刻印 結婚指輪 例 お洒落なレーザー刻印!日付と名前 以外も可能

作りの結婚指輪専門店、ジュエリーコウキです
二代目で宝飾職人の私、池田が書く指輪作り日記

多くの皆様に見て頂いて本当にありがとうございます!
ブログにコメントを頂いたり、お問い合わせを頂いたり

指輪作成やリフォームのご依頼を頂いて本当に感謝感激
他の宝石店では見ることの出来ない鍛造をしているので

全国各地から、お問い合わせやご依頼を頂いております
辛くても耐え続け伝統技法の鍛造を受け継いで良かった。

鍛造(たんぞう)とは、指輪の地金を鍛冶で鍛錬しながら
作るので鍛造と言って昔から伝わる伝統技法のことです。

 

代々受け継ぐ技なので全国でも一部の宝飾職人だけしか
鍛造は出来ないので今現在、鍛造は絶滅の危機なんです

職人育成に膨大な手間がかかるので職人がいないんです
私は職人歴31年で、気がつけばもう50歳というおっさんw

鍛造を多くの人に知ってほしくてブログを書いてます!
本日のブログも鍛造の結婚指輪をご紹介させて頂きます。

リングの地金を鍛えるのでプラチナでもゴールドでもOK
ご紹介をする結婚指輪はk18ygで作った鍛造の結婚指輪

k18yg=k18イエローゴールド

こちらが完成したk18イエローゴールドの結婚指輪です

幅広い平打ちリングに打ち出しという槌目を入れました
ハンマーで叩き上げてタガネという鋼で叩き上げました

叩いて出るこの独特な模様は、和紙のように美しいです
お客様のご指定で男女で結婚指輪の幅を変えてあります。

刻印 結婚指輪 例

【結婚指輪 おしゃれな刻印】

めちゃくちゃお洒落で、かっこいい結婚指輪ですよね!
おしゃれなのは見た目だけではなく刻印もおしゃれです。

見た目に超こだわったデザインですが最大のこだわりは
結婚指輪の内側にある刻印、国旗のデザインの刻印です。

今も凄く印象に残っていますがご依頼を頂いたお客様が
日本とブラジルのハーフの方という事で、それぞれの

母国になる日本とブラジルの国旗を入れたいとのご要望
ただ入れるだけではなくて男性と女性の指輪が重なると

日本とブラジルの国旗が重なるというLOVEなデザイン
こちらが2つの国旗をデザインしたオリジナル刻印です。

刻印 結婚指輪 例

国旗と地図のユニークな刻印

母国の国旗だけではなく、母国の地図も入っています
国旗と地図がうまく重なっているユニークな刻印です。

刻印のデザインがとってもお洒落で可愛く見えます!
指輪の裏側に絵を書いたかのようなデザインですよね。

こちらの刻印はレーザー刻印という技術を使ったもの
レーザーで彫るので細いラインや複雑なラインもOK!
ただ普通の刻印とは別物なので別途費用がかかります。

それでは、こちらのk18ygの結婚指輪が出来るまでを
記事に書いていきますので完成までご覧ください(^-^)

結婚指輪を作るのに必要な
ゴールドを計算して溶かす

刻印 結婚指輪 例

結婚指輪=ペアリングなので2本のリングを作るのに
必要となるゴールドを計算して溶解(ようかい)します

リングの幅、厚み、2本分のリングのサイズが必要です
溶解皿にk18ygを乗せて、酸素バーナーの炎で溶かします

k18が溶ける温度、融点は900℃弱なので炎を調節します
あまり強すぎる炎だと金が枯れて駄目になるので要注意!

