ハートが際立つ結婚指輪~プラチナ打ち出し&マット加工 ダイヤ入り

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いつもご観覧を頂きありがとう御座います
新潟県長岡市の宝石店で、結婚指輪を手作りで
制作しているジュエリーコウキの2代目、池田です

本日、ご紹介させていただく結婚指輪の制作風景は
打ち出し模様の結婚指輪です(プラチナの艶消し)

新潟県魚沼市のお客様からのご依頼をいただきました
新潟県内でも宝石店は沢山ありますがジュエリーコウキ
を見つけて頂き、誠にありがとう御座いました(^ω^)
真心を注いで精一杯に結婚指輪を制作させて頂きます!

 

結婚指輪を作る~作り方(ハンドメイド)

※結婚指輪を作る作業の流れ(5項目に簡単にまとめましたw)

(1)2本分に必要なプラチナを溶解(溶かす)
(2)鍛冶でプラチナを上質に育てる(鍛造製法)
(3)育てたプラチナを指輪の形に(指輪のベース)
(4)指輪を削ってデザインを造る(彫金作業)
(5)指輪を仕上げて更に磨いて完成(最終仕上げ)

 

簡単ではありますが、5項目の工程で進んでいきます
5項目にすると短い工程に見えますが実際は長いですw

全部の工程を細かく書くと時間的に無理がありますので
ある程度、制作工程をまとめて記事にさせて頂きました
今回は写真(下)の結婚指輪の制作工程となります(^ω^)

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二本の指輪を合わせるとハートになります(*´Д`)

つや消しの打ち出しに、光るハート&ダイヤモンド
光沢のハートと、キラキラ光るダイヤモンドが魅力的!

お二人のLOVEを感じれる結婚指輪で素敵でしょ♪
作り手の自分もハッピーな気持ちで制作いたしました
こちらのLOVEな結婚指輪が完成するまでの工程になります

 

 

プラチナの溶解(ようかい)

お二人の指輪を作るのに必要なプラチナの重さを計算して
酸素バーナーで溶解(溶かす)する作業から始まります!

プラチナがドロドロに溶ける温度は約1800度
肉眼では見れないですが、凄まじい光と熱を発しています
カメラのレンズ越しでも、その威力が分かるかと思います

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鍛金(たんきん)鍛造(たんぞう)

地金を鍛える事を鍛金(たんきん)と呼び、
その鍛えた地金で造る事を鍛造(たんぞう)と呼びます

溶けて冷めるとプラチナは丸い塊になり(器の形により)
その固まったプラチナを、金槌で何度もじっくりと叩き
炎でナマス(焼く)してから、また同じように叩きます

叩きながら四角形になるようにプラチナを成形していき、
最終的には制作する結婚指輪の幅と肉厚に整えていきます

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鍛金&鍛造のリングのメリットは凄まじいです!

一般的に販売されている指輪は、ほとんど鋳造という製法
鋳造(ちゅうぞう)とは、溶かしたプラチナやゴールドを
指輪のデザインの型に流し込んで固めて制作する指輪です
一般的な既製品は、鋳造なので大量生産がほとんどです。

鍛造とは1つのプラチナや金を、じっくりと叩き上げて
地金中にある「す」と呼ばれる微量の空気を放出させて
地金の密度を極限まで高める事によって、強度が上がり
粘り強さも出るという事から育てるという表現を使います
ただ、誰にでも出来る製法ではなく、一部の職人のみです。

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鍛造を続けると、写真(上)の板状のプラチナになります

この状態になるまで、叩いて焼いての繰り返しでこの姿に
なるのですが、この板状の姿になった時には今、制作する
結婚指輪の幅と肉厚に仕上がっているという事なんですね

鍛冶作業の写真が少ないので、あっという間にプラチナが
板状になりましたが実際はかなりの手間がかかっています

動画でご紹介してありますのでご覧頂けると嬉しいですね
動画では溶解したプラチナから2本の指輪になるまでをご紹介
コチラからご覧ください → プラチナの鍛金&鍛造

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1つのプラチナから2つの指輪を作る

先程の動画でもご紹介してありますが1枚のプラチナ板を
2枚にして結婚指輪ですので2つの指輪を作っていきます

同じ1つのプラチナから、お二人の結婚指輪を作る事で
結婚指輪からお二人の絆や愛情を感じて頂きたいです(*´Д`)
ずっとずっと指輪から感じれるLOVEの指輪、最高ですよね!

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プラチナの板を丸めて、指輪の形にします

プラチナ板をリング状に丸める方法はいくつかあります
私が主にしている丸め方は、丸棒に沿って丸める方法です

丸棒にプラチナをあてて、木槌で少しづつ丸めていきます
木槌で叩く理由は、傷が付かない為と急角度に曲がらない為
綺麗に丸める事がポイントとなる作業なので丁寧に丁寧に。

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共付け~トモヅケ(溶接)

丸めたリングには、合わせ口が出来ます(そこを溶接)
合わせ口には隙間がないようにする事がポイントです

ロウ付けとも呼ばれる溶接作業ですが、ロウヅケは
リング本体よりも、溶けやすい地金のロウで溶かす為に
ロウ付けと呼ばれますが、トモヅケは本体と同じ地金で
溶かすので共付けと呼ばれます(共食いみたいな感じ)

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共付けに使用するロウは、制作している指輪の一部です
という事は、ロウもリングも同じ温度で溶けるという事

一歩間違えると指輪が溶けてしまうという危険な技です
(トモヅケを修業で習得すれば指輪の角が溶ける程度)

しかもメリットも大きいので(強度がある&割れにくい)
ジュエリーコウキでは結婚指輪は必ずトモヅケでします
絆と愛を証明する結婚指輪は、強い方が良いと思います!

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結婚指輪のサイズ調整

共付け直後の指輪は、真っ赤に光って綺麗ですよね
この状態で指につけてみたい衝動に駆られますが(汗)
しかし大火傷をしてしまうので冷めるまで我慢我慢w

リングが冷めたら再度、丸棒に入れて金槌で叩きます
指輪を真円にしてから、指輪のサイズの調整をします
手作業でサイズを調節するので細かいサイズにも対応可能

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槌目(つちめ)の結婚指輪に仕上げる

打ち出しデザインの結婚指輪ですので、すぐ打ち出しを
打ち込みたい気持ちだと思いますが、ちょっと待った!
打ち出しを打ち込む前に、下地を槌目模様に仕上げます

一手間をかける事で、打ち出し模様の見栄えが増します
下地となるベースに槌目柄を打ち込む事で奥行が出ます
家もそうですが、基礎が重要ですよね(例えが下手w)

ちなみに槌目とは、金槌で叩いた時にできる偶然の模様
打ち出し柄はタガネという工具で叩いた時に出る偶然の
模様ですが、槌目は金槌でついた跡という事になります。

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打ち出し柄を、槌目の上から打ち込む

槌目にも、金槌の大きさによって大きい槌目&小さい槌目
叩く力加減で深い&浅いなど様々な槌目模様がありますが
打ち出しのベースは基本的に、大きくて深くない槌目です

大きくて浅い槌目の方が、打ち出しが映えるからです
槌目模様をしっかりと打ち付けたら、いよいよ打ち出し!
タガネという工具をリングの槌目にあて、金槌で叩きます。

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何度も「重ねて打ち込む」事で奥行が出ます

槌目の上からタガネで叩いて、打ち出し模様を作りますが
何度も上から重ねて打ち込む事で、模様に奥行が出ます
打ち出し模様の凹凸も出て立体感も出ますし相乗効果です

かといって、同じ場所を叩き重ね続けるのは絶対に駄目!
その部分だけ凹んで違和感がでて模様がまとまりません
満遍なく全体のバランスを考えて打ち込む事が大切ですね。

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ダイヤモンドの石留め

結婚指輪にダイヤが入るタイプですので、石留めをします
全体が艶消しマット仕上げなのでダイヤが光り目立ちます

まずは、ダイヤの幅と厚みに合わせてドリルで穴を開けて
穴にピッタリとダイヤが収まるようにして埋め込み作業へ。

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伏せ込み留め(レール留め)と言われる石留め方法で
ダイヤモンドをフチで埋め込むようなイメージの留め方

石留め用のタガネで、ダイヤの周りのフチ(プラチナ)
を均等に叩いてフチを伸ばしてダイヤを留める方法です。

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打ち出しの中にダイヤが埋まっている感じになりました

ダイヤモンドを留める石留め方法も、叩いて埋めますし
結婚指輪の打ち出し模様も叩いているし一体感が出ます
ダイヤモンドが何の違和感もなく自然な感じで魅せれます

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結婚指輪の側面を削る(幅を揃える)

これだけ何度も叩き上げて造っていると、結婚指輪の幅が
かなり広がっていますので、指定の幅まで側面を削ります

大き目の平なヤスリを使用して、結婚指輪をゆっくりと
すり板の上で写真のように回転させながら側面を削ると
均等に指輪がバランスよく削れますのでお勧めです(^ω^)

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ハート(♡)を結婚指輪に彫る(彫金)

今回の結婚指輪のデザインのポイントは、艶消しの打ち出し
そして艶消しの中でキラキラと目立つ光り輝くダイヤモンド
もう1つの大きなポイントが、艶消しの中で光り輝くハート

光沢のハートを彫り込めばデザインは完成という事(*´Д`)
ハートも普通のハートではなくて、2つの指輪を重ねると
ハートに見えるように彫金します(LOVEを感じますよね♪)

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打ち出し模様の上からハートマークの墨入れ

2本のペアリングを合わせると綺麗なハートになるように
直接ペアリングに書き込んで、その部分を彫っていきます

小さい部分でも削れる「精密ヤスリ」で削っていきながら
精密ヤスリでは対応できない部分を「先端工具」で彫ります

先端工具では丸い刃を使用して、ハートの立体感を出します
平に削ると平面ですが、丸みを帯びるよう彫ると奥行も出ます
ザクザク削れる(彫れる)先端工具なので怪我に注意です!

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ハートの小傷を消して光らせる

精密ヤスリ&先端工具でペアリングのハート形が完成したら
ハート彫りが光るように小傷を取り除き、磨いて光らせます

細かい工具で削ったり彫ったりしていたので小傷が多いです
研磨ゴムなどを使って、小さい傷を全て取り除き消します
ピカピカ光沢にする事で艶消し効果でハートが引き立ちます

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ペアリングを重ねてハートの形をチェックしましょう!

結婚指輪(ペアリング)のサイズは違う場合がほとんど
男性の方が女性よりも指のサイズが大きい場合が多いので
男性の指輪の方が、見た目の面積が大きくなっています

かといって、ハートも大きくしてしまうと駄目ですよw
男女のペアリングが重なった時のハートのバランスを
きっちりと合わせる事が大事になります(綺麗なハートに)

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ハート彫りが完成したら、リングの外見は完成!
結婚指輪の見た目(外見)は完璧に仕上がっております
しかしまだ重要な作業が1つ残っているんです(^ω^)

結婚指輪の付け心地です

「良い付け心地」これは本当に重要なんです!
結婚指輪はずっと長く身につけている大切な大切な指輪
そんな大事な結婚指輪の付け心地が悪かったら最悪(汗)

指輪の付け心地が悪いと感じると、ストレスを感じます
このストレスが蓄積されると体に絶対に良くありません!
つけ心地が良くてストレスを感じない結婚指輪にしましょう!

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指輪の付け心地を良くするには「丸く削る」

指輪の内側が平だと、つけ心地が悪くなります(汗)
そして内側の角が落ちていないと指が痛いです(涙)
じゃ~どうすれば指輪の付け心地が良くなるんですか?

答えは、指輪の内側の角を落として丸く削るんです!
しかし普通に丸く削っただけでは付け心地は良くならず、
逆に指輪と指に隙間が出たり、グラグラ落ち着かない等、
丸くするにも指の形に合わせるような楕円形に削ります

指の形に合わせて楕円形に削る事でフィットする指輪に
なってストレスを感じない付け心地の良い指輪になります

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耐水性の紙ヤスリで、彫金した部分の傷消し

彫金作業をして出来るプラチナの傷を消します
結婚指輪の側面&内側は、ヤスリで削っているので
ヤスリで削った跡が小傷となって面に残っています

耐水性の紙ヤスリで全部の小傷を取り除いていくのですが
水をつけながら擦ると、紙ヤスリの研磨砂と水が混ざり合い
小傷の奥まで浸透して、小さな傷も消えるので使っています

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結婚指輪の中側は、研磨ゴムで仕上げます

シリコンポインターという研磨ゴムで仕上げます
主にゴムの素材が2種類あります(茶色と水色)

茶色のポインターバーは研磨材が少し入っている研磨ゴム
水色のポインターバーは柔らかい磨きゴムで滑らかにする
この2種類の素材のポインターバーを使用して仕上げます

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鏡面に磨く(鏡面仕上げ)

水色のシリコンポインターで磨くと光沢に光ります
しかし光沢といっても鏡のように反射はしていません
光沢と鏡面の表現は似ていますが鏡面は反射するんです

鏡のように反射させるには「へらがけ」という工程が必須
ヘラ棒という磨き棒をプラチナの磨きたい部分に押し当て
力を込めてプラチナの面を潰すように滑らすと鏡面が出ます

簡単に説明しましたが・・・これが実に難しい手法なんです
磨き方によっては傷だらけになって指輪自体が台無しに(汗)
ですので「ヘラがけ」を見れば職人のレベルが分かります!

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バフがけ(バフ仕上げ)

ヘラがけ → バフがけ(言葉が似ていますねw)
ヘラがけ作業が完了したら、バフという研磨布で磨きます
その磨く工程を「バフがけ」と呼ぶんですね(^ω^)

バフにも素材、大きさ、形、パワーなど様々な種類があります
仕上げる指輪によってバフを使い分けて、バフがけをしましょう
ヘラがけでも鏡面になりますが、更に光って風景が映り込みます

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光沢のハートが際立つ、つや消し結婚指輪の完成!

ついに、手作りの結婚指輪が完成しました(^ω^)
結婚指輪の作り方を完成まで見てどうでしたか?
想像していたよりも手間がかかる仕事だと思いますよね

手間をじっくりとかけ、真心をこめて指輪を作るからこそ
お客様が満足して笑顔になれる結婚指輪が出来るんです!
既製品の結婚指輪では味わえないような温もりも感じます

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結婚指輪の2本のバランスがバッチリですよね(^ω^)

指輪のサイズが男女で違うのですがバランス重視で制作しました
2本のペアリングが離れても重なっても完璧なバランスです!

1本の指輪として見ても完成度が高いですよね
奥深くて味わい深い「打ち出し」がマット加工で映えます

指輪を使い込めば使い込む程に、マットから光沢がじんわり
浮き出て打ち出し模様が変化していくので更に味が出ます!

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私はお客様の笑顔が本当に大好きなのでここまでします

これ以上の事は出来ないという気持ちで指輪を作るんです!
結婚指輪の値段が高い、安いは全く関係ありません(*´Д`)

指輪に限らず何でもそうだと感じますが、妥協せず良い物を
作り続ければ、きっと報われる事が物作りだと信じています
これからも絶対に妥協はしないでブレないで作り続けます!

 

こだわりの制作記事をご覧頂いて、制作工程に納得をしてから
私の作る結婚指輪をご購入して頂けると作り手として幸せです
結婚指輪の一覧はコチラ → ジュエリーコウキ 結婚指輪の一覧

 

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