凄いファミリーリングが登場!同じ1つの素材から何個も家族の指輪を作る

ジュエリーコウキの指輪作り日記のブログを
いつも見て頂きましてありがとう御座います
当店二代目の池田です。こんにちわ(^ω^)

いつも手作りした結婚指輪をご紹介していますが
今日はファミリーリングの作り方をご紹介します

私が作るファミリーリングは超こだわっています!
何処をこだわっているかと言うと指輪の作り方です

1つの同じ素材からご家族分の指輪を作るんです!
今回は3名様分ですが、何本でも可能という事です

ジュエリーコウキは結婚指輪をメインとしています
ですのでファミリーリングの素材も自ずとプラチナ
もしくは金、ゴールドが中心となる高価な指輪です

しかし自社工房で私が1つ1つ手作りをしているので
リーズナブルな価格で1本60,000円から制作が可能!
素材代と工賃を合わせてこの金額なので安くてお得です
素材の仕入れから制作まで1人でしているから可能です

 

これから私が手作りをするファミリーリングの
デザインなどの詳細を簡単にご説明を致します

プラチナ900のファミリーリング3名様分
指輪の太さが3mmで、V字デザインです
Vカーブのラインに沿ってミル打ちが入る

家族リングのサイズは10号が2本、29号が1本
1本だけ凄く大きいサイズですが問題なく作れます

ファミリーリングの説明をさせていただきましたが
すでに完成していますので写真をご覧くださいませ

3名分のファミリーリング プラチナ製

ファミリーリングに誕生石が1つ入っていますが
今回はすべてダイヤモンドを埋め込んでおります

一般的にはご家族様の誕生月の誕生石が入りますが
このような感じで同じ宝石で合わすのも素敵ですね

こちらの写真のファミリーリングを作り始めてから
完成するまでの工程を詳しく記事にします(^ω^)

 

 

まずは素材となるプラチナの熔解

1から作るという事で白金を溶かす所から始めます
※プラチナを白金(はっきん)とも呼んでおります

ご家族分のリングを作るのに必要な白金の重さを
計算して割り出してから酸素バーナーで溶かします
地金を溶かす事を、熔解(ようかい)と言います。

プラチナを溶かす 熔解写真

ちなみに白金が溶ける温度(融点)は約1770度
肉眼では眩し過ぎて見る事ができない作業ですので
溶接専用ゴーグルをしながら熔解作業をしています

この丸い塊がファミリーリングになっていくんです
1から指輪を作るという事はこういう事なんですね。

プラチナ900 塊の写真

地金を鍛える=鍛金(たんきん)

地金を鍛える工程でリングのベース作りの作業
地金(じがね)とは、これから作るジュエリーの
素材の事を言います。今回の場合はプラチナ900です

プラチナを鍛えるとは何ですか?
そう疑問に思う方も結構多いかと思います
ざっくりと簡単にいうと地金の密度を上げるんです。

ジュエリー職人・ジュエリー作家の写真

画像に写っているのは私、池田です(^ω^)

工房の写真に写っている設備や工具で、地金を鍛え
そして、その鍛えた地金でリングを作っていきます
リングの素材となる地金から作っていくイメージです

頑丈な丸太の上に固定されている角床(金床)と
呼ばれている台に地金を置いてハンマーで叩きます
そして地金をナマス(焼きなまし)を繰り返す流れ。

プラチナの焼き入れ作業

じっくりと時間をかけて、金槌でプラチナを叩き上げ
そして炎でプラチナを真っ赤に焼いてを繰り返します

プラチナ全体を均一に締め上げる(叩き上げる)為に
四方向から均等に叩いて四角形にしながら伸ばします

そうする事によって白金の粒子が絞め上がっていき
スと呼ばれる微粒な空気泡も地金から放出していって
密度がぐんぐん増して粘り強く強度も増していきます
この地金を鍛える作業を鍛金(たんきん)と言います

動画で簡単にまとめてみましたので
鍛金作業の様子を是非ご覧ください
金槌の衝撃音が響いて迫力満点です!

 

ファミリーリングを作るプラチナから作ります
こだわって手作りをする本物のファミリーリング

ちなみに鍛金をした地金で造る事を鍛造(たんぞう)
で、リングを作るので鍛造リングという事になります

鍛造リングは極一部の専門店でしか不可能な製法です
ここまでの工程をする為には、設備や専門工具&道具
そして専門知識と専門技術が必要になるからなんです

ちなみに普通のジュエリーショップには鍛造リングは
ほぼ展示していない(販売していない)と断言します。

家族リングの地金 プラチナプレート

一般的な出来合いの既製品は、鋳造(ちゅうぞう)と
いう製法で溶かしたプラチナをリングのデザイン型に
流し込んで形にしているので大量生産も可能なんです

流し込んで指輪になるので地金は溶かしたままの強度
鍛えている訳ではないので、変形しやすく柔らかいし
巣穴という空気泡があったりヒビも入りやすいんです

※決して鋳造の悪口じゃないですよ(;´Д`)
表に出ないこういった専門的なお話しを伝えるのは
プロとして大切な事だと思うので書かせて頂きました

同じ指輪でも鍛造と鋳造では製造方法は完全別物です
鍛造リングを手に入れたい場合は、鍛造を行っている
ジュエリーショップを探す必要があるという事ですね。

家族リングの素材 プラチナの板

最終的にはプラチナを板状に

板状になるまで金槌で叩いて炎で焼きナマシをします
最終的には、写真のように細長いプレートになります

こんなにプレートが長いのには理由があります!
それは家族3名分の指輪を作るのに必要な長さだから
指輪サイズによって長さは違いますが3本分あります。

糸ノコギリでプラチナプレートを3枚にカット

1枚の板から3枚の板に

長い1枚のプラチナ板を3枚にしていきます(^ω^)
専用の糸ノコギリでサイズの長さに合わせて切ります

制作しているファミリーリングに必要な数は3名様分
10号の指輪が2本、そして29号の指輪が1本です

専門的な話になりますが10号のリングを作る為には
約55mmの長さが必要で29号は約75mmの長さが必要
計算では3本作るのに185mmの長さが必要という事です。

3人分のファミリーリングを作る前

同じプラチナから家族分を作るんです

指輪作りの工程を見て頂いて証明をしておりますが
1つの同じプラチナから3つの家族リングを作ります

この超こだわった制作工程は凄いと思いませんか!?
ご家族がする指輪が全て同じ素材から誕生しています
ファミリーリング1本1本から絆と愛を感じられます

他店では真似ができない鍛造技術があるから可能です
そして、小回りが利く小さい工房だから対応できます
一般の宝石店のファミリーリングとは物が違います!

ファミリーリングに刻印を入れる

ファミリーリングに刻印を打つ

3枚のプラチナプレートに刻印をそれぞれ入れます
リングの内側になる面を選んでから打ち込みます

私がリングに打ち込む刻印は2種類あります
ファミリーリングの素材を証明するプラチナ900と
ジュエリーコウキのハンドメイドを証明する刻印です

※家族のお名前や、記念日などの刻印とは別です
そちらの家族メッセージ刻印は完成後に打ち込みます

プラチナの板を丸く丸める作業

鍛造リングの作り方

いよいよリングの形に作りあげていきます(^ω^)
鍛えた地金でリングを造るので鍛造リングと言います
またここから叩いて鍛えながら造る工程が始まります

プラチナの板をリング状に丸めていく作業になります
丸棒という鉄棒状の工具と、木製のハンマーを使って
プラチナプレートを丸めます(木製ハンマー=木槌)

丸め方はシンプルなんですがコツが必要になる作業で
丸棒にプレートを押し当てて木槌でプレートを叩いて
丸棒に沿わせながら丸めていくという原始的な手法、
しかし簡単に聞こえますが綺麗に丸めるのは至難の業。

