手作り結婚指輪の専門店、ジュエリーコウキ
鍛造という伝統技法で指輪を手作り致します
鍛造(たんぞう)とは、日本の伝統技法の1つです
鍛えて造るという文字通りに鍛えて指輪を作ります
伝統技術なので鍛造を継承した職人しか作れません。
金床という鍛冶台に指輪の元になる地金を乗せて
ハンマーでカンカン叩く鍛冶作業で作り上げます!
本物の鍛造を継承している工房は全国で極僅かです。
こんにちわ(゚Д゚)ノ
ジュエリーコウキの2代目で宝飾職人の池田です
宝飾職人歴29年で先代から鍛造を受け継ぎました
私、池田が工房で1つ1つ指輪を手作りしています。
本日は k24純金の結婚指輪をご紹介します
純金の結婚指輪がどうやって作られていくのか?
出来合いの既製品ではなくて、伝統技術の鍛造で
作りあげる純金の結婚指輪の制作工程はレアです!
市場で約1%しかないと言われている純金の鍛造
なぜ稀少なのか記事を読んで頂ければ分かります。
結婚指輪 純金で手作り
結婚指輪の素材で1番多いのがプラチナになります
次に多い素材が k18のイエローゴールドになります。
k24の純金が素材の結婚指輪はほとんどありません
その理由は純金が柔らかすぎて指輪に向かないため
指輪が歪むし傷や凹みが付くので指輪に向きません。
k24の純金には不純物が入っていないので柔らかく
k18になるとシルバーや銅などが含まれるので硬く
指輪が歪みにくく傷や凹みも付きにくくなります。
という事は、結婚指輪を純金で作るということは
純金の柔らかさを強く丈夫にする必要があります
どうすればいいのか?その答えが「鍛造で作る」
まずは鍛造で手作りした結婚指輪をご覧下さい!
鍛造と槌目のk24結婚指輪
一般的にk24の純金リングといえばピカピカに光った
光沢の仕上げ方が圧倒的に多くて今も昔も定番で多い
仕上げですが、私が今回ご紹介をする純金は違います。
槌目という模様で、ハンマーで叩いた打撃跡の凹凸を
整えながら模様にしたのが槌目という模様になります。
ハンマーで叩いて打ち込んで作る模様なので全く同じ
模様は存在しない唯一無二の模様で日本伝統技術です
鍛造も槌目も日本伝統技術という和を愛したデザイン。
ハンマーで叩いた出すナチュラルな凹凸と色ですので
光沢でなくナチュラルな艶消しのような面になります
光沢の純金も素敵ですが槌目の純金も奥深くなります!
鍛造ブランドのジュエリーコウキ
工房で純金の結婚指輪を作ります
画像でご紹介をした鍛造で手作りする純金の結婚指輪
鍛冶と金物の町で有名な新潟県にある鍛造ブランドの
ジュエリーコウキが作る鍛造の結婚指輪の制作工程!
新潟県長岡市にある工房で1つ1つ作っていますので
その工程をこれから詳しくアップしていきたいと思い
ますので記事の最後まで宜しくお願い致します(^-^)
【24金 結婚指輪の作り方】
結婚指輪を作る為に必要になる
純金を計算して割り出し溶かす
まず、これから鍛造で手作りをする結婚指輪に必要と
なる純金を計算して割り出して溶かして塊にします
溶かす作業のことを溶解(ようかい)すると言います。
もともとk24の純金は地金メーカーが発行をしていて
プレートの板状になっているので溶かして塊にします。
純金の融点は1064℃
地金がドロドロに溶ける温度のことを融点といいます
k24の純金がドロドロに溶ける融点は何と1064℃です
ということはこれ以上の火力で溶かす必要があります。
地金を溶かす溶解皿に、k24のプレートを折り曲げて
入れてバーナーの炎でドロドロに溶かして塊にします。
k24のプレートを折り曲げる理由は溶解皿に入らない
ので折り曲げて入るようにしたという単純な理由です。
純金の結婚指輪の通販
ジュエリーコウキは純金の結婚指輪を通販してますが
全てこの鍛造という製法で純金の結婚指輪を作ります。
出来合いの既製品の通販で純金の結婚指輪を販売する
店もよくありますが、ほぼ鋳造という機械生産で作る
大量生産です(鋳造の市場規模は99%以上なんです)
鍛造で純金の結婚指輪を作る専門店は全国で極一部で
鍛造の純金の結婚指輪の市場規模は1%以下の少なさ
なので希少価値が高く世界で注目されている製法です。
純金リング 作り方
純金の指輪、純金リングの作り方を詳しく書きます!
当店は日本の伝統技術の鍛造で指輪を作る専門店です
k24の純金リングも当然ですが鍛造で作っていきます。
鍛造(たんぞう)とは、鍛えて造るという意味なので
早速、純金を鍛える鍛冶から指輪作りが始まります
溶かして塊になった純金を金床(かなどこ)の上に
置いてハンマーでガンガン叩いて鍛錬をしていきます。
地金を鍛える事を「締める」とも言います
鍛冶台の金床の上に乗せた純金をハンマーで叩き上げ
純金を鍛錬することを締める(〆る)とも表現します。
文字の通りに、地金を叩いて締めていくのが理由です
地金を鍛錬するということは地金を締めるということ。
万遍なく純金を叩いて締め上げられるように四面から
ハンマーで叩いていくことで万遍なく鍛錬ができます。
純金の密度を上げるのが目的
純金を叩き上げて締め上げて鍛えぬく理由は、純金の
密度を極限まで上げて密度を濃くすることが目的です。
柔らかい純金も締め続けて鍛え続けると密度が増して
頑丈になってくるので指輪として使えるようになります。
ちなみに出来合いの既製品の純金製品の場合は機械で
制作をするので純金の密度はそのままで柔らかいです。
鍛造のメカニズム
純金をハンマーで叩いて締め続けると密度が増します
そのメカニズムは純金に関わらずプラチナも同じです。
地金中に微粒な空気が含まれているのが普通なんです
微粒な空気でも地金内に入っていれば弱くなります
巣穴の原因にもなるので地金の外に放出をさせます。
ハンマーで何度も叩いて締めて炎で焼きなましをして
更にハンマーで叩く、この作業の流れを繰り返す事で
地金が締まって空気が抜け、粒子が絞まって整います。
純金に含まれた微量な空気が抜けて純金の粒子が整い
締まる事で純金の密度が増して強くなるという仕組み。
純金は柔らかいが
鍛えれば強くなる!
基本的に純金は不純物が含まれていないので柔らかく
指輪には向いていないのですが(だから少ないんです)
鍛冶作業で鍛錬をして締め続けて密度を増していけば
何もしていない状態の純金より必ず頑丈になるんです。
と言っても、元が純金ですのでいくら頑丈でも曲がる
時は曲がりますし傷や凹みも付きますが何もしてない
純金より何倍も強くなっているので指輪でも使えます。
鍛えた証「しなり」
上の画像を見ると分かりますが純金がしなっています
この「しなり」は鍛冶で鍛えた時に出る「しなやかさ」
純金だけではなくプラチナもそうなのですが鍛えれば
しなりが出てきて、これが地金の粘り強さになります!
鍛造は地金を強く頑丈にするだけではなく、粘り強さ
も出てくるのでリングの変形や歪みに強くなるんです。
分かりやすく説明すると、ただ硬いだけだと折れます
しかし粘り強さがあれば折れずに「しなる」んです
刀もそうなんですが「しなり」で折れにくくなります。
結婚指輪のサイズに合わせる
今、手作りをしている純金の結婚指輪の幅は3ミリで
指輪の厚みは2.1ミリです(普通の指輪より肉厚です)
そして、結婚指輪は2本のペアリングになりますので
1本1本のリングのサイズの長さが必要になります。
という事は、鍛冶作業をしながら結婚指輪の幅と厚みと
2本分の結婚指輪に必要なサイズの長さを出しています
最終的にこのようになるようにして鍛冶をしていました。
1枚のk24の板を 2枚のk24の板へ
鍛冶で鍛錬して伸ばした1枚のk24の板を2枚にします
男性用の指輪のサイズ、女性用の指輪のサイズ、2本の
結婚指輪に必要なサイズの長さに合わせてカットします。
ヤットコというペンチのような工具でk24の板を掴んで
すり板にk24を固定して糸ノコギリでk24をカットします。
リングサイズに必要な長さ
ちなみに指輪のサイズ10号だった場合に必要な長さは
約55ミリになるので、単純に男女共に10号の場合は
約110ミリのk24の板の長さが必要という事になります。
ただ、実際には女性用の指輪よりも男性用の指輪の方が
サイズが大きいですし、サイズもバラバラになるので
k24の板の必要な長さはサイズによって全て違ってきます。
純金の刻印を打ち込む
2枚にカットをしたk24の板に2つの刻印を打ち込みます
1つめは、リングの材質(k24)を証明する純金の刻印と
2つめは、ジュエリーコウキで鍛造で作った証明となる
ジュエリーコウキの頭文字を取ったjkマークの刻印です
k24の板から k24のリングへ
刻印を打ち込んだk24の板をリングの形に丸めていきます
地金板からリングへの丸め方は職人によって千差万別です
ヤットコなどで地金板を掴んで、丸く丸める職人もいれば
芯棒(丸棒)などの丸型の道具を使って丸める職人もいます
私は後者、芯棒と木槌を使ってリング状に丸めていきます。
芯棒(丸棒)を使うと綺麗な形に
芯棒(丸棒)と木槌を使うとリングの形が綺麗になります
というのも芯棒(丸棒)が真円なので綺麗になるんですよ。
ヤットコなどで地金板を掴んで、強引に曲げて丸めると
歪んだリングになりますし(金属疲労の懸念が残ります)
ヤットコで掴んだ傷や凹みが地金に残るので嫌なんです。
芯棒(丸棒)と木槌を使った丸め方は技術が必要なんです
芯棒に地金板を当てて巻き付ける要領で木槌で叩きます
木槌を使う理由は、純金に傷や凹みが付かない為ですね。
純金リングの溶接、それは共付け
板がリングの形になったら繋ぎ目を溶接作業を行います
一般的には、ロウ付け(ろうづけ)という溶接をしますが
ロウ付けはリング本体の地金が溶けないように本体より
融点が低い溶けやすいロウ地金を使って溶接をしますが、
鍛造の純金リングの場合は違います!共付けするんです
共付け(ともづけ)とは、リング本体と同じ融点の地金を
使って溶かすという難易度が物凄く高い溶接となります。
ちなみに純金リングの本体は当然ですはk24の純金です
という事は本体と同じ純金を薄く伸ばしリングの繋ぎ目
に純金を挟んで本体もロウも同時に溶かして融合します。
指輪のフォルムを叩き出す
共付けが終われば繋ぎ目のない完全なリングになります
純金リングが出来上がりましたので形を作っていきます。
ハンマーを使い純金リングを叩いてフォルムを出します
指輪のフォルムは甲丸の形なので叩いて丸めていきます。
リングの形に丸めた時点では真っ平な平打ちリングです
平打ちリングの角をハンマーで叩いて落として丸めます。
鎚起の技術を駆使して作る
私、池田は宝飾職人歴27年のベテランで経験豊富です
この27年間、死に物狂いで鍛造の修業をしてきました
指輪作りは他の宝飾職人さんに負けない自信があります。
基本的に日本伝統技術の鍛造は金槌を多用して作ります
金槌(ハンマー)で叩く鍛冶の技術は相当な自信があって
金槌だけで指輪のフォルムを作ることができるプロです。
鎚起(ついき)という技術を応用して甲丸を作り上げます
鎚起銅器という金槌で銅板を叩いて食器を作る技術です
これを応用して指輪の形を作っていくという匠の技です。
鎚起の槌目は唯一無二です
金槌で叩いて作る模様のことを槌目(つちめ)と言います
ハンマーの打痕で作り上げる模様で日本の伝統模様です。
ハンマーで叩けば打痕は誰でも出せますが、槌目模様を
美しく繊細に作るには職人の技術が相当必要になります。
例えば槌目の配置、槌目の大きさ、槌目のバランスなど
ハンマーを打ち付ける力加減も槌目に影響してきます
これらが一致をすると美しいバランスのよい槌目模様に
なって同じ模様がない唯一無二の槌目模様になります
鎚起で指輪の形を作って更に槌目も入れていくんですね。
リングの幅を揃える
鎚起技術を駆使してハンマーで指輪を叩きまくったので
指輪の幅が広がって太くなっているので削り合わせます。
3ミリ幅の純金リングになるように側面を削り合わせて
いきますがバランスよく両方の側面を同じだけヤスリで
削らないと甲丸の丸さの角度が変わるので要注意です!
指輪の両方の側面を同じだけヤスリで削っていきながら
3ミリ幅にして甲丸の山の丸さのバランスを合わせます
片側だけ削り過ぎると甲丸の山の角度が変わります(汗)
結婚指輪の付け心地を良くする
結婚指輪は付け心地がとても重要になってくる指輪です
日常生活で毎日付ける指輪なので本当に重要になります。
いくらデザインが良くても付け心地が悪いとストレスが
溜まって、結婚指輪をするのが嫌になってくるからです
デザインも重要ですが、それ以上に付け心地が大事です。
指輪の付け心地を良くするには、指輪の内側を滑らかに
丸く削って指と指輪が優しくフィットするようにします
指輪のフォルムが甲丸のように内側も丸く甲丸にします。
内甲丸の作り方
指輪の内側を甲丸のように丸くする事を内甲丸と言って
指の形に1番合う形、それが楕円形の内甲丸なんですね。
指輪の表面をハンマーで叩いて、丸い甲丸にしましたが
指輪の内側を丸くする時は、ヤスリで指輪の内側の角を
段階的に削り落としながら楕円の丸みを出していきます。
リングの中を内甲丸にするメリット
上の画像をご覧ください!この形が内甲丸と言います
指とリングが1番優しく触れ合う相性の良い楕円形です。
リングの内側を内甲丸にする事でメリットが大きいです
例えば指を曲げても締め付け感がなく違和感がないので
痛くないですし、結婚指輪の脱着もスムーズに感じます。
また、内側が楕円形に丸まって滑らかなので汗や水分が
リング内に入っても水はけが良いので衛生的になります
締め付け感のある指輪をしていると指が「ふやけます」
リングの内側が平だと更に水はけが悪く「ふやけます」
内甲丸だと「指がふやける」のがとても少なくなります。
k24 純金の結婚指輪が完成!
手間がかかりましたが、これが鍛造の指輪です(^-^)
純金を使った結婚指輪はこうして形になっていきます。
槌目の細かい模様が繊細なのに力強く感じますよね
ハンマーで叩いて打ち付けたナチュラルなカラーです
機械生産と違った温かさ温もりを感じられるのが魅力。
ちなみに鍛造で作る純金の結婚指輪はとても珍しくて
ジュエリー全体の市場規模の約1%と言われています。
その理由は純金を鍛造で作れる鍛造技術を受け継いだ
宝飾職人と、その技術に対応できる道具と専門設備が
なければ存在しない特別な指輪というのが理由です!
おそらくこのページを見ている方は、純金の結婚指輪
を探して検索して当店に辿り着いたんだと思います!
それほど鍛造で作る純金の結婚指輪は珍しいんですね。
純金の結婚指輪の詳細
○製造方法 鍛造(たんぞう)彫金(ちょうきん)
○使用地金 k24(純金)
○指輪の幅 3ミリ
○指輪の厚 2.1ミリ
○デザイン 鎚起の甲丸
○仕上げ方 槌目模様
純金の結婚指輪は、当店自慢の日本の伝統技法の1つ
鍛造製法に超こだわって1つ1つ手作りをしています。
頑丈でリングが変形しにくくて日常生活でも安心して
着ける事ができますし叩き出した槌目は使い込むほど
生活で付く傷や凹みが味になっていくので魅力的です。
純金の結婚指輪は金属アレルギーの
方でも安心して付けられる指輪です
最近は、金属アレルギーの方が増えているのですが
金属アレルギーは地金に含まれた不純物に反応します。
指輪に含まれている金属アレルギーに反応をするのは
代表的なもので銅、銀、パラジウムなどが多いんです。
そこで不純物が含まれていない純金を使ってリングを
作れば金属アレルギーの方でも安心して付けられます。
金属アレルギーの方は、躊躇をしてステンレスなどを
選ぶ方が多いですが地金価値の高い純金がお勧めです!
お仕事のお問い合わせやご依頼は→コチラ
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ネット販売→ジュエリーコウキ ヤフーショップ
メールやお電話でもご対応しております
○電話番号 0258-27-1771 10時~16時まで対応しています
○メールアドレス j_kouki_ring@yahoo.co.jp 24時間OK
〒940-2003 新潟県長岡市渡場町2-7 株式会社ジュエリーコウキ
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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
1パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです
その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法
熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為
伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います
指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。
お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。
結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧
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