ミルを結婚指輪の側面に打ち込む~手打ちミルグレイン・打ち出し

いつもご観覧を頂きありがとう御座います
株式会社ジュエリーコウキの二代目、池田です

2月も半ば、ブライダルシーズンがすぐそこです
お問い合わせや、ご来店のご予約、打ち合わせなど
昼夜関係なく、ここにきて凄く増えてきております!

今年も沢山の結婚指輪に関われる事を幸せに感じ
1つ1つ丁寧に真心いっぱいで制作させて頂きます
それでは本日の結婚指輪の制作風景をご覧ください

前回の記事で重量感のある「打ち出し結婚指輪」の
制作記事をコチラに書きました→打ち出しを打ち込む
今日は、前回の制作工程の続きとなります<(_ _)>

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打ち出しを結婚指輪に打ち込む作業を前回の記事で
お伝えしましたが(写真上)今回はこの打ち出しの
結婚指輪の両側の側面にミルを打ち込む作業になります

 

 

結婚指輪の側面にミルが入るのは珍しいです

一般的なミル打ちとは小さい球体が繋がるデザインで
この小さなミル球体を光らせて魅せる事が目的なので
普通に考えれば結婚指輪の表面に打ち込むのが当然です

しかし!目立つのが目的ではなく隠れたお洒落の場合や
デザインのアクセント、ご夫婦にしか分からない意味など
ミル打ちが側面や目立たないに打ち込まれても大丈夫です!
発想の転換でミルがこんなにも見え方が違うんですね(^ω^)

なのでミルは結婚指輪の表面にあるのが当たり前という
一般的な固定概念を捨ててデザインをするのも魅力的です!

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ミルを打ち込む工具(ミルタガネ)で打ち込みます
金槌でミルタガネの頭を叩いてミルを作るのですが
いきなり最初から金槌で打ち込むと直せず危険なのでw

まずは手打ちで軽く結婚指輪の側面にミル打ちをします
ミルを打ち込むタガネは何十本もあり、この結婚指輪に
必要なミルタガネを探し、丁寧に1つ1つ打ち込みます

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ミルが繋がってバランスよく入るように調節します
この手打ち(下書き)作業は自分は超慎重になります

他の職人さんは勢いで、ぶっつけ本番とかありますが
自分は確実性を選んでいるので、手打ちでバランスや
ミルの大きさ、ミルの間隔、それぞれのミル仮打ちに
納得してから本番打ちをするようにしています(^ω^)

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そりゃ~1発本番でバンバンとミルを打ち込めれば
ジュエリー職人として見てカッコイイと思いますが
カッコイイのと良い物を作るというのは違うんでw
自分は意外と慎重派なんで確実に良い物を作りたい!

って事で、1つ1つ地道に仮打ちをしておりますw
「地道」この言葉は昔は何となく苦手だったんですが
ジュエリー業界に入り22年。指輪を作って22年。
今はこの言葉の大きさ、強さ、大切さを実感しています

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どうですか~地道に手打ちをしたミルの仮打ち
バランス良くキッチリとミルが繋がっていますね

この仮打ちの段階でミルがてズレていたり隙間が
均等でなかったりなど調整しながら修正出来ます

本番でガッツリ打ち込んでしまうと修正が困難です
ですので自分は、仮打ちの段階でミルのバランスを
完璧に仕上げて本番の打ち込みに備えます

 

