結婚指輪のエタニティが大人気!メビウスが美しいエタニティリング!

手作り結婚指輪の宝石専門店、ジュエリーコウキ
鍛造(たんぞう)という製法で結婚指輪を作ります

鍛造とは、指輪の素材となるプラチナやゴールドを
ハンマーで叩いて鍛練する鍛冶作業で作る製法です
鍛えて造ることから鍛造といい伝統技法の1つです。

鍛造で手作りした結婚指輪は密度が増して頑丈です
変形もしにくく傷も付きにくいので結婚指輪に最適
もちろんエタニティリングも鍛造で作っております。

基本的にエタニティリングは石枠の集まりですので
爪や空間が多いことから強度が弱いのが弱点ですが
鍛造で作ったエタニティは既製品に比べ何倍も強い!

ジュエリー職人

こんにちは!ジュエリーコウキの2代目、池田です
私はジュエリー職人歴26年で鍛造を継承した1人。

日本の伝統技法で昔から代々受け継がれてきた技術
それが鍛造で難易度が高いことから全国でも一部の
ジュエリー職人しか作る事が出来ない製法なんです。

早速ですが自慢の結婚指輪をご紹介させて頂きます
何と神奈川の横浜市のお客様からご依頼を承りました

しかも2度も横浜から長岡までの道のりを車で(涙)
心から感謝でございます。ありがとうございました!

結婚指輪がエタニティ

ご依頼を頂いた結婚指輪のデザインはエタニティです
エタニティリングを結婚指輪としてお使いになります
最近はエタニティを結婚指輪として使う方が多いです。

そして一般的なエタニティといえばストレートですが
今回は非常に珍しいメビウスの形のエタニティリング。

ひねったツイスト状のメビウスの輪を指輪に表現して
光った鏡面と艶消しのマット面をコンビしたデザイン。

更に女性の結婚指輪にはダイヤをエタニティのように
繋げて埋め込むというとても美しい結婚指輪なんです。

ストレートではない曲線のエタニティリングはとても
珍しいと思いますので作り方をご紹介させて頂きます。

ご紹介をするエタニティリングの結婚指輪は完成して
おりますので、まずは指輪の画像をご覧くださいませ。

DSCN1194

結婚指輪がエタニティとは

結婚指輪がエタニティリングという方は増えています
エタニティリングとはダイヤが繋がって入るデザイン
結婚指輪としても婚約指輪としても兼用ができて人気。

基本的にレディースの指輪をエタニティにする場合が
多くてメンズの指輪はシンプルに仕上げるのが一般的
今回の場合、メンズの指輪はマット仕上げをしました。

こだわった制作のポイントがいくつも御座いますので
結婚指輪が完成するまでの制作工程を記事に書きます
それでは記事の最後までよろしくお願いいたします!

 

 

まず1番最初にする手作り指輪制作の工程は溶解です
プラチナを溶かして塊の状態から指輪作りがスタート!

