銀細工 体験談 | ヘマタイトを使ってシルバーのペンダントを作ってみた

オーダーメイドジュエリーの専門店、ジュエリーコウキです
鍛造という昔から伝わる伝統技法で作るジュエリーショップ

よくあるロウワックスというロウ材を削って原型を作るタイプ
ではなくて地金そのものを金槌で叩いて炎で焼いて鍛錬をして
地金を鍛えながらジュエリーを作っていくという本物の手作り

当店のメインの商品は鍛造で作り上げる手作りの結婚指輪です
鍛造で作られた結婚指輪は密度が濃いので曲がりにくいんです
変形しにくい鍛造の結婚指輪は全国でも珍しいので人気ですね

さて、いつもはこのブログでは鍛造で作る結婚指輪のご紹介を
しておりますが本日は違う内容で、宝石の魅力をお伝えします

早速ですが、本日お伝えする宝石はヘマタイトという宝石です
私の話しではないのですが、銀細工教室でヘマタイトを使って
シルバーペンダントを作ってみた女性からお伺いしたお話です

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ヘマタイトと私を結びつけた銀細工

近所の大学の成人講座で銀細工を初めて習った頃のことです
銀を糸鋸で切って、焼いて、打って、磨いてという
シルバーアクセサリーの制作工程に夢中になりました。

銀を磨いた時の冷たい輝きに魅せられて、
それだけでも十分と私には思えたのですが、
講師が好きな石をはめ込んでみましょうと助言してくれました。

この場合の石とは、もちろん宝石のことです。
たしかに、銀の冷たい輝きに宝石の色合いが追加された
アクセサリーを見た私は、今までとは別の銀の魅力を感じました。

透かし彫りをした銀で作ったシルバーペンダントヘッドに
小さな透き通った水色の宝石や真っ赤な宝石が
付け加わったジュエリーは何と表情が変わることかと驚きました。

それは、水の冷たい感覚や、妖艶な情熱を感じさせるものでした
銀だけではできない、宝石だけでは出ない素晴らしい表情でした。

 

ヘマタイトの魅力に心を奪われる

私は、さっそくペンダントに入れる宝石を探し始めました
以前から、私は石が好きであちこち探しては買っていましたが
それは鉱物と分類すべきもので、高価なイメージがあった
宝石は自分の趣味の範囲ではないとずっと思っていました。

美しく球形や左右対称に削られ磨きがかけられた宝石よりも
自然を感じることができるそのままの石、原石が好きなのです。

そして、光る石や透き通る石であっても、
それを析出した岩石とともにある姿に魅力を感じます。

昔に読んだ小説にこんな話があります
名誉も地位もあり、心映えも立派な紳士が、客として訪れた家の
暖炉の上に何気なく置かれているヘマタイトの原石を見て
こらえられずにヘマタイトの原石を盗んだという話です。

そのときの紳士の気持ちは痛いくらいに理解できます。
それほど石というものは、人を呑み込む魅力があるのです。

私は石を探し始め、ある石の標本店で、
中が見えない漆黒の光る塊に出会いました。

手に取ると小さいのに、その重が圧倒的でした
私はその宝石に吸い込まれてしまったのです
その黒さに私は宇宙を連想しました。

 

そのパワーを感じる宝石はヘマタイト
パワーストーンとしても人気の石です

その石は割りとった形のままに磨き上げられていました
私は迷わずに、透かし彫りしたシルバーのペンダントヘッドに
合わせることを決め、その漆黒の黒光りする宝石を求めました。

もとの割りとった形を加工したため、
いびつな楕円形であるうえに左右の高さも異なり、
ちょうどこんもりした丘のような姿です。

なだらかで優しい曲線を見せながら、まったく透き通ることなく
中を見られることを拒絶している美しい姿をしています。

きっと、冷たい銀の光と拒絶しつつも、
溶けあって輝くだろうと思えました。

 

宝石を手の平に乗せたときの重みも
私にとって石を感じる重要な要素です。

しかし、そのヘマタイトの形と重さは、
後にジュエリーに組み込むのに苦労をする原因にもなりました。

ヘマタイトは宝石と呼べるものではないかもしれません
本当の名前を聞いたならば驚くでしょう
それは「赤鉄鉱」です。

理科室や博物館の資料としてならば、
見たことがあるかもしれません。

名前だけを聞けば、赤茶けた色のがさがさした石と想像したり、
真っ赤に溶けた鉄鋼場の鉄を思い出すかもしれませんが、
ヘマタイトは黒く鉄の重みをもち雲母などの輝き、
そして三方晶系というタイプの結晶構造を持っています。

 

ヘマタイトの効果と歴史

鉱物としの興味よりも、パワーストーンとして
扱われていることの方がよく知られているでしょう。

その名前の通り、すりつぶされた結晶は赤く血の色をしているため、
古くから血液に力を与えると信じられていたとのことです。

古代ローマでは戦場に行く兵士は、
すりつぶされたヘマタイトを足にこすりつけて、
神の加護を得ることができると考えたそうです。

ヘマタイトは意思の強さや仕事のエネルギーを上げ、
運命に立ち向かう力を与えるなどと意味づけられるのも、
石のもつ力や重さから来るものと納得できます。

 

さて、
ヘマタイトを得た後にヘマタイトをペンダントヘッドに
はめ込むことにしたのですが、結構苦労しました。

まず、そのヘマタイトの重さです。
私は、最初にみつけたヘマタイトをペンダントトップに
つけたかったのですが、とにかくその石が重すぎるのです。

ペンダントヘッドの上部につける鎖を入れる丸環は
銀蝋(ギンロウ)で溶接するのですが、がっしりとした
ペンダントの構造にしないと無理であると指摘されました。

そうすると、ペンダント全体がごつくなり、
想定したペンダントヘッドのデザインが実現できません。

ヘマタイトは用途に合わせて様々なカットがある

仕方なく、小さめで、ジュエリー用に
加工された小さなヘマタイトの粒に変えました。

やはりジュエリー用に整ったカットのヘマタイトの方が、
はめ込むときの加工もし易くきれいに仕上がると教えられました。

どちらにしても、素人には難しいですから、
結局、講師に手伝ってもらったことは言うまでありません。

私が透かしぬいた銀の板に取り付けられたヘマタイトは、
小さい粒でも、その漆黒の引き込まれるような神秘性は変わりません。

磨きぬいた銀の板に、ヘマタイトの黒い粒を加えることにより、
銀の光の中心にエネルギーを集中化したような強さ加わりました。

ヘマタイトのペンダントは私の自慢の一品です。
そして、今でも、最初に得た石は私の宝物で、時々手の平にのせ
ヘマタイトの重さを感じながら漆黒の中に目を凝らしています。

 

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貴重なお話を聞かせて頂きましてありがとう御座いました(^^)
ヘマタイトのお話も興味深かったのですが、銀細工教室の話が
似たような業種という事もあり更に気になって読んでいました

銀細工教室には行った経験がないのですが、どのような仕事を
しているのか、先生がどんな教え方をしているのか?などなど
気になっていたので少しでもお話が聞けて良かったと思います

完成したシルバーのヘマタイトのペンダントを拝見したかった
のですが、そちらは事情によりNGとの事で残念でした(汗)
どんな感じのヘマタイトのペンダントなのか見たかったですね

話は変わりますがヘマタイトは磁気がある石もあるんですよ
磁気があるヘマタイトのブレスレットやネックレスは人気です
肩こりなどに効果があると言われていますが試してみたい石です
記事を最後まで読んで頂いてありがとう御座いましたm(__)m

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鍛造で作る結婚指輪は、ごく稀で希少価値のある結婚指輪
世界中の全てのジュエリーのうち鍛造で作られたリングは
5パーセント未満と言われるほど鍛造リングは少ないです

その理由は、鍛造リングは地金を金槌で叩いて炎で焼いて
じっくりと時間をかけて地金密度を上げていくという製法
熟練された技術や知識を持った職人のみしか作れない技法
鍛造リングを作る為の専門工具や機材など設備も必要な為

伝統工芸と言われる鍛造リングは日本の宝だと思いますが
受け継ぐ職人が激減しており鍛造リングは衰退しています
だからこそ鍛造技術を受け継いだ私が広めたいと思います

指輪作りの制作日記をご覧頂いて、鍛造技術に納得をして
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです。

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

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