金槌でミルを打ち込みます

DSCN0628

いよいよ本番!金槌でタガネの頭をトントン叩いて
仮打ちのミルを強く深く打ち込んでいく作業です!
この打ち込み作業で球体のミルグレインが誕生します

写真の左半分が本番のミルの打ち込みをしました
右半分はまだ仮打ち状態、左右を比べると一目瞭然、
ミルが仮打ちと本打ちとでは見た目が全く違います

ミルの間隔は仮打ちの段階で完璧に仕上げましたが
打ち込む力、ミルの深さを手でコントロールしながら
慎重に1つ1つ丁寧に打ち込む技量が必要になります

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反対側の側面も、同じ工程の繰り返しで打ち付けます

上の写真の上半分は金槌で打ち込んだ本番打ち
下半分は仮打ち。分かりやすいように上下のミルの
変化も写真をみて違いがハッキリ分かると思います

ちなみに全部のミルを金槌で深く打ち込むと
下記の写真のように球体が立体的に誕生します
打ち込む力と深さも一定だと綺麗にミルが浮かびます

DSCN0638

結婚指輪の側面にミルが繋がるデザイン

今回は結婚指輪の肉厚が1.9ミリもある肉厚
タイプなので、この大きさのミルを選びましたが
指輪の肉厚が薄くなると、そのバランスに合わせ
ミルタガネを選ぶのでミルが小さく細かくなります。

当店で制作する結婚指輪の厚みは1.4ミリから
1.7ミリが多いので、その度にミルを選びます。
逆に既製品は凄く薄い肉厚のモノが多いので側面に
ミルを打ち込むのは困難なので出回っていないんです

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ミル打ちが完了したら結婚指輪の角を落とします

この角を落とす事によって着け心地が優しくなり
痛くないんですね。長く身につける結婚指輪には
必ず角を落として、つけ心地を良くするようにします

結婚指輪の側面にミルグレインを施し、指輪の表面に
打ち出しをすると、このような魅力的な結婚指輪に!

DSCN0640

ミル打ちと、打ち出しのコラボはお洒落ですね
アートな雰囲気が凄く表現されていて魅力的です

ちなみに今回、こちらのデザインを制作する時に
なぜ打ち出しを入れてからミル打ちを入れたのか?

それは、打ち出しを打ち込むと結婚指輪の幅が
叩いて広がってしまう事と、側面が打ち出しで
多少凹凸が出るのでミルを先に打ち込めないという
理由があったんですね。計画的な制作工程ですね。

DSCN0642

結婚指輪のデザインが完成したら指輪の内側も
一手間くわえて着け心地を良くしましょう!

指の形に合わせてヤスリで丸く内側を削る事で
入りやすくフィット感のある着け心地を得ます

結婚指輪の内側が丸く仕上がったら、紙ヤスリで
表面以外の全ての面を細かく擦り小傷を消します

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小傷が消えたらリューターという高速回転の
工具にシリコンポインターを装着して磨きます

茶色い粗いシリコンポインターからの~
水色の細かい目のシリコンポインターに替え
肉眼で見える傷がないように丁寧に磨きます

DSCN0646

肉眼で見えていなくてもルーペなどで
超拡大して見ると凄く小さい傷があるんです
もはや傷という表現より薄い跡みたいな感じです

それを消すのに必要なのがヘラ磨き
ヘラ棒という超硬工具で結婚指輪を磨きます
プラチナに強く押しつけるように滑らせ磨き
鏡面が現れるまで根気よく磨く最終仕上げですね

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最後がヘラ棒で磨いた薄い跡を消す為に
バフという工具でガッツリ磨けば完成!

結婚指輪の表面は打ち出しで艶消し
側面はミル打ちに艶消し、内側は光沢仕上げ
こだわりまくった結婚指輪の出来上がりです!

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全体的に感じる事のできる重厚感が良いですね
肉厚でゴツイ感じですが重すぎる印象はありません
男性にも女性にもお勧めな結婚指輪です(^ω^)

艶消しの打ち出しは、使い込めば使い込む程に
凹凸に変化が表れて深い味わいが出てきます
この不思議な魅力「打ち出しの味わい」を
多くの皆様に体験して感動して頂きたいですね♪

 

どの制作工程も熟練された自信のある職人技です!
ブログやFacebookの制作記事を見て、制作工程に
納得をしてから、私の創る結婚指輪をご購入して頂けると
作り手として嬉しいです!下記のWEBからご購入頂けます
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