細めでシンプルなエンゲージリング(ダイヤ) 鍛造と彫金で作る匠の婚約指輪

いつもご観覧を頂きありがとう御座います
株式会社ジュエリーコウキの二代目、池田です

4月も半ば、春の匂いがプンプンですね♪
春の匂いとともに花粉もプンプンですが(´Д`)

いや~今年の花粉症は、かなり辛いです!
毎年、花粉症に悩まされているけど今年は一味違い
処方された薬を飲んでいても効いていないっす(涙)

体のダルさといい、鼻水&鼻詰まり、目のかゆさ
症状が多すぎて、風邪なのか花粉症なのか・・・
もはや自分でも分からない感じで泣きそうです(;´Д`)

 

体調は花粉症で不調ですが、仕事は順調です!
春のブライダルシーズンでおかげ様で多忙です

結婚指輪の制作がメインになっていますが
ファミリーリングや婚約指輪のご依頼も御座います
本日は婚約指輪(エンゲージリング)のご紹介です

人気定番のダイヤモンドのエンゲージリングですが
細めのプラチナ枠で、S曲線のシンプルデザインです
すでに完成しておりますので写真をお見せいたします

DSCN1360

今も昔もシンプルなデザインは定番で本当に人気ですよね
癖がなく好き嫌いが出にくいシンプルな婚約指輪はお勧めです

上記の写真の段階では、荒仕上げ状態のプラチナ枠ですが
ピッカピカの鏡面仕上げですので、ここまでになるまでの
手作りの工程(鍛造&彫金)をお伝えいたしますね(^ω^)

 

 

まずは、いつものように婚約指輪の土台となる
プラチナを金槌で叩いて、炎で焼いての繰り返しで
プラチナをじっくりと育てて行く鍛冶作業となります

じっくりと粘り強くプラチナ地金を育てる作業なので
細かい鍛冶作業の工程をアップすると時間がなくなるので
プラチナがある程度の形になった所からの記事公開となります

しかし鍛冶を見てみたいな~と思う人もいるかと思いますので
動画で撮ってあるのでご覧ください → Youtume鍛冶作業の様子

 

動画内容の流れでプラチナの鍛冶は進みます
私は鍛造(たんぞう)手法にこだわっていますので、
納得できるプラチナになるまで鍛えあげる事になります

ジュエリー職人になって23年目ですが、この鍛冶作業で
粘り強いプラチナを作る事が凄く大切な事だと感じています
長く指につける婚約指輪だからこそ強度と粘り強さは必須です

忙しくて時間がなくても、婚約指輪の土台となる鍛造には
じっくりと時間をかけ、ブレる事なくこだわっていきます!
いくらデザインがシンプルだとしても鍛冶は手間がかかります

DSCN1341

こだわりの鍛造(たんぞう)作業で創った形がコチラ
月形(つきがた)という形のリングの土台となります

月形というのは中心分の地金の幅や肉厚が広くとってあり
リングの下に進むにつれて幅も肉厚も細くなる形なんですね

地金の中心部の肉厚があるのは、ダイヤモンドの高さが
絶対に必要だからなんですね(肉厚が足りないとダイヤの
尖ったお尻がリング内部に突き出てしまう為に肉厚が必要)

DSCN1342

この月形になったプラチナ板を丸めていくと
エンゲージリングの形が見え始めてきましたね!
これが今回のエンゲージリングの基本の形となります

丸めた月形板の合わせ口に、ロウという溶接地金を
を挟み込み炎で一気に溶かしてプラチナ同士を融合させます

DSCN1343

これで繋ぎ目のない完全なリングができあがりました
オレンジ色に輝いているエンゲージリング、素敵ですね!

火傷に注意しながら鍛造(たんぞう)作業は続きます
赤くナマしながら(炎で焼く事をナマス)の作業です

エンゲージリングのデザインはシンプルなS曲線デザイン
という事で、工具を使いながらS字に曲げていくんですね

曲げてナマして、曲げてナマしての繰り返し作業が続き
S曲線の角度を調整して手作業で作りだしていくんです
シンプルさがメインとなるのでカーブの曲げ具合も浅くします

DSCN1348

丸棒という鋼の棒にエンゲージリングを入れ、金槌を
使ってリング全体を平均的に叩きながら丸めていきます。

Sカーブが入った事によって、リングに歪みが生じるので
その歪みを叩いて形を修正して直していく作業となります

この作業と同時に、サイズも指定サイズまで伸ばします
リングの歪みを矯正して丸めながら、サイズも一緒に
伸ばしていくという作業の流れになるんですね(^ω^)

 

そして彫金(ちょうきん)に進みます

DSCN1349

ヤスリで地金(プラチナ)を削る彫金作業になります

エンゲージリングの幅が2.3ミリという細めタイプ
シンプルでS字に曲がったフォルム、可愛いですね
まずは両方の側面を削って、2.3ミリに整えます!

リングの歪みを直す為と、サイズまで叩いて伸ばしたので
指輪全体の幅が広がっていますのでキッチリ整えて削ります
側面を削って、指輪の幅が確定したらダイヤの石留め作業です

DSCN1350

ダイヤが埋め込まれるスペースを削り出します

ヤスリやリューター、タガネといった工具を使い分け
ダイヤモンドがプラチナ枠に安定して入るように削ります

ダイヤの高さも調節して、地金を掘り起こさないと
ダイヤの位置が高くなったり、また彫り過ぎてダイヤの
尖ったお尻がリングの裏に貫通しないように丁寧に進めます

DSCN1351

ダイヤモンドが隙間なくピッタリと枠に入ったらOK!

少しでも斜めになったりすると輝きに影響が出るので
ダイヤモンドの角度と、彫り出したスペースの角度が
キッチリと隙間なく合わせるのがコツなんですね(^ω^)

ダイヤモンドを枠に入れながら何度も調節します
削り過ぎたりすると、取り返しのつかない事態になる
事もありますので、この作業は本当にドキドキしますねw

DSCN1352

とってもシンプルなエンゲージリングで素敵ですね~
このままでも十分にシンプルで素敵なんですが、ご依頼は
甲丸(バレルタイプ)なので指輪の角を落として丸めます

いっきに角を落とすと、角度がキツクなりすぎて失敗を
してしまう可能性もあるので、段階的に少しづつ落とします

DSCN1354

プラチナは粘りの強い地金なので(鍛冶で更に粘り強い)
ヤスリで勢いよくガリガリ削っていると地金にヤスリを
持っていかれて(引っ張られるような感覚)大きな傷に
なる場合もあるので注意しながら段階的に削り落とします。

そして階段のように段階的に削っていくと、当然ですが
表面がミラーボールのようにカクカク面になります
ですので丸さの角度が決定したら、カクカクを削り落とします

DSCN1355

エンゲージリングが甲丸(こうまる)になりました
しかしまだプラチナの表面が削りたてホヤホヤで荒いので
アブラメという細かい目のヤスリで仕上げ削りをします

傷を消していく作業と同時に、甲丸の角度も決定していく
大事な仕上げの削りなので、全体のバランスを整えましょう
プラチナの表面の傷が少なくなって光ってきましたね(^ω^)

 

DSCN1357

細めのシンプルな甲丸のエンゲージリング枠が出来ました
しかしまだ荒仕上げ状態のフォルムなので仕上げていきます

枠と一緒にダイヤが入るスペースも磨いて仕上げていきましょう
ここのダイヤの留まる部分が光っていないとダイヤが光りません
反射の関係で、ダイヤの下に鏡面があると更に輝きが増すんですね

 

DSCN1358

ダイヤが留まる前のエンゲージリング枠が完成
そってもシンプルで緩やかなSカーブが好印象です
この緩やかなカーブがよりシンプルで可愛さを表現します

 