金を溶かすときは、各種バーナーがあるので便利ですが
昔の宝飾職人さんは炭で金を溶かしていたと聞きました

本当かどうか分かりませんが時間がかかりそうですよね。

刻印 結婚指輪 例

金の鍛錬、鍛造リングを作る

鍛造リングは、地金(プラチナや金)を鍛えてリングを
造るから鍛造リングと呼ばれていますが、実際にやり方

を知っている人は少ないので鍛造のやり方を説明します
金床という鍛冶専用の鉄板台に、溶かした金を乗せます

ヤットコという掴む道具で金をしっかり掴んで固定して
大き目のハンマーで金を何度もじっくりと叩き上げます。

刻印 結婚指輪 例

鍛造リング=密度が濃いリング

金をハンマーで繰り返して叩き上げて鍛錬をすることで
金に含まれた微量な空気(スと呼ぶ)が放出していきます

スが巣穴の原因や、ひび割れ、強度の弱さに繋がります
そこで、金をハンマーで何度も叩いて金を締め上げると

スが放出されると同時に粒子も整って締まっていきます
そして金の密度がぐんぐん増して上がっていくんですね。

鍛造リングは、密度が増した濃いリングということです
金を鍛えていたのは密度を上げて強くする為なんですね。

刻印 結婚指輪 例

鍛造リングは変形しにくい
キズなどのダメージに強い

鍛錬で鍛えた金は、密度が増して頑丈に育っています
出来合いの既製品リングよりも何倍も頑丈なんですよ。

リングが変形しにくくて曲がりにくい特徴があるのと
ダメージにも強くてキズや凹みが付きにくいんですね

それが鍛造リングの最大のメリットという事なんです。

鍛冶作業の流れですが、金槌で叩きながら伸ばします
結婚指輪の幅と厚みとサイズを考えながら伸ばします。

刻印 結婚指輪 例

メンズ&レディース 異なるリング幅

メンズ ゴールドリング&レディース ゴールドリング
打ち出しのデザインは同じですが指輪の幅が違います。

ここまで鍛冶でメンズリングの幅と厚みになるように
ハンマーで叩いて金を伸ばしていましたが次の工程は

2枚にカットをしてレディースのリングの幅にします。

刻印 結婚指輪 例

メンズリングの幅の広さ 6.5mm
レディースリングの幅は 5.5mm

男女のリング幅が1mmの違いがありますので縮めます

メンズリングの幅は6.5mmになっているのでそのまま
レディースリングの方だけ側面を叩いて幅を潰します。

どちらの結婚指輪の幅も一般的な結婚指輪に比べると
けっこう太くて幅広いので、かっこいい結婚指輪です

ちなみに、一般的によくある結婚指輪の平均的な幅は
2.5mmから3.5mmくらいが1番多く出回っています

今、手作りをしている結婚指輪は倍くらいの幅ですね。

結婚指輪 刻印

指輪の裏側にk18とjkの刻印を打ち込む

指輪の裏側(内側)になる面を決めて刻印を入れます

ここで入れる刻印というのは記事の冒頭で紹介をした
ブラジルと日本の国旗&地図ではなくて証明刻印です。

指輪の素材が18金なのでk18を証明するk18の刻印と
ジュエリーコウキで手作りをした証明のjkの刻印です。

ちなみにですが日本とブラジルの国旗&地図の刻印は
結婚指輪が全て完成した後にレーザーで刻印をします

k18とjk 刻印は”押し刻印”といい叩いて打ち込みます。

刻印 結婚指輪 例

金の板をリングに丸める

いよいよ金の板が金のリング、ゴールドリングに!
ここまで幅広い地金板を丸めるのは一苦労なんですが

丸棒という道具と木製の木槌を使って丸めていきます
鉄製のハンマー、金槌でもいいのですがインパクト力

が強いので金板にキズや凹みがでるので木槌がベスト
丸棒に金板を巻き付ける要領で丸く丸めていきます。

金の板をリング状に丸めると繋ぎ目がでてきますので
繋ぎ目に隙間が出ないようにピッタリと合わせます。

刻印 結婚指輪 例

ファイヤアアアアアアー!!

金の指輪 ロウ付け
黒く変色したら硫酸水

指輪の形になったk18ygの繋ぎ目を溶接で溶かします

ロウ地金という金を繋ぎ目に挟んで溶かして繋げます
地金を溶接する事をロウ付け(ろうずけ)といいます。

k18ygに限らず、金は火を当てると黒く変色をします
これは酸化膜といって金が酸化している状態なんです。

しかし安心して下さい!金の外側だけ黒くなっていて
硫酸水に黒くなった金の指輪を入れると元に戻ります。

この作業は黒くなった金の指輪に火を当てて硫酸水に
入れるので硫酸水が熱でバシュー!と跳ね上がるので
気を付けて作業をします(硫酸が飛び散るという事)

