【知らなくていいコト】ドラマの指輪はジュエリーコウキの結婚指輪

日本テレビ系 1月新水曜ドラマ
「知らなくていいコト」夜10時~

番組公式ホームページはコチラからどうぞ
https://www.ntv.co.jp/shiranakuteiikoto/

 

こちらの連続ドラマに、私が手作りをした結婚指輪が
使われています!しかも重要な場面に使われています!

全国放送の連続ドラマに自分が作った指輪が使われる
これは宝飾職人として超嬉しくて職人冥利に尽きます!
この記事を書く許可は得ておりますのでご安心下さい。

知らなくていいコトのドラマ番組最後のエンドロール
エンドクレジットに【ジュエリーコウキ】と出ます
間違いなく当店が作ったという証明になっております。

私は、ジュエリーコウキという宝石専門店の二代目で
池田と申します。鍛造という日本伝統技法の1つ鍛造
という昔から受け継がれてきた技術で指輪を作ります。

 

知らなくていいコトで実際に
使われた指輪がコチラの指輪

伝統技法の鍛造で手作りをしたプラチナの結婚指輪の
両サイド、両側面にミル打ちを入れた指輪のデザイン

ワンポイントで小さいダイヤが1つ指輪に入っていて
指輪の幅は2.5ミリの細めで華奢なフォルムですが
鍛造の指輪は頑丈で変形しにくく傷も付きにくいです。

知らなくていいコト 結婚指輪

ドラマ「知らなくていいコト」
指輪のブランドはジュエリーコウキ

後程、こちらの指輪がどうやって作られていくのかを
記事に詳しく書いていきますが、なぜ新潟県の宝石店
ジュエリーコウキの結婚指輪がドラマに選ばれたのか!

それは指輪作りに対する情熱、鍛造で指輪を作る工程
かぶる事が無いデザイン、ドラマ制作側の意見の一致
色々な要素が重なって当店が選ばれたという事でした。

特に、知らなくていいコトのドラマの中で凄く重要な
役割になる結婚指輪ということで制作サイドが全国で
探し回って辿り着いたのが私が作る鍛造の指輪でした。

知らなくていいコトで使いたい結婚指輪のイメージが
ド真ん中なので是非、この指輪のデザインをドラマに
登場させて頂きたいとオファーを頂いたという事です。

宝飾職人

知らなくていいコト 指輪の販売

ちなみに画像はジュエリーコウキの2代目、池田です
私は鍛造製法を受け継いで26年になる宝飾職人です
画像のようにハンマーで叩く鍛冶作業で造る指輪です。

オファーを頂いた指輪のデザインは当店オリジナルで
当店でも人気がある売れ筋のデザインだった事もあり
このデザインでお話しを頂いた時は嬉しかったですね。

ドラマのスタッフさんと打ち合わせも何度もしていて
こうやってドラマって作られていくんだな~と勉強に
なりましたし、珍しい経験をさせて頂きました(^-^)

そして記事の最後にドラマで使ったデザインと同じ
指輪も販売しますのでお楽しみに(正規販売店です)

他店で真似をしたものは偽物なのでご注意ください!
私が鍛造で作る本物の指輪は、当然私しか作れません
それでは早速、ドラマで使用した指輪の制作工程です。

 

ドラマ 知らなくていいコトで
使った指輪の制作工程を公開!

鍛造の指輪を作るという事は何もない所から作ります
パーツの組み合わせや原型の型を作るのとは違います。

指輪の幅、厚み、サイズに合わせて必要になってくる
プラチナ重量を計算して割り出して溶かしていきます。

プラチナ 熔解

ファイヤアアアアアアアアー!!

