Vの結婚指輪を手作り【渋く光ってお洒落・荒仕上げ】アンティークな感じが可愛い

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ハンドメイドジュエリー専門店の2代目です
ジュエリーコウキの池田と申します(^ω^)

本日も結婚指輪作りの記事を更新いたします
いつものように手作り結婚指輪をご紹介です
幸せのお手伝いができる仕事に感謝感激(涙)

3月も後半~春のブライダルシーズン真っ只中
手作りの結婚指輪が、とにかく大混雑中ですw
スケジュール満タンで一ヵ月先まで結婚指輪の
造りが詰まっておりお客様には大感謝です(*´ω`*)

新潟県長岡市にあるジュエリーコウキの店舗より
明らかにネットショップの方が忙しい状況ですw
今回ご紹介させて頂く指輪は静岡県のお客様です
日本全国からご依頼を頂いて職人冥利に尽きます!

幸せだなぁ~
僕は結婚指輪を作っている時が1番幸せなんだ
加山雄三さんの歌詞と同じような気持ちですねw

 

さて、
本日ご紹介をさせて頂く手作り結婚指輪は

Vデザインの手作り結婚指輪
プラチナを粗くした荒仕上げ
アンティークな感じが可愛い♪

プラチナリングを荒く仕上げる方法なのですが
ただ荒くするのではなく、光りながら荒いんです

ヤスリで削って表現しますが、面の出し方方があり
綺麗に仕上がるとアンティーク調が表現できます
説明では難しいので完成した結婚指輪をご覧ください。

ピカピカな光沢でもなく、艶のない艶消しでもなく
荒く仕上げているのにキラキラとしたプラチナリング
とっても不思議ですが、当店では荒仕上げと言います

こちらの写真の結婚指輪の制作工程をお伝え致します
どうやって指輪になっていくのか楽しみですね(^ω^)

 

 

プラチナの溶解(ようかい)

結婚指輪は2本のプラチナ・ペアリングですので
2本分の指輪を作るのに必要なグラム(重さ)を
計算して割り出して溶解をして1つの塊にします。

プラチナの融点(溶ける温度)は約1770度
それ以上の火力が出せる酸素バーナーで一気に溶解

溶かすのに時間をかけてしまうと巣穴がでる可能性が
高まるので、高温の炎で一気に溶かすのがベストです

太陽のように熱くて眩しいので肉眼では見れません
溶接専用の眼鏡をかけて熔解を確認しながらの作業で
地金の溶け残りがないように綺麗に完璧に溶かします。

手作りをする結婚指輪で使う重さが決まる

プラチナを溶かして塊にするのですが大きさは様々
これから作る結婚指輪の幅の太さや肉厚、サイズや
デザインなどで必要な重さは変わってくるんですね

しかし溶かしたプラチナのパワーは凄まじいです!
眩しさもそうですが、熱量が物凄く発生しています

紙を近くにかざすだけで紙は燃えるので火傷に注意
おかげ様で自分の指の毛はほとんど燃えてないですw

鍛造マリッジリングのスタート!

鍛えて造るから鍛造(たんぞう)と呼びます
プラチナを鍛え上げて、粘り強く育てて造ります

鍛冶という言葉を聞いた事があるかと思いますが
まさしく、この作業が鍛冶作業なんですよ(^ω^)
専門用語では地金を鍛えると書いて鍛金とも言います

この工程は、出来合いの結婚指輪では、ほぼないです
出来合いの既製品は大量生産が可能な鋳造だからです
出来合いの結婚指輪=既製品の結婚指輪という意味

鋳造(ちゅうぞう)とは、デザインの型に溶かした
プラチナを流して固めて仕上げて作る一般的な製法で
叩いて鍛えて削って造る鍛造とは全く違う製法方法です。

実は、手作り結婚指輪にも2種類ある!

手作り結婚指輪として販売している店は多々あります
しかし「鍛造」と限定すると格段に少なくなります
全国でも鍛造で結婚指輪を作る宝石店はごく僅かなんです

え?どういう事?

