母から受け継いだオパールの指輪 | オパールは数千年かけて誕生する水の宝石

指輪を手作りする宝石専門店、ジュエリーコウキです
ジュエリーを販売するだけの宝石店とは全く違います
工房で鍛造という伝統技法で1つ1つ指輪を作ります

鍛造(たんぞう)とは、ジュエリーの素材となるプラチナや
ゴールドを金槌で叩いて鍛錬しながら作る極めて珍しい製法

鍛冶で生み出すリングは密度が詰まって濃くなっているので
指輪の弱点を補い変形しにくい丈夫な特性を持ち合わせます
代々受け継がれる技法なので鍛造職人は極僅かしかいません

ジュエリーコウキは、新潟県長岡市にある小さな店舗兼工房
そこで鍛造指輪を2代目の私、池田が毎日作っております
おかげ様で全国各地から鍛造指輪のご依頼を頂いております

本日のブログはお客様の宝石エピソードをご紹介いたします
このブログでは鍛造のやり方や、鍛造で作る結婚指輪などを
ご紹介しておりますが、当店は宝石店ですので宝石の魅力も
合わせてブログでご紹介できればと思っておりますm(__)m

それではお客様のエピソードをご紹介させていただきます

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代表的なオパールの種類

オパールは秘密を包み込んだ、そんな宝石
この宝石の表情は実に変化に富んでいます。

ウォータオパール(Water opal)と呼ばれるオパールは
半透明の水色と乳白色の混じり合った青い筋の
グラデーションが南国のサンゴ礁の海と砂浜を思い出させます。

ブラックオパール(Black Opal)と呼ばれるオパールは
黒や藍色の透明度を持った石に閉じ込められた黄色、紫、
橙の輝きは、湖の底に達した光の揺らめきを感じさせます。

ホワイトオパール(White Opal)は半透明の真珠色の石の中に
激しい火花のようなオレンジ、黄色、緑の煌めきを見せます。

 

遊色効果を持つオパール

このような、基石の中にきらめく美しい色彩を「遊色」
と呼び、オパールは他の宝石にはない美しさを与えます。

そのほかにも、赤みがかったオレンジ色の
炎のようなファイアーオパール(Fire Opal)があります。

これらのプリシャスオパールと呼ばれる宝石に魅入られて
しまった人は、ため息なしにはこの宝石を見ることはできません。

オパールの由来と石言葉
オパールの意味とその効果

オパールという名は、穏やかな貴婦人のような言葉の
響きを持ちますが、古くはサンスクリット語の貴石という
意味からローマ語に変化したopalusに由来しています。

まさにローマの貴婦人のように、幸運、希望、無邪気、美徳
といった印象が石言葉に結びついています。

一方で、妖しさと移ろいやすさを持つ魔性と
オパールを呼びたくなる美しさのためでしょうか、
小説の中などで悪い印象を持たされたこともあったようです。

ホワイトオパールと真珠を組み合わせた
ペンダントヘッドは無垢な美徳を感じさせ、
クジャクの胴体に止められたブラックオパールは妖しく
周りに散りばめられたダイヤモンドを従えた美しさです。

 

10月の誕生石、オパールが
誕生するまでの過程は数千年

オパールは10月の誕生石になっており
10月生まれの人は幸せで羨ましいですね。

もちろん、生まれ月に関係なく、オパールの
ジュエリーを持てれば最高の幸せを感じるでしょう。

この石、オパールの生まれ方は少し変わっています
宝石といえば地球の深部で熱と圧力を受けて鉱物が
結晶となり強く光を反射し輝くものが多いのですが
この水々しい石、オパールは水に凄く関係しています。

 

岩石の静かな空間に水が満たされ、数千年もの
年月をかけて水がゆっくり抜けていくときに作られます。

満たされた水からからシリカ(固化したシリカゲル)の粒が
ゆっくりと沈殿し、規則正しく配列してできたものです。

シリカの粒と粒の間には、粒顕微鏡でも見えないほどの
空隙があり、その空隙を水が満たしているのです。

産出時は水を5%以上も含んでいるそうです
このような生成過程のため、温泉地帯には大量に産出します。

その中でも微細で透明なシリカの粒が規則正しく堆積し、
粒のサイズもある程度大きいものが
幅広い色調の遊色を持ったプリシャスオパールとなります。

 

オパールの原産国、原産地
オパールはデリケートで割れやすい

19世紀の末にオーストラリア南部で、砂岩のような堆積岩の
中にオパールが発見されてから、主要な産地になりました。
ここでは、最も希少なブラックオパールが産出されます。

また、メキシコやホンジュラスでは
炎のファイアオパールを産します。

成り立ちからもわかるように、
この石、オパールは高い温度や圧力には弱いのです。

脆く欠けやすく、水から生まれた石は乾燥にも弱いです
乾燥しすぎると、クモの巣状のヒビが入ってしまいます
貴婦人のように美しさを愛で、繊細に扱われるべき宝石なのです。

 

オパールの原石を眺めて
オパールの魅力を知った

ダイヤモンドでもエメラルドでもルビーでもなく
私が最初に好きになった宝石はオパールという宝石です。

それも今から考えればプリシャスオパールではなく
コモンオパールと呼ばれるものであったようです。

不透明で、水色と白の水の流れのような縞模様があり
原石の中に少し鮮やかな黄色い部分がありました。

初めて出会ったのは博物館で、加工もされておらず
岩を割った面をそのまま展示している原石を見ました。

 

ごつごつした岩の欠片の内部を満たしている
自然のなせる驚異と美さに、しばらく眺めいりました。

オパールという名は瑞瑞しい色合いと相まって
山中に隠された神秘の湖を思い起こさせます。

ある火山湖の写真で見た乳白色が
混じりあったような空色の湖面そのままです。

それですっかり魅入られてしまったのですが、その後に何度、
わたしはオパールを前にしてため息を漏らしたでしょうか。

 

ぜひ手元に置きたいと思いミネラルショーに出かけていきましたが
オーストラリアから来たという業者の展示していた石は、
ほかの石より値段の桁が2桁も高いものでした。

採掘場の荒地の写真のパネルを背景に、
無造作に転がされているオパールの塊を目の前にして、
全く手がでません。これが、最初のため息です。

その頃のわたしは、自然物としてのオパールに興味を抱き、
宝石としての興味には至っていませんでした。

 

プリシャスオパールとの出会いで気持ちに変化

その考えを覆したのがプリシャスオパールです。
きれいにカットされ磨かれたオパールは私の知っている
オパールとは違った表情をしていました。

おおらかな自然というよりも、
神秘の光を閉じ込めた小宇宙が現れたのです。

その後は、宝飾店を回って何度、ため息をついたことか。
そしてとうとう私もオパールの指輪を手に入れる時がきます。

 

大きなホワイトオパールの指輪

実家に帰ると母は私に色々なものを見せます。
庭に咲いた花や木の実、生まれた子犬、
買ったけれど気に入らない服やバッグといった具合です。
そして、最後に大事にしているジュエリーです。

ジュエリーと言っても数は少なく高価な物はありません。
ブローチやリングを、少しづつ、へそくりを貯めて買うのだそうです。

あるとき私が帰った晩に見せてくれたのが、オパールの指輪でした。
いつものように地味な物かと思っていた私の目の前に現れたのは
ホワイトオパールで、私はつい「どうしたの、これ。」と言っていました。

オパールの指輪

「もちろん、へそくりよ。」と母は言うと、
その節くれだった指にオパールの指輪をはめて私に見せます。

その石の中では、角度によって変わる赤や黄色、
緑の光がきらめいてネオンサインのようでした。

私は、その時に「その指にはオパールの指輪は似合わないよ。
それに、年齢の割に色が派手すぎる。」と心の中で思ったのです。
しかし、母は、おかまいなしです。

母から娘へ受け継がれるオパールの指輪

今、私は母がくれたこのオパールの指輪を、
同じような節くれだった指にはめて眺めています。

当時、派手と思ったきらめきに魅入られています。
陶酔したようにオパールの指輪を眺めていた母の姿を思い出します。

思えば、長年の労働で節くれだった母の指にこそ、
この大きなオパールの指輪は相応しいと思います。

大きくて白いオパールの指輪の中に包まれた、
複雑で美しいきらめきは彼女の人生そのものだからです。

 

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お母様から受け継いだ思い出のオパールの指輪のお話しでした
宝石にまつわるエピソードに投稿して頂きありがとう御座います

私はリングを作る職人ですので、オパールの指輪は昔から何度も
鍛造製法で作っておりますがオパールの種類に関わらず石自体が
かなりデリケートなのでビクビクしながら作っていました(汗)

最近は結婚指輪や婚約指輪などのブライダルリングを作る機会が
多くなって、オパールを使った指輪を作る事が少なくなりました
久しぶりにドキドキビクビクしながら指輪を作ってみたいですね

オパールの指輪は写真のように爪4点で押さえるやり方が多くて
一般的な留め方なんですが、石がデリケートすぎるので石留めの
作業中に工具を滑らせてしまうと石が欠けたり割れたりします!

それほど衝撃に弱い宝石なのですが、だからこそ魅力も凄いです
オパールの美しさはオパールにしかなく唯一無二の宝石なんです

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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
5パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法
熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧
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