指輪を作るのに必要となるプラチナを用意してから
溶解皿(るつぼ)にプラチナを入れて酸素バーナーの
強い火力でプラチナをドロドロに溶かして塊にします。

ちなみにプラチナがドロドロに溶ける融点は約1770℃
酸素バーナーはそれ以上の強い火力が出るということ
肉眼では作業が出来ないので溶接用ゴーグルでします。

プラチナ

プラチナは冷めると銀色

真っ赤になっているプラチナを触ると大火傷をします
プラチナが冷めてきて、銀色になってもすぐ触っては
やっぱり駄目、同じく大火傷をしてしまいます(汗)

プラチナを急激に冷やすには、水に入れて冷やします
これから鍛造で指輪を作っていきますが、鍛冶作業が
中心になってくるので火傷に注意しながらの作業です。

プラチナ 鍛造

鍛造とは鍛えて造ることの意味

溶かしたプラチナ塊を金床(かなどこ)という鍛冶台
に乗せてハンマーでガンガン叩いていく鍛冶の始まり!

金床に乗せたプラチナ塊を万遍なく叩けるように四面
から叩いて四角形に成形をしながら伸ばしていきます。

鍛えて造ると書いて「鍛造」になるので鍛冶で地金を
を鍛錬しながら地金を強く育てて作っていく製法です
刀職人さんが刀を鍛冶で造るのと同じ日本の伝統技法。

鍛造

プラチナを締めて密度を上げる

一般的に地金内には、微量な空気が含まれています
この微量な空気がとても厄介で巣穴の原因になるので
地金の強度が弱くなりますし指輪が変形をするんです。

そこでハンマーで地金を叩き上げて締め上げることで
地金内の空気を地金外に放出させるので粒子が整って
締まって詰まっていくので地金密度が増していきます。

分かりやすいイメージはスポンジ状態のプラチナから
ギュッと締めて空気を抜いて硬く絞ったイメージです
時間をかけて締め続ける事で地金が強く育つんですね。

焼きなまし

焼きなまし

プラチナを何度も何度も鍛冶で叩きあげ締め続けると
締まりすぎてカッチカチにプラチナ塊が硬くなります
どの位硬いかというとハンマーで叩くと跳ね返ります。

硬く締まったならいいじゃん!と思うかもしれません
が、更にもっと締め続けて鍛え続ける必要があります。

そこでプラチナ塊を炎で真っ赤になるまで焼きます
焼きなましという作業で地金の締まりが緩むんですね
緩んだ地金は更に叩いて締めることができるという事。

叩いて締めて焼きなまし、叩いて締めて焼きなまし、
この繰り返しを何度も繰り返して鍛えあげるんですね。

鍛造 プラチナ

鍛造の指輪 メリット

鍛造の指輪は何度も締め続けるので密度が濃くなります
密度が増して濃くなって指輪は粘り強くて頑丈なんです。

鍛造の指輪のメリットは、粘り強いのでリングの変形が
しにくいという特徴と、頑丈なので凹みや傷がリングに
付きにくいという素晴らしい特徴を持った指輪なんです。

一般的に販売をされている出来合いの既製品のリングと
比べれば何倍も鍛造の指輪は強いので安心できるんです
特に、毎日付ける結婚指輪には向いていますし安心です。

鍛造の指輪 作り方

出来合いの既製品は鋳造

では、一般に販売をされている出来合いの既製品の指輪
はどんな製法で作られた指輪か?それは鋳造という製法

鋳造(ちゅうぞう)とは予め用意をしたデザインの原型
となる型に、溶かした地金を流し込んで固めて作る製法。

溶かした地金を流して固めるので巣穴もそのまま残って
いるので強度も弱いですしキズや凹みも付きやすいです。

何回も型を使えるので大量生産が可能な製法になります
同じ型が複数あれば更に大量生産ができるという事です
世界のジュエリーの製造方法の98%以上が鋳造です。

残りの2%未満が、私がご紹介をしている鍛造なんです
鍛造で作る指輪がどれだけ少ないのかが分かりますよね
ドラマで使っている結婚指輪も私が作った鍛造のリング。

鍛造リング 作り方

指輪のサイズになるように伸ばす