プラチナリングを丸める

丸棒は先端が細くなっていて根元が太い円柱の棒です
このような円錐に似た円柱の形になっている理由は
指輪のサイズによって丸める事ができるからなんです

例えば、先端の細い円で丸めると1号のリングになり
根元の太い円で丸めると30号のリングになるんです

丸棒の真ん中あたりで板を丸めると15号になります
1号から30号まで丸められる有難い鉄棒なんですね
ちなみに木槌を使う理由は、深い傷がつかない為です。

ミッキーマウスのような指輪

指輪を並べるとミッキーマウスにw

偶然に丸めたリングを並べたらミッキーが登場w
これは本当に偶然で、同じ10号サイズが2本あって
大きな29号が1本あったのでバランスが一致しました

面白い現象でしたがファミリーリングの制作に戻ります
丸めたプレートは繋がっていないので溶接で繋げます
ロウ付け(ろうづけ)という方法で溶接をして繋げます。

プラチナリングのロウ付け 溶接

ロウ付けとは、ロウという地金を溶かして溶接します
ロウ(ローと呼ぶ事もあります)には種類があります

炎の熱(温度)によって溶けやすいロウ、また
溶けにくいロウなど温度により何種類もあります

溶けにくいロウほど強度が強く変色しにくいです
作るジュエリーによって使い分けてロウ付けをします
例えば、細かい部品が多いペンダントなどは弱いロウ。

3人分のファミリーリング ロウ付け・溶接

ロウ付けで1番強い「共付け」

ジュエリーコウキでファミリーリングに使うローは
1番固くて、溶けにくいローを使って溶接をします

それはファミリーリングの地金の一部をロウとして
使って溶接をする共付け(ともづけ)という手法で
リング同士を直接溶かして溶接をする荒業です!

という事は、溶ける温度は熔解温度と変わらない
約1770度という事なので、難しい溶接作業です
リングの溶ける範囲を少なくする事がポイントです

写真のように指輪の角が少しだけ溶けるくらいで
溶ける範囲を少なく食い止めるのが職人の技術です
同じ地金で溶接するので強度も強く相性が良いです。

指輪を曲げる作業

指輪を曲げてVにする

今回のファミリーリングの形状はV型(V字)です
真っすぐな指輪の形状なので曲げてV形状にします

万力(まんりき)で指輪をしっかりと固定をして
金槌で叩いて曲げたり、ヤットコで掴んで曲げます

3本あるファミリーリングをVに曲げていきますが、
全て同じ角度のVラインになるように曲げていきます
指輪のサイズが違っても角度を合わせるのがプロです。

指輪のサイズを伸ばす

ファミリーリングのサイズを伸ばす

家族リング3本すべてをVフォルムにしたら次へ
ファミリーリングのサイズを伸ばしていく作業です

丸棒にリングを入れて、まずは真円に整えます
真円(しんえん)とは、100%完全な円の事です

指輪をVに曲げた衝撃で歪んだ円になっているので
丸棒に入れて金槌で叩いて真円にしてからサイズを
伸ばしていきます(家族リング3本を同じように)

家族リングの幅、太さを調整

ファミリーリングの太さを調整

制作している家族リングの完成した太さは3mmです
現段階だと3mm以上ありますので削って調整します

リングにはV曲線になっている部分と、真っ直ぐな
部分がありますが、どちらも同じ3mmになるように
ヤスリで丁寧に削り合わせて幅を調節していきます

家族リングは全部のリングを同じようにしたいので
サイズが異なっていても、曲線角度と幅を揃えます。

3つのファミリーリングを彫金

指輪のバリを削り落とす

バリ=地金を削った時に出てくる鋭利な角の事です

プラチナリングを削るとバリという角が出てきます
このバリという現象はプラチナリングだけではなく
ゴールドリングにもシルバーリングにも出てきます

拡大をしてよく見るとノコギリ刃のように小さい角
が集まって出来た鋭利角ですのでとっても危険です

指輪作りの作業中に怪我をしてしまう恐れがあり、
とっても危険ですのでバリが出たら削り落とします。

プラチナリングのバリを削る

ファミリーリングのデザインを作る

ここまではファミリーリングのベースを作る為に
指輪を叩いたり曲げたり幅を削ったりしましたが
いよいよメインとなるデザインを指輪に入れる作業

基本的にここからは、荒い目のヤスリを使いながら
プラチナリングをガッツリ削りデザインを出します
プラチナリング最大の彫金作業という事になります!