初めから完全な手作りでフルオーダーのハンドメイド
プラチナを金槌で叩いて炎で焼いて繰り返しの鍛冶が
日常的な生活の一部となっているので楽しいんですね。

子育てと同じでプラチナが育っていく姿は良いですね
時には優しく迎え入れたり時には反抗したりと地金は
鍛冶作業で鍛練するたびに地金に変化がでてきます。

プラチナ 溶解

結婚指輪 エタニティリングの作り方

結婚指輪として使うエタニティリングになりますので
ペアリングとして2本のプラチナリングが必要です。

そこで2本のプラチナリングを作る為に必要になる
プラチナ900の重さを計算して割り出して溶かします。

地金を溶かす専用の溶解皿にプラチナ900を入れて
酸素バーナーの強烈な炎で、溶解(ようかい)をします
溶解皿の形が丸いので、溶けると地金は丸くなります。

プラチナ900 溶解

手作りのエタニティリング

日本の優れた伝統技法の1つ、鍛造で指輪を作ります
1つ1つの工程が手作業になる完全な手作り指輪です。

鍛造製法の流れとしては、鍛冶で地金を鍛錬してから
リングの形にして削ったり彫ったりの彫金をしてから
ダイヤモンドの石留め、そして磨いて完成になります。

エタニティリングは出来合いの既製品の方が圧倒的に
多く出回っているので、手作りでエタニティリングを
作るというのは珍しいと思いますがメリットが多いです。

結婚指輪 鍛造

エタニティリングを
鍛造で作るメリット

出来合いの既製品のエタニティリングは凄く弱いです
具体的に何が弱いのかというと強度、変形などですね。

地金を軽くする為にエタニティの裏側をくり抜いたり
ダイヤ裏側に穴が開いていたり爪が細いなどあります。

しかし!私が手作りをする鍛造のエタニティリングは
プラチナ900を鍛冶作業で鍛錬するので密度が増して
頑丈で強い特徴をもったエタニティリングになります!

もちろんエタニティリングの裏側をくり抜いたり穴を
開けたりしない無垢の裏側なので付け心地も良いです
無駄に地金を軽くしないから強度が強いのもあります。

結婚指輪 エタニティ 鍛造

地金の鍛え方

鍛造で手作りするエタニティリングが強いという事は
分かって頂けたかと思いますが、その制作工程を紹介。

金床(かなどこ)という鍛冶台にプラチナ900を乗せて
ヤットコというペンチみたいな工具でしっかり掴んで

力を込めてハンマーで叩き上げて伸ばしていきます!
地金を万遍なく叩けるように四面から叩いていきます。

結婚指輪 エタニティ 作り方

プラチナ900の密度が上がる仕組み

プラチナに限らずにゴールドもシルバーも地金全般に
「ス」と呼ばれる微量な空気が地金内に入っています。

この「ス」が地金内にあると巣穴の原因になります
巣穴がリングの中にあるということは強度が弱くなり
もろくなってしまうので鍛冶作業で「ス」を抜きます。

地金を叩くことを締めるともいいますが地金を叩いて
締め続けることで地金内の「ス」が放出されるんです
同時に粒子も整って締めるたびに密度が上がるんです。

結婚指輪 エタニティ 鍛造

焼きなまし

プラチナ900の密度を上げようとハンマーで叩きあげ
締め続けていくとプラチナがカチカチに硬くなります。

何度も何度も締め続けることで地金が硬直するんです
硬くなりすぎるとハンマーで叩くと跳ね返ってきます
さすがにハンマーが跳ね返ってしまうと締めれません。

そこで「焼きなまし」という工程で、地金を真っ赤に
すると硬さが和らぐので更に叩いて締められるんです
更に締められれば密度も極限まで高める事ができます。

結婚指輪 エタニティリング 作り方

既製品のエタニティリングは鋳造製法

出来合いの既製品のエタニティリングは強度が弱いと
言いましたが、その理由は2つあって地金を軽くする
為に骨組みのようなリングになってしまっている事と

もう1つは、エタニティリングの製造方法にあります
鋳造(ちゅうぞう)という製造方法で世の中のほとんど
のジュエリーがこの鋳造という製法で作られています。

エタニティリングのデザイン原型となる型を用意して
その型に溶かした地金を流して固めて形を作るんです
大量生産も可能なので世の中の95%以上がこれです。

大量生産に対応ができるのが、鋳造のメリットですが
溶かしたままの地金を流して固めるので地金内に巣穴
が残りますし密度もそのままなので強度が弱いんです。

地金を鍛えて造る鍛造とは全くの別物ということです

結婚指輪 エタニティリング

結婚指輪とエタニティリングの
2本分のサイズに伸ばしました

プラチナ900をハンマーで叩いて締め上げて伸ばして
最終的には画像のように1枚の長い地金板になります。

このサイズになるように最初から計算をしながら鍛冶
で計りながら考えて伸ばしていたということなんです。

結婚指輪とエタニティリングのリングの幅のサイズと
リングの厚みのサイズ、そしてペア2本分のリングの
サイズになるようにしながら鍛冶で伸ばしていました。

結婚指輪 エタニティ 男性

同じ素材から2本の結婚指輪が誕生!

ジュエリーコウキの結婚指輪の工程は魅力満載です!
1つの同じプラチナから2本の結婚指輪を作ります。

鍛冶で伸ばした1枚のプラチナ板を糸ノコギリを使い
2枚のプラチナ板にします。これが結婚指輪のベース。

全く同じプラチナ900から2本の結婚指輪が生まれる
これは凄く魅力的なことでドラマチックな工程です!
大量生産の既製品には絶対に真似ができない内容です。

二人のお互いの結婚指輪からLoveや絆を感じられて
「何処にいても私達はいつでも一緒!」という気持ち
が感じられるという素敵すぎる結婚指輪なんですね!

結婚指輪 エタニティ 工程

リングの形に丸める

2枚になったプラチナ板を丸めてリングの形にします
地金板の丸め方はジュエリー職人さんによって違って
いますがヤットコで掴んで丸める方が多いと思います。

私の場合はヤットコは使わずに丸棒という棒を使って
木槌で地金板を叩いて丸棒に合わせて丸めていきます
丸棒に地金板を巻き付けるイメージで丸めていきます。

こうして丸めることで地金板に負担がかかりませんし
綺麗なリングの形に丸めることが出来るんです(^-^)
ちなみに、エタニティもこの丸め方でリングにします。

エタニティリング 溶接

リングの共付け(ともづけ)