ダイヤ・ルースの石留め(彫り留め)

いよいよダイヤモンドをプラチナ枠に埋め込みます
ダイヤなどのルースを留める事を石留めと言いますが
タガネなどを使って彫りおこしたスペースにルースを
留めていく事を「彫り留め」と専門用語では言います

ダイヤのスペースを彫り出した時に使用した
彫刻刀のようなタガネとはまた別の「叩き専用のタガネ」で
ダイヤ周辺のプラチナを叩いてルースを埋め込むという手法です

DSCN1359

ダイヤの寸法通りにキッチリと揃えて作ったスペース
そこにダイヤが斜めに傾かないようにピッタリ入れる!

本当に、この石留め作業は慎重にしないとヤバイんです
少しでもダイヤが傾いて留まってしまうと、取り返しが
つかないレベルの失敗に結びついてしまうからです(汗)

大切な彼女さんに贈る大事な大事なエンゲージリングです
ダイヤが傾いて留まってしまえば、輝きも光の反射も崩れ
どうにもならない駄作になってしまうので本当に慎重に!
自分が関わっているからこそ真心をこめて完璧に仕上げます

DSCN1360

綺麗にダイヤモンドが埋め込まれました(^ω^)

緩やかな曲線が印象的なシンプルな甲丸デザイン
このままの荒仕上げ状態でも、お洒落な感じですよね

荒仕上げでも魅力的ですが今回はピカピカの光沢です
ダイヤモンドの石留めが完了したら仕上げ作業に進みます

DSCN1361

まずは指への着け心地を考えて、リングの内側を削ります
指の形にあうように考えながら丸く楕円形のように削ります

甲丸タイプの指輪は、表面が丸みを帯びているんですが
指輪の内側も丸みを帯びて削る事で、さらに角がなくなり
着け心地が外からも内からも凄く良くなるんですね(^ω^)

DSCN1363

ヤスリでの仕上げが終われば、紙ヤスリでの仕上げです
彫金でバリバリに削りあげているので全面に小傷があります

耐水性の紙ヤスリを使う事で、小傷を消していくんです
水と耐水性の研磨砂が混ざり合って小さい傷を消すんです
エンゲージリング全面を擦る事で、見た目が真っ白になります

DSCN1364

次の仕上げはシリコンポインターというバーで磨きます
耐水性の紙ヤスリで小傷を消す作業とお伝えしましたが
実際には超細かい小傷が、実はまだ残っているんです(汗)

リューターという歯医者さんが使っているような
高速回転のペン型工具の先端にバーを設置してフル回転!
この作業で紙ヤスリの細かい傷を完全に消していくんです

DSCN1365

リューターに設置するシリコンポインターにも種類があり
硬いポインターから柔らかいポインター、形もそれぞれで
仕上げの用途や、デザインの用途によって使い分けで使います

ちなみに茶色い硬いポインターにはミクロの研磨材が
入っているので小さい小傷も消す事ができるんですね
青色のポインターは柔らかいゴムで光らせる役目です。

そしてヘラ磨きからのバフ磨きで完成となります(^ω^)

 

ヘラ磨きとバフ磨きも全部ご紹介したかったのですが、
とにかく制作スケジュールが詰まってカツカツなんでw

パソコンのキーボードを叩くなら、プラチナを叩いて
指輪制作を進めた方がお客様に早くお渡しできますので
今回の制作記事はここまでとさせていただきます<(_ _)>

プラチナで制作した細めで緩やかなS曲線のある
シンプルなエンゲージリングをご紹介いたしました
今回のエンゲージリングの幅は2.3ミリで制作しましたが
さらに細いのが良いお客様には2.0ミリまで細くできます!

 

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指輪作りの制作日記をご覧頂いて、工程に納得をしてから
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
真心をこめて1つ1つ手作りをする本物の結婚指輪ですよ

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

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