と思う人も多いと思うので、ザックリと説明すると
鍛造はプラチナやゴールドなどの地金を直接叩き上げ
炎で焼いてまた叩いて絞めての繰り返しで指輪にする事
手間はかかりますが、プラチナの密度が増し強くなります

もう1つの手作り結婚指輪はキャスト製法
キャストとは、ずばり鋳造の事を意味しています

地金で指輪を作るのではなくロウワックスで形を作り
そのロウワックスの指輪を型におこして、そこに
溶かしたプラチナやゴールドを流し込む製造方法です
という事は、手作りをしたのはロウワックスという事

鍛造製造とキャスト製造は工程が全然違います!
手作りの結婚指輪と言っても2通りあるという事です
ちなみにキャストで作った場合は、地金は流し込んだ
ままですので、鍛えていないので密度もそのままです

どちらの製造方法が良い悪いとかじゃなくて、
手作り結婚指輪と発信していても2通りあるという事
店のスタッフさんに尋ねるかHPを見れば分かります。

 

実際の鍛造の様子を動画でご覧ください
プラチナの塊をハンマーで叩いて炎で焼いて
この作業を繰り返しながら地金を鍛えています

 

指輪の幅と肉厚になるように伸ばす

鍛金作業をしながらプラチナを成形していきます
四面を叩きながらプラチナリングのベース作りの作業
ハンマーで叩いて、炎でナマス(焼く)この繰り返し

じっくりプラチナの密度を上げながら叩き、最終的には
丸かったプラチナの塊がこのような棒状になるんですね。

プラチナが板状の長い棒になりましたね

写真のような棒状の板に成形したのには理由があります
この長さは2つの指輪~ペアリングに必要な長さです

結婚指輪ですので男女でサイズが変わってくるのですが
男性と女性の必要なサイズ分の長さになっているんです

そして板状のプラチナの幅の太さと肉厚にも理由があり
これから手作りをする結婚指輪の太さと肉厚なんですね。

プラチナ板をペアリングのベースにする

1枚の長いプラチナ900の板棒を2枚にします
同じ1つのプラチナから2つの指輪が誕生します(*´ω`*)

とっても愛情が溢れた作業工程だと思いませんか?
自分で言うのも何ですが愛情を超注ぎまくっていますw
一手間を大切にする事で、結婚指輪の存在価値が出ます。

同じプラチナから作られるペアリング、それが結婚指輪
同じ素材という事で指輪からお互いの絆や愛を感じます!

お互い離れている時間も、もちろん一緒にいる時間も
指輪から感じられる想いは永遠に続くので幸せですよね

この工程は完全なハンドメイドでないと不可能なんです
鋳造だと同じプラチナという事がほとんどないからです。

2枚にしたプラチナ板に刻印を入れる

プラチナリングのベースになる2枚に刻印を入れます
指輪の内側(中側)になる部分に刻印を打ち込みます

プラチナ900の地金を証明するPT900の刻印と
ジュエリーコウキの手作り結婚指輪で間違いありません
という証明となるJKマークの刻印を入れます(^ω^)

リングの形状になるように曲げる

ペアリングの元となる2枚の板に刻印を打ち込んだら
リングの形状になるように曲げて(丸めて)いきます

プラチナや金などの地金を丸める方法はいくつかあり
オーソドックスなのは、ヤットコで掴んで曲げる方法
しかし私の場合は、丸棒という鉄棒と木槌で丸めます

丸棒にプラチナ板を押し当てて、丸棒に沿って板を
木槌で叩いて曲げていくと綺麗に丸まるんですよ~
金槌ではなく木槌で叩く理由は傷が付かないからです。

丸棒は長さが30センチを超えるくらいありますが
先端が細くて根元が太くなっている鉄棒なんですよね

その理由はズバリ!サイズに合わせる為なんです
まあ何となく察しはついているかと思いますがw
大体、丸棒は1号~30号までを丸める事が可能です

例えば結婚指輪のサイズが10号だった場合は、丸棒
がサイズ10号と同じ直径がある部分があるんですね
その部分で丸めればサイズが10号になるという仕組み

地金同士を溶かして溶接

綺麗に丸めてプラチナがリングの形になったら溶接
一般的にはプラチナリングの本体よりも溶けやすい
ロウという地金を溶かして溶接をする(ロウ付け)

しかしジュエリーコウキのプラチナリングの溶接は
プラチナリングの本体同士を溶かして溶接しています
この方法を共付け(ともづけ)と言い技術が必要です

共付けに技術が必要な理由はズバリ難しいw

一般的なロウ付けは、本体のプラチナリングよりも
先に溶けるロウという地金を使用しているので簡単
しかし共付けは本体同士を溶かすので危険なんです!

プラチナの融点は約1770度ですので当然ですが
溶接個所だけではなく周辺も溶けてしまうんです(汗)

失敗すると溶け過ぎてNG!指輪じゃなくなりますw
そこで溶ける範囲を極力小さくするようにするのが腕前
しかし成功すれば強度も強いし完全に一体化するんです。

2本のプラチナリングをVに曲げる

V字デザインの結婚指輪が形のベースとなりますので
万力で丸めたプラチナリングを挟み込んで固定をして
ヤットコなどの工具でVになるように曲げていきます

ペアリングですので、2つのプラチナリングが同じ
角度になるように調節します(サイズが違っても)
Vの角度を合わせる事で大きさが違っても合います。

Vリングを真円にしてサイズを伸ばす

万力で挟んでセンター部分をVの形状に曲げたので
リングの丸さが綺麗な真円ではなくなっていますので
丸棒にリングを入れて金槌で叩いて真円に成形します

そして綺麗な真円になったプラチナリングをまた叩き
結婚指輪の指定サイズになるように伸ばしていきます

手作業でコツコツ叩いて伸ばすので細かいサイズにも
対応できるのが強みですね(例えば0.5号調節も可)

彫金作業の開始(指輪の側面を削る)

V字・結婚指輪のフォルムが完成したら彫金の開始
さらに削り出してV字フォルムを綺麗に造り上げます

まずはプラチナリングの側面を削って幅を調節します
マリッジリングの幅が3ミリですのでリングの何処を
計っても3ミリになるように側面を削って合わせます

マリッジリングのセンターはV字デザインで固定
そしてリングの下は真っ直ぐになるように削ります
両側の側面を均等に削って3ミリの太さに調節します。

結婚指輪の上面(トップ)を彫金

マリッジリングのVデザインのフォルムが出来たら
今度は、リングの表面を削って形を出していきます

普通のV甲丸や、V平打ちではなくて、デザインを
説明すると側面からセンターのVで交差する形状です

側面から流れた面がトップのVで交わって山のように
三角になって反対側の側面に流れるという仕組みです。

結婚指輪の下面(バック)の彫金

指輪トップのV字デザインの部分は説明しましたが
指輪下側のリングの形状は平内と甲丸の中間の形です

もちろん甲丸でも平打ちでも作る事は可能なのですが
平甲丸という形で指に馴染みやすく付けやすい形です
せっかくの手作り結婚指輪なので下側にも気配りを!

精密ヤスリで指輪を仕上げる

センターのV字を綺麗に出す為に整えていきます
油目という目の細かいヤスリを使って仕上げます

今まで彫金に使っていたヤスリは、荒目といって
目の荒いヤスリなので、削り跡が深く残りますので
油目で深い傷を消していきながらフォルムを整えます

同時に精密ヤスリという細かい部分を調節する為の
小さいヤスリも使いラインの流れや角度を調節します。

ペアリングなので2本の指輪を合わせる

結婚指輪はペアリングですので同じように合わせると
デザインが一致して見た目のバランスがよく見えます

メンズの手作り結婚指輪&レディースの手作り結婚指輪
既製品と違って手作り製品なのでバランスは思いのまま

男女で結婚指輪のサイズが違う事が多い結婚指輪ですが
バランスを合わせましょう(Vの角度、Vのライン等)

プラチナリングの内側(中側)を丸める

毎日、指につける結婚指輪は着け心地が大切(*´ω`*)
ずっとする大切な記念の結婚指輪だからこそ大事です

まずは、プラチナリングの内側の角を削って落として
平な内側の面を全て丸く楕円にすると優しい当たりに
なって指への負担もなくなり着け心地が良くなります。

シリコンポインターで仕上げる

リューター機というペン型の機材があるのですが
その機材の先端にシリコンポインターというゴムを
セットして高速回転で回しながら磨いて仕上げます

リューター機は、磨く為だけではなくて削ったりや
彫ったりなど出来る便利な精密機械なんです(^ω^)
先端にセットする先端工具が豊富で助かっていますw

シリコンポインターの材質は基本的に2種類あって
茶色いゴムには研磨材が含まれていて研磨専用のゴム
水色のゴムは研磨材ナシ、磨いて滑らかにするゴムです

仕上げ中の手作り結婚指輪は荒仕上げのデザインです
プラチナリングの表面が荒くなっている仕上げ方法です
今回に限ってはプラチナリングの内側のみを磨きます。

ヘラ掛け(ヘラ棒仕上げ)

シリコンポインターで磨いて内側が光沢になりました
しかしプラチナ本来の輝きと反射ではない状態です
さらに磨く事によって光沢から鏡面へ変化するんです!

ヘラ棒という工具を指輪の磨きたい部分に強く押し当て
リングの表面を潰すようにして滑らせると鏡面が出ます

このヘラ掛け(へらがけ)はパワーとコツが必要です
力を込めただけでは光らなくて傷がつく場合も多くて
鏡のように反射する鏡面を出すには慣れとコツが必須!

バフ掛け(バフ仕上げ)

ヘラ掛け作業で光沢から鏡面へパワーアップをさせたら
鏡面を磨き布(この布をバフと呼ぶ)で更に磨きます

大きなバフ機から、小さなリューターにセットしたりと
バフの形には色々ありますので指輪によって使い分けて
ヘラ棒で磨いた部分を丁寧に磨いて鏡面を完成させます

最終磨きの流れを順番にすると、シリコンポインター
からのヘラ掛け、そしてバフ掛けとなりますが説明が
難しいので一通りの流れを動画でご覧下さい(^ω^)
※動画の指輪はシンプルな甲丸リングですのでご了承下さい

Vの手作り結婚指輪が完成しました!
プラチナを粗く仕上げた荒仕上げです

結婚指輪の内側をピッカピカの鏡面に仕上げたら
プラチナリングの表面をもう一度ヤスリで仕上げます

油目という目の細かく浅いヤスリで仕上げていきます
この時に注意する点は、ヤスリの削る向きを一定に!
※深く削るのではなく表面を撫でるように優しくする

削った跡が荒仕上げの模様となるので、一定の向きを
保ちながら仕上げるとバランスの取れた面になります
Vの部分は側面からの流れに沿って斜めにまとめます。

手作り結婚指輪は、使い込む程に味が出る

私が手作りする結婚指輪は、全て使い込む為に考えて
おりますので長く使えば使うほど深い味わいが出ます
見た目だけではなく、着け心地も良くなり馴染みます

今回のプラチナの荒仕上げも、本当に荒い目のヤスリ
で削って仕上げると傷だらけになり商品になりません
※長く使い込んでも深い傷が消えなく、むしろ目立つ

しかしアブラメという細かい目のヤスリで仕上げると
ミラーボールのようになり(削る流れを揃えた場合)
見た目もキラキラ光って綺麗ですし、長く使い込むと
小傷と荒仕上げの跡が混ざって違い魅力的になります!
これは、一般的な光沢でも艶消しでは表現できません

 

結婚指輪の写真だけではなく動画でもご紹介
色々な角度から手作り結婚指輪をご覧下さい
※実際にアブラメで仕上げている所も見れます

 

本日の手作り結婚指輪の詳細です

○素材 プラチナ900
○幅(太さ) 3ミリ
○肉厚(高さ) 1.6ミリ
○形状 V字の平打ち甲丸(平甲丸)
○模様 荒仕上げ
○重量 約4グラム(サイズで異なります)

結婚指輪作りのご依頼を頂きました静岡県のT様
ご購入を頂きまして誠にありがとう御座いました!

今回の結婚指輪も「一輪入魂」の精神で作りました
1つ1つ丁寧にじっくりと真心をこめて作りました
今までも、これからもこの精神で作り続けます(゚Д゚)ノ

 

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指輪作りの制作日記をご覧頂いて、工程に納得をしてから
私の結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
真心をこめて1つ1つ手作りをする本物の結婚指輪ですよ

お気軽にお問い合わせOKですよ(^ω^)
こちらの「お問い合わせ」もしくはメールで
j_kouki_ring@yahoo.co.jp までお願い致します。

結婚指輪の一覧です → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧
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