丸めた2つのリングを共付けという溶接で繋ぎます
共付けとは鍛造指輪によく用いられる溶接方法です
同じ地金同士を溶かし合わせることで溶接をします。

一般的にジュエリーの溶接はロウ付けという溶接です
これはジュエリー本体が溶けないように、本体よりも
溶けやすいロウ地金を使って溶かして溶接をるす方法。

共付けは溶けやすいロウ地金を一切使わずに、本体の
リングと同じ地金をロウの代わりにして溶かすという
難易度がもの凄く高い溶接で、溶ける場合もあります。

しかし、同じ地金同士で頑丈ですし、相性もよいので
鍛えられた頑丈な鍛造指輪には1番合う溶接なんです。

DSCN1138

エタニティを曲げる

一般的に、エタニティリングはストレートが多いです
ストレートの方がダイヤモンドが綺麗に入るからです
エタニティが曲がっていると石留めが難しいんですね。

メビウスの輪になるデザインなのでリングを曲げます
今のリングの状態はストレートなのでメビウスの輪を
イメージしながらS型の曲線に指輪を曲げていきます。

∞(無限大)このような輪の形をイメージして下さい
メビウスの輪はこの形に似ていますが少しだけ違って
メビウスの輪はリング全体がツイストしているんです。

DSCN1141

リングを万力に固定して曲げる

形を結婚指輪に例えると、表面が裏面にひねって入り
逆に裏面が表面にひねって戻る繰り返しのツイスト、
それがメビウスの輪の形となるのですが問題が出ます。

これを結婚指輪で表現すると着け心地にかなり影響が
でてしまうので(強度的にも)全体の曲線を∞型にして
後はリングを削る彫金作業でメビウスの輪を作ります。

万力にリングをしっかり固定してヤットコで曲げます
ゆっくりと少しづつ曲げていきながら曲線を出します。

DSCN1142

曲線を合わせながらサイズも合わせる

無限大イメージのラインを2本同時に曲げていきます
結婚指輪ですので同じラインで作る事が求められます。

微調整を繰り返しながら2本の結婚指輪の∞ラインが
確定したら今度はリングのサイズを合わせていきます。

ハンマーで指輪の表面を細かく叩いて丸めていきます
そしてお客様の指定のリングのサイズまで伸ばします

曲がった指輪を叩くとラインが歪む事がありますので
2本の結婚指輪をよく見て歪まないように伸ばします。

DSCN1144

プラチナを削る 彫金(ちょうきん)作業

ヤスリを使ってプラチナリングを削る作業作業です
ヤスリや先端工具や鏨を使い削ったり彫ったりします。

まず、1番最初に削るリングの部分は横の側面です
叩きまくっているのでリングの幅が広がっています。

結婚指輪のエタニティの幅は3.0ミリになるので
余裕をもって3.1ミリの幅に整えながら削ります
メンズのほうの結婚指輪の幅は、もう少し太いです。

すり板という木製の板にプラチナリングを固定して
ヤスリでプラチナリングの両側面を削っていきます。

DSCN1145

結婚指輪の幅の太さが違っても
無限大の曲線の角度は合わせる

結婚指輪ですので、ペアの2本が同じ曲線のラインの
角度になるように計算をしながらリング幅を削ります
メンズとレディースで指輪の幅は違っても曲線は同じ。

この作業で結婚指輪のデザインが生まれていきます
メビウスデザインを作る為に削ったり彫ったりします。

プラチナリングの表面にラインが引いてありますが
曲線の角度を統一する為にラインを4ヵ所引きました。

DSCN1146

側面の次は 表面の彫金

結婚指輪の側面の次は、メビウスの輪に見えるように
リング表面をヤスリで削っていく彫金作業になります。

何度も試作でメビウスの輪の曲線を表現できるように
練習用としてシルバーリングで試行錯誤を繰り返して
メビウスの輪をリング全体で表現する事ができました。

練習用のシルバーと、本番のプラチナ900では素材が
違うので、やはり高価なプラチナの彫金は緊張しますw

DSCN1148

三角形のフォルムを上手に使う

指輪の表面を何等分かに分けながら三角に削ります
三角の角でメビウスのラインを生み出す事になります。

ジュエリーコウキ、池田の完全なオリジナル作品です!
癖のあるデザインにならないように、好まれるシンプル
なフォルムを意識しながら手作りをするメビウスリング。

荒いヤスリで全体を削りながら形を整えて擦り出します
今はまだ分かりずらいですが、のちに三角が繋がります。

DSCN1150

曲線のラインを繋げる

メビウスの輪には、ツイストが重要と先程書きましたが
ツイストを視覚で生み出す為にリングの側面から表面へ
滑らせるように馴染ませていくとデザインが繋がります。

職人は繊細なジュエリーを造るのに失敗は許されません
完成した姿を頭にイメージしながらの彫金をしています
毎日の積み重ね、練習、予習、復習が本当に大切な仕事。

DSCN1151

センターのラインがデザインの中心

三角に削りだした左右の面、左右の面がセンターにいくと
交差して反対側の面に繋がるという仕組みとなっています。

画像で見えているラインが結婚指輪のセンターになります
斜めに流れるようにラインが入るデザインの結婚指輪です。

指輪の左右のラインが合わさって三角でなければこういう
流れにはならない仕組みになるので三角って意外と重要!

DSCN1153

上の画像は、結婚指輪をセンターから見たフォルムです
下の画像は、結婚指輪を横から見たときのフォルムです。

三角の角を上手に使って、ラインやフォルムを繋げます
どこから見てもデザインが途切れることがありません!

結婚指輪は、気が付くと指輪が回っていて向きが変わり
メインデザインがずれていたりする事がよくありますが
今回のメビウスのようなデザインは回っても問題無し!

DSCN1154

メビウスの輪が美しいフォルムで表現

プラチナリング自体がS字に曲がっているのですが
プラチナリングの曲がったS字を更に上から削ります。

曲線本体の上に、曲線ラインがある、そんなデザイン
ひねって交差して重なり合って見事に永遠の輪の完成。

DSCN1156

目の細かいヤスリ 油目ヤスリで彫金

メビウスに削る時、荒い目のヤスリで彫金をしました
ここから目の細かいヤスリ(油目)で仕上げていきます。

油目ヤスリで荒目ヤスリの面を整えながらの彫金作業
プラチナという素材の魅力を堪能できる「荒仕上げ」

このまま油目で仕上げて荒仕上げリングを楽しんでも
私的にはアリだと思いますが今回はピカピカの光沢と
ダイヤを使ったマット加工なので作業は次に進みます。

DSCN1157

油目のヤスリで仕上げると、プラチナの表面に輝きが
少しづつ出てきましたが、これは傷が薄くなった証拠。

ヤスリの彫金でデザインを擦り出していく結婚指輪は
荒いヤスリから細かいヤスリへと変えて仕上げます
ヤスリの目が細かくなるにつれて傷も小さくなります。

そして次の工程へ進みますが結婚指輪は付け心地が命
芸能人は歯が命みたいなフレーズですが(懐かしいw)
長年つける結婚指輪の付け心地の良さは本当に重要!

DSCN1158

結婚指輪の付け心地を良くする

指の形、指の丸さに合わせてリングの内側を削ります
内甲丸(うちこうまる)という形になるように削ります

丸すぎはコロコロ動いてダメ、平すぎは密着しすぎてダメ
指に1番馴染む丸さが必ずあるのでその丸さに合わせます。

結婚指輪の表面をヤスリで削る彫金と同じように荒い目の
ヤスリで内側を削ってから、目の細かいヤスリで仕上げて
いくという流れは表面・側面・裏面すべて共通しています。

DSCN1160

内甲丸のメリット

結婚指輪の内側を甲丸リングのように丸く仕上げるので
内甲丸といいますが内甲丸のメリットは素晴らしいです!

内が滑らかに丸くなっているので指を曲げても痛くなく
圧迫感もなく、水はけも良いので衛生的にも良いですし
付け心地が本当に良いのでストレスを感じないんです。

結婚指輪の中を内甲丸にして、着け心地が良くなったら
次の工程は、耐水性のサンドペーパーで全面を擦ります。

DSCN1161

耐水性 紙ヤスリの使い方

アブラメのヤスリの時と擦り方はほとんど変わりません
しいて言うなら、普通ヤスリ(アラメ・アブラメ)でする
作業はプラチナを削って、デザインの形を作る作業です。

しかしサンドペーパー(紙ヤスリ)は形を造るのではなく
形を綺麗に整えて、削ってできたキズを消す役割ですね。

普通のヤスリ(アラメ・アブラメ)で仕上げたリングには
キズが指輪の全面に沢山あるので全面を丁寧に擦ります。

水を含ませた耐水性の紙ヤスリで、リングを擦ることで
研磨砂と水が混ざり合ってキズの奥まで浸透するんです
そうなるとどうなるのか!キズが綺麗に消えるんですね。

次の工程は、レディースの結婚指輪、エタニティの方に
ダイヤモンドを埋め込むので石留め作業の準備をします。

DSCN1166

エタニティリングと同じ石留め

もっと簡単な石留めの方法は沢山あるのに、どうして
エタニティリングと同じ石留め方法にこだわるのか?
それはジュエリー職人としてのヒラメキとセンスです

たしかに一般的な石留めだったら手間も普通ですよね
そのかわりに見栄えも普通です!ここまでこだわって
作って指輪なら、もっと良く作りたいという職人の性w

デザインが途切れる事なく永遠に繋がるメビウスの輪
エタニティの意味は「永遠」とっても似ていますよね!
だからこそエタニティリングの石留めをしたいんです。

お客様の結婚という重要な1ページに関わっています
大袈裟ではなく永遠のLOVEを届けたいと思ったんです
熱く語りましたが、こんな気持ちで毎回作っています!

DSCN1168

エタニティ 石留めのやり方

熱く語り過ぎて、画像の説明を忘れてしまいましたがw
メビウスの結婚指輪にダイヤの入る位置を決定します
専門用語でケガキという石留め前の設計図みたいな感じ。

ケガキという下書きのような作業ですが凄く重要です
一般的なストレートのエタニティではなくて曲線なので
曲線に合わせて石を入れる事になるので位置決めは重要。

ケガキの位置が決まったら石が入る穴を開けていきます
ダイヤの大きさは直径1ミリで小さいけど綺麗なダイヤ
メレダイヤともいいますが、沢山入れば輝きが増します。

最初から1ミリの穴を開けるのは凄く危険すぎますので
0.5mm 0.7mmという具合で穴を少しづつ大きくします。

エタニティリングは、曲がっていてもストレートでも
石が繋がって入ることで魅力が増すデザインになります
エタニティを美しく魅せるには下書き段階で計算します。

DSCN1171

エタニティの縁作り

穴を開けると同時作業で、石枠の縁(レール)も作ります
曲線ということで慎重に縁を作らないと幅が変わります
ダイヤの大きさが1ミリと決まっているので合わせます。

エタニティリングに縁がないデザインも多々ありますが
エタニティの爪が引っ掛かりにくくなるのでお勧めです。

こちらの結婚指輪には、約半分にメレダイヤが入ります
上から指輪を見た時にダイヤが全面に見える計算です
約半分に石が入るので、ハーフエタニティともいいます。

後ろ半分にダイヤが入っていないのはサイズ直しが今後
できるようにとの考えでダイヤを埋め込んでいませんが
もしお客様のご要望があれば全部入れる事もできます。

※注意する点としてエタニティリングにダイヤモンドが
全部入ると、サイズ直しが出来ないというデメリットも。

DSCN1172

曲がったエタニティリングは難易度が高い

普通のエタニティリングは真っ直ぐなストレートですが
見て分かるようにメビウスは曲線のオンパレードです!
石留め作業が難しくなるので普通の石留めが多いんです。

エタニティの石留め方法となると手間が数倍かかります
ストレートと変形ではエタニティの作りが違ってきます。

通常より石留め費が高くなるのが普通ですが私が勝手に
難しい石留めをしているので費用も普通のままで大丈夫!
え~とお客様の笑顔が石留め代金です(好感度狙いすぎw)

DSCN1173

鏨(タガネ)で繊細な部分の彫金

この画像に写っている極細の工具をタガネと言います。

タガネには数えきれないくらいの種類がありますが
こちらの鏨は、プラチナを彫る彫刻刀のような鏨です。

鏨という極細の針みたいな刃物でプラチナを彫ります
鏨の刃をプラチナに当てて鏨の上を金槌でコンコンと
叩いて彫るという流れ。大工さんのノミみたいな感じ。

細い刃物を叩きながら地金を彫ることができるので
ヤスリや先端工具で対応できない部分の彫金をします。

DSCN1175

鏨でエタニティの小さい爪を彫刻

タガネにも沢山の刃先の種類や大きさがありますが、
いま使っているタガネの細さは0.3ミリの極細です
タガネの刃先は三角と丸を中心に使っています(^ω^)

ここまで細い鏨を使うのにはもちろん理由があります
ダイヤの直径が1ミリの小粒ダイヤで、それを留める
爪が更に更に小さいという・・もうミクロの世界ですw

視力に自信のある私でも、肉眼では厳しい仕事なので
ヘッドルーペと普通のルーペを使いながらの彫金作業。

1ミリのダイヤ2つの間に爪を作って共有で留めます
共有爪といって2つの石を上下の爪で留める手法です
小さい爪を作るために鏨を使って彫り出す彫刻の感じ。

DSCN1177

この彫金は爪を作るだけではなくて、石の確実な位置
石の深さと、ダイヤを支える枠も一緒に彫り出します。

小さい爪だけに、爪を掘り起こす彫金作業が大変です
メビウスリングは曲線のフォルムで形成されています
カーブの内外で爪の大きさも変わってしまうんです(汗)

普通のストレートのエタニティは、同じ爪の大きさで
作っても問題はないですが、曲がっていエタニティは
カーブの内外でどうしても爪の大きさが変わります。

エタニティの曲がり具合の角度に合わせ爪も1つ1つ
鏨で彫り出して作っていくことが求められてきます。

やはり普通の石留めよりもエタニティの石留めの方が
綺麗に繋がって見えるので妥協はせず地道に彫ります
エタニティリングを美しく魅せるのに重要な彫金です。

DSCN1178

ダイヤモンドの石留め(いしどめ)

エタニティのラインに石を爪で留めていく石留め作業
指輪の約半分にダイヤが入るんですが、その数23個。

1ミリの小さいダイヤモンドでも、これだけリングに
入れていけば当然ですがカラット数も大きくなります。

またエタニティリングに埋め込むダイヤモンドの数は
お客様のリングのサイズによってもかなり変わります。

10号前後のエタニティに約半分の石を入れると23個前後
結婚指輪のサイズが何号でも対応できますので心配なし。

DSCN1181

エタニティの曲がり具合と
石留めのバランスを合わせる

メビウスの曲線に沿ってダイヤも同じ曲線で留めます
エタニティリングの石留めと全く同じ工程で進みます。

1ミリのダイヤで、エタニティのダイヤ枠のラインが
1.2ミリの幅、その中にダイヤを均等に埋め込んで
コンマ単位の共有爪を作って爪を共有させて留めます。

共有爪をどうやって使うのかというと2つの石を並べ
並んだ石の間に爪があるのでナナコ鏨(ミル鏨)という
工具を使って爪を寝かせて2つの石を留めるんですね。

DSCN1182

エタニティの共有爪は丸める

エタニティリングを美しく魅せるポイントがあります
そのポイントは共有爪を丸くすることで輝きが繋がる。

ミル打ちをするときに使うミル鏨(ななこ鏨)で共有爪
をミル打ちにするように丸く仕上げて石留めをすると
共有爪が丸く輝きダイヤの輝きと重なって繋がります。

エタニティリングを美しく魅せるコツはダイヤの輝き
を共有爪の反射を利用してダイヤの輝きを繋げること。

コンマ単位の爪なんですが、これがまた緊張の連続(汗)
力を入れ過ぎて留めると爪が潰れて台無しになります
微力だと、ゆるくて石が留まらないので難しいですね。

爪を石に被せる角度が少しでもズレると留まらない
ズレすぎると爪がちぎれて爪自体が無くなるなどなど
スリルを感じながら20数個のダイヤの石留めですw

DSCN1183

エタニティと同じ石留めが成功!

自分でいうのも何ですが、めちゃくちゃ綺麗です!
エタニティの曲線のライン、彫金で造り上げた角度、
メビウスのフォルムにダイヤがエタニティのように!

小さくても上質なメレダイヤなので輝きが違いますし
小さい爪もバランスよく曲線に配置ができて完璧です。

定番のストレートのエタニティリングとはまた違って
曲線をメインとしたエタニティリングも凄く奇麗です
ストレートしかほぼ見ないので曲線エタニティは希少。

DSCN1185

結婚指輪の形が出来たら最終仕上げ

紙ヤスリでの仕上げ磨きは石留め前に完了しています
次は紙ヤスリで擦った細かい小傷を落としていきます。

シリコンポインターという研磨ゴムを使って磨きます
リュータ機というペン型機材の先端にゴムを設置して
高速回転で研磨ゴムを回転させてプラチナを磨きます。

耐水性の紙ヤスリで擦ってできた地金の細かいキズも
シリコンポインターで丁寧に磨けば奇麗に消えます。

DSCN1186

仕上げるたびに光沢に変化

彫金作業で結婚指輪のデザインを作りだしてデザイン
が出来上がったら紙ヤスリや研磨ゴムで仕上げる流れ
仕上げる度に傷が小さくなり最終的に光沢になります。

そしてシリコンポインターにも色々な種類があります
結婚指輪のデザインに合わせながら選んで使います。

磨きが進む度に、どんどん光っていくのがわかります
プラチナを彫金した後は一気に磨く事が出来ないので
複数の手順をこなして何度も磨きながら仕上げます。

下の写真はヘラ掛けという昔ながらの鏡面仕上げです
シリコンポインターで仕上げた後にする磨き作業です。

DSCN1187

ヘラ掛け(へらがけ)

ヘラ掛けという磨き作業をすると鏡面に仕上がります
鏡面仕上げといってプラチナが鏡のように反射します。

一気にプラチナリングの輝きがキラーン!と増します
ヘラ掛けでプラチナ特有の強い反射を出していきます。

目に見えないような小傷を、ヘラ棒で押し潰しながら
手間をかけてプラチナの表面を潰すように滑らせます
面を潰すことで面が締まって詰まって鏡面になります。

力をかなり込めて潰して磨きますが力を入れ過ぎると
凹みがでてしまったり、キズが付くのでので要注意!
熟練をした宝飾職人でないとヘラ掛けは難しいのです。

DSCN1188

バフ掛け(ばふがけ)

ヘラ掛けで結婚指輪を鏡面仕上げにしたら最後の磨き
バフ掛けといって、磨き布の束でがっつりと磨きます。

ヘラ掛けで鏡面仕上げをした上から、更にバフ掛けで
磨くという最終磨きになって鏡面度の反射が増します。

このオリジナルのメビウスリングは2色のコンビから
デザインが成り立っている結婚指輪です(光沢&艶消し)
2色が複雑に絡み合いメビウスの輪が出来上がります。

ですので指輪の片側は鏡面、もう片側はマットな艶消
こうやってハッキリと区別をすると曲線が締まります。

艶消しはダイヤを使ったキラキラ光るマット加工です
一般的に真っ白になる艶消しはここで一切使いません
メビウスには合わないと判断をして光る艶消しを採用。

DSCN1192

ダイヤモンドを使うマット加工

このマット加工の特徴は何と言ってもキラキラ光る事
一般的な艶消しは真っ白になって輝くことは無いです
しかしダイヤが含まれた先端工具は輝きが出る艶消し。

ダイヤモンドが含まれているリューターバーを先端に
設置をして高速回転でプラチナを削りながら磨きます
ダイヤを使ったマット加工はキラキラに光るんですね!

それだけではなくて、ダイヤで削り磨いていますので
一般的な薄い艶消しと違って艶消しが消えにくいです
ダイヤの力を借りたマット加工という事になります!

DSCN1194

結婚指輪とエタニティリング

女性のメビウスリングにはダイヤが片側にエタニティ
のように入っていますが、あえてマット加工をします。

ダイヤが繋がるエタニティのラインに、マット加工を
する事でダイヤが更に目立って、さらにマット加工も
キラキラ輝きますので、輝きの連鎖になりこれでもか!
というくらいにメビウスのエタニティを魅せられます。

そして男性の結婚指輪は、エタニティの部分は地金に
なっていますので同じくマット加工で地金を光らせます。

DSCN1195

美しいメビウスの輪が魅力的
結婚指輪とエタニティが完成!

私が納得するまで超こだわって作った結婚指輪なので
出来上がった時の姿を見るとウルウルきてしまいます。

結婚指輪として長年使って頂きたいですし、もちろん
エタニティリングとしても長年使って頂きたいです!

私の仕事はここまでで後はお客様がずっと身につけて
頂ければそれでけで本当に嬉しく感無量で御座います!

鍛冶と金物の町、新潟で作る本場の鍛造の結婚指輪
鍛造を継承した私が手作りした本物の鍛造になります
変形もしにくくて頑丈なので結婚指輪には最高ですよ。

ご依頼を頂いたお客様には心から感謝でございます
良い仕事をさせていただいてありがとう御座いました。

そうそう!お客様から頂いた大事な手紙があります!
最後にお客様からのお手紙をご紹介して終わりです
最後までブログを読んで頂きありがとう御座いました。

 

池田様 お世話になります。指輪、届きました。
想像していたよりも、さらに素晴らしいものでした。
届いた指輪を見ながら、二人で感動しております。

一生の記念となる結婚指輪をジュエリーコウキさんに
依頼して、大変よかったと思っております。
今後もメンテナンス等でご相談させていただく事も
あるかと思いますがその際はよろしくお願いいたします

 

お仕事のお問い合わせやご依頼は→コチラ

私が作る鍛造の結婚指輪の一覧は→コチラ

メールやお電話でもご対応しております
○電話番号 0258-27-1771 10時~17時まで対応しています
○メールアドレス j_kouki_ring@yahoo.co.jp 24時間OK
〒940-2003 新潟県長岡市渡場町2-7 株式会社ジュエリーコウキ

=================================

鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
5パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法
熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧
==================================

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA