人気!細めハーフエタニティリング【鍛造】普段使いできる鍛造リング

結婚指輪を手作りする専門店、ジュエリーコウキ
鍛造という伝統技法で手作りをする結婚指輪です

鍛造(たんぞう)とは、リングの地金となるプラチナや
ゴールドを鍛冶で鍛錬をしながら鍛えて造る伝統技法
全国でも鍛造を継承している宝飾職人は極わずかです。

ハンマーで地金を叩いて締めることで密度が増します
密度が上がった地金で作る結婚指輪は変形しにくくて
傷も付きにくいので毎日する結婚指輪にはお勧めです。

こんにちわ (゚Д゚)ノ

ジュエリーコウキ2代目でジュエリー職人の池田です
宝飾職人歴29年で鍛造を継承している職人の1人です。

鍛造は伝統技法ということで代々継承されていく技術
師匠である父から受け継いだ鍛造にこだわっています。

ジュエリー職人

ハーフエタニティリングとは

ハーフエタニティリングとはダイヤが並んで繋がって
リングに入っているデザインでダイヤがリング約半分
入ったデザインをハーフエタニティリングと言います。

リング一周に全てダイヤが繋がって入っているものを
フルエタニティリングと言います。今回はハーフです。

ここ近年、ハーフエタニティリングは人気があって
結婚指輪や婚約指輪としてご依頼を頂く事が多いです。

鍛造でハーフエタニティリングを手作りしていきます
強度が弱いと言われているエタニティリングですので、

結婚指輪には向いていない、後悔しているなどの声を
耳にしますが、それは既製品のエタニティの場合です。

既製品のエタニティリングは鋳造(ちゅうぞう)という
原型に流し込む製法なので強度が弱いということです
世の中の99%以上のエタニティリングが鋳造です。

 

鍛造のハーフエタニティリングは後悔しない

私が手作りをする鍛造のハーフエタニティは鍛えます
鍛冶で鍛錬するので強度が弱いという不安がなくなり
頑丈になるので後悔は絶対にしないと言い切れます!

エタニティリングを結婚指輪にしたら後悔したという
人は出来合いの既製品のエタニティリングだからです。

エタニティLOVE の人は本当に沢山いらっしゃいます
後悔しないように鍛造のエタニティを知ってください
まず完成したハーフエタニティをご覧ください(^-^)

ハーフエタニティリング 細め

鍛造のハーフエタニティリングは
つけっぱなしで普段使いができる

鍛造で作り上げた丈夫なハーフエタニティリングは
つけっぱなしで普段使いができる素晴らしい指輪です!

結婚指輪としてハーフエタニティを選んで失敗したと
いう人も鍛造のエタニティリングなら絶対に違います。

鍛造という素晴らしい技術で作られたエタニティを
このブログを見た方々に感じてほしいので鍛造で作る
ハーフエタニティの制作工程をじっくりご覧ください。

 

ハーフエタニティリング 製造工程

ハーフエタニティリングの作り方をブログで書きます
1つ1つ手作業の完全な手作りで作るエタニティです。

ハンマーで地金を叩いて締めて作り上げる鍛造技術と
ヤスリや先端工具や鏨などを使って削ったり彫ったり
するハイレベルな彫金技術をブログから感じて下さい!

プラチナ 溶解

プラチナの溶解(ようかい)

ハーフエタニティリングを手作りするのに必要になる
プラチナの重さを計算で割り出し溶かして塊にします。

地金を溶かす専用の溶解皿という器にプラチナを入れ
強烈な酸素バーナーの火力でプラチナの溶解をします。

ちなみにプラチナがドロドロに溶ける融点は約1770℃
肉眼では作業ができないので溶接ゴーグルをして作業。

プラチナ 溶かす

ハーフエタニティリングの
1番最初の姿がこちらです

溶解皿の中でドロドロに溶解したプラチナが固まると
画像のように丸い塊になります(熱いので真っ赤です)

どうして丸い塊になるのかというと、溶解皿の形状が
丸いので溶けると丸い塊になります(そのままですw)

これがハーフエタニティの1番最初の姿という事です
指輪の形じゃないのでピンと来ないかも知れませんが
ここからハンマーで叩いて指輪の形に作っていきます。

プラチナ 鍛造

鍛えて造る鍛造

いよいよハーフエタニティのベースとなるプラチナ塊
をハンマーで鍛錬していく鍛冶作業で鍛えていきます!