ドラマ「知らなくていいコト」で使った指輪のサイズは
リング幅が2.5ミリ、リングの厚みが2ミリなんです。

指輪のサイズの号数は、ドラマの制作側から提案された
サイズで作ったので内緒ですが一般的な平均サイズです。

幅が2.5ミリ、厚みが2ミリ、そしてサイズが○号に
なるように鍛冶でプラチナを伸ばしていたという事です。

指輪の作り方

指輪のベースが完成しました

金床にプラチナ塊を乗せて、ハンマーで叩きあげ締めて
鍛冶作業でここまのプラチナ板のサイズにのばしました。

画像のプラチナ板をリングの形に丸めると幅が2.5ミリ
厚みが2ミリ、そして指定されたサイズの号数になります。

ここまでの長さのプラチナ板にするまでに、相当な時間を
かけながらプラチナを締めて密度を上げて伸ばしています
これが日本伝統技法の1つ「鍛造」という伝統の技術です。

指輪 刻印

超重要な刻印を打ち込む!

指輪の内側になる面を決め2種類の刻印を打ち込みます
1つ目の刻印はプラチナ素材を証明するpt900の刻印と
ジュエリーコウキで鍛造で作った証明のjkの刻印です。

ドラマ「知らなくていいコト」で使った指輪になるので
当然ですがジュエリーコウキの証明刻印が必ずあります。

当店にドラマで使った指輪のデザインと制作の所有権が
ありますので当店のマークがない指輪は偽物になります。

指輪 丸める

リングの形に丸める

丸棒(まるぼう)という鉄棒と木製の木槌を使います
丸棒にプラチナ板を押し当てて木槌で叩いて丸めます
木槌を使う理由は、プラチナ板が凹まないようにです。

丸棒は先端が細くなっていて根元が太い鉄棒なんです
その理由は丸棒の1番先端で板を丸めると1号サイズで
丸棒の1番根元で丸めると30号サイズになるんですね。

指定のリングのサイズに合わせて丸棒の位置を決めて
例えば15号サイズなら、丸棒のど真ん中が15号です
サイズに合わせながら丸めると綺麗に丸まるということ。

プラチナリング 作り方

隙間が出ないようにする

丸棒にプラチナ板を押し当てて丸棒に巻き付ける要領で
木槌でプラチナを叩きながら巻き付けて丸めていきます。

リングの形に丸まると板の端と端の繋ぎ目が出てきます
その合わせた繋ぎ目に隙間が開かないように合わせます。

繋ぎ目に少しでも隙間が開いていると溶接をしたときに
隙間に食い込んで溶けたりヒビ割れが出てしまうんです
地金同士の溶接に不具合が出ないように隙間はゼロです。

鍛造リング 共付け

ファイヤアアアアアアアア!!

鍛造で鍛錬して作った鍛造リングは溶接にもこだわりが

鍛造リングの溶接は一般的な溶接では物足りないんです
一般的な溶接とは、ロウ付けといってリング本体の地金
よりも溶けやすい弱いロウ地金を使って溶接をします
という事は、リングの溶接個所が弱くなるという事です。

しかし私が作る鍛造リングは、ロウ付けではなく共付け
トモヅケと言いますがリングの地金と同じ地金を使って
地金同士を溶かして融合されるという難易度が高い溶接。

リングと同じ地金を使って溶かして繋ぐので融点が同じ
なので指輪もロウ地金も同時に溶けるので難しいんです
失敗すれば溶解と同じように溶けてしまうんです(汗)

しかし成功すればリングと同じ地金なので頑丈なんです
頑丈で強い鍛造リングには、強い溶接の共付けをします。

鍛造リング サイズ

ドラマの指輪のサイズ

共付けが完了すれば完全なるプラチナリングになります
次の工程はプラチナリングのサイズを調整していきます
丸棒に指輪を入れてハンマーで叩いて伸ばしていきます。

いつもはご依頼を頂いたお客様のサイズに合わせて指輪
のサイズを調整しますが、今回はドラマに使う指輪です。

ドラマのスタッフさんが○○号で指輪を作ってください!
と指定をされたサイズがあるのでそのサイズで作ります
ここで何号かは言えませんが女優さんのサイズなのかな?

指輪の幅 2.5mm

指輪の幅は2.5mm

指輪の幅が2.5ミリになるように削って調整をします
擦り板という木の板にプラチナリングを固定してリング
の側面をヤスリで削っていきます(両側面を削ります)

プラチナリングの幅が、均等に2.5ミリになるように
リングを少しづつ回転させながらヤスリで削ると水平に
削れるので指輪の何処を計っても幅が2.5になります。

指輪の角

指輪が痛くないように角を落とす

指輪というのは、付け心地がとっても重要になります!
どんなにデザインが良くても付け心地が悪いと駄目です
痛かったりして付け心地が悪いとストレスが溜まります。

そこで指輪の角をヤスリで削り落として指への当たりが
優しく滑らかになるようにします(内側の角は後でします)

実際に、ドラマでどんな感じで私の作った鍛造リングが
使われるか分からないのですが、もし女優さんが指輪を
実際に付けても付け心地が良いように仕上げるのがプロ。

※一般のお客様にも付け心地が凄く良いように作ります

ミル打ち 指輪

ミル打ちが最大のポイント

ドラマでハッキリ指輪が見えるかどうか分かりませんが
重要な場面に使うという事なので拡大で見れる可能性も!

この指輪の最大のポイントは、側面にあるミル打ちです
ミル打ちとは、ミルグレインと言われている小さな球体
を打ち込んだ模様で小さな粒が繋がった凹凸のデザイン。

出来合いの既製品のミル打ちのほとんどは機械彫りです
しかし私の作るミル打ちの指輪は、何と手打ちなんです!
ミルグレインの1粒1粒を手打ちで打ち込んでいきます。

指輪 ミル打ち

まずは、仮打ちで

1粒1粒のミルを手打ちで打ち込むのは技術が必要です
しかも、1ミリ以下の小さい球体なのでヘッドルーペを
頭に装着して作業の様子を拡大して打ち込んでいきます。

ミル鏨(ななこ鏨)と呼ばれる鏨(たがね)を使います
鏨の先端は半円に凹んでいて叩くとミルを打ち込めます。

まずは仮打ちで指輪の側面に1つ1つ浅く打ち込みます
最終的に浅く打った○印をハンマーで強く打ち込みます
ですので仮打ちは下書きのような重要な作業になります。

知らなくていいコト 指輪

ミル打ちの意味は千の粒

実は、ミル打ちには「千の粒」と言う意味もあります
永遠の幸せとか子宝とか子孫繁栄と言う意味があります。

言われてみれば・・・確かに・・・
ミル打ちは子孫繁栄の象徴である数の子と似ていますねw

しかしドラマ知らなくていいコトはお仕事系ヒューマン
ドラマなので子宝とか子孫繁栄とか関係ないみたいですw

工程に戻りますが、ミル打ちの1つ1つの位置と間隔を
揃えて仮打ちをしないと本番で打ち込むときに困ります
ヘッドルーペで1つ1つを確認しながら地道に入れます。

指輪 知らなくていいコト

最後の1粒がピッタリ入る

画像をよく見て下さい!指輪の側面に仮打ちをしていた
ミル打ちの○印がピッタリと指輪の側面に収まるんです!

もちろん最初に計算をして、この側面に必要なミル打ち
の大きさや数を、ある程度は弾きだしましたが計算通り
にいかないのも事実で(ミルの間隔によっても違う為)

最終的にミル打ちをピッタリと納めるには、熟練された
宝飾職人の技術と感覚が必要になるので手打ちで入れる
ミル打ちというのは大変難しいということなんですよね。

知らなくていいコト 結婚指輪

本番の本打ち

軽く印をしたミル打ちの○印に今度はハンマーを使って
鏨を強めに叩いて、ミルを深く入れて立体感を出します。

画像の半分がハンマーで入れた本番の本打ちのミルです
仮打ちのミルと比べると立体感が違うのが分かりますね。

本当は仮打ち無しで、いきなり本番でミルを強く叩いて
入れられれば時間短縮になって効率的なんだと思いますが
さすがに仮打ち無しで、いきなり本番は危険すぎますよね。

結婚指輪 知らなくていいコト

ミル打ちが完成

指輪の側面にミル打ちが綺麗に並んで打ち込めました!
ハンマーでミル鏨を強く叩くとミルがハッキリ出ますね。

ちなみにドラマ知らなくていいコトで使ったこの指輪は
両方の側面に同じだけミル打ちを入れておりますので、
結婚指輪で2本の場合は側面が4面もあるという事です。

流石に4面も同じ作業で仮打ちから始まって本番打ちと
なるとミル打ち作業だけで、かなりの手間がかかります。

内甲丸 作り方

指輪の付け心地を良くする

ジュエリーコウキの結婚指輪は付け心地が良いんです
結婚指輪に限らず、私が作る指輪は全て付け心地が抜群!

前の工程で指輪の表面の角を削り落として滑らかにして
指への当たりを優しくして、付け心地を良くしましたが
今度は、指輪の内側の角を削り落として滑らかにします。

内甲丸(うちこうまる)という形になるように削ります
内甲丸とは、指輪の内側が甲丸のように丸くなるように
滑らかにしながら削るので指と指輪がフィットします。

内甲丸 指輪

内甲丸のメリット

指輪の裏側を内甲丸にすることで付け心地が良くなって
指と指輪が吸い付くように優しくフィットをするんです

その理由は、指の形は楕円形なので楕円形に合うように
指輪の内側を同じ楕円形にすることでフィットをします
指を曲げても痛くないですし付けている感覚が最高です。

また、裏側が楕円形に丸まっているので水はけも良くて
水分がリングに溜まっても水がはけやすいのでGOODです

指輪をすると「指がふやける」というのが少なくなって
衛生的にも良いので子育て中でも安心して付けられます
もちろん誰がしても衛生的なのでお勧めですよね(^-^)

指輪 小さいダイヤ

ダイヤがドラマの中でポイントに?

ドラマで使うこの指輪は、幅が2.5ミリと華奢ですが
その2.5ミリの中に小さいダイヤを埋め込むデザイン。

リングの幅が2.5ミリということで入れられるダイヤ
の大きさも小さいですがドラマの制作者サイドがダイヤ
がドラマの中でもポイントになるのでダイヤを是非!と。

結婚指輪としてドラマの中で使いたいとの事だったので
ダイヤがポイントなら婚約指輪の間違いじゃないですか?

と尋ねてみたら結婚指輪という事なので、自分の作った
指輪がドラマでどんな使い方をされるのか気になりますw

ダイヤの石留め

ダイヤの石留め、伏せ込み

ダイヤモンドをプラチナリングに埋め込む方法は何通り
もありますが、今回は爪を使わずに埋め込む石留め方法
伏せ込みと言われている手法でレール留めともいいます。

ダイヤモンドのテーブル面までプラチナリングに入れて
鏨でダイヤの周りのプラチナを叩いて縁を作る手法です
イメージ的には、ダイヤを額縁で囲んで抑えるイメージ。

指輪からダイヤが飛び出ないし、爪も使っていないので
引っかかりもないので日常生活で安心して付けられます。

ドラマの中でどんな使い方をされるのか分かりませんが
もし女優さんがするとして引っ掛かりが出て指に傷とか
付けてしまったら洒落にならないんで伏せ込みにしました。

知らなくていいコト ダイヤの指輪

ダイヤの鑑定書

ドラマの中でダイヤモンドがポイントになるようで
ダイヤモンドのカラット数(ct)を聞かれたんです
一般的には小さいメレダイヤには鑑定書はありません。

2ミリ以下の小さいダイヤ=メレダイヤには鑑定書など
は作らないのですがドラマの中で鑑定書か鑑別書を作る
みたいでダイヤの正確なカラット数で作るらしいんです。

という事は、ドラマの中でこの指輪の鑑定書か鑑別書が
出てくると思うのですがそれは特例な事ですので実際は
2ミリ以下のダイヤは鑑定書が無いのでご理解ください。

※ジュエリーコウキで使っている全てのダイヤモンドは
トップランクで質が高くて美しいダイヤしか使いません
メレダイヤに鑑定書はありませんが品質はお約束致します。

指輪 傷消し

プラチナリングの傷を消します

ヤスリでプラチナリングを削る彫金作業でリング全面に
細かい小さな傷がプラチナリングに無数にありますので
耐水性の紙ヤスリで傷を徹底的に無くなるまで消します。

耐水性の紙ヤスリを使う理由は、水を含ませて擦る事で
研磨砂と水が混ざり合って傷の奥まで浸透していくので
傷の形や深さに関係なく、綺麗に傷を消す事ができます。

指輪 磨き方

シリコンポインターで更に磨く

耐水性の紙ヤスリで徹底的にキズを綺麗に無くしたら
次はシリコンポインターという研磨ゴムで磨き上げます
リュータ機という機材にセットして高速回転で磨きます。

というのもヤスリで削った彫金のヤスリ跡を消すために
耐水性の紙ヤスリで擦ってキズを消したのですが今度は
紙ヤスリで擦った細い髪の毛のような小傷を消すんです。

こうやって段階的に仕上げながら徐々に傷を小さくして
最終的には傷が完全に消えるまでプラチナを仕上げます。

指輪 光沢仕上げ

まだまだ磨きます

紙ヤスリからのシリコンポインターで仕上げましたが
シリコンポインターは2種類あって研磨用のゴム(茶)
そして磨き用のゴム(青)の順番で仕上げていきます。

とにかく段階的にプラチナから傷を消していくんです
磨けば磨くほどプラチナから傷が消えて光り出します。

しかし、光沢にはなってきましたがプラチナ特有の
鏡のように反射をするプラチナ面にはなっていません
次の工程で鏡のように反射をする鏡面仕上げにします。

指輪 鏡面仕上げ

ヘラ掛けで鏡面仕上げ

ヘラ掛けという磨きの作業をすると鏡面になります
今は、ヘラ掛けをしなくても機械で鏡面にすることが
出来ますが昔はヘラ掛けをしないと光りませんでした。

ちなみに私は機械に頼らず、ヘラ掛けで鏡面にします
ヘラ棒という棒をプラチナに押し当てて、プラチナの
面を潰すように磨いていくと締まって鏡面になります。

簡単に見えるかもしれませんが、実はかなり難しくて
プラチナの面を潰し過ぎると凹みや傷だらけになって
鏡面どころかボロボロになってしまう恐れがあります。

機械の発展でヘラ掛けをしない職人が増えていますが
手作業でするヘラ掛けは機械よりも鏡面が深いんです!

バフ仕上げ 指輪

最終仕上げ、バフ掛け

磨き作業が続いていましたが、これが最終仕上げです
バフという研磨布を使って高速回転で回して使います。

ヘラ掛けで鏡面になったプラチナの面を、バフ掛けで
がっつり磨き上げると鏡面に反射度が増して輝きます
鏡のように周りの風景が映り込むほど鏡面になります。

知らなくていいコト 指輪

知らなくていいコトで使った指輪が完成!

日本の伝統技法の鍛造で作る指輪は手間がかかります
鍛冶でプラチナを鍛錬して、ヤスリでプラチナを彫金
形が無かったプラチナが最終的に手作業のみで指輪に。

自画自賛ですがドラマで選ばれるだけの事はあります
そして、ドラマ制作のスタッフさんにも鍛造の指輪が
どうやって作られていくのかを詳しくお伝えしました。

【ドラマ制作のスタッフさんからのメールです】

池田様。
時間がない中、迅速な対応誠に有り難う御座います。

鍛造リングの工程を拝見する機会が
なかなかありませんのでとても勉強になります。

貴重なお写真有り難う御座います
出来上がりをスタッフ一同とても楽しみにしております。

知らなくていいコト ミル打ち

ドラマでは当店の指輪は出ますが
ジュエリーコウキは出ません(汗)

ドラマの重要な場面で、私が作った鍛造の結婚指輪が
使われるらしいのですが(内容は私も分からないんです)

その時に、ジュエリーショップで結婚指輪を購入する
シーンがあるということなのですが、当店ではなくて
架空のジュエリーショップが出るとの事なんです(汗)

私の自慢の鍛造の指輪を架空のジュエリーショップで
架空のショップ店員が売るなんてえええええええ(涙)
淋しいですけど当店は新潟ですもんね。仕方ないですw

ドラマのエンドロールのエンドクレジットには当店の
名前が出るとの事ですが、出来るなら私も出たかったw

実際に作った本人の姿を多くの人に知って欲しかった
鍛造の指輪を皆様に知って頂くために出たかったですw
という事で叶わない事なので私の画像を貼りつけます!

宝飾職人

遅くなりましたが、上の画像に写っている
職人がジュエリーコウキ2代目の池田です

ジュエリーコウキの代表取締役で宝飾職人になります
宝飾職人歴26年、父から鍛造技術を受け継ぎました
鍛造とは師匠から弟子へと受け継がれる伝統技法です。

難易度が高い技術、継承するまでに何十年もかかる為
鍛造を継承する宝飾職人は全国でも少なくなりました
本物の鍛造で指輪を作れる専門店は全国で極僅かです。

ちなみに全世界のジュエリーの中で、鍛造で作られた
ジュエリーは2~3%と言われるほどのシェア率です
それほど鍛造で作られら鍛造リングは少ないんですね。

今回は、日テレ連続ドラマ「知らなくていいコト」で
私、池田が手作りした本物の鍛造リングが登場します
これがきっかけとなって鍛造が広まって欲しいですね。

さて、ここまでは画像のみでお伝えしておりましたが
指輪を動画でも撮影しましたので是非、ご覧ください。

 

【ドラマで使用した指輪の詳細です】

○製造の方法 鍛造&彫金
○指輪の素材 プラチナ
○使用した石 ダイヤモンド(直径1.6ミリ)
○指輪の厚み 1.9ミリ
○指輪の幅  2.5ミリ
○デザイン  ミル打ち
○仕上げ方  鏡面仕上げ

知らなくていいコト 指輪のブランド

【こちらの指輪の正規販売店です】

ドラマで使用した指輪はジュエリーコウキの指輪です
私がデザインをして私が作った正真正銘の本物の指輪
こちらの記事でご紹介をした工程で1つ1つ作ります。

ジュエリーコウキで私が鍛造で作った指輪の裏側には
ジュエリーコウキのブランドマークの刻印があります。

ドラマの放送後に、恐らく類似品が出ると思いますが
デザインが似ていても類似品にはご注意くださいませ!

 

こちらからご購入をして頂ければ間違いなく本物です
下記のURLから当店のヤフーショップで購入できます

○指輪1本販売(ダイヤ入りのみ)
価格は13万円(消費税込み)
https://store.shopping.yahoo.co.jp/kouki/d033.html

知らなくていいコト リング

 

○結婚指輪2本販売(女性ダイヤ有り、男性ダイヤ無し)
価格は23万円(消費税込み)
https://store.shopping.yahoo.co.jp/kouki/003.html

知らなくていいコト 結婚指輪

 

※指輪のサイズが分からなくても安心してください
指のサイズを計るリングゲージをプレゼントします
ご購入希望のお客様のご住所宛てに発送いたします。

制作期間ですが、1つ1つ鍛造で作り上げますので
約2ヵ月の日数がかかります宜しくお願い致します。

それでは日テレ連続ドラマ「知らなくていいコト」
指輪がどの場面で登場するのか!お楽しみに(^-^)

指輪のお問い合わせやご依頼は→コチラ

 

メールやお電話でもご対応しております
○電話番号 0258-27-1771 10時~17時まで対応しています
○メールアドレス j_kouki_ring@yahoo.co.jp 24時間OK
〒940-2003 新潟県長岡市渡場町2-7 株式会社ジュエリーコウキ

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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
5パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法
熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧

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