エタニティリングのサイズ直し | 宝飾職人が教えるサイズ直しのやり方

指輪の手作り専門店、ジュエリーコウキといいます
当店2代目で宝飾職人歴25年の私が書くブログです。

普通の手作りとは違って鍛造(たんぞう)という伝統技法で
指輪を制作販売をしているジュエリーショップになります。

鍛造とは昔から伝わる伝統技法、指輪の素材となる地金を
ハンマーで叩いて締めての鍛冶で鍛錬しながら作る製法で
地金を鍛錬することで密度が増して指輪が強くなるんです。

密度が増した指輪は粘り強くなるので変形に強いという事
また衝撃にも強いのでキズや凹みにも強くなる最強の指輪
全国で一部の専門店しか鍛造リングは作る事ができません。

宝飾職人

本題ですが、よくあるお問い合わせでエタニティリングは
サイズ直しって可能ですか?不可能ですか?というお話し
がよくありますので、その件についてを書かせて頂きます。

当店は鍛造リング専門店ということで専用の工房があって
指輪を作る設備が整っているので修理にも対応しています。

例えば1番多い修理は、指輪のサイズ直しが圧倒的に多く
次に、ネックレスが切れたから直してほしいというご依頼
リフォームも対応している宝飾職人在住の宝石店なんです。

 

本題に戻りますが、

エタニティリングのサイズ直しは、
出来るのか?出来ないのか?どっち!

この件に関して気になっている人って結構多いと思います。
と言いますか、エタニティリングはサイズ直しが出来ると
思っている人が多いのですが実はそうでもないんです(汗)

エタニティリングは人気なので、作る機会がかなり多くて
(実際に今もハーフエタニティリングを制作中です)
指輪のサイズ直しは大丈夫ですよね?と聞かれたりします。

その時は、エタニティリングの構造や、作り方をお客様に
ご説明をしてお客様がご理解をしてからご依頼を頂きます。

エタニティリング 画像

ハーフエタニティリングはサイズ直し可能
フルエタニティリングはサイズ直し不可能

結婚指輪がエタニティリングの場合は、指のサイズが
年月によって変わる可能性が大きいので注意が必要です。

ハーフエタニティリングはサイズ直しが出来るというのに
どうしてフルエタニティリングはサイズ直しが出来ない?
その理由はエタニティリングの構造上の問題になるんです。

サイズ直しがとっても難しいフルエタニティリングですが
もちろんご要望があれば、当店でもフルエタニティリング
を制作していますがサイズ直しが難しいと確実に伝えます。

まずはエタニティリングを検討中の方はこの記事の内容を
読んでいただいて、何故サイズ直しが難しいかを理解して
頂ければ失敗は防げるのではないかと思うので書きました。

1391753569242623878

エタニティリングのタイプは
大きく分けて2種類あります

● フルエタニティリング
● ハーフエタニティリング

どちらの指輪も人気ですので、聞いた事があると思います。

まずフルエタニティリングは、リング全面にぐるっと一周
ダイヤモンドが繋がって入っているので、基本的にはどの
お店で購入してもこのタイプはサイズ直しが難しいんです。

エタニティリングの画像を見て想像が出来るかと思います
ダイヤがリングの全面に入っていますので、サイズ直しを
する部分のスペースがないのが1番の原因になっています。

フルエタニティリング 画像

一般的に指輪のサイズを伸ばす場合は、プラチナを切って
伸ばす分のプラチナをリングに挟み込んで溶接して伸ばし
逆にサイズを縮める時はプラチナを縮める分だけ切ります。

ロウ付けという溶接作業をする時にダイヤが周辺にあると
炎でダイヤが焼けるので、炎を溶接個所に当てられません。

そのような理由から周辺のダイヤを外す事になるのですが
ダイヤモンドにガッチリと留まった爪を起こすと必然的に
金属疲労というダメージが細い爪に蓄積されてしまいます。

また、ダメージが少ないレーザー溶接なら石を外さないで
溶接が出来るにはできますが、他の問題点もあるんです
下の写真をご覧ください(エタニティリングの制作風景)

1391753353799188503

エタニティリングを切るという事は
ダイヤの石枠と、爪も切る事になる。

問題点とは、指輪のサイズを1号伸ばすのに(縮めるのに)
約1ミリ分の地金のスペースが絶対に必要になってきます。

という事は、ダイヤの大きさが2ミリと決まっている場合
バランスを考えると1ミリだけ切ることが出来ませんので
ダイヤに合わせて2ミリ分を切るしか出来ないんです(汗)

ダイヤの枠が2ミリと決まっていたら1ミリが切れません
という事は2ミリのダイヤの場合は2号単位しか無理です。

ダイヤの大きさは様々なので、数字で割り切れる大きさが
めちゃくちゃ少ないのでそこも難しい要因の1つなんです。

エタニティリングの石枠

参考までにエタニティリングに合わせた
ダイヤ1つ1つの石枠の画像になります。

では例えば、1ミリの小さい直径のダイヤモンドだったら
1号間隔で切れるので指輪のサイズ直しが出来るんですか?

いやいや・・・そういう単純な問題でもないんです(汗)
1ミリのダイヤモンドとなると、石を留める爪も極細です
爪に付随している石枠にも問題が出てくる事になるんです。

ダイヤの石枠は1つ1つ必ず爪が必要になってきます

どんな大きさのダイヤモンドでも、その石を留める爪は
当たり前ですが絶対に必要な部品というか石枠の一部です。

ダイヤモンドが小さければ小さい程、爪が細くなり弱くて
爪1本に乗りかかるダメージも、かなりのものになります
小さすぎて溶接の時に一緒に溶ける場合もあるんです(涙)

※参考ですが、指輪のロウ付けとはこんな感じの作業です
繋ぎ合わせたリングに酸素バーナーで溶かして溶接します
これがサイズ直しで必ず必要になる作業工程になります。

指輪 ロウ付け 画像

エタニティリングはサイズ直しより
リフォームしたほうが間違いがない

こ、こ、この凄い火力では部品は溶けると思います(汗)
もちろん火力を落として、溶けやすいロウを使っての溶接
ロウ付けもできますが、強度に問題が発生してしまいます。

エタニティリングはサイズ直しではなくリフォームレベル
工賃も普通のサイズ直しの価格の何倍もかかると断言します
それでも必ず枠にはダメージが残るのでお勧めしていません。

どうしても、エタニティリングのサイズ直しをしたい場合は
エタニティリングを作り替えたほうが間違いがありません!
リフォーム代がかかりますがサイズ直しより断然お勧めです。

ハーフエタニティリング 画像

サイズ直しが可能 ハーフエタニティリング

ですので、当店ではサイズ直しができる地金のスペースが
必ずあるハーフエタニティリングを断然お勧めしています!
上の画像のようにサイズ直しができる部分があるからです。

ハーフエタニティと聞くと、半分しかダイヤが入らない?
と思いがちですが、サイズ直しの部分は約10ミリあれば

ある程度のサイズ直しは可能ですので、ダイヤを3分の2
4分の3などフルエタニティに近い所まで表現できます。

ただ、どうしてもフルエタニティリングが絶対にいいの!
というお客様もいらっしゃいますので(当店も作ります)
フルエタニティリングの構造を知った上で、それで納得
をしてからご購入をしていただければと思いますm(__)m

エタニティリング 作り方

まとめるとハーフエタニティリングはサイズ直しが可能
フルエタニティリングの場合はサイズ直しが不可能では
ないですが、沢山の問題点があると理解してほしいです。

エタニティリングのサイズ直しのお問い合わせが多いので
宝飾職人として皆様に伝えたくてこの記事を書きました!

ジュエリーコウキでも人気のある結婚指輪や婚約指輪の
1つですので是非この記事を参考にして下さいね(^-^)
ダイヤモンドの輝きが繋がるエタニティリングは憧れです。

お仕事のお問い合わせやご依頼は→コチラ
私が作る鍛造の結婚指輪の一覧は→コチラ

=================================

鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
5パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法
熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧
==================================

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA