純金の印台リングを鍛造で手作り!純金で作る印台リングの作り方

鍛造リングの専門店ジュエリーコウキです
工房で1つ1つ鍛造で指輪を手作りします

鍛造(たんぞう)という製法は日本の伝統技法の1つ
鍛えて造るという意味で鍛錬しながら指輪を作ります

刀職人が刀を刀鍛冶で作るように、鍛造リング職人の
私、池田が指輪鍛冶で指輪を鍛えてリングを作ります

この技術は昔から受け継がれてきた日本の伝統技術で
代々鍛造技術を継承してきた宝飾職人しか作れません

近年、鍛造という製法が注目されてきて鍛造の指輪が
増えてきましたがほとんどは鍛造ではなく鍛造風です

鍛造に似せて作る鍛造風は本物の鍛造と全く違います

ちなみに本物の鍛造で手作りした鍛造リングは全体の
リングの1%未満しか存在しない特別な希少なリング

当店は全国でも数少ない本物の鍛造リング専門店です。

ジュエリー職人

こんにちは(゚Д゚)ノ 池田と申します

私はジュエリーコウキの二代目で宝飾職人歴31年です

私、池田が師匠である父から代々受け継がれてきた鍛造
という技術を継承して工房で1つ1つ手作りしています

鍛造とは画像のように金槌で地金を叩いて鍛える鍛冶で
手間をかけながら指輪を手作りしていくという製法です

刀職人が刀を刀鍛冶で作るように、鍛造リング職人の
私、池田が指輪鍛冶で指輪を鍛えてリングを作ります

鍛冶で鍛錬をされた指輪は、密度が増して強靭な指輪に
育ちますので変形や歪みや傷や衝撃に耐えられるんです

鍛えて造る指輪という意味で「鍛造リング」と言います

 

【鍛造 純金の印台リング】

本日の記事でご紹介をする鍛造リングは印台リングです

純金で作った印台リング自体が、とても珍しいのですが
製法が本物の鍛造となると日本中でもほぼほぼ無いです。

その理由はまず鍛造を継承している宝飾職人が少なくて
簡単に継承できる技術ではないので年々職人が激減(涙)

その宝飾職人の中でも印台リングを作れる人は限られて
更に純金は柔らかくて特殊なので作れる職人が極わずか。

私、池田を含めても鍛造で純金印台リングが作れる人は
本当に少ないという現状です(見つけるほうが難しい)

そんな超レアな鍛造の純金印台リングをご紹介致します!

 

【丸角の三味印台リング】

印台リングのデザインの中でも1番人気の三味(しゃみ)
三味線に似ていることから三味と呼ばれている印面です。

一般的な三味印台リングは角がハッキリと出ていますが
今回は画像のように角を丸くした優しい三味になります。

印台リングといえばゴツイ怖いイメージが先行する指輪
ですが角を丸めることで見た目のゴツさが少なくなって

お洒落で少し可愛いく見えるので感じ方が良くなりますw

印台リング 純金

純金は凄く柔らかいので角が
潰れやすいのも丸くした理由

丸角三味をベースにして印台を作っていくと角が丸いの
で着け心地が凄く良くなって最高の着け心地になります。

しかし着け心地を良くする他にも理由がきちんとあって
純金は柔らかくて角が潰れやすいという特徴もあるので

それならば角が無い方が潰れないという計算なんですね
鍛造で作り上げるので市販の既製品の何倍も頑丈ですが

それでも純金は純金ですので角が潰れやすいんですよね
三味の角を丸めてリングの角も丸める事で回避できます

【純金の印台リング 鍛造の作り方】

さて、いよいよ鍛造で作る純金の印台リングの制作工程

鍛造という日本伝統技法、更に純金の印台リングなので
他ではまず見れない超レア激レアな制作工程になります

この制作工程の記事を見れた方はラッキーだと思いますw

最初にお伝えしたいのですがこれから紹介をする印台は
作る手間が相当かかりますし金相場が高いので高額です

1本作るのに約二か月かかりますのでお願いいたします
価格は相場で変わる時価になるのでお問い合わせ下さい

純金

純金(24金)を用意して溶かす

印台リングを作るのに必要になる純金を計算で割り出し
バーナーで溶かして1つの塊にしてから制作がスタート!

今回の印台リングは約21g(約5.5匁)で完成させますので

目減りを考えてから(作業工程で消えて無くなる地金)
多めに地金を用意して溶かして作ることが必須なんです。

24金

純金って凄く美しいですね~

バーナーの炎で溶かして丸い塊になった純金(24金)です
丸い形になるのは坩堝(溶解皿)の底が丸いからですね。

純金の美しさは凄くて溶かしても純金は凄く美しいです
鏡のように反射をする鏡面は自分の顔も映り込みますw

純金は他のゴールドとは違って純度マックスの金なので
貴金属でよくあるk18とはゴールドの色が違うんですよ~

黄金色や山吹色と呼ばれていて純金は別格なんです(^-^)

k24

これが正真正銘、本物の鍛造

本物の鍛造(たんぞう)は、日本伝統技法の1つで別格!
鍛えて造るという意味で鍛冶で鍛錬をしながら作ります。

当店で作っている「本物の鍛造」は師匠から弟子へと
昔から鍛冶技術を受け継いだ宝飾職人しか作れません。

本物の鍛造という表現をしたのは、
今は鍛造風が凄く多いからです(汗)

鍛造風とは圧縮製(プレス製法)など機械で圧縮をして
作る製法や、地金板を圧縮してリングの輪にくり抜くと
いう製法や、一部だけ叩いて作るというのが鍛造風です。

本物の鍛造は宝飾職人が1つ1つ鍛冶作業で鍛錬します

刀を作るように金槌で打ちあげ炎で焼いての繰り返しで
手間をかけ密度を上げて強い指輪を作り上げていきます。

純金

鍛冶作業で密度を高める

鍛冶(かじ)で鍛錬をし続けると純金の密度が増します!

地金内には巣(す)という巣穴の原因の空気が含まれます
金に限らずプラチナにも地金全般に巣が含まれています。

時間をかけてハンマーで地金を打ち続けて締め続ける事
で地金内に含まれる巣が地金外に放出をしていくんです。

巣が抜けていけば粒子も整い地金が締まって詰まります
地金の密度が増して高まっていくので頑丈になるんです

市販の既製品よりも数倍も強くなるので安心できますね!

24金

純金は柔らかいので万遍なく打つ

純金はとても柔らかいのでリングに向いていないという
理由から一般的なショップでは販売されていないんです。

いくら鍛造でも純金は純金ですので100%曲がらない
というお約束はできませんが、そのリスクは鍛造ならば

減らすことができるので鍛冶を徹底的にして鍛錬します
徹底的に鍛冶で鍛えていくしか方法はないので万遍なく

鍛えて強くなるように四面から打って鍛錬をし続けます
四面から万遍なく鍛えることで満遍なく頑丈になります。

k24

鍛冶で純金を印台リングの形に

ここから更に難易度が高い鍛冶が始まっていきます(^-^)
鍛冶で四角い角棒にしたら次は印台の形に打ちあげます

四角い角棒が印台リングの形になっていくという工程で
ハンマーだけで打って叩いて繰り返しで作っていきます。

印台リング 純金

印台リングのベース制作

鍛造で作る指輪は手間暇が相当かかりますが印台リング
は更にもっと手間暇がかかるので高い技術力が必須です!

印面になる部分と、印面からのリングの部分を叩きます

左右対称になるようにしながら印台リングを伸ばした形
のベースになるように鍛冶で叩いて伸ばすので大変ですw

印台リング 24金

宝飾職人の技術が詰まった製法

プラチナの印台リングを作るにも難易度が高いのですが
純金は柔らかいのですぐ凹んだり曲がったりしますので、

印面を整えながら同時に鍛冶で鍛えて強くしていきます

純金の印台リングは終始、鍛冶で鍛えながら作るんです
手間暇が相当かかるというのはそういう理由なんですね。

日本全国を探してみても本物の鍛造で純金の印台リング
を作れる宝飾職人は私を含めても数えるほどなんです(汗)

印台リング k24

印面が凹んでいるのも計算

画像をよく見ると印面が凹んでいるのが分かりますよね

表面からの画像だと分かりにくかったので横から撮影を
してみましたのでご覧下さい。印面が凹んでいますよね。

これにも理由があって計算されてて印面が凹んでいます

まだ真っ直ぐな地金板ですがリングの形に丸めたときに
凹んだ印面が伸びて平になるので計算通りという事です!

純金 印台リング

純金は共付け(ともづけ)という溶接

鍛造の純金リングの場合、溶接は難易度の高い「共付け」

一般的にゴールドといえば金ロウを使って溶接をします

金ロウにも種類が沢山あって、金製品が溶接で溶けない
ように本体よりも溶けやすい金ロウを使って溶接します。

しかし鍛造の純金リングとなれば特別で、弱い金ロウで
溶接をすると強度に問題がでたり溶接個所が変色します。

そこで純金リングには純金をそのまま使って溶接します

共付けは融点が本体もロウもほとんど同じなので難易度
MAXの超難しい溶接ですが頑丈のままで変色もしません!

24金 印台リング

印台リングの形を整える

印台ベースの地金板を丸くリングの形状に丸めて共付け、
そこまで出来た印台リングを横から見るとこうなります。

まだ印台リングの形になっていなくて歪んでいますよね

そこで、芯棒という鉄棒のような工具にリングを入れて
金槌で印台リングを叩いて打って印台リングを整えます。

印台リング 純金

印台リングの形になりました

芯棒にリングを入れてハンマーで全体を叩いて打ちます
印面の部分、印面からリングに繋がる部分、リング部分。

ハンマーで叩いて形を整えるハンマリング技術といって
熟練された宝飾職人でセンスがある職人しか出来ません!

左右対称のリングの肉厚と幅&印面のバランスが完璧で
技術の高さとセンスがないと印台リングは作れないです。

純金 印台リング

印面の画像も正面からご覧下さい

印台リングの真横からの画像をお見せしておりましたが
印台リングの真上の正面からの画像もご覧ください(^-^)

印面の部分も良い感じで三味っぽく仕上がっております
ここからはヤスリで削って三味をバランスよく整えます。

ハンマーの叩いた跡や凹みがありますので次の工程では
ヤスリで叩いた印台リングを削って整えていく彫金です。

24k 印台リング

印台リングの側面を彫金

ヤスリで削って印台リングを整える彫金作業がスタート
まず印台リングの側面をヤスリで削って整える工程です。

印面、印面からのリング面、リング全体のバランス重視
で印台リングが左右対称になるように計りながらの彫金。

印面は縦×横が約10ミリになるので印面を整えながら
リングの幅も合うように削っていくバランス重視の作業。

印台リング k24

印台リングの表面を彫金

印台リングの側面が整ったら次は表面を彫金で整えます

最初は荒い目の強いヤスリで削っていきますがリングの
素材は純金で柔らかいので削り過ぎないようにします。

今回の印台リングは丸みがあって優しいフォルムなので

印面の三味の角を丸く削り落としながらフォルムが丸く
なるように印面からリングまで角を丸く削っていきます。

純金 印台リング

荒いヤスリから細かいヤスリに

荒目のヤスリで印台リングのフォルムを削り出したら
目の細かい油目という種類のヤスリを使って整える彫金。

荒々しく削った彫金作業は削った跡も深いのでヤスリの
目が細かい油目ヤスリでフォルムを整えながら彫金作業

削った跡も浅く薄くなりながらリングも整っていきます。

24金 印台リング

印台リングの仕上げ作業

彫金で印台リングのフォルムが出来上がったら仕上げて
完成となるのですが仕上げの流れをまとめて説明すると

耐水性のサンドペーパーで純金にある小傷を全て消して
シリコンポイント&バフで磨いてほぼほぼ完成となって

そして印面の丸角の三味を艶消しに仕上げれば完成です!

純金 印台リング

鍛造 純金の印台リングが完成!

手間を相当かけて鍛造で作り上げた純金印台リングです
ここまで手間をかけて作れるのは高い技術力と根気ですw

めちゃめちゃ美しい山吹色の純金印台リングですよね~
印面の丸角の三味が優しくて艶消しでお洒落な印面です。

印台リング ゴールド

鍛造なので純金でも安心

純金はとても柔らかいので変形や傷などが不安ですよね
「安心して着けていたい」というのが1番の願いですね。

日本の伝統技法の鍛造で作った印台リングはその願いが
見事に叶っている指輪だと作り手として自信があります

市販の既製品の純金リングよりも数倍は頑丈で強いです!

印台 純金

画像だけではなく動く動画でも自慢の純金印台リングを
がっつり見て頂きたいのでスマホで動画を撮影しました

画像では分からない指輪の魅力を動画でご覧下さい(^-^)

動画の印台リングは印面にアルファベットを彫りました
お客様のご要望で印面に文字を彫る事もできるんですね。

 

【鍛造の純金印台リングの詳細】

○製造方法 鍛造(たんぞう)彫金(ちょうきん)
○使用地金 純金(24金)
○指輪の幅 印面が縦×横 約10ミリ
○デザイン 三味の丸角
○仕上げ方 印面を艶消し(他は鏡面仕上げ)
○印台重量 約21グラム、約5.5匁

私が手作りをする指輪は自慢の日本の伝統技法の1つ
鍛造製法に超こだわって1つ1つ手作りをしています。

強靭でリングが変形しにくくて日常使いでも安心して

身に着ける事ができますし鍛造リングは使い込むほど
生活で付く傷や凹みが味になっていくので魅力的です。

 

鍛造の純金印台リングをネット販売でご購入できます

鍛造の純金印台リング(文字無し) → コチラから

鍛造の純金印台リング(文字有り) → コチラから

ゴールド 印台リング

長野県T様のご依頼で純金印台リングを制作

当店は新潟県長岡市に店があるのですが全国各地のお客様
から鍛造リングのご依頼を頂いており今回は長野県T様の

ご依頼で鍛造の純金の印台リングのご依頼を頂きました。

直接ご来店を頂かなくてもメール等で打ち合わせをさせて
頂ければ全国どちらからでもご依頼を受け付けております。

打ち合わせと言っても指輪のデザインがある程度決まって
いれば指輪のサイズくらいなので簡単な打ち合わせでOK。

指輪のサイズが分からなくても指のサイズが計れるリング
ゲージを発送しておりますので全国どこでも対応できます。

 

※鍛造の純金印台リングは印面に文字を彫る事も可能です
下記のように手彫りなので文字彫り料金は別途かかります

手彫りの他にもレーザー彫りもできますのでお客様が指定
した模様やマークなども彫ることができます(別途料金)

印台リング 文字彫り

長野県T様 ありがとうございました!

ご依頼をいただいた長野県T様はジュエリーコウキの
ブログで私が手作りした鍛造の印台リングを見て下さり

一目ぼれをして下さってご注文を頂いたんですね(^-^)

作り手として自分の作った指輪に一目ぼれをして下さる
というのは宝飾職人として本当に幸せな事なんです(涙)

長野県T様から頂いたお手紙をご紹介させて頂きまして
今回の制作記事は終わりです。ありがとうございました!

===========お客様の声============

この度は本当にありがとうございました!

無事に受け取りました。大大満足です!

サイズもぴったりで嵌めごこちも最高です!

本当にありがとうございます!

またお世話になることがあると思いますが

よろしくお願いいたします!

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ジュエリーコウキ【鍛造の結婚指輪】に関しては
お気軽に私、池田までお問い合わせをして下さい

お問い合わせは お問い合わせフォームか
メールや お電話でもご対応しております

「お問い合わせフォーム」
○電話番号 0258-27-1771(日曜は定休日)
○メールアドレス j_kouki_ring@yahoo.co.jp

〒940-2003
新潟県長岡市渡場町2-7
株式会社ジュエリーコウキ

鍛造の結婚指輪の一覧 → ジュエリーコウキ 鍛造結婚指輪

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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪

世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
1パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

特に希少価値が高い純金や純プラチナで作った結婚指輪で
鍛造で作った場合は市場の0.1%以下しか存在しません

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法

熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています

だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います
昔から受け継がれてきた「本物の鍛造リング」になります

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私が作る指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです

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