プラチナリングの彫金 やり方

指輪のVカーブにカットを入れる

V字に曲げたセンターの曲線にカットを入れます
Vラインの頂点が山になるように左右から削り合わせ
山(三角の形状)になるようにして合わせて削ります

Vカーブに曲がったリング全体のフォルムと
曲がった表面に斜めにカットをいれてVを強調します
イメージとしては左右の側面から登っていく感じです。

リングにVカットを入れる

センターの裏側は甲丸に削る

ファミリーリングのセンターはV字のラインですが
センターと反対側(裏側)は甲丸デザインの指輪です

リングを甲丸にするには、角を段階的に落とします
丸い甲丸にしたいのであれば、リングの角を強めに
落として角度をつければ丸いフォルムになります

あまり丸くしたくないのであれば、リングの角を
落とし過ぎないようにして丸みを調節して削ります
今回の甲丸のタイプは丸すぎないタイプです(^ω^)

プラチナリング 甲丸の削り方

V字と真っ直ぐな甲丸を馴染ませる

V字カーブのカット面は、三角に山が出来ているので
どちらかというと平ですが、それ以外の面は甲丸です

ファミリーリングの表、センターと反対側では形状が
平面と甲丸で違っていますが上手く馴染ませて削ります
この交わりを上手に処理をしないとバランスが崩れます

全体のバランスが崩れるとデザインが崩れてしまうので
センター側と裏側が自然な形で馴染むように合わせます。

V字リングを甲丸に削る

荒い目のヤスリから細かい目のヤスリへ

ヤスリの大きさや形状には色々な種類がありますが
ヤスリの目(刃)にも色々な種類があるんですよ

ヤスリ目と言われていますが荒い目から細かい目が
あって段階的に使っていく事で面が整っていくんです

彫金作業の流れとしては、荒目のヤスリで大きく削り
段階的にヤスリ目を細かく替えていきながら削って
ヤスリで削る跡も細かくなって形も整っていくんです。

プラチナリングの彫金作業

ファミリーリングの側面を整える

ファミリーリングの側面も削って整えていきます
デザインの流れがでるように側面から表面へと削り
表面のVカーブと側面がラインで繋がるようにします

側面と表面がラインで繋がる事によってデザインの
全体の流れが繋がりデザインのバランスが保てます
3本の家族リング全てこの流れでまとめていきます。

指輪の横を削る

アブラメのヤスリで仕上げる

プラチナリングの彫金作業も大詰めを迎えています
荒い目から細かい目で段階的に仕上げてきましたが、
アブラメという目が超細かいヤスリで最終仕上げです

アブラメで仕上げる段階で指輪の形は完成しています
その指輪のフォルムをアブラメで徹底的に仕上げます
デザインのエッジや曲線などをここで完璧に出します

※荒目で削った場合、細かいポイントは歪んでいます
荒く削っているのでポイントが繊細に出ない為です
アブラメで細かいポイント1つ1つを仕上げるんです。

アブラメでプラチナリングを仕上げる

アブラメで仕上げたファミリーリング
色々な角度からご覧ください(^ω^)

どの面から見ても(どの角度から見ても)ラインが
全体に繋がっていて綺麗に指輪がまとまっています

Vカーブの表面上にある三角のラインもピシッ!と
綺麗に斜めに出ていますし、Vカーブの形状も完璧
甲丸とVカーブの繋がりも綺麗に一体化していますね。

V字甲丸リング

上から見ても綺麗に仕上がっています

アブラメの精密ヤスリ(小さい所を仕上げるヤスリ)
で細かくラインを削りあげたので、ピシッとした
細くても筋の通ったラインを出す事ができたんです

斜めにピシッと入ったラインが少しでも曲がったり
歪んだりしていると、Vフォルム自体が歪んで見える
事もあるのでVフォルムに沿って丁寧に斜めにします。

V字プラチナリング

縦から見ても綺麗に仕上がっています

ファミリーリングを縦から見てもバランスが良く
Vフォルムと、真っ直ぐな甲丸フォルムが自然的に
繋がっているので甲丸リングが自然な形でV字型に
曲がっていますよね。バランスは本当に重要です

今回のファミリーリングの甲丸の角度は、やや平
で平甲丸に近い形状ですが丸くする事も可能です。

Vカーブ プラチナリング

斜めから見ても綺麗に仕上がっています

リングを斜めから見ると、表面のラインから
側面のラインが繋がっているのが分かりますね

側面から表面へラインが流れて、逆に表面からも
側面にラインが流れるように削り合わせてあります
両側の側面と表面が繋がり一体感が出ていますよね。

3つのファミリーリング

ファミリーリング3本が同じバランス

1本1本プラチナリングを見ても完璧なバランス
3本まとめて見ても同じく綺麗なバランスですね

ファミリーリングはサイズが違っている事が多く、
サイズが大きかったり小さかったりと色々あります
それでも全部のバランスを合わせる事は重要ですね

そこはやっぱり同じ素材から作った3本の指輪です

せっかくベースが素晴らしいのにバランスが悪くて
まとまりが無くなるのはプロとして許せませんので
同じ素材で作っている以上デザインも統一させます!

もちろんサイズが近ければ合わせるのも簡単ですが
例えサイズが10号と29号でその差が19号でも
ファミリーリングのバランスを合わせられるんです!

指輪の中を丸く削る

ファミリーリングの着け心地を良くする

ファミリーリングに限らず、どの指輪も付け心地は
とっても重要となりますので着け心地を良くします

具体的にどうすれば着け心地の良い指輪になるのか?
それはリングの内側の角(エッジ)を斜めに落とし
内側全体を丸く削るんです。イメージ的には甲丸です

こうする事でリングの内側に角が無くなりますし
内側も丸くなっているので指への当たりが優しくて
リングを指に入れた時に着け心地の良さを感じます。

指輪の内側が甲丸

写真くらいの楕円形がベスト!

ファミリーリングの内側を甲丸のように丸くします
しかし丸過ぎても逆効果になるので注意が必要です

丸すぎると指への当たり(面積)が少なくなるので
緩く感じますし、指輪が動くので安定しないんです

かといって平過ぎても当たり(面積)が多すぎて
きつく感じますし、水や汗などが抜けにくいんです
指を曲げた時にも平だと角があり痛く感じるんです

という事から指の形に合うのは楕円形という訳です

ドリルで指輪に穴を開ける

ドリルでプラチナリングに穴を開ける

次の工程はファミリーリングの石留め作業になります
今回はファミリーリング3本ともにダイヤを入れます

※今回はお客様のお好みでダイヤモンドを入れますが
家族の誕生石を入れる事も多いので指定をして下さい

まずはダイヤのサイズ(直径×高さ)を正確に計り
そのサイズに合ったドリルでリングに穴を開けます。

ファミリーリングの石留め 穴開け

3本の家族リングなのでダイヤの位置も同じように
3本合わせる事が、バランスを取る方法となります

しかし10号のリングが2本、29号が1本です
流石に10号の位置と合わせると29号では間隔が
狭すぎて29号のリングバランスが崩れてしまうので
29号の指輪のみダイヤの位置を少しだけずらします。

ファミリーリングの傷取り作業

ファミリーリングの傷消し作業

ドリルで穴を開けたので、すぐにでもダイヤモンドを
プラチナリングに入れたくなりますが傷消しが先です

彫金作業でプラチナリングには無数の小傷があるので
ダイヤの石留め作業の前にリングの傷を取り除きます
プラチナリングの全面の小傷を丁寧に傷消しをします

耐水性のサンドペーパーに水分をつけながら擦ります
サンドペーパーの研磨砂と水が混ざり合う事によって
小傷の奥まで研磨砂が浸透して消えやすくなるんです。

指輪の石留め ダイヤモンド

ダイヤの石留め作業

プラチナリングの小傷を綺麗に消したら石留めです
ドリルで開けた穴にダイヤを入れて落ち着かせます

ダイヤモンドの底辺の尖った角度と、ドリルの先端
の角度では違いますのでダイヤの底辺の角度に合う
ようにして先端工具などで削って角度を合わせます
ダイヤの角度と穴の角度がマッチすると動きません

ダイヤを4ヵ所の小さい爪で、対角線上に留めます
今回のファミリーリングはミル打ちデザインなので
ミル打ちに合うように、ミル鏨で爪を作り留めます。

ファミリーリングにダイヤを入れる

※ミル鏨(たがね)とはミル打ちを作る為の工具
タガネ棒の先端が半球体に削ってあるので、先端を
指輪に当てて金槌で叩くとミルの球体が出てきます

3本のファミリーリングすべてこの手法で留めます
ミル鏨で造る爪は丸くて滑らかで引っ掛かりがナシ
そしてミル打ちとの相性が良いので今回使いました

ダイヤの石留めが完了したらミル打ちへ進みます
石留めで使ったミル鏨よりも、少し大きい球体に
なるミル鏨を使ってミル打ちを打ち込んでいきます。

ミル打ちの入れ方 指輪

ミルグレインの仮打ち

ミル打ちの事をミルグレインと言います
ミルグレインだと言いにくいのでミル打ちでOK!

いきなりミル鏨と金槌で打ち込むのは危険です
ミルの球体の間隔や大きさを間違えてしまうと
修正が効かない為です(金槌で叩くと深く入る)

まずは金槌を使わないで、手で仮打ちをします
手の力だけでミルの跡をつけていくイメージです
あまり深くならないように正確な位置を決めます。

指輪に入れるミル打ちのやり方

斜めのラインに沿って入れます

V字に入っている斜めのラインに沿って入れます
ミル打ちの間隔が同じになるように仮打ちします

もしこの段階でミルの大きさが大きいと感じれば
小さいミル鏨に変更しますし、ミルが小さく感じ
もっと大きいミルにしたい場合も同じく変更します

軽い手打ちの段階でミルの大きさや間隔を調整して
ミルの大きさと間隔が確定したらミル入れ本番です。

プラチナリングにミル打ちを入れる

ミル打ち本番

仮打ちでミルの大きさ&位置が確定したら本番打ち
金槌で叩いて本格的にミルの球体を出していきます

ミルの球体が綺麗に出るようにミル鏨を垂直にして
仮打ちに合わせ金槌でミルタガネを叩いていきます

仮打ちをマークした円から外れないように注意します
先ほどもお伝えしたように、ミルタガネを垂直にして
叩く事が絶対条件です(斜めになると球体が崩れる)

V字リングにミル打ち

家族リングのミル打ちが完了!

金槌で叩いてミルを打ち込む本番打ちが完了!
ミルの球体がふっくらして綺麗な球体の出来上がり

綺麗なミルグレインを出すコツは、打ち込む力加減
この力加減でミルグレインの球体が決まってきます
1つ1つを打ち込む加減を同じにする事が必須です

しかし3本並んだ家族リング、素敵ですね(*´ω`*)
指輪のバランスが大事だと何度も言っておりますが
3本並んだ時にバランスを見るのも大切なんですね。

ファミリーリング ミル打ちデザイン

リューターで指輪を仕上げます

3本並んだファミリーリングのバランスを確認して
バランスに狂いがなかったら仕上げ作業に進みます

リューター機という機材を使って仕上げていきます
リューターはペン型の機材で高速回転する機械です

歯医者さんが使っている道具と似ていますよね~
先端に工具(先端工具)をセットして使いますが
回転させるとキュィーン!と歯医者さんが削っている
時と同じ音と、振動がくるのでガクブルですね(;´Д`)

指輪の内側の磨き方

先端工具は主にシリコンポインター

プラチナリングを仕上げる時に使う先端工具は
シリコンポインターと言われるゴムで仕上げます

ロケットのような形、円盤の形、三角錐や丸など
シリコンポインターの形状は何種類もありますので
リングのデザインに合わせて使い分けて仕上げます

ブラウンのゴムは、研磨材が含まれているゴムで
ブルーのゴムは柔らかくて磨く為の専用のゴムです。

プラチナリングの磨き方

ブラウンの研磨ゴムで、細かい傷を消していって、
ブルーのゴムで滑らかにして光沢を出すという流れ

しかしプラチナ特有の深く反射する輝きはゴムだけ
では決して出る事のない強い輝きで鏡面と言います

鏡のように反射する強い輝きを出すには別の工程で
ヘラ掛け(へらがけ)という工程が必要になります
そしてこの鏡のようにする事を鏡面磨きと呼びます。

プラチナリングのヘラ掛け

ヘラ掛けのやり方

どうやって鏡のように反射する鏡面を出すのか?
それはヘラ棒というカッチカチの硬い棒で磨きます

ヘラ棒をリングに強く押し当てて、リングの表面を
潰す間隔で押し込みながら(潰しながら)磨きます

コツがいる手法なので慣れていないと傷だらけです
傷がつくかつかないかのギリギリの作業なんですよ

昔のジュエリー職人さんもしている手法でしたし、
現代のジュエリー職人さんも変わらずしている手法
今も昔も作業の工程が同じという所が凄く好きです!

バフ掛け 指輪磨き

バフ掛けで最終仕上げ

ヘラ掛けでピッカピカの鏡面に仕上げました
そして最後にバフ掛けという最終磨きで完成です

バフとは磨き布が束になった物で、このバフで
徹底的に磨き上げて鏡面をより光らせる事ができ
ヘラ掛けをしたら最後にバフで磨くのは鉄則です!

プラチナリングのバフ掛け

リューター機にセットする小型のバフ掛けから
大型の機械でパワフルに回すバフ掛けまで様々です

大型のバフ機は回転速度が凄く早いので指輪に熱が
伝わりやすく高熱になるので火傷に注意が必要です
ファミリーリングの全体を徹底的に磨いて完成です!

家族3人分のファミリーリング

ご家族3人分のファミリーリングが完成!

3本のリングサイズが10号が2本、29号が1本
かなりリングサイズの大きさに違いがありましたが
バランスをとりながら制作したのでバッチリですね

デザインも洗礼させていてV字フォルムがベースで
Vカーブに斜めにラインとミル打ちが入っています

Vカーブ以外はストレートな甲丸で付け心地も良く
指輪の内側も丸くなっていて更に着け心地アップ!
ワンポイントでキラキラ輝くダイヤも可愛いですね

ファミリーリング Vライン&ミル打ち

ファミリーリングの詳細となります

○素材 プラチナ900(pt900)
○太さ 3mmの幅
○肉厚 1.6mmの高さ
○形状 V字フォルム&甲丸
○特徴 V字のラインに沿ってミル打ち
○仕上げ 鏡面仕上げ(光沢)
○ルース 直径1.5mmのダイヤ(誕生石にも変更可能)

3名分のファミリーリング プラチナ製

ファミリーリングの価格と相場

ここまで手間暇をかけて手作りをしているので
ファミリーリングの値段や相場が気になりますが
冒頭にお伝えした通り、意外と安く提供しています

プラチナか金で、1本6万円から作っています

高価な素材を使って、しかも鍛造リングでこの価格
凄くお得なので全国からご依頼を頂いているんです
職人気質の宝石店なので素材も技術も自信があります

指輪を作るプロとして、良い物を安く提供したい
やっぱ本物の鍛造リングを家族でして頂きたいです
家族の想いが詰まっているからこそ妥協はしません!

手作りをしたファミリーリングを動画でアップ
色々な角度からファミリーリングをご覧ください

 

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指輪作りの制作日記をご覧頂いて、工程に納得をしてから
私の作る指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
真心をこめて1つ1つ手作りをする本物の家族リングです

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

ファミリーリング専用ホームページ  https://family-ring.com/
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