職人
が1つ1つ手作りで作っていくという手間のかかる製法。

鍛造職人歴30年の私、池田が自社工房で手作りします
鍛冶は金床という鍛冶台に地金を乗せて金槌で打ちます。

純金

還暦リングのフォルムに作る

これから鍛冶作業の様子はどんな感じで進んでいくのか
詳しく画像とともに説明をしていきますが今回の還暦の
指輪は月形(つきがた)という珍しいフォルムなんです。

一般的な指輪はストレートなフォルムが1番多いですが
今回の還暦リングはリング幅が同じストレートではなく
上が幅広くて分厚くて、下が細くて厚みが薄くなります。

指輪を横から見たときに三日月のような形に見えるので
月形と言われている形で、まずはそこに行くまでに角棒
という四角形に成形をしながら鍛冶で伸ばしていきます。

純金

角棒にする理由は万遍なく鍛える為

月形のフォルムにしていくのは鍛冶の後半になります
まずは角棒という四角形の角材にしながら鍛錬をします。

純金の強度にムラが出ないように万遍なく鍛錬をします
四面から金槌で打つことで万遍なく純金が強くなります。

この鍛冶作業を鍛造職人は「地金を締める」と言います
鍛冶で地金が締まっていくので締めると表現しています。

純金

地金を締める=空気を抜く

純金に限らず金もプラチナもシルバーも地金内に微量な
空気泡が含まれています。この空気をスと呼ぶのですが
このスが巣穴の原因なので地金の強度が弱くなるんです。

そこで鍛冶で満遍なく鍛えることで地金が締まっていき
微量な空気泡が地金外に放出されて抜けていくんですね。

空気が抜けた地金は締まって、粒子が整って詰まるので
地金全体の密度が増して頑丈になり強度が強くなります
これが日本伝統技法の鍛造の最大のメリットになります。

純金

鍛造リングは密度が増して強い

鍛造の説明をしましたが、鍛造で作る鍛造リングはスが
抜けて地金の密度が増して高まっているので強いんです。

更に強度が強くなるだけではなくて、地金の粘り強さも
ありますのでリング変形のリスクも抑える事が出来ます。

市販の既製品のリングよりも数倍は頑丈に育っています
ということは傷や凹み、変形のリスクも数倍強いんです。

純金指輪

月形になるように鍛冶作業

リングベース作りの鍛冶作業は後半戦に入っていきます
丸い塊から角棒、それから板に伸ばして最後に月形です。

冒頭に説明をさせて頂きましたが月形とは、リング上部
のリング幅が広くて肉厚が分厚くてリング下部にいくに
従ってリング幅が細くなっていき肉厚も薄くなる形です。

一般的なリングは全周が同じ幅、同じ肉厚でストレート
というのが一般的ですが月形は三日月のようなフォルム。

純金リング

難易度が高い月形の作り方

月形は全周均一の指輪ではないので作るのが難しいです
板の状態から板の中心から端にかけて潰して調整します。

真っすぐな状態で左右均等の月形にしていかないと丸く
丸めたときに月形リングのフォルムが崩れるので慎重に。

熟練された鍛冶技術がないと対応できないのが月形です
専用スケール(定規のような物)で計りながら鍛冶作業。

純金リング

月形リングのベースが完成

真っすぐな状態の月形リングのベースが完成しました
この状態の板をリングの形に丸めると月形になります。

還暦の月形リングの寸法ですが、上の幅が約8.5mmで
下の幅が約4.5mm、上から下にかけてのリングの横は
上下バランスを見ながら幅と厚みを調節して作ります。

ちなみにリングのサイズもこの時点で決定しています
例えば10号サイズの場合は全長が約55mm必要です。

今回の還暦リングは月形デザインでお作りしましたが
還暦によく作るのは断然に同じ幅と厚みのストレート。

やはり定番のストレートのリングが人気がありますが
月形リングも珍しいので個性を求める方にお勧めです。

純金リング 刻印

丸める前に証明刻印を打つ

月形板を丸める前に2種類の証明刻印を打ち込みます

1つめの刻印は還暦リングの素材を証明する刻印です
還暦リングの素材は純金なのでk24の刻印を打ちます。

2つめの刻印は、還暦リングを日本伝統技法の鍛造で
ジュエリーコウキの私が手作りをした証明の刻印です
ジュエリーコウキのブランドロゴjkの刻印を打ちます。

純金リング

リングの形に丸める準備

板に2種類の刻印を打ち込んだらリングに丸めます

月形リングは通常のリングよりも幅広くて分厚いので
簡単には曲がらないので、まず湾曲に曲げていきます。

工具を使って真っすぐな板を叩きながら少しづつ湾曲
にしながら曲げていきます(板を丸めやすくなります)

純金指輪

リングの形に丸める

湾曲に曲げた板をリングになるように丸めていきます

芯棒と木槌を使って芯棒に板を巻き付けるイメージで
芯棒に板を押し当てながら木槌で板を叩いていきます。

一気に丸めるのは難しいので板を叩きながら少しづつ
板を芯棒に巻き付ける要領でリングの形状に丸めます。

純金 指輪

繋ぎ目は隙間なく丸める

板を丸めていくと当然ですが板の端と端が合います
この合わせた繋ぎ目に隙間が開かないようにします。

仮に合わせた繋ぎ目に隙間が少しでも開いていると
溶接をしたときに食い込んだりして不具合が出ます
次ぎの工程が溶接なので隙間は絶対にくっつけます。

還暦リング

ファイヤアアアアアアー!!

純金リングの溶接になります!パワーを感じますよね
パワフルな溶接に感じるのは共付けの溶接だからです!

市販の既製品も含めてリングの溶接といえばロウ付け
恐らく99%以上がロウ付けという溶接をしています。

ロウ付けとはリング本体が溶けないようにリングより
弱くて溶けやすいロウ地金を使って溶接をしています。

しかし!鍛造で作り上げた純金リングは頑丈なんです
鍛造リングに普通のロウ付けは物足りなくて弱いです。

「共付け」というリングと同じ地金をロウ地金として
溶かして溶接するので難しい溶接ですが強くなります。

リングもロウも同じ純金で融点が同じで難しいですが
強いリングと強い溶接は還暦リングにピッタリですね!

還暦 指輪

リングの形になっても鍛冶作業

板になるまで鍛冶で鍛錬をして伸ばしていましたが、
リングになっても鍛冶で鍛錬をしながら形を作ります。

日本伝統技法の鍛造は鍛冶作業が中心になる製法です
終始、鍛冶で作り上げるので指輪が頑丈になるんです。

今回の還暦リングは月形フォルムですが表面は平では
なくて、丸い甲丸という形になるので表面を丸めます。

還暦リング

今回の還暦リングは月形甲丸リング

真っ平なリングの角を段階的にハンマーで叩きながら
角落としをして月形リングの形を丸く丸めていきます。

丸い月形リングの形の事を月形甲丸リングといいます
逆に真っ平の月形リングは月形平打ちリングといいます。

還暦リング

槌目を打ちながらサイズ調整

リングが平甲丸のフォルムになったら槌目を打ちます

金槌で槌目のバランスを1番に考えながら打ちます
槌目模様はバランスが崩れると仕上がりも崩れます(汗)

出来栄えが1番良くなるように槌目を入れていくので
熟練された職人の技術とセンスが重要になってきます。

更に同時作業で指輪のサイズも伸ばして調整をします
手作業でサイズを伸ばすので微調整も可能になります。

還暦リング

月形甲丸リングのバランスを調整

金槌で打ちまくっていたので幅が伸びて歪んでいます
ヤスリの彫金作業で月形甲丸リングのバランスを調整。

月形の上の幅が約8.5mmで、月形の下の幅が約4.5mm
上下を決めて両サイドもバランスよく彫金で仕上げます。

還暦 指輪

角を落として着け心地を良くする

指輪の着け心地の良さというのは本当に重要です!

どんなにデザインが良くても着け心地が悪いだけで
ストレスが溜まって指輪を着けたくなくなるんです
だからこそ指輪の着け心地の良さに超こだわります。

まず最初は指輪の表の角をヤスリで削り落とします
実際に指で角に触れながら当たりが優しく滑らかに
なるまで角を削り落として着け心地を良くします。

還暦 指輪

指輪の内側の仕上げが超重要!

指輪の表は角を削り落として当たりを優しくしました
しかし指輪の内側は角を削り落とすだけでは駄目です。

指輪の内面全体を丸く楕円形のような形に仕上げます
内甲丸(うちこうまる)という仕上げをしていきます。

市販の既製品のように指輪の厚みが薄いと出来ません
ある程度の分厚さがないと丸く削ることが出来ません
厚みがあれば一手間くわえて内甲丸に仕上げられます。

還暦指輪

内甲丸リングは最高の着け心地

一手間をくわえた内甲丸の着け心地の良さは別格です。

内側が滑らかで当たりが優しいので指に馴染むんです
指の形に合わせて1番優しい楕円形なので馴染みます。

指を曲げても痛くないですし、きつさも感じませんし
違和感も全くないので着けている感覚が無いほどです。

更に内側が丸い形状ということは水はけも良いんです
汗や水などが指輪の内に溜まっても抜けやすいんです
衛生的にもいいので内甲丸はメリットしかありません。

純金リング

シリコンポイントで仕上げる

いよいよ還暦リング最終工程、仕上げ作業に入ります

まずは、サンドペーパーでリングの小傷を消してから
シリコンポイントという研磨ゴムで更に傷を消します。

シリコンポインターの使い方は、リュータ機の先端に
ポイントをセットして高速回転で回して使うゴムです。

純金 リング

磨き用のシリコンポイント

先程作業で使っていたシリコンポイントは研磨用ゴム
次は磨き用の柔らかいゴムを使って磨いて仕上げます。

槌目加工で槌目模様に繊細な凹凸があるのでその凹凸
が摩耗しないように気をつけながら磨いていきます。

還暦リング

メノウのヘラで最終磨き

こちらのメノウのヘラ磨きが最後の磨き作業になります

純金は柔らかくてデリケートなので磨きも慎重にします
メノウ石で作られたヘラ棒を使って純金全面を磨きます。

ヘラ掛けという作業になりますが、磨きたい純金の面に
押し当てて面を押し潰すように磨くと輝きが出てきます。

凄く難しい磨き方で、失敗をすると傷だらけになります
諸刃の剣のようなとても難しい磨き技術ですが熟練した
職人が磨けば純金が鏡のようにピッカピカになります!

還暦リング

還暦リングが完成!

メノウ石のヘラ掛けをして純金リングが光れば完成です
超音波洗浄機で油分やミクロの汚れを落とせばピカピカ!

還暦のお祝いの記念にピッタリな還暦リングになります
素材は最高級の純金&製法は日本伝統技法の鍛造なので
還暦という素晴らしい記念にふさわしい還暦リングです!

純金リング

還暦にふさわしい 最高の還暦リング

個性がある月形甲丸リングにピカピカの槌目加工の指輪

指輪の角度によってピカピカの槌目模様が反射をします
ミラーボールのような輝きを放つので着けていて大満足!

画像だけではなくて動く動画でも鍛造 純金 還暦リングを
がっつり見て頂きたいのでスマホで動画を撮影致しました
画像では分からない指輪の魅力を動画でご覧下さい(^-^)

 

【還暦リングの詳細】

○製造方法 鍛造(たんぞう)彫金(ちょうきん)
○使用地金 純金 (k24)
○指輪の幅 月形の上の幅が約8.5mm 月形の下の幅が約4.5mm
○指輪厚さ 全周で違います 月形リングのバランスに合わせて作成
○デザイン 月形甲丸リング 槌目の光沢デザイン
○仕上げ方 鏡面仕上げ

私が手作りをする指輪は自慢の日本の伝統技法の1つ
鍛造製法に超こだわって1つ1つ手作りをしています。

強靭でリングが変形しにくくて日常使いでも安心して
身に着ける事ができますし鍛造リングは使い込むほど
生活で付く傷や凹みが味になっていくので魅力的です。

還暦指輪

大阪S様のご依頼で 還暦リングを作成

当店は新潟県長岡市に店があるのですが全国各地のお客様
から鍛造リングのご依頼を頂いており今回は大阪市S様の
ご依頼で還暦のお祝いの還暦リングのご依頼を頂きました。

直接ご来店を頂かなくてもメール等で打ち合わせをさせて
頂ければ全国どちらからでもご依頼を受け付けております。

打ち合わせと言っても結婚指輪一覧でデザインが決まって
いれば指輪のサイズくらいなので簡単な打ち合わせでOK。

指輪のサイズが分からなくても指のサイズが計れるリング
ゲージを発送しておりますので全国どこでも対応できます。

それではお気軽にお問い合わせをお待ちしております(^-^)
ブログを最後までご覧頂きましてありがとうございました!

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メールやお電話でもご対応しております
○電話番号 0258-27-1771 10時~16時まで対応しています
○メールアドレス j_kouki_ring@yahoo.co.jp
〒940-2003 新潟県長岡市渡場町2-7 株式会社ジュエリーコウキ

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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
1パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法

熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

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