溶けて固まったプラチナ塊を、金床(かなどこ)という
鍛冶台に乗せヤットコでプラチナ塊を掴んで固定して
ハンマーで力強くガンガン叩いていく作業がスタート!

ちなみに地金を叩き上げる事を締め上げるとも言って
地金を叩いて締めて伸ばすというのが鍛冶の基本です。

プラチナ 鍛練

地金内の空気を放出させる

プラチナに限らずに、ゴールドもシルバーも地金には
微量な空気が必ず含まれていて、これが巣穴となって
地金内に残ると、めちゃくちゃ厄介なんです(汗)

巣穴が地金内にあるということは分かりやすく言うと
地金がスポンジ状態ということで強度が弱く、もろく
リングとして強度が低くて弱いリングになるんです。

そこで地金内にある空気を抜くためにハンマーで強く
締め上げることを繰り返すことで空気が抜けるんです。

簡単には空気が抜けないので何度も何度もハンマーで
叩いて締めて伸ばしていく地道な作業が必要なんです。

鍛造

鍛造の魅力は、密度が増すこと

ハンマーで叩いて締めての繰り返しで、空気が抜けて
プラチナ塊がぐんぐんと締まって硬くなっていきます。

地金内から空気が放出する事でプラチナの粒子が整い
プラチナの密度がぐんぐんと増していくんです(^-^)

分かりやすい例えでいうと、スッカスカのスポンジを
手でギュッと強く握ると空気が抜けて締まりますよね!
まさにそんなイメージです(極端なイメージすいませんw)

日本伝統技法の鍛造とは、密度が濃い地金を作る為に
鍛冶をしながら地道に鍛えて密度を上げていくんです
密度が増して濃い地金は、鍛造しかできないんですね。

焼きなまし

焼きなまし

プラチナ塊を何度も鍛錬し続けていると硬くなります
基本的に締めていると密度が上がって硬くなりますが
その地金塊の硬さが極限までいくと跳ね返ってきます。

プラチナがガチガチに締まり過ぎてハンマーで叩くと
カキーンとハンマーが跳ね返ってきて腕がしびれますw

しかし、まだまだプラチナの密度を上げたいんです!

さすがにここまで硬くなってしまうと更に鍛冶で鍛錬
をすることが難しくなってしまうのでバーナーの火で
プラチナ塊が真っ赤になるまで焼き入れをします。

これが「焼きなまし」と言って、締まり過ぎた硬さが
和らぐので更にハンマーで締め上げることが出来ます
叩いて締めて焼いて、この繰り返しで強く育ちます!

地金 鍛造

世の中にあるほとんどの
エタニティリングが鋳造

私がお見せしている製法は日本伝統技法の鍛造ですが
一般的に販売されているエタニティリングは何なのか?

それは鋳造(ちゅうぞう)と言って機械で作る大量生産

用意をしたエタニティリングの原型の型に、溶かした
地金を流し込んで固めて作る製法でほとんどこれです
世の中にあるジュエリーの全てに近い割合で鋳造です。

そんな鋳造ですが、地金を型に流して作るという事で
地金密度はそのままで空気もそのままで巣穴が出ます
表面に出た巣穴は溶接で隠しますが中の巣穴はそのまま。

ということで出来合いの既製品のエタニティリングは
変形しやすくて壊れやすいということなんです(汗)
皆さんがエタニティで苦労しているのは鋳造だからです。

鍛造は極めて珍しく全体の1%しか存在しないんです
鍛造のエタニティリングはほとんど存在していません!

地金 鍛冶

ハーフエタニティのサイズに伸ばす

プラチナ塊は最終的にプラチナ板になるようにします
金床にプラチナ塊を乗せて、ハンマーで鍛錬しながら
板になるように伸ばしますが計算しながら伸ばします。

何の計算をするのかというと、ハーフエタニティの
幅の太さや、必要になる厚みになるように伸ばします。

手作りをしているハーフエタニティの幅は3ミリです
そして、厚みが1.8ミリなので、それに合わせます。

エタニティ 刻印

ハーフエタニティに刻印を入れる

ハーフエタニティリングの裏側になる面を決めてから
刻印を打ち込んでいきますが、ここで打ち込む刻印は

プラチナを証明するpt900の刻印とジュエリーコウキ
で鍛造と彫金で手作りをしたジュエリーコウキ当店の
頭文字をかたどったJKマークの刻印を打ち込みます。

※お客様の記念日などの日付や名前は後から入れます

指輪 丸め方

リングの丸め方

ハーフエタニティリングのベースとなる指輪にします
プラチナ板をリングに丸める方法はいくつかあります。

私がしている丸め方はコツと技術が必要になりますが
綺麗に丸まって、金属疲労も起きないのでお勧めです。

その方法とは、丸棒という道具に地金板を押し当てて
ハンマーで叩きながら丸棒に巻き付けるイメージです。

この方法で丸めると丸棒に沿って丸まるので金属疲労
などのダメージが起こりにくいのでベストな方法です。

ハーフエタニティ 作り方

リングの合わせた繋ぎ目に注意

丸棒とハンマーを使ってリングの形に丸めていくと
リングの合わせた繋ぎ目が必ず出ますが、ここに注意!

繋ぎ目に隙間が少しでもあると指輪の溶接をしたとき
不具合が出る可能性が極めて高くなってくるんです。

例えば、隙間に沿ってプラチナが食い込んで溶けたり
繋ぎ目が割れたり、溶接ができなかったりなどです
そんな事にならないように繋ぎ目の隙間が無くします。

ハーフエタニティ 共付け

ハーフエタニティの共付け(ともづけ)

隙間を無くしたリングの繋ぎ目にロウという地金を
挟んでバーナーの火で溶かして繋ぎ合わせる溶接です。

普通のジュエリー溶接はロウ付け(ろうづけ)といって
ジュエリー本体より溶けやすいプラチナロウを使って
溶かしますが、鍛造のハーフエタニティは違います!

共付けといって、ジュエリー本体と同じ地金をロウの
代わりにして溶かすという超難易度が高い溶接です。

今回の場合、ハーフエタニティリングはプラチナです
同じプラチナを薄く伸ばして繋ぎ目に挟んで溶かします
融点が同じプラチナ同士なので一緒に溶けて難しいです。

しかし、同じプラチナなので相性もよく強度も強いです
鍛造で作ったハーフエタニティリングにはぴったりです。

ハーフエタニティ サイズ

ハーフエタニティリングをする指は
人差し指、中指、薬指、小指、です

ハーフエタニティリングのサイズを伸ばしていきますが
基本的にハーフエタニティリングはどの指につけるのか?

今回の場合は、結婚指輪と兼用で使うので左の薬指です
婚約指輪も同じく薬指に付けますが、それ以外となれば

お客様の着けたい指にするというのがベストな選択です
人差し指、中指、薬指、小指、流石に親指は少ないです
小指のピンキーリングとしてエタニティをする人もいます。

どの指にするにしてもハーフエタニティリングのサイズ
調整はハンマーで細かく丁寧に叩いて手作業で伸ばします。

手作業で伸ばすので1号単位のサイズだけではなくて
0.5号単位までも伸ばすことが出来るのが手作りの魅力。

ハーフエタニティリング 彫金

ハーフエタニティリング 彫金

ハーフエタニティのベースが完成したら彫金に進みます
彫金(ちょうきん)とは彫る地金と書いて彫金と読みます
地金を彫ったり削ったり擦ったり等をまとめて彫金です。

最初のハーフエタニティの彫金は、指輪の幅を削ります
今回のハーフエタニティリングの幅は3ミリになります。

擦り板にリングを固定して、ヤスリを使っての彫金です
リングの両側面をヤスリで削って3ミリに合わせます
片側の側面だけでなくバランス重視で両側面を削ります。

ハーフエタニティ 彫金

エタニティリングの幅 ベストな幅は?

ハーフエタニティリングの基本的な幅は決まってません
細いエタニティリングもあれば太いエタニティリングも
ありますので、お客様の好みで太さを決めるのがベスト。

ただ、指輪の幅の広さによってハーフエタニティリング
に入るダイヤの大きさや、ダイヤの数が変わってきます。

当店も2ミリ位の細いエタニティリングを作ったことも
ありますし、逆に5ミリ位の太いリングも作ったことが
あるのでエタニティリングの幅の正解はないと思います。

ただ、作り手として今までエタニティリングをたくさん
作ってきた私から言わせてもらうと指に1番しっくりと
着けられてバランスが良いのは3ミリだと思っています。

今回のハーフエタニティリングも3ミリ幅になりますが
3ミリ幅は着け心地も良いし楽に着けられるんですよね。

エタニティリング 角落とし

ハーフエタニティリングの角落とし

エタニティリングに限らず、どんな指輪でも指輪の角が
きつく残ると痛みを感じるので着け心地に直結をします。

特に結婚指輪として使うハーフエタニティリングなので
毎日ずっと、つけっぱなしになることが多い結婚指輪は
角を強めに削り落として、指輪の着け心地を良くします。

強めに角を落としますが、角の落とし過ぎには注意です
リング表面の面積が狭くなるので、ハーフエタニティに
入れるダイヤの直径を考えて計算しながら角落としです。

ハーフエタニティリング 作り方

ハーフエタニティの下書き

ハーフエタニティリングのベースに設計図を描きます。

私、池田が手作りをするエタニティリングにはダイヤは
もちろんのこと、一手間を加えてフチも作りますので
正確な設計図のように下書きを描くことが必須なんです。

ダイヤ1つ1つの直径、そしてダイヤを留める共有爪と
リングの両端にフチを作るので全てのラインを描きます。

ここでの下書きが正確にされていないと、エタニティの
彫金作業が出来ないので寸分の狂いなく下書きをします。

ハーフエタニティリング 作り方

ダイヤモンドの位置が決まったら
小さいドリルで穴を開けていきます

最終的にダイヤモンドの直径とほぼ同じ穴を開けますが
いきなり大きなドリルで穴を大きく開けるのは危険です。

大きなドリルで開けて失敗してしまうと、爪が作れない
フチが作れない、ダイヤの位置がずれるなどした場合に
修正が効かなくなるので小さい穴から開けていきます。

同時に穴の両サイドにあるフチも糸ノコギリを入れます
フチが曲がってしまうと計算が狂ってしまいますので
フチは描いたラインに沿って真っすぐに入れていきます。

ハーフエタニティリング プラチナ

ドリルで穴を少しづつ大きくする

細いドリルから使って穴を開けていきながら段階的に
ドリルの太さを大きくしていって穴を徐々に広げます。

リングの両側にあるフチとの間隔を一定に保ちながら
ダイヤが埋め込まれる穴の大きさと深さを彫金します。

ドリルで開ける穴が大きくなるにつれて穴と穴の間隔が
当然狭くなりますが絶対に穴がかぶらないようにします
穴がだぶってしまうとダイヤが重なって入らないんです。

ハーフエタニティリング 人気

ダイヤモンドの位置が確定

彫金をしているハーフエタニティリングをご覧下さい
ダイヤとダイヤの位置が絶妙な間隔になっています!
ギリギリに石同士がくっつかない間隔が求められます。

少しでも穴がずれてしまうと石同士が重なってしまい
石留めができないという事になるので技術が必要です。

そして画像をよく見ると、石と石の間に小さい三角の
地金があるのが分かりますよね(ハイレグみたいなw)
この三角の地金が共有爪となるので凄く重要なんです。

ハーフエタニティリング ダイヤ

先端工具で精密な彫金作業

ここからの彫金作業は、ドリルは使わずに先端工具を
使いながら爪や穴を整えていく繊細な彫金に進みます。

先端工具はリュータ機というペン型の機材にセットを
して高速回転で回して彫ったり削ったりするアイテム
先端工具の回転数で威力が変わるので慎重に削ります。

ダイヤモンド同士が重なっても駄目、ダイヤモンドの
間隔が開きすぎても駄目、間隔を一定にしないと三角
の地金の形が変わってしまうので難易度が高いんです。

ハーフエタニティリング プラチナ

エタニティリング 縁を作る意味

私が手作りをするエタニティリングの特徴は縁なんです。

縁を作るということは手間が倍以上かかる事になります
しかしこの縁がエタニティリングの最大のポイントです。

エタニティに両縁があることでダイヤや爪を守るんです
両縁よりもダイヤや爪が若干ですが沈んでいる事により
外部からの衝撃は両縁が受けやすくなるということです。

そしてエタニティリングをしている方なら経験があると
思いますが爪に繊維が引っかかって爪が起き上がったり
服が傷ついたりという経験が必ずあるかと思いますが、

両縁があることで繊維などの引っ掛かりもほぼ無くなり
爪が起き上がることもほぼ無く付け心地も良くなります
まるでシンプルな平打ちを付けているかのようなんです。

しかも両縁があることで強度も増すので頑丈になります
鍛造で作っているので更に強度が増すという事なんです
ある意味、最強のエタニティリングという事になります。

ハーフエタニティリング オーダー

鏨(たがね)で彫金作業

先端工具では彫ったり削り切れない繊細な部分が出ます
そういう繊細な部分を彫金するときは鏨を使ってします。

今回のハーフエタニティの場合は爪を作る彫金作業です
三角の形をした共有爪の元になる三角の地金を彫ります。

共有爪は丸い形の爪にしたいので、三角形の角を彫って
丸くしながら爪の形を整えるという細かい彫金作業です。

鏨の使い方は、鏨の先端の刃を地金に当てて、鏨の根元
を小さいハンマーで叩いて地金を彫っていくという工程
大工さんが使っているノミに使い方がとても似ています。

ハーフエタニティリング オーダーメイド

鏨を滑らせて爪が切断してしまうと後戻りができません
爪が無くなった時点でダイヤが留まらないので失敗です
絶対に失敗をしないように進めていく彫金は超緊張です!

次はダイヤとダイヤの間にある薄い地金を鏨で彫ります
そうすることで、ダイヤモンド同士が繋がっていきます。

ダイヤが綺麗に並んで入って、ダイヤの高さも合わせて
あとは爪を寝かせてダイヤが枠に入れば終わり!という
所まで仕上げていきます。彫金作業での最終仕上げです。

ハーフエタニティリング ダイヤ

ハーフエタニティリングの価格

ハーフエタニティリングの値段はダイヤモンドのランク
によって変わってくるので、質が良くて綺麗なダイヤを
使えば当然ですが数もあるので値段も上がってきます。

ハーフエタニティリングでもフルエタニティリングでも
1粒のダイヤだけではなく数があるので、1つのダイヤ
のランクに合わせて全部の石を揃える必要があります。

ちなみに、今回のハーフエタニティリングは14ピース
のダイヤを使っているのですが、ダイヤの質は高いです。

直径1.8ミリの大きさなのでメレダイヤと言いますが
メレダイヤの中でも最上級の石を14ピース揃えました。

具体的な金額ですが20数万円~40万円の範囲なので
お客様のご予算に合わせダイヤを選んで作っていきます
例えば予算が30万円!となればそれに合わせられます。

ちなみに今回の最高級のメレダイヤを14ピース使って
ハーフエタニティリングを作ると40万円程かかります。

※ダイヤとハーフエタニティを合わせた金額です

ハーフエタニティ ダイヤセッティング

ハーフエタニティ ダイヤセッティング

ハーフエタニティリングにダイヤモンドをセッティング
ピンセットで1粒1粒、丁寧に石枠にダイヤを入れます。

ダイヤの直径はすべて1.8ミリに統一されていますが
ダイヤの厚みが若干違うこともあるので(カットの影響)

ダイヤを1つづつ入れながら石の高さが全て合うように
先端工具を使って穴を深くしたりして高さを調節します。

ハーフエタニティリング 石留め

ダイヤの高さを統一させる理由

ダイヤモンドの高さを統一させる理由は、共有爪なので
同じ高さじゃないと2個同時に留められないという事と、

高さが揃うということはダイヤのテーブル面も揃うので
ダイヤが反射する輝きを合わせることができるんですね
ダイヤの高さが凹凸になると輝きも凹凸になるんですよ。

完成度が高いハイレベルなエタニティリングはダイヤの
直径や高さ、そしてダイヤの質が全部統一されています。

ハーフエタニティリング 石留め

ハーフエタニティ ダイヤの石留め

ダイヤセッティングで綺麗にハーフエタニティリングに
ダイヤを並べたら共有爪を寝かせてダイヤを留めます。

共有爪というのは2つの石を上下の共有した1つの爪で
留めるという石留めの方法で、2つの石の高さと間隔が
揃っていないと留める事ができない難易度が高い石留め。

ナナコ鏨やミル鏨というミル打ちを作る為の鏨を使って
共有爪をミル打ちのように丸く整えながら石留めします。

ダイヤ ハーフエタニティリング

ミル打ちのような 丸い爪

一般的なエタニティの爪は三角や縦長角の形が多いです
エタニティリングに関わらず、石留めをするときに使う
爪の形が基本的にその形というのが基本だからなんです。

しかし私が手作りをするハーフエタニティは違います!
先程の説明でしたようにミル打ちを打ち込む手法を使い
共有爪を丸くしながらダイヤ同士を留めていくんですね。

ちなみに出来合いの既製品のハーフエタニティリングは
フチも無く、三角の爪が剥き出しなので引っかかります
ダイヤも剥き出しなのでダイヤが欠ける場合も多いです。

ハーフエタニティリング

エタニティの爪を丸くするメリット

共有爪を丸くするメリットは、ダイヤの形にマッチして
見た目が合うという事と、丸くした爪を鏡面に磨くので
パチンコ玉のように輝きが増して輝きが繋がるんです!

ダイヤモンドと爪がピッカピカに輝いてダイヤモンドが
すべて繋がって見えて最高に美しく見えるんです(^-^)
ハーフエタニティの完成度が増すという結果に繋がります。

もちろん見た目だけではなく、共有爪を丸くすることで
滑らかになって引っ掛かりもなく付け心地も良くなります。

共有爪ではなく小さい爪を4本使った定番の四点留めで
石留めも出来ますが爪が小さすぎてここまで光りません
爪を丸くして輝かせる為には、ある程度の地金面積が必要。

ハーフエタニティリング

ハーフエタニティリングの
付け心地を良くする内甲丸

ハーフエタニティリングは結婚指輪として使います。

もちろんお客様の使い方次第でエンゲージリングにも
なればピンキーリングにもなるので自由自在のリング。

今回の場合は、普段使いができて、付け心地が良くて
つけっぱなしに出来る結婚指輪というのが目的です!

結婚指輪は毎日つけられて、日常生活でも不便なくて
というのが理想なので指輪の着け心地を良くします。

結婚指輪の内が平になっているので角を削り落として
丸く滑らかに楕円形のように削りますがこれが内甲丸。

ハーフエタニティリング マット

ハーフエタニティリングを仕上げる

ハーフエタニティの内側の面を、内甲丸に仕上げれば
ハーフエタニティリングのフォルムが完成ということ。

ヤスリや、先端工具や、鏨を使う事はもうありません
全ての彫金作業が終わったという事になります(^-^)

ここからは耐水性のサンドペーパーを使って擦ります
これも大きく分ければ彫金作業になりますが彫金作業
というよりプラチナにある小傷を消していく作業です。

ハーフエタニティリング

エタニティの小傷を徹底的に消す

耐水性のサンドペーパーやシリコンポインターという
研磨ゴムを使ってエタニティの全体の小傷を消します。

耐水性サンドペーパーを使って指輪を仕上げる理由は
耐水性なので水を含ませながらプラチナなどの地金を
擦って仕上げると、水と研磨砂が混ざって傷の奥まで

浸透して傷の深さや大きさに関係なく消えやすいんです
傷を徹底的に消すと画像のようにリングが白くなります。

ハーフエタニティリング プラチナ

内甲丸リングのメリット

サンドペーパーで仕上げた後は研磨ゴムで仕上げます
シリコンポインターという研磨ゴムを回して使います
リュータ機の先端にセットをして高速回転で回します。

エタニティリングの内側を、内甲丸にするメリットは
楕円形になるので指の形と合うので馴染みやすくなり
滑らかで付け心地が良くなるということが1番の魅力。

他にも、結婚指輪で日頃から日常生活で付けていると
結婚指輪の裏側に水や汗などの水分が溜まりますよね
しかし内甲丸にすると水はけもよく衛生的にもGOOD!

ハーフエタニティリング 磨く

鍛造のエタニティリングは無垢です

出来合いの既製品のエタニティは裏が内甲丸では無く
平でしかも穴が開いていたり、くり抜いてあるんです
そこに水も溜まりやすいですし不衛生で強度も弱いです。

私が手作りをする全てのエタニティは内甲丸にします
そして穴やくり抜きも無く、無垢で作っているんです
無垢で作った指輪は滑らかで付け心地も抜群に良いです。

宝飾職人としてお客様に納得して頂くためにこだわり
エタニティでも結婚指輪でも、全て私が手作りをする
指輪は鍛造で鍛えて造るので無垢の地金になるんです!

指輪 ヘラ掛け

ハーフエタニティ 鏡面仕上げ

手作りをしているハーフエタニティは鏡面になります

基本的にエタニティはプラチナで作る場合が多いので
ピカピカの鏡面にするのが定番で一般的になりますが
宝飾職人として言うと艶消しマット加工でも綺麗です!

今まで何度もプラチナやゴールドで艶消しマット加工
のエタニティを作っていますがなかなかお洒落ですよ。

今回はピカピカの鏡面にするのでヘラ掛けという工程
でプラチナをピカピカの鏡面に仕上げていきます(^-^)

ヘラ掛けは、ヘラ棒という道具をプラチナに押し当て
面を潰すように磨くと鏡のような鏡面になっていきます。

ハーフエタニティリング ダイヤ

ハーフエタニティ バフ掛けで最終磨き

ハーフエタニティをヘラ掛けで全面に鏡面を出したら
次は最後の磨き工程の、バフ掛け(ばふがけ)をします。

ヘラ掛けもバフ掛けも「掛け」という言葉を使います
これは磨き掛けるという意味で徹底的に磨き掛けます。

そしてバフとは、磨き専用の布や、磨き専用の厚紙が
束になって出来たアイテムで高速回転で回して使います。

上の画像の小型のバフから、下の画像のような大きな
バフまで色々あってデザインに合わせて選んで使います
大きなバフはパワフルなのでガッツリ磨く時に使います。

ハーフエタニティ バフ掛け

結婚指輪と兼用 ハーフエタニティ完成!

鍛造作業と彫金作業でコツコツと地道に手作りをした
ハーフエタニティリングがついに完成いたしました!
長い間ご覧いただいて本当にありがとう御座いました。

手間がかかってもお客様に満足して頂けると思います
ハーフエタニティを付けるお客様の目線で作りました。

ハーフエタニティリングの両角にフチがある事により
引っかかりもなく平打ちのように付け心地が良いです
そしてダイヤや爪を守ってくれるので一石二鳥ですね!

フチがある事でハーフエタニティリングの強度も増し
強くなりますので変形などの心配もほとんど無いです。

そしてハーフエタニティリングの裏側は、くり抜きや
穴などが開いていなくて内甲丸なので付け心地が抜群!
ここまでのハーフエタニティリングは他では無いです。

ハーフエタニティリング 細め

ハーフエタニティを動画でご覧ください

画像だけではなく動く動画でも自慢のハーフエタニティ
を見ていただきたいのでスマホで動画撮影をしました!

この記事でご紹介をしているハーフエタニティリングは
直径1.8ミリのダイヤモンドを計14ピースを使って

ハーフエタニティになるように指輪の約半分にダイヤが
入っていますが、指輪のサイズが大きくなるとダイヤの
数も指輪の半分に入るように調整をしますので増えます。

こちらの動画でご紹介をしているハーフエタニティは、
サイズの関係で1.7ミリのダイヤが16ピース入って
おりますが、指輪の幅も厚みもデザインも全く同じです。

画像では分からない魅力を動画でご覧ください(^-^)
上質なダイヤを使っているので輝きが繋がっています!
こんなに良質な石を使ったハーフエタニティは珍しいです。

 

ハーフエタニティの動画はいかがでしたか?

ハーフエタニティリング 人気

ハーフエタニティリングの詳細

○製造方法 鍛造(たんぞう)彫金(ちょうきん)
○使用地金 プラチナ(pt900)
○指輪の幅 3ミリ
○指輪の厚 2ミリ
○仕上げ方 鏡面仕上げ
○ダイヤ  直径1.8×14ピース

当店は、伝統技法の鍛造で結婚指輪を作っておりますが
日本全国であまり無い製法なので、全国各地から指輪の
ご依頼を頂いており心から感謝の気持ちでいっぱいです。

ネット販売が盛んになった今は、新潟県長岡市の当店へ
直接ご来店を頂かなくても当店ホームページやメールや
お電話からでも簡単にご依頼を受け付けております(^-^)

指のサイズが分からなくても、サイズを計れるゲージを
発送しておりますので全国どこでも対応できて安心です
ジュエリーコウキを、どうぞよろしくお願いいたします。

 

お仕事のお問い合わせやご依頼は→コチラ

私が作る鍛造の結婚指輪の一覧は→コチラ

ネット販売→ジュエリーコウキ ヤフーショップ

メールやお電話でもご対応しております
○電話番号 0258-27-1771 10時~16時まで対応しています
○メールアドレス j_kouki_ring@yahoo.co.jp 24時間OK
〒940-2003 新潟県長岡市渡場町2-7 株式会社ジュエリーコウキ

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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
1パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法

熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧

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