刻印 結婚指輪 例

指輪を完璧な真円にしてサイズを伸ばす

ロウ付けが完了すれば完全なリングの出来上がりです

しかし丸棒で丸めただけなので真円ではないんですね
綺麗な真円にするには、丸棒に入れて金槌で叩きます。

さっきは木槌を使いましたが、今度は鉄製の金槌です

金槌のほうがインパクト力があるので真円になります
そのままお客様指定サイズ近くまで叩いて伸ばします。

指定サイズの近くまで伸ばすという事がポイントです

これから鏨(たがね)で叩く作業が始まりますので、
鏨で叩いてもサイズが少し伸びるという事なんですね。

刻印 結婚指輪 例

鏨(たがね)で金の指輪を叩く

金槌で指輪を叩いて、真円にしながらサイズを伸ばす
そうする事でリング全体に鎚目(つちめ)が入ります。

鎚目とは、金槌(玄翁やハンマー)で叩いた模様です
普通に叩くだけではなくて、バランスを考えた模様に

なるように叩いて模様を揃えることがポイントです
これから鏨で叩くので、鏨の打ち出し模様が綺麗に

出るように(見えるように)その下地として金槌で
叩いて鎚目模様を、金の指輪に敷き詰めた感じです。

刻印 結婚指輪 例

鏨は使いやすいようにオリジナルで制作

鏨とは鋼でできた道具なのですが、これは私が自分で
使いやすいように作ったオリジナルのタガネなんです

宝飾職人は自作でオリジナル鏨を作る人が多いんです
タガネの作り方は、鋼をハンマーで叩いて伸ばして

削って形を作り磨いて火で焼いて仕上げるという工程
刀を作っているような工程で鍛造と同じ流れなんです

タガネの先端の形や強度で叩いた時の模様が違います

タガネの先端を指輪に当てて金槌でタガネを叩きます
リングに鏨で叩いた跡がでる打ち出し模様になります。

刻印 結婚指輪 例

重ねて打ち込むことで槌目に深みが出る

何度も何度も繰り返して、槌目を重ねると変化します
打ち出し跡が重なり合って奥行というか深みが出ます。

打ち出し模様は、タガネの叩く位置や向き、角度など
他にも、金槌でタガネを叩く力加減で変わってきます

偶然が重なり合って出来る模様なので偶然の産物です。

よくお客様から言われる打ち出した槌目の特徴ですが
和紙のように見えて繊細なのに凄く力強さを感じます

作り手の私も同じように考えて考案したデザインです
お客様に同じようなイメージが伝わり嬉しかったです!

刻印 結婚指輪 例

結婚指輪の幅を削って指定に合わせる

打ち出しを入れたら次は、結婚指輪の幅を合わせます
男性が6.5mm 女性が5.5mm になるように削ります。

k18リングの両方の側面をヤスリで削って合わせます
擦り板という板にリングを固定してヤスリで削ります。

結婚指輪の表面は既に、打ち出しが完成しているので
ヤスリが当たらないよう注意しながら側面を削ります。

刻印 結婚指輪 例

指輪の角落とし

こちらの結婚指輪は、平打ちリングがベースの形です
平打ちリングはどうしても角が出やすいので痛いです。

そして指輪の側面をヤスリで削るとバリという鋭利な
角も出てくるので、余計に角を落とす必要性が出ます。

実際に作りながら指に指輪を入れてみて、角の角度を
指で触れながら痛くならないよう角を削り落とします

平打ちリングは角がポイントなので削り過ぎは要注意!

刻印 結婚指輪 例

つけ心地の良い結婚指輪が最大のポイント

日常生活で長くする結婚指輪は付け心地がポイント!
しかも幅広い指輪となれば、付け心地が更に重要です

リング幅が広ければ裏側の面積も広くなるということ
つけ心地を良くするためには指輪の裏側を丸くします

裏側の角を削り落としながら全体を滑らかに丸くして
内甲丸(うちこうまる)という楕円形に内側をします。

刻印 結婚指輪 例

指輪を内甲丸にするメリット

結婚指輪に限らず、リング全般に同じことが言えます
裏側を内甲丸にすることでメリットが多々あるんです。

○裏側が丸いので、指を曲げても痛くありません
○裏側が丸いので、きつい締め付け感がありません
○裏側が丸いので、水や汗などの水はけが良いです

主にこの3点が内甲丸の大きいメリットです
この他にも、細かいメリットは沢山あります

例えば水はけが良いので、皮膚がかぶれにくい
皮膚がふやけにくい、それらの事から衛生的に良い

基本的に付け心地の良さを感じるのが最大のメリット。

刻印 結婚指輪 例

結婚指輪のサイドをマット加工

一般的な結婚指輪は、光った光沢仕上げが普通ですし
指輪のサイド(側面)は光っているのが普通ですよね。

しかし、手作りをしている結婚指輪はサイドがマット
しかも、ダイヤ付き先端工具でマット仕上げをします

ダイヤが含まれているので削るとキラキラ反射します
k18ygを光沢ではなくダイヤで仕上げるとキラキラと

ダイヤモンドダストのように細かく反射するんです
隠れたお洒落というか、側面までこだわっております。

リング表面の打ち出し模様を、艶消しに仕上げるので
それに合わせるためにダイヤでマット加工をしました

普通の艶消しでもOKですが側面を強調した仕上げです。

刻印 結婚指輪 例

シリコンポインターで滑らかに

シリコンポインター(研磨ゴム)で滑らかに仕上げます
高速回転させてk18ygを磨いて滑らかにしていきます。

こちらの作業はk18ygを光沢に光らせる部分にします
荒い研磨ゴムから滑らかな磨きゴムに変えて使います

表面の打ち出しは艶消し、側面はマットなので不要です。

刻印 結婚指輪 例

バフ掛けでk18を鏡面に磨く

バフ掛けという研磨布を高速回転させてk18を磨きます
こちらも結婚指輪の裏側だけで良いので他は大丈夫です。

何回も磨き上げることでk18が光沢から鏡面になります
鏡のように反射度が増して映り込むので鏡面仕上げです。

今回の結婚指輪はマット仕上げをメインに使いましたが
同じように磨いていけば打ち出しを光沢にする事も可能。

結婚指輪 k18 幅広

鍛造k18イエローゴールドの結婚指輪の完成

男性も女性も結婚指輪としては幅広いのでお洒落ですね
この後に、レーザー刻印で裏側に国旗と地図を入れます。

結婚指輪=細いというイメージは一昔前のイメージで
今は結婚指輪の幅も様々で好みで何でもOKの時代です!

もちろん細いものも人気がありますし人それぞれです

当店の場合は、太い結婚指輪に人気が集中しています
広い指輪を作るのが得意なので自然とそうなりましたw

刻印 結婚指輪 例

結婚指輪の内側にレーザー刻印を入れる
日本とブラジルの国旗と地図の刻印です

ピカピカの鏡面になった結婚指輪の裏側にレーザーで
日本の国旗と地図、ブラジルの国旗と地図を入れます。

男女2本のリングを重ねると2つの模様が完成します

2本のリングで国旗も地図も半分づつ入っております
母国を愛する気持ちが、素敵で魅力的な刻印です(^-^)

※定番の刻印なら無料でリングに入れられます
例えばアルファベットや数字が当てはまります

レーザー刻印の場合、専門業者に外注になるので
結婚指輪の他にレーザー刻印の代金がかかります
その代わり、どんな文字や模様でも入れられます。

結婚指輪 刻印 おしゃれ

k18イエローゴールド
幅広い結婚指輪の詳細

○製造方法 鍛造(たんぞう)
○使用地金 k18イエローゴールド(k18)
○指輪の幅 女性5.5mm 男性6.5mm
○指輪の厚 2本ともに1.8mm
○仕上げ方 マット仕上げ(内側は鏡面仕上げ)
○デザイン 打ち出し・裏には国旗と地図の刻印

おしゃれな刻印 指輪の内側に入ります

結婚指輪 刻印 おしゃれ

最後に結婚指輪の手作りのご依頼を頂いた
お客様からのお手紙をご紹介いたします(^-^)

なんと神奈川県のお客様からのご依頼だったんです

ネットでジュエリーコウキを探して見つけて頂いて
ご依頼を頂きまして本当にありがとう御座いました!

===========お客様の声============

届きました!!!

ものすごく綺麗で、、、
感動しています!ありがとうございます!

でも本当に泣けるほど綺麗です(;_;)

母も一緒にいたのですが普通のと全然違う!!!
とびっくりしてました笑

本当に違いすぎるので、
その辺のブランドのでなくてよかったと心底思います!
ありがとうございました^^

=============================

鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
1パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法

熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧

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